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鍼灸は何と読むの?
「しんきゅう」 もしくは 「はりきゅう」 と読みます。 通常は「しんきゅう」と読むことが多いです。
鍼は痛い?
痛みの感じ方には個人差があります。 よく、初めて鍼を受ける方に安心していただくために 「鍼は髪の毛ほどの太さで蚊に刺された程度で痛くありません」 と表現されますが、ここで言う「痛くない」とは、 多くが鍼を皮膚の下の脂肪層までに留めて筋肉まで刺さないか、 筋肉まで刺しても浅い場合のことです。 いつ刺していつ終わったのかわからない、スカみたいな鍼です。 では、「鍼は痛い」とは? 「ドスン」とか「ズシン」とした、重だるいしびれるような感じのことです。 これは、鍼特有の「得気(とっき)」や「ひびき」という言葉で表現されます。 痛いところを直につつかれているような、 痛いけど気持ちいい感じ、「イタキモ」です。 縫い針を指先に刺したような痛みや注射の痛さとは全く違います。 この「得気(とっき)」は、コリが強い部位ではとても心地よく感じるのですが、 痛みの感覚には個人差がありますので、これを痛いと感じる人もいます。 健康な部位では痛みや不快に感じることが多いです。 また、頻繁にはありませんが、鍼が毛穴にヒットしてしまった時に、 鋭利なもので突いた時のチクッとした痛みが感じられます。 そのような場合はすぐ抜きますので「痛い!」とおっしゃってください。
鍼で血が出ない?
たまに出ます。 体には、動脈、静脈、毛細血管が走っています。 動脈、静脈は、鍼灸用の細い鍼ではまず刺すことは不可能です。 意図的に刺そうとしても、血管壁の弾力性により、 血管のほうがするっと逃げてしまいます。 一方、毛細血管は血管の壁も薄く、体中を網の目のように走っていて、 これを避けて鍼をすることが困難です。 たまに出血や皮下出血を起こしますが、ごく微量ですぐに止まります。 健康な部位に比べ、血行が悪くなっている部位では出血しやすいようです。 注意)ワーファリンを服用されている方や、 血小板が少ない、あるいは血友病などの出血性素因を持っている方は、 鍼治療を受けていただけません。
鍼で病気に感染しない?
鍼による感染の心配はありません。 当院で使用している鍼およびシャーレ(鍼入れ)、小児はりは、 すべてエチレンオキサイドガスにより滅菌された使い捨てのものです。 施術者の手指衛生や施術面の消毒にも気をつけています。
お灸をしてみたいけど、ヤケドしたり痕が残らないか心配です。
直にお灸をする場合は、少し痕が残ったりすることもあります。 当院でおこなうお灸には、次の3種類があります。 1.皮膚にもぐさを直に置く、いわゆる一般的なお灸。 2.皮膚にもぐさが直接触れない間接灸。もぐさを筒に入れたものを使います。 3.体に刺した鍼の頭にもぐさをつけて燃やす「灸頭鍼(きゅうとうしん)」 2.3.は、痕が残らないお灸です。 1.も、ヤケドや痕が残ったりしないよう、 皮膚の反応を見て熱さをコントロールしながらおこないます。
灸頭鍼って何?
灸頭鍼(きゅうとうしん)とは、 先に体に打った鍼の頭にもぐさをつけて燃やす治療方法です。 鍼の刺激とお灸の輻射熱でダブル刺激します。 じんわりポカポカあたたかく、とても気持ちいいです。 お灸の熱が鍼を伝って筋肉内部に届くことはありません。
鍼灸はどんな症状に効くの?
はり・きゅうといえば、肩こりや腰痛を想像しやすいですね。 確かに鍼灸を受ける人の多くの症状は、 首、肩、腰、膝などの疾患に伴う痛みです。 しかし、鍼灸は運動器系の痛みだけでなく、 消化器系疾患、呼吸器系疾患、循環器系疾患、産婦人科領域、 小児疾患など、さまざまな症状に効果があるといわれています。 家事や仕事のストレスによる不調、パソコン使用による眼性疲労、 長時間同じ姿勢をしているために起こる疲労、 何となく身体がだるい、 寝つきや寝起きが悪い、 ぐっすり寝た感じがしない、食欲がないなど、 「病院に行くほどではないけど絶不調!」と叫びたくなるような、 そんな身体の不調を整えて元気を取り戻すのも鍼灸の得意とするところです。 また、WHO(世界保健機関)でも、様々な症状や疾患について 鍼灸療法の有効性を認めています。→WHOによる鍼灸の適応例
治療方針を教えて。
当院では、内科的症状に対しては主に東洋医学的概念をベースに、 整形外科的症状に対しては主に現代医学的な視点からアプローチします。
色々なコースがあるけど、どう選べばいいの?
当院で最もスタンダードなのが、 【はりコース】です。 様々な症状に適しています。 良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性症状には、お灸も効果的です。 疲れがひどく、体の感覚が鈍い感じの時は、灸頭鍼がお勧めです。 小児はりは、乳幼児〜小学生ぐらいまでに適していますが、 大人でも受けていただけます。鍼が苦手な方もどうぞ。
治療の流れを教えて。
例)往診で、はり+リラクゼーション(初診)の場合。 1.初診表をご記入いただきます。 2.それをもとに問診をします。 3.血圧を測定し、問題がなければ治療にうつります。 4.まず、仰向けになっていただき、 身体の緊張をとるためと身体の状態を把握するために リラクゼーションマッサージをおこないます。 ここでも問診をしながら進めていきます。 5.鍼治療をおこないます。 鍼は、刺したまましばらく置いたり、鍼と鍼の間に弱い電気を流したり、 その他、様々な鍼の手技を最も効果的な方法でおこないます。 6.次に、うつ伏せになっていただき、4.5.と同様に治療をおこないます。 7.仕上げにマッサージクリームを塗ります。 8.お疲れさまでした!
どれくらいの間隔で治療を受けるといいの?
急性症状の場合は、短期間(約2週間程度)に集中しておこなうと効果的です。 ギックリ腰や捻挫などでは1週間に3回ぐらいが良いでしょう。 慢性症状の場合は、個人の体質や症状により、 1週間ごとや2週間ごと、1ヵ月ごとなど、間隔はさまざまです。 また、目に見えて症状が現れていなくても、 定期的に治療をおこなうことで予防効果が期待できます。 良い状態の維持、再発防止、 さらに、体の免疫力がアップして風邪などを引きにくくなります。 日ごろの健康管理にお役立てください。
副作用はあるの?
ないわけではではありません。 鍼灸の副作用は、「体がだるい」「眠い」「気分が悪い」「発熱」などです。 治療後から翌日あたりに出る、体のだるさや発熱といった症状は、 患者さまの体質や症状に対して刺激が多過ぎたために現れるものです。 2、3日で、だるさとともに症状も取れて楽になります。 そして、お灸によるヤケドがあります。 水ぶくれや発赤(皮膚が赤くなる)やヒリヒリする痛みを伴います。 上記の二つは施術者側で防ぐことができます。 一方、施術者側で防ぐことができない副作用に、 鍼による出血や皮下出血(内出血)があります。 これを意識的に防ぐことは難しく、皮下出血が起こった場合、 打ち身のようなアザになり、押すと多少の痛みを伴います。 特に何もしなくても1週間〜2週間程度で回復します。 もう一つ、鍼灸には血糖値や血圧を下げる作用があり、 極度の空腹や睡眠不足で鍼灸を受けると、 一過性低血圧(一時的に血圧が下がること)をおこし、 治療後にフラフラすることがあります。 一時的な症状ですので横になってしばらく休めば大丈夫です。 また、副作用ではありませんが、治療によって、 今まで感じなかった痛みやコリを感じるようになることがあります。 それは、今まで存在していたけど感じていなかったもの (痛みやコリを感じる受容器が麻痺状態だったため)が、 鍼灸で刺激したことで受容器が正常に働き出したと考えます。 何も感じないでそのままにしていると更に悪化することがあります。
治療を受ける時は服を脱がないといけないの?
リラクゼーションマッサージは服を着たまま受けていただき、 はり・きゅうをする時に施術部位(肩、背中、腰、腹部など)を 露出していただきます。それ以外はタオルで覆います。 下着はつけたままでOKです。 全体の筋肉や骨格のバランスを診るため、 症状が出ている部位以外も必要に応じて露出していただくことがあります。 また、ナベシャツ等を着用の方で、肩、背中、腰を治療する場合は、 正確に施術を行うため、ナベシャツのタイプに関わらず脱いでいただきます。 リラックスして治療を受けていただけるよう、 できればマッサージの前から脱いでおくことをお勧めします。
金属アレルギーがあるんだけど。
100%アレルギーが出ないとは言えません。 当院で使用している鍼は、ステンレスでできています。 金属アレルギーは、主に皮膚とアクセサリーなどの 持続的な接触が原因で起こります。 鍼は、皮膚との接触面も少なく時間も短いのですが、 稀に、鍼を刺したところがポツッと赤くなったり、 腫れたり、かゆみが出ることがあります。 鍼を受けていただいても大丈夫ですが、 症状がひどく出る場合は控えたほうがいいでしょう。 また、皮膚が弱い方はアルコール消毒で同様の反応が現れることがあります。 その場合は消毒方法をイソジン等に変えて対応します。
妊娠していますが、治療を受けても大丈夫?
安定期(一般に胎盤が完成する5ヶ月頃)から治療を受けていただけます。 まずはかかりつけの産科医にご相談ください。 臨月頃には、お腹の張りが強くなり、腰痛や股関節痛が出やすくなります。 これらの症状や、肩こり、足のむくみなどを和らげることができます。 産科領域の鍼灸治療は産科医からも承認されていて、 胎位矯正や、陣痛誘発、分娩促進に用いられています。 胎位矯正は、28週〜30週での治療が最も効果的です。 なお、妊娠初期でも、つわりの軽減や体調管理のための治療はありますが、 この時期の鍼灸刺激は流産の危険性が高く、当院ではおこなっていません。
ホルモン治療をしていますが、鍼灸を受けても大丈夫?
大丈夫です。 鍼灸の作用は、薬や注射などに比べ、極めてゆるやかなものです。 鍼灸には、ホルモン系(内分泌系)への作用がありますが、 体外から投与されたホルモンに影響を及ぼすほどの強い力はありません。 ホルモン投与による、肩こり、頭痛、めまい、イライラ、 疲労感、不眠、冷えなどの症状の緩和にお勧めできます 。
お酒を飲んだ後で治療を受けても大丈夫?
飲酒されている時は治療いたしません。 アルコール摂取後の治療は、治療効果がないばかりでなく、 逆効果を招く恐れもあり、大変危険です。 治療後は飲酒していただいて大丈夫です。 ただし、治療によって代謝が良くなっていますので、 普段よりも酔うスピードが速くなります。 十分お気をつけください。
治療後に運動しても大丈夫?
激しい運動は控えてください。 治療後は、体が軽い筋疲労の状態になっています。 筋肉がゆるんでいますので、 いつもと違う感覚に思わぬケガをしかねません。
治療後はお風呂に入れる?
治療後1時間ほどで通常に入浴していただいて大丈夫です。 ただし、急性症状で炎症がきつい場合はお止めください。
鍼灸で美容や痩身ができる?
できます。 美容鍼灸は、主に顔面部に鍼をすることで、 血行を良くして老廃物の代謝を促し、顔のむくみや肌のたるみを改善します。 鍼は最も細いものを使います。 痩身には「耳鍼」をおこないます。耳鍼は、食欲を抑える作用があり、 体重減少と血中脂質と糖代謝の改善が認められています。 円皮鍼(えんぴしん)という数mmの鍼を、 耳の胃点、肺点とよばれるツボに刺し、シールで5日〜7日ほど固定します。 同時に腹部と腰部に通常の鍼もおこないます。 しかし、ただ耳鍼をしているからというだけでは痩せません。 鍼はあくまでダイエットのお手伝いにすぎません。 運動療法、食事療法をしっかりとおこなってください。 健康的に美しく!
保険は使える?
使えます。 次の疾患については健康保険で鍼灸治療が受けられます。 ・神経痛…坐骨神経痛など。 ・リウマチ…急性、慢性で各関節が腫れて痛むもの。 ・腰痛症…慢性の腰痛、ギックリ腰など。 ・五十肩…肩の関節が痛く腕が挙がらないもの。 ・頚腕症候群…頚から肩、腕にかけてシビレ痛むもの。 ・頚椎捻挫後遺症…頚の外傷、むちうち症など。 →詳しくはこちら
柔道整復(整骨院)、カイロプラクティック、整体とどう違うの?
柔道整復とは、物理療法や手技を用いて、骨折、脱臼、捻挫、 挫傷(筋、腱の損傷)、打撲などの急性症状に施術をおこないます。 整体とは、体全体の骨格や関節の歪み・ズレの矯正と、 骨格筋の調整などを、手足を使った手技と補助道具にておこないます。 カイロプラクティックとは、手技により、脊柱及び骨格構造を調整するものです。 整体とほぼ同じです。 鍼灸、柔道整復、マッサージの免許は、厚生労働省管轄の国家資格です。 資格の取得には、国家が認めたカリキュラムを教育する学校を卒業し、 さらに国家試験に合格せねばなりません。 一方、整体やカイロなどは、そのような規定は全くなく、 公的機関からは一切認められていません。 したがって、そこには統一された知識・技術水準はまったく存在しません。 つまり、無資格診療と言えます。 結果、当然のことながら、行政もそこで起こる問題には関与しません。 現在、それらの無資格治療院での事故なども頻発し社会問題となっています。 無資格治療院にかかり、事故に遭っても泣き寝入りになったり、 示談交渉、また、裁判へ発展することも考えられます。 治療院にかかる際は、正規の有資格者にかかることをお勧めいたします。 ただし、鍼灸や柔道整復、マッサージの国家資格を持ち、 その後にさらに研鑽を積み重ねて、 治療の一環として整体やカイロプラクティックをおこなう国家資格者はいます。
保険で鍼灸治療を受けながら同時に他の医療機関にかかることはできる?
3術(柔整・鍼灸・マッサージ)に関する同時施術の 療養費支給基準がない現状です。 【鍼灸+鍼灸の場合】 「施術料(初回を含む)は、疾病の種類、疾病の数及び部位数にかかわらず 1日1回に限り支給するものであること」 (平成16年10月1日付厚生労働省保険局医療課長通知第1001002号) との規定がありますので、両方の保険扱いは認められないのが通例です。 運用上は同日のうち早いほうの施術分が保険扱いとなり、 後のほうが全額自費扱いとなるのが一般的です。 また、医師の同意書は一疾患につき一通ですので、 受診日が異なる場合でも保険は一方の鍼灸院にしか適応できません。 【鍼灸+柔道整復(整骨院)の場合】 これについては、保険者によって取り扱いがまちまちですので、 患者さまご自身の加入している保険者にお問い合わせください。 【鍼灸+病院の場合】 基本的に、鍼灸と医科の保険併給は認められていません。 ですが、保険で鍼灸治療を受けている場合でも病院にかかることはできます。 その場合、鍼灸治療に保険は使えなくなり、全額実費負担になります。
その他、質問・疑問はこちらからお気軽にどうぞ。


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