キーンコーンカーンコーン


放課後のチャイムがなった。


「あっつ・・・」


教室を出た途端、生温い風が吹いた。

日差しはいつにも増して強かった。









「もう夏休みかぁー」





今日は終業式。

もう出校日まで学校に来なくて済む。











校舎で亮は私を呼んだ。


「今日チャリなんだけど乗ってくか?」

「乗るー!」


私は荷台に跨いで座ると、自転車はゆっくとり動き始めた。

「お前太ったか?」

「失礼な!!」

確かにちょっと増えたけど・・・ストレートに言うな!




 


空を仰ぐと、夏の雲が大きな影をつくっていた。



 



「あっかき氷!!とめてとめて!」

亮の肩を叩くと、自転車はブレーキ音をたてて止まった。

「んだよ」

「かき氷だよ!」

「お、まじで?」

「ふっふっふ・・・」

「何だよその顔・・・・・・・お、奢らねーぞ!絶対奢らねー!!」

「そんなこと言わずに、ねっ!」

亮は粘れば折れる。そんなタイプだ。

しかし今回はなかなか折れてくれない。


「じゃぁ勝負しようぜ!負けたほうが奢る!」

折れるどころか勝負をしかけてきた。

「・・・はぁ!?」

「ほら!金魚すくい!俺結構得意なんだよなー」

「ちょっと待ってよ!私やるなんて言ってないんだけど」

「やらねぇならキンカン顔中に塗りたくるぞッ」

「別にいいですよー塗られる前に塗ってやるから!」

「じ、じゃぁ・・・」

「いーよ。やろうじゃないか宍戸君・・・」

「どっちなんだよ」

「今ちょっとお金持ちなんだー♪」

本当は全然ないんだけど;;


「なら奢れよ!俺今ピンチなんだよ」

「嫌!意地でも奢らせる!!」

「けっ」



「おっちゃん!やります!」

「おー!威勢がいいな嬢ちゃん!」

「まぁね。さ、亮、早く持って!」

「おぅ・・・」


私は狙いを定めた。

「・・・ねぇ亮」

「あ?」

「さっき金魚すくい得意って言ったよね?」

「あぁ」

「ハンデつけて!マジで!私冗談抜きでやって金魚すくえたことないし!」

「勝負にハンデもクソもねぇ!」


な、なに燃えてんのこの人。金魚すくいに熱くなられても困るんだけど!

つかもう始めてるしッ





「あーもう!」

「んなデタラメにやってちゃすくえねぇぞ!おらよっ」

「う〜」

亮は次から次へとすくっていく。


「ちぇーっ、あ、破れた」

「俺の勝ちだな!」

「なんてまぶしい笑顔・・・」

私は咄嗟に財布をチェックした。

あー所持金ゼロに早変わりするよー

この夏どう乗り越えよう・・・




 

 

 

 

 








「オラ

「何・・・・ってかき氷!・・・・何で!?」

「すっげぇ絶望的な顔してたからな」

「あははは・・・ありがと」

「いちご味でよかったか?」

「うん。つか大丈夫なの?お金」

「あぁ、あれ嘘!」

「・・・・え゛」

金持ってるって言っただろ?同情心で負けてくんねぇかなぁって」

「どんなけ奢りたくなかったのよあんたは・・・・結局奢ってくれたけど」

「ま、いいじゃねーか。ほら行くぞ!」

「まだ食べ終わってない!」


私はいっきに残りを飲み込んだ。


そして私はまた荷台にまたがった。

「ほらかぶっとけ」

亮は私に帽子をかぶせた。

「何?」

「日射病防止!」

「どっか行くの!?」

「おう!」

亮は笑ってそう言うと、自転車をこぎはじめた。

 

 

 

 

 







                               
summery days

                                                                                                                                                                                      (楽しい夏休みを過ごせますように!)

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夏休みフリー夢でございます!ご自由にお持ち帰りを。8/31までです。
宍戸です、宍戸。彼と青春したいです。