独立心欠く国民

西○さん!尖閣問題の本質はどこに?
 尖閣の領有問題を深刻化させた最大因は、日本が国際法に過大な信頼を寄せて、その島の実効支配において怠慢をみせつけ、あまつさえ中国の(1970年ごろからの)無法の振る舞いにたいして宥和(正確には曖昧)の態度をもって対応してきたことにある。
そうなったのは、日本国民が「日米同盟があるから領土防衛は大丈夫」と安んじてきたせい、つまり独立心が著しく不足していたせいだ。
 独立自尊の気風を持たぬ国民は、ディスピュート(紛争、口けんか)の相手がどんな気分でいるかを正しく洞察することができない。
反日デモ(さらには暴動)が中国全土に広がるや、事情通とやらかメディアにまかり出てきて、{これは反(共産党)政府の機運が反日に転化したもの」と解読していた。
しかし、これは事態のほんの一面をなぞるにすぎないのではないか。

「抗日」史のみが支える中国共産党の正当性
 日本経済の中国進出は、金融の次元にとどまらず、インダストリアル・ファーム(産業企業)による直接投資という形をとるものが多い。
それは「人間と組織」の国際間移動なのであるから、「異文化の侵入」という印象を中国人に与える。
日本企業で雇用を得て喜んだり日本商品を進んで購入したりしていても、異文化の急激な侵入にたいして違和感をつのらせるのは、国民としてむしろ当然の動きである。
だから、領土のような刺激的な問題を切っ掛けにして、企業打ち壊しや商品不買の運動が起こったとて驚くには当たらない。
 ましてや、「反日」が中国の国是ときている。
その共産主義とやらがたとえ建前にすぎなくとも、自国の歴史の流れ、慣習の体系、伝統の精神に積極的に自尊の気持ちを抱けないのが現代中国の国民でありその政府である。
文明とは、福沢諭吉の言を借りれば、「国民の気風」のことなのだが、今の中国の気風を統合する最も簡便な手立て、それが反日ということになっている。
それもそのはず、中国共産党の正当性は、その(15年程度の) 「抗日」の歴史にしか見いだされないのである。
 明治19(1886)年の昔、500名ばかりの中国(清王朝)水兵が無許可で長崎に上陸し、乱暴狼籍の限りを尽くしたことがある。
当時の日本政府は、財政難のこともあって、宥和政策をもって事を収めようとした。
しかし、昔は「時代も人間も上等であった」(田中美知太郎)ので、 世論(庶民の常識)がそれを許さなかった。
「臥薪嘗胆も厭わずに海運力増強を」と要求したのは、当時の(政府ではなく)頭山満や徳富蘇峰をはじめとする国民のほうであった。
 尖閣問題を国際司法裁判所に訴え出ても構わない。
だが、その前に理解しておくべきことがある。
ワールド・ガバメント(世界政府)は存在しないし、それがもし存在したら世界の画一的統制という地獄の沙汰になる。
さすれば、「自分で守ろうとしない土地は他人から攻めとられる」のが国際社会の通り相場なのだ。
そんなことも知らぬ国家が滅びるのは歴史の通り相場である。

以上がにしべさんの意見です。

ところで、国際司法裁判所は何処にあるのだろう?
もしも、国連の中に有るのであれば、中国は常任理事国であり、拒否権を持つ国である。
国連の中の日本は、敗戦国。
政府が尖閣問題を国際司法裁判所に訴え出ても構わない。
子供に徹底した反日教育を行って、それが実行世代になっている今は、表面的な付き合いでは崩れる事はない。
明治の世論がそれを許さなかったように、 「臥薪嘗胆も厭わずに海軍力増強を」と要求すべきは、国民のほうであろう。

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