トレーサビリティー

子牛1.JPG牛には個体識別番号が付されてトレーサビリティー管理されています。

黒毛和牛“豊後牛”の飼育シリーズその5

牛の戸籍登録・背番号




子牛たちの耳に黄色い札が付いています。
10桁の番号です。

コンピュータ(パソコン)が普及していない頃
飼われている母親牛は、鼻紋(鼻先のしわしわ)に
ローラでインクを塗って、和紙に写し取った模様で管理されていました。

牛の戸籍です。

人間の指紋と同じように
牛の上唇から鼻の穴の間の模様(しわしわ)はそれぞれ違っており
変化しなかったことから採用されていました。

鼻紋には、大きく3つの形があり
人間の血液型と同じように、A型、B型、C型と呼ばれて分類されています。

子供を産む母親牛だけがそうやって管理されて
肉牛として出荷されてゆく子牛は、その母親牛を基準に
種牛は◯◯で、何時生まれた子牛として文書で管理されていたわけですね。

ところが、牛の海綿状脳症(一般に狂牛病)が発生した時期を境に
平成13年9月から牛の個体識別台帳として一元管理されるようになりました。

10桁の固体識別番号とバーコードを付けた札を
両方の耳に取り付け、生まれた時から氏素性が分るようコンピュータ管理されています。
上5桁は小さく下5桁は大きくして読み取リ易くしています。

生まれて1ヵ月以内に、届け出(登録)が義務付けられており、この番号が付される訳ですね。

両耳に同じ番号札が、痛々しくついているのは
片方無くしても、まさか両方共なくすことはないだろうとの安全策だといいます。
事実、片方を無くしている牛はよく見かけます。

結局、同じ番号札が、4枚付けられていることになります。

人間たちが、ピアスなるものをするため、耳に穴を明けていますが
同じように、さほど痛みは無いようです。

小さい子牛にとっては、自分の耳より大きい札ですから、大きくなるまでしばらくは慣れないでしょうね。

今では、この番号から検索することで
出生年月日、雌雄の別、母牛の個体識別番号、飼育施設の所在地などなどの情報を得ることが出来ます。
一般にトレーサビリティー管理と云われていますが
もし、何らかの問題が発生した時に、その原因特定がスムーズにいくように
品質証明書みたいなものですね。

因みにその検索サイトを紹介しておきます。
何かの機会に調べることが有るかも知れませんね。

LinkIcon【牛の個体識別情報検索サービス】

最近、ブランドを偽って販売している事件が多発していますが
お店に、この個体識別番号を確認して見るのも面白いかも知れませんね。

肉牛に関わらず、いつも問題を起こすのは、物流以降の商社だといいます。
生産農家は、生き物を養っているわけで、偽りや悪い事をしたらすぐに分ってしまいます。

「 可愛い子牛たちを育てているのに、偽りや悪事をすることなど考えも及ばん 」

と、生産農家の主人が憤慨気味に話してくれたのが、印象的でした。


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