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生 息 数 調 査


 まず、赤城山には何頭くらいのヒメギフチョウが棲んでいるのでしょうか。一般にチョウの数を推測するには捕獲標識−再捕獲法が使用されます。一度、チョウを捕まえ翅にマークをして放し、再度捕獲してマークのついてチョウの割合から全体の数を推測する方法です。しかし、赤城山の場合は天然記念物なのでチョウに手を触れることが出来ません。そこで、全山の卵の数を数えました。その結果、現在、赤城山には
3つの産卵場所があり、毎年3000卵くらいが観察されています。一般にチョウは卵の23%が親になると言われていますから、60頭から90頭がすんでいると推測されます。生物が永続的に存続するために必要な最低個体数が、100頭前後と言われていますから、絶滅する寸前の数と言えるでしょう。