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2.ものみの塔日本支部の直近の基本財産 


1.ものみの塔の雑誌・書籍の対価を完全寄付方式に変更した本当の理由
1990年1月米国最高裁判所は、原告の伝統的キリスト教伝道師VS被告カルフルニア州、平等委員会の間で争われた  宗教上の印刷物の販売に課税される税金は違法ではなく適法であるとされた。  よって、ジミー・スガワート氏は敗訴し た。(詳細は下記参照)
◆これに先立つ1989年6月、ものみの塔聖書冊子協会ニューヨークINCは、原告に頼まれもしないのに、原告スワガート  氏を支援するための第三者法廷助言を最高裁判所に申請した。(第三者助言書の現物は、日本語訳と共に以下にリン ク)
1990年3月、ものみの塔聖書冊子協会は、印刷物の配布に関して、従来の予め決められた相当額を寄付として受け取る方式から、完全寄付に変更すると発表した(王国宣教1990年5月号)

<問題の所在>
一般のエホバの証人は素直に以下の点を疑問に思うのではないだろうか?
◆何故、大いなるバビロン、サタンの手先、偽りの宗教と口汚く批判している伝統的キリスト教の
  伝道師のために、頼まれもしないのにわざわざ最高裁判所にまで、おっとり刀でかけつけ、伝統的
  キリスト教の立場を擁護する「応援演説」をぶったのか?

また、次に湧いてくる疑問は以下の点ではなかろうか?
◆このような、サタンの手先にまでわざわざ「応援演説」する、本当の目的は何であろうか?
◆そもそも私達が、貴重な時間を使って、エホバへの奉仕をし、配布している印刷物の実際の
  コストと、ものみの塔聖書冊子協会日本支部やニューク本部が全世界から受け取る印刷物関係の
  寄付収入の収支バランス、及び税金との関係は、どうなっているのであろうか?


<問題の解明>
以下の順で、問題点を整理してみた。
1.伝道師ジミー・スワガート訴訟とものみの塔協会の第三者法廷助言
2.1990年1月までの、ものみの塔協会の印刷物の寄付方式
3.1990年3月以降の、ものみの印刷物の寄付方式
4.完全寄付方式を採用したものみの塔の目的と税効果と収入へ影響
.印刷物の原価構造の考察から見えてくるものみの塔ビジネス

1.伝道師ジミー・スワガート訴訟とものみの塔協会の第三者法廷助言
 (1)ジミー・スワガート訴訟とは
  ジミー・スワガート氏は、無宗派のキリスト教の伝道師であり、シンガー、ピアニストである。
  エホバの証人とは全く関係ない。 テレビ伝道、インターネット放送で、キリスト教の福音を全米及び世界
  に発信する活動を行なっている。

  事件の発端は、1980年、カルフォルニア州がジミー・スワガート氏に対して、1974年以降、彼が
  カルフォルニア州で販売した宗教関係の書籍やカセットテープに対して6%相当の消費税、
  合計$183,000が課税され、支払った。 しかし、同時に、同氏は消費税の返却を求める訴訟を起した。 
  しかし、この訴訟は、カルフォルニア州地方裁判所、続いて上告された米国最高裁判所で、結果的に
  敗訴した。 最高裁判所の判決が出たのは1990年1月17日であった。 

  詳しくは、下記の米国の法律専門家による判例集のサイトをご覧下さい(英文で恐縮ですが)
  http://caselaw.lp.findlaw.com/scripts/getcase.pl?court=us&vol=493&invol=378

  判決理由としては、消費税の課税によって米国憲法第1修正条項に定める宗教上、信仰上の表現と
  行動の自由を損ねるものではない等の理由からである。


 (2)ジミー・スワガート訴訟に対する、ものみの塔協会の関与。
  驚いたことに、伝統的キリスト教を批判してやまないエホバの証人の上部機関であるものみの塔は
  この訴訟に対して、最高裁判所あてに、“アミーカス・キュリエ(第3者法廷助言者)とし
て、上訴人
  ジミー・スワガートを支持する意見書を提出している。

  アミーカス・キュリエとは米国の裁判制度で認められた訴訟当事者とは関係のない第三者が訴訟に
  関連する意見書を提出することが可能なのである。 

  分かり易く言えば、ものみの塔は、伝統的なキリスト教伝道師に、裁判の場において、応援演説を
  行なったということである。

  原文を日本語対訳で併記した資料を下記に掲載したので、ご覧頂ければと思います。

   「ジミー・スワガート最高裁への上訴に対するものみの塔の法廷助言」

  主な主張点としては
  宗教上の印刷物への課税は、エホバの証人の活動に対して大きな経済的負担となる。
  配布する印刷物にたいして、受け取る人達から名目上のお金を寄付としてお願いするが、
   エホバの証人の負担は、月のかなりの時間奉仕、自己使用の各種書籍のコスト負担、
ガソリン代、
   自動車保険料等の個人負担が増大する。

  ③ よって、この決定がなされれば、米国憲法第1修正条項に認められた、宗教活動の自由が阻害される。

  この主張に対して、長年、エホバの証人として活動してきた方は、どう思われるであろうか?
  正直なところ、
  ①配布する相手側からは、もともと寄付は頂けないのが実態であり、エホバの証人の自己負担が増える
   だけの話である。

  ②これによって、ものみの塔の本部の腹は痛まない、なぜなら自分達がこれら印刷物のコストを負担するからだ。

2.1990年1月までの、ものみの塔協会の印刷物の寄付方式
 (1)これについては、信者だけが定期購読していて、一般には配布されない月間雑誌「王国宣教」の
   1989年から1990年の記事を見ると、よく分かる。

   以下の表は、1989年―ジミー・スワガート訴訟の判決が下される直前 「王国宣教」の記事「発表」に
   掲載された、ものみの塔の発行する雑誌、本、ブローシャー、カセットテープにつ
いて、要求される
   寄付額―実質、値段と言ってよいー 下記表にまとめてみた。

 

種類 名称 単位 価格
雑誌 ものみの塔 年間購読(月2回) 2,000円
目ざめよ 年間購読(月2回) 2,000円
聖書は本当に神のことばですか 1冊 200円
王国 1冊 400円
生き残る 1冊 400円
啓示の書―その壮大な最高潮は近い! 1冊 1,200円
ことば 1冊 200円
家族生活 1冊 400円
「生命―どのようにして存在するようになったか?進化か,それとも創造か」 1冊 1,200円
新世界訳聖書 1冊 1,700円
若い人が尋ねる質問 1冊 600円
聖書物語 1冊 1,200円
永遠に生きる 1冊 1,200円
真の平和と安全 1冊 400円
聖書-神の言葉それとも人間の言葉? 1冊 400円
神の言葉 1冊 400円
在庫処分の古本(タイトルに関わらず) 1冊 200円
ブローシャー 二十世紀におけるエホバの証人 1冊 200円
三位一体を信じるべきですか? 新世界訳聖書とセット
カセット・テープ 偉大な教え手に聞き従う6巻+書籍1 会衆・公共 3,400円
カセット・テープ 偉大な教え手に聞き従う6巻+書籍1 開拓者 2,600円
カセット・テープ ダニエル書2巻1セット 会衆・公共 800円
カセット・テープ ダニエル書2巻1セット 開拓者 600円
カセット・テープ ホセア書~マラキ書 会衆・公共 1,600円
カセット・テープ ホセア書~マラキ書 開拓者 1200円
カセット・テープ 「二十世紀におけるエホバの証人」+「他のブローシャー2冊又は在庫処分の本」 会衆・公共 8,000円
カセット・テープ 「二十世紀におけるエホバの証人」+「他のブローシャー3冊又は在庫処分の本」 開拓者 6,000円
カセット・テープ ヘブライ語聖書第3巻(箴言からマラキ書までの18巻入りアルバム 会衆・公共 9,000円
カセット・テープ ヘブライ語聖書第3巻(箴言からマラキ書までの18巻入りアルバム 開拓者 6,750円


 (2)一目瞭然で、印刷物の種類ごとに期待される寄付額が明確に記載されていて、真面目なエホバの証人
   は、家から家へもらえそうもない寄付をお願いしながら訪問して、印刷物を
配布していたのである。 
   賢い読者は、訪問販売とどこが違うのか思われないであろうか?


3.1990年3月以降の、ものみの印刷物の寄付方式
 (1)1990年3月以降
   ジミー・スワガート訴訟の判決が出た1990年1月直後、1990年3月号「王国宣教」の「発表」以降は、
   配布すべき雑誌、本の配布の指示は、引続き明確に書かれているが、
対応する寄付額は未記入と
   なっている。 同じく「王国宣教」の記事「発表」から抽出した
ので、下記表にまとめてみた。
 

王国宣教 対象期間 種類 書籍・雑誌・ブローシャーのタイトル 単価 備考
1990/1記事「発表」 1,2月 「真の平和と安全」(新版) 400円 野外提供
生き残る 400円
「真の平和と安全」(新版)+在庫処分の古本 400円
生き残る+在庫処分の古本 400円
在庫処分の古本 200円
3月 神の言葉 400円
4,5月 雑誌 ものみの塔誌年間予約 未記入
予約が得られない時、雑誌2冊+ブローシャー1 250円
戸別訪問セールス強化キャンペーン 王国宣教記事「あらゆる機会をとらえて良いたよりを宣明する」・・・主要項目 1早朝および夕方や晩の奉仕 2街路伝道 3非公式の証言 4留守宅・・・週末に繰り返し訪問しても会えないような場合には,週中の奉仕者と週末の奉仕者との間で,留守宅の記録を交換し合い,その徹底を図り、「家から家の記録」(S‐8)や個人的なノート,さらには住宅地図などを活用する・・・・。
1990/2記事「発表」 2月 「真の平和と安全」(新版) 400円 野外提供
生き残る 400円
「真の平和と安全」(新版)+在庫処分の古本 400円
生き残る+在庫処分の古本 400円
在庫処分の古本 200円
3月 神の言葉 400円
4,5月 雑誌 ものみの塔誌年間予約 未記入
予約が得られない時、雑誌2冊+ブローシャー1 250円
1990/3記事「発表」 3月 神の言葉 未記入 野外提供
4,5月 雑誌 雑誌経路を取り決めることと雑誌を配布することに特別な努力を傾ける 未記入
6月 家族生活 未記入
1990/4記事「発表」 4,5月 雑誌 雑誌経路を取り決めることと雑誌を配布することに特別な努力を傾ける 未記入 野外提供
6月 家族生活 未記入
7,8月 ブローシャー 「学校」のブロシュアー以外の32ページのブロシュアーを提供する 未記入
雑誌配布キャンペーン 王国宣教記事「良いたよりを伝える―雑誌経路を大胆に勧めることにより」・・主要項目 1積極的な見方を持ちなさい 2大胆に行ない続けなさい・・・エホバが良いたよりを広めるために用いておられるのは「ものみの塔」と「目ざめよ!」です。わたしたちが雑誌経路の取り決めを設け,続けて訪問して雑誌を読むよう勧めるなら,・・・人々の命が救われるかもしれないのです。知人すべてに,そして野外宣教で出会う人々に雑誌経路の取り決めを熱心かつ大胆に勧めてゆきましょう。


 (2)完全寄付制の記事「王国宣教」1990年5月号
   一部を抽出すると以下の通り、書かれている。
   「完全寄付制
   1990年3月の末,雑誌と文書が完全寄付制に基づいて伝道者と関心ある一般の人々に提供される
   ことが説明されました。すなわち,ある文書を受け取るための前提条件として特定
の額の寄付を求めたり,
   ほのめかしたりしないで提供されるということです。文書を提供する
際,良いたよりを広める世界的な業を
   支えるための自発的な寄付であれば,それを受け取る
ことができます。わたしたちは,エホバがこの調整を
   祝福されることに信仰を持っています。
   ―マタイ 6:33と比較。  ・・・・・中略・・・・・
   もし,この活動に対して寄付をしたいと思われるようでしたら,喜んでお受けしたいと思いま
す」。
            ・・・・・・中略・・・・・    この活動はみな自発的な寄付によって支
えられています。
   もしこの教育活動に対して少しの寄付をしたいと思われるようでしたら,感
謝してお受けしたいと思います」。」
  
4.完全寄付方式を採用したものみの塔の目的と税効果と収入へ影響
 (1)ものみの塔協会が、日頃、敵対する伝統的キリスト教の伝道師に対して、しかも頼まれもしないのに、
   わざわざ最高裁判所の場で、「応援演説」を行なったのは、ひょっとして今後、
ものみの塔も、印刷物に
   対応する「寄付金額」に対して課税されるかもしれない。
 そうすれば、組織、特に統治体トップの手取り
   の金が減るから大変、困る。 これが本当の
理由であることは、ほぼ間違いないと思われる。

 (2)仮に米国の消費税6%が、ものみの塔に課税された場合、具体的に幾らぐらいの影響がでるであろうか? 
   ものみの塔は、財政収支、財産内容を信者にも公表しないので、詳細
は、不明であるが、丁度、問題と
   なっているものみの塔の「アミーカス・キュリエ(法廷助言
書)の中に、書かれた情報とものみの塔の雑誌
   「王国宣教」(1989年以前のもの)に書か
れている、印刷物の種類別の想定寄付額の資料から、概算する
   と以下の表になる。

 

種類 名称 単価(ドル) 証人一人当たり年間購入部数(※脚注) 全米の証人年間購入部数(証人800,000人) 寄付金額合計(証人負担分のみ) 想定消費税額(6%)
雑誌 ものみの塔 6.00 年間10部 8,000,000 48,000,000 2,880,000
雑誌 目ざめよ 6.00 年間10部 8,000,000 48,000,000 2,880,000
ブローシャー 各種 0.30 2 1,600,000 480,000 28,800
各種 1.50 2 1,600,000 2,400,000 144,000
合   計 98,880,000 5,932,800
※1:雑誌はエホバの証人が、一人当たり10部を野外活動での配布責任を持つと仮定。
   従って、証人が、10部に対応する寄付を支払うことになる。
※2:配布を受け取った人達からの寄付が、あれば、上記以上の金額となる。
※3:年間配布部数は、証人一人当り、雑誌10部、ブローシャー2部、本2部と保守的に想定した。


   ご覧のように、米国だけで年間約6百万ドル(当時の換算為替相場150円、換算して9億円)と莫大な
   税金負担となる。

   「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に」という聖書のみ言葉は、ものみの塔協会にとっては、
   全く関係なく、自己中心の世俗の金儲け以外の何者でもないと思うが、
読者の方々はどのように思われる
   であろうか?


5.印刷物の原価構造の考察から見えてくるものみの塔ビジネス
  ものみの塔協会が、印刷物配布に対応する寄付額から得る収入と一方、かかっている経費はいくらで、
  収支バランンスはどうなっているのか、ものみの塔聖書冊子協会が、エホバの
証人にも情報公開をして
  いないので、詳しいことは分からない。(信者にも情報公開しない
のは、道義上、法律上、非常に疑義が
  あるのだが)

 (1)前提条件の設定
   筆者は仕事上、付き合いのある出版業界の方から得たの日米の出版業界の収益構造、そしてエホバの
   証人専用の雑誌「王国宣教」(特に1989年~1990年の完全寄付制移行時の記事)
から得た基礎情報を
   元に、以下の前提条件を設定してみた。

  ボリュームの多い雑誌に限定する。
  販売価格は、ものみの塔誌、目ざめよ誌とも年間6ドルとする。  因みに、米国では、一般の市販雑誌
   の最低価格ランク(年間購読で5ドル)よりも、ほんの少し、上のランクの雑誌となる。 
   米国の雑誌、標準価格は、年間購読で9ドルと言われている。

  年間配布部数: ものみの塔誌、6億24百万部、 目ざめよ誌、6億部、(王国宣教記事)
  出版業界の流通経路は、版元(出版社) → ディストリビューター(取次) → 小売(日米ほぼ共通)、
   雑誌価格の配分は、版元(出版社):40%、取次:30%、小売:30%である。

  しかし、ものみの塔の場合、雑誌の印刷・出版 → 取次 → 個人へ配布の流通経路ですべての
   経路は、エホバの証人のボランティア活動によるので、以下の特徴がある。

   ・売上額(配布寄付額)は、取次、小売部門への配分は不要で、100%版元(ものみの塔)の収入となる。
    出版業界の場合、人件費のウエイトは非常に高く、版元の取り分の半分以上と言われる。

    しかし、ものみの塔の場合、人件費はほとんどかかっていない。
   ・直接原価(人件費、用紙代、印刷費、製本費、附属材料費、設備の減価償却費等)は、本体価格
    の50%、人件費を除けば、20%と想定した。

   ・間接経費(配送、運賃等、一般経費)、出版業界では、本体価格の10%程度と言われるが、ものみの
    塔の場合、人件費、広告宣伝費が不要であり、5%と想定した。


 (2)試算表

年間購読料(寄付)$ 年間配布部数 売上額($:米ドル) 収入合計
ものみの塔 6 624,000,000 3,744,000,000
目ざめよ 6 600,000,000 3,600,000,000 7,344,000,000
(経費) 経費合計
直接原価 収入合計 ×20% 1,468,800,000
間接原価 収入合計 ×5% 367,200,000 1,836,000,000
営業利益 5,508,000,000


   これは、あくまで、限られた情報から組み立てた試算であって、実態とは異なる部分もあるかと思います。 
   にも拘らず、以下の点は、言えるのではないかと考えます。 

  全世界の何も知らされていないエホバの証人6百万人が、多くの時間を宣教活動と信じて、雑誌の
   配布活動を行なっていることは、視点を変えて、ものみの塔統治体の立場から見れば、世界的な規模で
   莫大な金を集める「巨大な集金マシーン」と見えるのでないであろうか?

  普通の真面目なエホバの証人の方々には、是非、この視点で今一度、この組織をよく見直して頂きたい
   と思います。
 この世界には、カルトといわれる宗教団体は非常に多くあります。 宗派も宣教のやり方も、
   多種多様です。 しかし、共通しているのは、財務情報等、基本的な情報を信者に
開示していないことです。
   ものみの塔協会日本支部、ニューヨーク本部も、一般のエホバの証人に対して財産目録、収支報告、
   役員人事、宗教法人規則(定款に当たるもの)等、基本情報を開示していません。

   民間の会社、団体では当たり前のことが行なわれていないのです。
   エホバの証人の皆様、どうぞ勇気をもって、事実を事実として受けとめて、ご自分でお考えになって
   くださることを、切に願ってやみません。



2.ものみの塔聖書冊子協会日本支部の財産 NEW
 本部と同様、日本支部も、信者に対して財産目録、収支報告を開示していないので、詳細は不明であるが、
 ものみの塔聖書冊子協会の法人登記簿謄本から、一端を垣間見ることはできる。2010年9月に、
 法務局から法人登記簿謄本(履歴事項全部証明書)を手数料1,000円を払って、手に入れたのが、
 下記の通りである。


  

    
  


 (1)注目点 1Pの各項目に注目して頂きたい。
   ①基本財産の総額
    次のように記載されている。
     ◆
192億7992万634円
            平成13年8月31日変更    平成15年6月17日登記
     ◆ 金176億2042万9794円
            平成19年11月21日変更   平成19年11月30日登記      」

     つまり、平成19年11月21日に、基本財産が、16億5949万円ほど何らかの理由で減少している。 
     これは、経理上の実務では、財産処分として計上されたことを意味する。


   境内建物、境内地、宝物の処分等に関する定め。
    次のように記載されている。
     ◆母体協会会長の認可を受けなければならない

 (2)財産規模
   まず、財産規模の大きさに驚くのではないでしょうか?  しかも、基本財産だけで176億円もある。
   宗教法人の財産は、基本財産と普通財産がある。 宗教法人法では
   ・基本財産:宗教活動を行っていく上に必要な財政的基礎となるもので,境内地や境内建物のほか,
           
基本財産として設定されている一定の基金をいう。
   ・普通財産:法人の通常の活動に要する費用に充当すべき財産
   普通財産は、登記簿には、記載されないので、不明であるが、いずれにせよ、一般の宗教法人に
   比べても莫大な金額であり、何も知らされていないエホバの証人の方々から搾り上げた血と汗の
   結晶といってよいであろう。


 (3)宗教法人法の定め・・・・ものみの塔は情報開示義務を果たしていない。
   ものみの塔日本支部は、この登記簿謄本からも、分かるように日本の宗教法人格を取得している。 
   従って、日本の宗教法人法を遵守することが求められることになる。

   ①
宗教法人法第23条、24条の趣旨とものみの塔日本支部の対応
     ア。不動産、財産目録に掲げる所有財産を処分する場合には、その実施の1ヶ月前までに、
       信者及び利害関係者に公告をする必要がある。 上記、登記簿に記載されている通り、
       平成19年11月21日に基本財産が、16億円強
減少、つまり経理上、財産処分されている。
       ものみの塔日本支部は、日本のエホバの証人に対して、平成19年10月以前に、この
       基本財産処分の公告をおこなったのか?  少なくとも筆者の知る限り、一切、開示され

       いない。

     イ。又、境内建物、境内地、宝物の処分も、同様、財産処分であり、処分実行の1ヶ月前までに、
       一般のエホバの証人に公告することになっているのであろうか? 
       登記簿には「母体協会会長の認可を受けなければならない」とは規定されているが、
       法律の趣旨は、
母体協会の承認より、もっと大事なのは、一般の信者や利害関係人を守ること
       ではないのか? だから、法律でわざわざ、1ヶ月前までの公告を定めているのである。

     ウ。趣旨としては、信者の知る権利を守るため、きちんとした情報開示を宗教法人に求めている
       のである。  この宗教法人に課せられる情報開示義務は、「財産処分」に加えて

       「財産目録及び収支報告」、「宗教法人規則(株式会社の定款に当たる)」、「責任役員
の人事」
       等がある。 

       詳しくは、宗教法人法の各条文をご参照頂ければと思います。 
       以下の「法務省」のHPから閲覧できます。
       http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26HO126.html

      <参考資料>
       宗教法人法
       (財産処分等の公告)
       第二十三条
 宗教法人(宗教団体を包括する宗教法人を除く。)は、左に掲げる行為をしよう
        とするときは、規則で定めるところ(規則に別段の定がないときは、第十九条 の規定)による外、
        その行為の少くとも一月前に、信者その他の利害関係人に対し、その行為の要旨を示して
        その旨を公告しなければならない。但し、第三号か ら第五号までに掲げる行為が緊急の必要に
        基くものであり、又は軽微のものである場合及び第五号に掲げる行為が一時の期間に係るもので
        ある場合は、この限り でない。

         不動産又は財産目録に掲げる宝物を処分し、又は担保に供すること。
         借入(当該会計年度内の収入で償還する一時の借入を除く。)又は保証をすること。
       三
  主要な境内建物の新築、改築、増築、移築、除却又は著しい模様替をすること。
         境内地の著しい模様替をすること。
         主要な境内建物の用途若しくは境内地の用途を変更し、又はこれらを当該宗教法人の
            第二条に規定する目的以外の目的のために供すること。

        (行為の無効)
        第二十四条 宗教法人の境内建物若しくは境内地である不動産又は財産目録に掲げる
         宝物について、前条の規定に違反してした行為は、無効とする。但し、善意の相手方又は
         第三者に対しては、その無効をもつて対抗することができない。