黒毛和牛“豊後牛”の飼育シリーズその2
雌牛の発情と種付け
シリーズの第2回は、「雌牛の発情と種付け」について、概要をご紹介します。
今回は、話しが若干卑猥な内容になるかも知れませんが
牛のことですので、あまり気にせず読み進めてください。
黒毛和牛の飼育農家には、雌牛を飼って子牛を産ませ、それを出荷して生計の糧にしています。
種牛(雄牛)はと云えば、町の畜産試験場で、品質のいい種牛(雄牛)を飼育しており
得られる種(精子)を冷凍保存しながら、何時でも出荷(種付け)出来る体制にしています。
雌牛の妊娠期間は10ヶ月、発情周期は21日、そして発情期間はたったの24時間です。
発情を察知してから24時間以内に種付け処理を行わないと
妊娠せず流れてしまい、21日も先の次の発情を待つことになります。
この間、雌牛はただ飯を食うことになり、非効率ってことになります。
従って、牛の発情の状況をつかむことが、大変大事なことになんですね。
勿論、牧場の牧番さんには、いついつ頃に、この牛が発情するから、と
事前に情報を入れて、注意してもらうようお願いしている訳です。
さて、雌牛の発情の状況は、どんなんだと思いますか?
まず、牛が乗り合い行動をとるようになります。
雌牛しか牧場には放していませんが、牛の後ろから、乗っかる仕草を見せるようになるんですね。
この時
静かに乗っかる牛を受け入れる牛もいれば
嫌がって逃げる牛もいますし、いろんな牛から乗っかかれる牛もいます。
手当たり次第に、近くの牛に乗っかる牛もいれば、必用に決まった牛を追い掛けて乗っかろうとする牛もいます。
問題は、乗っかり牛と乗っかかれ牛の一体、どちらの牛が発情しているか ってことですね。
遠くから、しばらく様子を眺め、乗っかる牛を発情していると
判断したり、乗っからせる牛を発情していると判断したり
場合に寄っては、両方ともってこともあります。
ケースバイケースなんですね。
話しをちょっと踏み込みますが
牛は発情すると、“オマキ”が出て来ます。
これを見て(嗅いで)、回りの雌親たちも刺激され、実際は発情していなくても
興奮する雌牛も出てくる訳ですね。
その現われ方も、牛の性格によりいろいろです。
これが、乗り合い行動のいろんなパターンとして現われる訳ですね。
これを牧番さんは、速やかに見分けて直ぐに持ち主の農家に連絡しなければなりません。
今では携帯電話の中継局も整備されここ久住高原でも、ほぼ全域で使えるようになったことで
その、連絡体制が随分便利になり、楽になり、状況を見ながら伝えることが出来るため
その牛固有の個性などが的確にその場で確認できることから、判断ミスなどが無くなったと云います。
牛の背中付近に記号や番号を書いているのは
牧番さんが、遠くからでも見分けが付けられるようにしている訳です。
すると農家の人が直ぐにやってきて、状態を確認して本物の発情を確認すると
獣医さんに連絡を入れて種付けの処置を施すことになります。
牧場の要所にそのための柵が設けられており、牛をそこへ入れて動きを封じて作業するんですね。
この時の費用は、種がうまく付いても、流れても、1回 〜万円ということなので
見極めが大変大事なんですね。
もちろん、種付けの処置やその後は、必要により放牧は中止して
家の牛舎に帰ることもありますし、そのまま放牧を続けることもあります。
毎年、1頭の子牛を産み落とすよう効率経営が行われる訳ですね。
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