エホバの証人ー経済事件                                      HOME
1.エホバの証人仲間のねずみ講
2.加害者も被害者もエホバの証人のねずみ講ー2


  1.エホバの証人仲間でのねずみ講投資の破綻事件
  (1)当局の命令
  2010年1月、米国ワシントン州政府証券監督局は、リトル・ローン・ショップLTD.及び関係会社数社(米国及びカナダ所在)
  及び代表者ドリス・ネルソン、ポール・クーパーに対して、証券法違反を理由に、業務停止、罰金支払を命じた。

  罰金及び当局費用の合計は約2億4千万ドル(約216億円 @90円で換算)とのことである。

  (2)事件の概要
  代表者ネルソン氏は1997年にカナダのブリティッシュ・コロンビア州で個人向け小口金融ビジネスを始めたが、2004年ごろ
  からインターネットを使った販路拡大を図ると
同時に米国ネバダ州、ユタ州、2006年にはワシントン州へとビジネスを拡大した。

  これと並行して、これらの融資の原資の資金調達のために、33%〜60%の利回りを約束した期間1,2年〜5,10年の
  Promissory Notes(約束手形)によって米国及び
カナダの個人投資家から合計約5千5百万ドル(約49億5千万円 @90円換算)

  の資金を集めた。
  2008年頃から、資金繰りの悪化により、投資家に対する返済ができなくなり、2009年7月に米国破産法チャプター11が適用され、
  倒産した。

  (3)エホバの証人との関連
  ワシントン州証券局の命令書の事実認定34号には以下の通り書かれている。
  「34. Most investors with LLS affiliated entities learned about the investment opportunity from friends
   or family members that had previously invested.
   A number of investors were Jehovah’s Witnesses
  that heard about the investment from fellow Jehovah’s Witnesses.
   Interested individuals were
 typically referred to Cooper or Nelson for details on the investment

  <日本語訳>
  34. LLC関連会社のほとんどの投資家は、かって投資したことのある友人や家族からこの投資話を得た。 
  多くの投資家はエホバの証人であり、仲間のエホバの証人から投資話を聞いた。 関心をもった個人は、ネルソン又は
  クーパーから細かい内容を聞いた。


  (4)コメント
  ワシントン州政府当局の命令書の原本(英文)は、公開されているので、以下のサイトから閲覧可能です。
   
http://www.dfi.wa.gov/sd/orders/S-09-216-09-SC01.pdf

  犯人ネルソン、クーパーの2人がエホバの証人であるか否かは、書かれていないので不明であるが、多くの投資家が
  エホバの証人であること、そして仲間通しの口コミによって資金集めをしていることから、可能性は否定できない。  
  いずれにせよ、エホバの証人も我々、一般人と同様、儲け話には
弱いということか。



  2.被害者も加害者もエホバの証人のねずみ講詐欺事件―2
  (1)当局の命令
  2006年7月、米国証券取引委員会(SEC)は、エホバの証人が経営するルネッサンス投資ファンドを、ポンジ・
  スキーム(ねずみ講)による詐欺取引を、証券取引法違反で、カルフォルニア地
方裁判所に提訴、有罪とされ、
  業務停止処分となる。

  証券取引委員会は、証券業法の遵守についての監視を行なう機関であり、詐欺罪という刑事事件としての提訴は、
  別に行なわれたものと思われる。


  (2)事件の概要
  1996年から2004年にかけて、被告ルネッサンス投資ファンド及びその代表者ロナルド・J・ナーデル並びに
  ジョセフ・M・マローン(2人ともエホバの証人)は、同じエホバの証人の仲間多数から、
年間利回り17%〜25%の
  投資話をもちかけ約16百万ドル(日本円で14億4千万円 @90円で換
算)を集めた。 
  実際にビジネスの投資したのは、1百万ドル(日本円9千万円)だけで、残りは、
ゴルフ会員権、自家用車、自分の経営
  する事業の資金繰りに当てていた。
 一部の投資家には、他の新たな投資家から集めた資金で、利回り支払に当てる
  典型的な「ポン
ジ・スキーム」(ねずみ講)で、ルネッサンス投資ファンドは、経営破たんし、大半の投資家は、何も返って
  こず、全額損失となった。


  (3)加害者も被害者の大半もエホバの証人
  被害者の大半は、高齢のエホバの証人で、老後の生活資金を巻き上げられた結果になったと思われ、何とも痛ましい。
  エホバの証人の仲間同士でも、このようなことが起きているという現実があるということのようだ。

  (4)証券取引委員会(SEC)の公式ホーム・ページのLitigation(訴訟)の欄の2006年の欄から閲覧できる。
  
   http://www.sec.gov/litigation/complaints/2006/comp19764.pdf