アメリカのある宗教における

         児童に対する性犯罪の秘密

            --危機にあるエホバの証人--

                 <その4>




  10.ものみの塔の秘密の支払

  ものみの塔聖書冊子教会ペンシルバニアは、1989年以降、全米規模の、“王国会館共済(KHAA: Kingdom Hall Assistance
  Arrangement)“ という、保険プログラムによって、損害保険(物損補償+損害賠償補償と推定される)をかけている。 ※27

  
27 証拠B 2004年8月25日、P121、アレキサンダー・レインミューラーの証言、
      これは、2005年3月14日に受理された証拠提出命令に対するものみの塔ペンシルバニアの異議申立を支持する
      ロバート・シュナック氏の証言付属資料にある。


  原告側の弁護人は、カルフォルニア州におけるこの保険プログラムの内容の提示を要請した。
  事実認定の過程において、被告ものみの塔ペンシルバニアは、この保険プログラムKHAAによる保険金請求と保険金支払が
  記録されている元帳を原告側弁護人に提出するように求められた。 これに記録されている保険金請求は、興味あるものである。  
  概要説明の欄に、“長老の悪行”が記入されていた。

  保険事故の日付は1989年1月1日、被保険者の欄には“カルフォルニア州、レッド・ブラフ会衆”保険金支払額は50,000ドルである。

  原告側の注記は以下の通りである:
     b. KHAA(王国会館共済)とリスク・マネジメント
      ものみの塔ペンシルバニアは、過去25年間にわたり、カルフォルニア州において、損害保険とリスク・マネジメントを
      実施運用してきた。 ものみの塔ペンシルバニアは、該当する期
間、損害保険プログラム(含むK,W)を通して、
      エホバの証人の組織に関与してきた。 

      ものみの塔ペンシルバニアは、この損害保険を購入しその保険料を支払うためにカルフォルニア州から、数百万ドル
      の金を集めた。 更に、ものみの塔ペンシルバニアは、リスク・マネジ
メント業務を行なっており、それには、カルフォル
      ニア州における損害調査と損害請求に対
する任意支払※a も含まれている。 
      これらの中には、この訴訟・トラック1の被告である長老
の“長老の不法行為”によるかなりの金額が損害賠償金
      として、ものみの塔ペンシルバニア
から支払われている。

      次ページにある幅の狭い線の引かれた事実認定請求によって、原告側は、カルフォルニア関連の多額の支払の詳細に
      ついて把握しようと試みた。 原告はものみの塔ペンシルバニ
アのリスク・マネジメント業務について調査し、カルフォルニア
      からものみの塔ペンシルバニア
に対する損害金請求及び、カルフォルニアにおいてなされた損害調査と損害額の支払に
      い
たるまでの過程についての情報を求めた。※28
      ※a 任意的支払:訳者はサラリーマン時代、リスク・マネジメントと損害保険プログラムの設計に関わった経験があり、
         ここでいう任意的支払とは、企業などのリスク・マネジメントにおい
て、損害保険でカバーされない、又は損害保険
         は掛けてあるが、保険料コストを軽減す
るために、予め設定される免責金額の範囲内で、企業の自己負担によって、
         支払われる
損害金のことである。

      28 2005年3月30日付け、原告側の被告に対する証拠提出の申立を支持する原告側の回答P7.

  トラックTの訴訟は、ティム・W事件の共同被告人ジェームス・ヘンダーソン及び、ウインベール・ガティエレツ事件の共同被告人
  アルヴィン・ハード※29、同共同被告人ものみの塔が当事者となっている。 次の元帳の記録からお分かりのように、1996年2月14日
  に50,000ドルの支払がなされている。 


  29 2004年8月に、アレックス・レインミューラーは、この問題の起きた当時、ものみの塔本部ニューヨークの財務部の部長代理
     として働いていた。 財務部はニューヨーク本部にあったが、実態は、ものみの塔ペンシルバニアのために仕事をしていた。 
     “あなたは何年、財務部長代理として働きましたか?”との質問に対して、レインミューラー氏は、“6ヶ月間”と答えている。

     更に“あなたは、その6ヶ月に先立って、ものみの塔ペンシルバニアとはどのように関わっていましたか?”との質問に対して、
     レインミューラー氏は次の通り答えている。 “私は、ものみの塔ニューヨークの会計課長として9年間、働いていて、ものみの塔
     ペンシルバニアの会計事務の全部を取り扱っていました。” 

     2004年8月25日付けのアレックス・レインミューラーの証言P15,17〜18、証拠書類B、2005年3月14日受理された、原告側の
     証拠提出命令に対して、異議を申立てた
ものみの塔ペンシルバニアの回答がある。  
     被告側弁護人のロバート・シュナック氏がものみの塔ペンシルバニアの主張を支持した証言録に、この証拠は添付されている。



KHAA(王国会館共済)請求ー1996年〜2003年/テキサス、カルフォルニア 2004年5月24日 P1
報告 事故概要 事故発生日 被保険者 保険請求 保険金支払 任意請求 任意支払
シロアリ、カビ、アスベスト カ州、サクラメント $10,448.0 $0.00
アーデン21170
王国会館侵入 カ州,サンフランシスコ $21,731.0 $0.00
ベイビュー130930
水道管破裂・王国会館水浸 テキサス州デュマ $3,135.5 $0.00
129866
カビ カ州、東サクラメント $1,307.2 $0.00
カビ カ州、オロビール $3,008.5 $0.00
ラスプルマス20164
カビ カ州、サクラメント $2,407.0 $0.00
ノースゲイト21261
カ州、サンタクルーズ $50.0 $0.00
バソナパーク
長老の不法行為 1989.1.1 カ州、レッドブラフ会衆 $50,000.0 $0.00
信号待ち中の車両衝突 1994.7.1 ミラ・ローナ大会ホール $36,738.0 $0.00
暴風による屋根損壊 1996.2.1 カ州、北レッドブラフ $1,161.1 $0.00
20727
道路での転倒 1996.2.19 カ州、レセダ会衆 $10,000.0 $0.00
本入れバッグに躓く 1996.3.1 カ州、サクラメント $1,200.0 $0.00
グリーンヘブン会衆
車椅子のステップに転倒 1996.5.21 カ州、ターロック $0.0 $0.00
北スパニッシュ会衆



精査(複数点検)2004年5月31日 P10
補償金 請求日 番号 金額 実行日 受取人 事故日
2001.02.20 401298 $6.00 2001.02.23 12/22/20
2001.03.22 401371 $3,000.00 2001.03.29 12/22/20
2001.03.22 401371 $94.80 2001.03.29 12/22/20
2001.05.05 401441 $1,721.51 2001.05.09 12/22/20
2002.03.15 401908 $1,654.18 2002.03.19 12/22/20
1998.12.21 400058 $210.00 1998.12.24 12/05/19
1991.01.13 400100 $172.00 1999.01.15 12/05/19
1991.01.13 400102 $361.00 1999.01.15 12/05/19
1998.11.24 400015 $925.00 1998.11.28 04/27/19
2003.01.03 ACH-2000218 $125.00 2003.01.08 12/28/20
2003.01.24 ACH-200022 $4,219.51 2003.01.29 12/28/20
2003.02.06 ACH-200023 $700.00 2003.02.12 12/28/20
2003.03.07 ACH-200024 $575.00 2003.03.13 12/28/20
1999.10.05 400525 $545.93 1999.10.08 07/04/19
1999.08.11 400436 $155,000.00 1999.08.12 08/22/19
1998.09.30 89805 $836.00 1998.10.06 08/22/19
1996.04.04 19827 $50,000.00 1996.02.14 01/01/19
1996.11.12 247183 $260.99 1996.11.15 02/19/19




  362
   A.レインミューラー
  2. Q265
  3. A. もう一度、質問を言ってください。
  4. Q. そのページを見ましたか?
  5.   これには、すべての種類の請求がのっていますか?
  6. A. そうです。
  7. Q. 事実、この書類には、
  8.  カルフォルニア州において
  9.  KHAA(王国会館共済)によって支払われた。
  10. すべての種類の損害請求が含まれている。 そうですね?
  11. A. その通りです。
  12. Q. このページの真ん中に
  13.   “長老の不法行為”と書かれた項目がありますね?
  14. A. はい。
  15. Q. この長老の不法行為について
  16.   何か知っていますか?
  17. A. いいえ、知りません。
  18. Q. ここに、カルフォルニア州の
  19.   レッド・ブラフ会衆と書かれていますね?
  20. A. はい、そうです。
  21. Q. あなたは、レッドブラフ会衆が、
  22.   KHAA(王国会館共済)の
  23.   共済掛け金を拠出していたか
  24.   内容について何か知っていますか?
  25. A. 具体的には言えない。
 

  P363
  11.  ものみの塔ペンシルバニアの保険(共済)から・・・
  12.  会衆に戻ったのか?
  13. A. 会衆は、たぶん、
  14.  リスク・マネジメントに連絡して
  15.  状況について細かく説明したと思われる。
  16.  そして、リスク・マネジメント部門は
  17.  更に会衆に連絡して、
  18.  どんな支援が必要か質問したであろう。
  19. Q. 保険担当(リスク・マネジメントチーム)では、
  20.  何人、このような質問に答えられる立場にあるのか?
  21. A. 多分、5人・・・
  22.  程度が電話応対で答える。
  23. Q. 一握りの人達?
  24.  5人以下?
  25. A. 恐らく、5人以下でしょう。


  P364
  1. A. レインミューラー
  2.  ほとんどの人は、
  3. Q. 人の交代が多いのか?
  4.  それとも、ほとんど同じ人達
  5.  で交代がないのか?
  6. A. 何年かの間、
  7.  人の交代が多かった。
  8. Q. 誰が、この特殊と思われる・・・
  9.  長老の不法行為に関わる賠償請求を
  10.  取り扱うのか、法務部か、保険部門か
  11.  を決定した記録はあるのか?
  12. A. よく分かりません。
  13. Q. この長老の不法行為について
  14.  もっと知りたいのだが、
  15.  どんな記録が残っているのか?
  16. A. 多分、我々が今、見ている
  17.  コンピュータ上のデータ・ベース、
  18.  これらは支払の記録だが、
  19.  1989年以降に、会衆との間で
  20.  交わされた通信記録のファイルが、
  21.  このファイルがまだ残っているか、どうか
  22.  そのファイルが完全にあれば、
  23.  確実に残っているとは、言えないのですが
  24.  しかし、大抵の場合、そのような通信記録は
  25.  残っていると思われます。


  P365
  1. A. レインミューラー
  2. Q. そのファイルはどこに
  3.  保管されているのか?
  4. A. 事務所です。
  5. Q. もし我々が求めれば、あなたは
  6.  そのファイルを
  7.  見つけることができますか?
  8. A. はい。
  9. Q. あなたは、カルフォルニアにおいて
  10.  王国会館共済によって
  11.  児童性的虐待の損害賠償請求
  12.  が今まで支払われたことを知っていましたか?
  13. A. 個人的には知りません。
  14. Q. あなたは、王国共済が
  15.  児童性的虐待に対する損害賠償金
  16.  を補償するようになっていたことを
  17.  知っていましたか?
  18. A. はい。 王国共済は
  19.  そのような保険金支払請求があれば
  20.  補償するようになっていたと思います。
  21. Q. それは、カルフォルニア州でも  
  22.  事実であると?
  23. A. はい。
  24. Q. あなたは、この長老の不法行為
  25.  が児童・・・(次ページへ)


  P366
  1. A. レインミューラー
  2.  性的虐待であることを知っていましたか?
  3. Q. いいえ、知りませんでした。
  4. A. この50,000ドルが、支払われる前、
  5.  この金額が適切であると決定される
  6.  に至った根拠や、その検討手続きは
  7.  どのようなものでしたか?
  8. シュナック氏:彼はすでに
  9.  知らなかったと証言しています。 あなたは、
  10.  一般論として何が起きたのか
  11.  を質問しているのですか?
  12. Q. 私は、支払を決める
  13.  手続きがどのようなものなのかを質問しているのです。
  14. A. この個別の場合についてですか?
  15. Q. このような事例の場合についてです。
  16. シュナック氏:彼は
  17.  一般論として質問しています。
  18. A. 一般論として言えば、
  19.  会衆との間で話し合いが行なわれます。
  20.  そして、法務部の弁護士と話し合われます。
  21.  また、状況によっては、
  22.  組織上部との話し合いが行なわれて、
  23.  最終決定がなされる前に、
  24.  即時、回付されます。
  25. Q. カルフォルニア州で被害が発生したら、


  P367
  1. A. レインミューラー
  2.  この資料には、エホバの証人ではない人も
  3.  含まれていて、多くの人達がリストにありますが、
  4.  通常の場合、
  5.  示談書とか、交付される
  6.  書類は作成されますか?
  7. A. 通常の慣行としては、
  8.  もし、解決の合意が成立したら、
  9.  示談書が作成されて交付されます。
  10. Q. 誰が書類を
  11.  作成しますか?
  12. A. その個別の事案について
  13.  指名された弁護士が作成します。
  14. Q. 法務部所属の弁護士か、又は
  15.  カルフォルニア州の弁護士を
  16.  指名するのですか?
  17. A. その通りです。
  18. Q. その示談書が作成されたら
  19.  控えの一部は、
  20.  事務所のファイルに保管されますか?
  21. A. はい、そのようになって
  22.  いると思います。
  23. Q. そして、あなたのファイルに
  24.  その控えが含まれていると
  25.  私が推定するのは妥当と思われる。


  P368
  1. A. レインミューラー
  2.  そして、その賠償金請求に関連する
  3.  通信文書も含まれていると
  4.  私が推定するのも、妥当と思われる。
  5. A. そうです。 すでに申し上げた通りです。
  6. Q. この保険金が支払われた
  7.  この長老の不法行為に関して、
  8.  もし、仮にレッド・ブラフ会衆が、
  9.  このKHAA(王国会館共済)に
  10.  加入していなかったとしたら、
  11.  この保険金支払いについては
  12.  他の会衆が負担した拠出金
  13.  から、支払われたことになりますか? この理解でよいですか?
  14. A. その通りです。
  15. Q. ものみの塔ペンシルバニア
  16.  が、管理しているのですね?
  17. A. その通りです。※30

   30 レインミューラーの証言 P334〜36, P341, P345〜6, P353〜55, P362〜368, P374


  レインミューラーの証言から得られたKHAA(王国会館共済)保険プログラムの概要
  米国内のエホバの証人会衆は、KHAA(王国会館共済)に任意に加入できる。
  掛け金は、エホバの証人メンバー一人当たり、年間4.5ドルである。 この4.5ドルに会衆メンバーの合計人数をかけて、12で割る。
  この金額を毎月支払うことになる。
  こうして集められたKHAAの拠出金によって、損害保険会社のエクセスカバー(※b)の
  損害保険を購入して、会衆とものみの塔ペンシルバニアの損害を補償する。


  b エクセス・カバーとは、免責金額を設定した損害保険のことで、比較的小額の事故は自分で負担して、免責金額を
      超過した事故についてのみ、損害保険で補填するもの。
   米国の損害保険では一般的で、財産保険、賠償責任
      保険ともこのような保険設計が
一般的である。 損害全額を保険でカバーする方式よりも、コスト・パフォーマンスがよい。

  このKHAA(王国会館共済)は、1989年から始められて以来、ものみの塔ペンシルバニアは、損害保険を掛け続けてきた。 
  ただ、高額免責金額が設定され、その免責金額の範囲内の事故は、自己負担とする方式であった。 
  もし、事故補償額が免責金額を超過した場合にのみ、損害保険会社が支払うことになる。  
  興味あることに、KHAA(王国会館共済)でカバーできるリスクの一つに“長老及び奉仕の僕が、割り当てられた業務遂行に
  起因して、損害賠償請求を受けた場合”が含まれていた。 レインミューラーは、これを知っていたから、KHAA(王国会館共済)
  は児童性的虐待による損害賠償請求をカバーできると証言したのである。


  ものみの塔ペンシルバニアのKHAA(王国会館共済)の元帳には、$142,256(約13,500,000円 @95円で換算)の支払請求
  が計上されており、これの意味することころは、損害保険会社に請求しないで、共済から支払うことである。  
  つまり、13,500,000円以上の免責金額が設定されているということとなる。 レインミューラーの証言による限り、ものみの塔
  ペンシルバニアのスタッフが高額の支払を調べた結果、高額免責金額が設定されていることによって、ものみの塔は、
  司法当局を巻き込まずに、自己の裁量によって“長老の不法行為”に起因する損害賠償金を支払う事ができるということになる。※c


  c 免責金額を超える支払は、損害保険会社によって保険金が支払われることになる。 
     この場合、損害保険会社は、裁判所の判決文、あるいは調停による和解書等、司法当局
     の
公的機関の証拠書類を証拠書類として要求する。 つまり、必然的に司法当局が事件に
     関与
することになる。

  カルフォルニア州のレッド・ブラフ会衆は、1989年に発生した“長老の不法行為”に対して$50,000が請求された場所である。 
  記録には、児童性的虐待に起因する請求とは書かれていないが、原告側の弁護人は、“長老の不法行為”というのは、
  共同訴訟-トラック1の被告(長老)のことであると
示唆している。 これ以外の情報がないので、何故、この長老が警察に
  届けられなかったのかの理由を知ることはできない。


  1996年の初め頃に、この請求金額は支払われているが、これは地区監督のドン・アミー氏が児童性的虐待の加害者
  ジェームス・ヘンダーソンについてものみの塔本部に手紙を書いた1994年12月のほぼ1年後のことである。
  ジェームス・ヘンダーソンか又はアルヴィン・ハードのどちらが、“長老の不法行為”の該当者となるのか? 
  ヘンダーソンは、1981年にレッド・ブラフに引越してきて、1994年に逮捕されるまで、そこに住んでいた。 
  ヘンダーソンはこの期間に数人の少年に対して
性的虐待を繰り返したが、1994年まで、長老職を解任されることはなかった。 
  1989年にKHAA(王国会館共済)による$50,000の請求を受け取った被告ものみの塔は、このような高額請求の責任が
  ヘンダーソンにあると考えたなら、彼は長老の職から解任されたと考えるのが妥当と思われる。 


  アルヴィン・ハードは、1970年から1981年の間にガイティエレツに対して性的虐待を繰り返し、また彼女の弟のウインバリー
  に対しては1981年から1982年の間に同じく性的な虐待を行なった。
 アルヴィン・ハードはヘルマンの3人の子供、その他
  の子供達にも性的虐待を行って、ある両親から訴えられたのであるが、これらが起きたのはレッド・ブラフであった。

  アルヴィン・ハードは証言の中で、1985年の初め、カルフォルニア州オロビールに、続いて同じカルフォルニア州チコに
  住んでいたと言っている。  それから、1989年にカルフォルニア州パラダイスに引越し、1991年にカルフォルニア州
  スーザンビルに引越すまでそこにいた。 1992年にサウス・ダコタ州のラピド市に移ったのであるが、そこで、長老達は
  ハードが児童性的虐待者であることを知った。 1998年に彼は、サウス・ダコタで2人の少年に性的虐待を加えた。  
  2004年までには、ハードは、オレゴン州クラマト・フォールの刑務所に入った。※31

  31 2006年2月17日付けアルヴィン・バランチャード・ハードの証言P25〜32, P41〜48、
      この証言は、オレゴン州ウマティラのトウー・リバー矯正収容所において収録された。
      この証言は証拠物件5番として、2006年9月15日付けの一般事実認定請求及び、
      PMK(最も
事実を知っている者)の証言請求を支持する司法当局のメモランダムに添付されている。

  被告ものみの塔は、20年以上にわたって、ハードが子供に対して性的虐待を行なっていたことを知っていた。  
  原告ウインバレイー・ガティエレツと被告ものみの塔の訴訟は、2007年に被告ものみの塔側からの和解によって解決されたが、
  原告の原訴状には、ハードは会衆内の責任ある立場を利用して、子供たちを繰り返し、性的に虐待していたと書かれている。  
  KHAA(王国会館共済)元帳に書かれていた、“長老の不法行為”とは、アルヴィン・ハードが1970年代後半から
1985年ごろ
  オロービルに移るまでの間、レッド・ブラフに住んでいて、長老職にあった時に、犯した児童性的虐待のことである可能性が高い。 
  恐らく、レッド・ブラフでハードに性的虐待を受けた被害者の一人が、訴えることができるような年齢になった後、レッド・ブラフの
  長老に訴えたのであろうと思われる。 もちろん、その時には、もはやハードはレッド・ブラフにはおらず、長老もしくは奉仕の僕
  ではなくなって数年経っていたと思われる。  よって、レッド・ブラフ会衆は、密かにこの被害者に対して、賠償金を支払うために
  KHAA(王国会館共済)に50,000ドルを請求したものと思われる。  
  多分、いつか、誰かが進み出て、隠された秘密を明らかにすることになると思う。




  ものみの塔の法廷外での秘密裏の和解解決
  レインミューラーの証言によって、KHAA(王国会館共済)がどんな損害を補償するか、光を当てられたことによって、最近の児童
  性的虐待事件のうち、2007年に支払われた賠償金はものみの塔ペンシルバニアの自家保険(KHAA-共済だから、自家保険となる)
  から一部、支払われ、免責金額を超過した部分は、損害保険会社への保険金請求することによって、合計13百万ドル
  (約12億35百万円-@95円で換算)が支払われたものと考えられる。※32


  32 バーバラ・アンダーソンの注から

  被告ものみの塔が法廷闘争において、当初、ものみの塔ペンシルバニアを被告メンバーから外すように注力したことに、
  注目すべきである。  しかし、彼らの作戦は、失敗に終わった。

  カルフォルニア州裁判所が、ものみの塔ペンシルバニアは、カルフォルニア州において、業務を行なっていることから、
  司法上の当事者であると決定したことからである。 どのような業務か?

  それは、カルフォルニア州において25年以上にわたって、彼らが運営してきた保険とリスク・マネジメント業務、つまり
  KHAA(王国会館共済)そのものである。


  仮にカルフォルニア州裁判所が、ものみの塔ペンシルバニアを外す決定をして、他のエホバの証人の各組織から成る
  被告団となったとしても、ものみの塔ペンシルバニアは、全米のすべてのエホバの証人の会衆に保険(共済)を提供して
  いることから、引続き、判決に伴う賠償金を支払う立場に置かされているのである。  いずれにせよ、全米、約1百万人の
  エホバの証人一人ひとりは年間4.5ドルをものみの塔ペンシルバニアのKHAA(王国会館共済)に拠出しており、このお金は、
  子供達の安全を守る義務を負っているものみの塔の指導者達の失策、過失に伴う損害の補填に使われているということである。  
  私の計算が正しいとすれば、この和解金を充当するには、全米の約1百万人のエホバの証人のKHAA(王国会館共済)の
  拠出金の4年分が必要である。

  エホバの証人一人当たりにすれば、そんなに大きな金額ではないが、これらのお金は、指導者の失策による損害に使うの
  ではなく、本来、宣教活動に使われるべきではないのか。



  脚注
  裁判所の担当官が見逃してしまった結果、私は裁判所の封印の押された13ページにわたる和解に関する書類を入手した。 
  ナパ郡裁判所の高官から、封印の押された書類は公開してくれるなとの依頼を受けたので、私は、書類の題名だけを残して
  本文を削除した上、このCD(裁判記録の)に残した。

  この依頼は、2007年6月27日付けの手紙で来ており、ナパ郡カルフォルニア州上級裁判所、執行事務官ステファン・A・ブッチ氏
  から送られている。 ブッチ氏の手紙のコピーには、本分が削除された13ページの書類が添付されてこのCD(裁判所記録)にも
  収録されている。  この手紙は、共同訴訟の一部であるチャリッサのケースと混同しないようにして頂きたい。 
  ブッチ氏の手紙は、法廷外の和解/訴訟の取下げがなされた後に書かれたものであり、その段階では、ブッチ氏が封印するよう
  要求した書類は、他の裁判記録と共に、すでに公開された後であった。


  この13ページの手紙には、ものみの塔聖書冊子協会ニューヨーク・INCの提案した法廷外の和解の詳細な内容と、チャリッサの
  共同訴訟案件中の一つの訴訟案件の原告が同意した内容について書かれていた。 ものみの塔はこの原告との間で
  750,000ドル(約71,250,000円-@95円換算)を少しオーバーする今額で和解をした。 
  和解書は、2007年2月2日及び、2007年2月3日付けで署名された。  9件の訴訟における16人の原告も、2007年2月中に
  和解に応じた。

  私は、裁判所の指示によって公開できないが、ものみの塔は、他の原告にも同じ程度の和解金を支払ったものと考えられる。  
  私が、ものみの塔が支払った和解金合計額がおよそ13.000,000ドル(約12億35百万円)と述べた根拠はこれである。

 
  責任の存在を否認する声明:ナパ郡裁判所がこれらの書類(13ページの手紙)を送ってから、その10日後に廃棄命令を
  出したのであるが、その10日間にすでに様々な個人や、機関に配布されてしまっている。 従って、筆者としては、これらの
  書類がどのように使われたのか、把握できない状況である。



  11.らくだの背骨を折ったわら
  諺にいう“らくだの背骨を折ったわら”が、若い時の私に宗教についての幻想を引き起こした。  そしてこの幻想によって、
  私の人生は飲み込まれてしまっていたのである。  私はこの文書のはじめに、この“らくだの背骨を折ったわら”とは、
  一体何なのか、話していなかった。  しかし、今や、それを話すのが私の責任だと思う。


  私は、1991年の秋から1996年末までほぼ5年間の間、多くの子供達が受けた性的虐待に対してものみの塔の指導者達が
  負うべき責任について考えて、眠られぬ夜が続いた。 なぜか?

  なぜなら、ものみの塔の指導者達は、児童性的虐待者として訴えられていることを知りながら、ある場合には、本人が自白
  したにも関わらず、これらの男達を、エホバの証人会衆の責任ある地位に留まることを許したからである。 
  そして、すべては一般のエホバの証人には知られることはなかった。 最終的に1997年になって、ものみの塔組織の代弁者
  である雑誌“ものみの塔”は“
邪悪なことは憎悪しましょう”と題する記事を掲載し、次のように書いた。

     会衆の子供たちを保護するためにも,子供にわいせつなことをしてきたことが知られている
     人は,会衆内の責任ある立場に就く資格がありません。また,開拓者になることや他の特別
     な全時間奉仕を行なうこともできません。

  私にとっては、統治体がエホバの証人の子供達の安全を図るために必要な手段を講じることが、安心を得ることであると
  考えていた。 その頃、私は、フロリダ州マイアミでは著名な女性裁判官が、新聞のインタビューに答えて、彼女自身が子供
  の時に両親から受けた性的虐待について語っている記事を読んだ。 彼女は、大人になってからも、何年もの間は、何らか
  のきっかけによって、虐待の記憶を思い出すと精神的パニックに陥ってしまう経験を語っていた。 
  私はその新聞記事の切り抜きをものみの塔の“目ざめよ”誌の編集者であるハリー・ペロヤンに送った。 
  私は、またペロヤン氏に対し、エホバの証人の組織が、これ以上、児童性的虐待者を会衆の責任ある立場に置かないように
  仕向けるため、ものみの塔誌の記事の編集をしてくれたことに、感謝の気持ちを書いた手紙を添えて送った。 


  それから数週間後に、私はハリーから、その後の人生の方向を変えてしまうような、返事を受け取った。 彼は、“ものみの塔
  誌1997年1月1日号”に書かれたエホバの証人による児童性的虐待の記事は、新鮮な風を与えたが、これは“5年間にわたる
  血と汗と涙の結果”、やっと得られたものであると書いていた。  
  ハリーは、ものみの塔本部のある人々(指導者)は、どうしてこんなにも無知(あるいはこんなに(わる))なのか、そして何故、
  この問題についての記事を掲載することにこんなに反対するのか理解できないと言っていた。
 彼は、法務部
  にたいして、“記録を正すように助け”を求めた。 もし、ものみの塔がこのように“めくらの方向”に進み続けるならば、
  “もっと大規模で強力な訴訟”に巻き込まれるであろうし、又、もし、長老が、児童性的虐待者を守ろうとするなら、
  ものみの塔は、そのような長老を守ることはできなくなるであろうと。


  しかし、ハリーのしめくくりに述べた結論は異常であったので、私は、気持ちを静めて座り込んでしまった。
  というのは、物事を変える権限のある指導者達が、過去5年間、何も行動を起さなかったことによって、バプテスマを受けたエホバ
  の証人の加害者に、同じくエホバの証人の子供達を性的に虐待する機会を許してしまった。 
  そしてハリーは、被害にあった子供達の破壊された人生について、一体、誰が答えてくれるのであろうかと自問していたからである。  
  ハリーは、努力の結果、組織の変化をもたらしたことから、かれの良心はすっきりしていると付加えていた。


  そして私が個人的に知っていて尊敬している人達は、全世界の6百万人のエホバの証人たちの人生に対して権限を持っている
  ものみの塔の指導者であるが、彼らが、過去5年間にわたって何も行動を起さなかったことによって、訴訟に参加しなかった被害者
  を含めて多くの子供達が強姦され、男色の相手にされ、虐待されたのである。 私は、彼等指導者達こそが責任を負うべきであると、
  一点の曇りもなく実感した。 私はものみの塔本部の著作部に居たとき、エホバの証人の会衆内部における児童性的虐待の問題
  を統治体に対して、情報を伝え続けていたので、彼らの不作為には弁解の余地はない。 彼らの倫理、道徳観念は、
  妥協的であって、私は、もはやこのグループと共にいることに良心を平静に保つ事ができなくなった。  
  そして、―神は彼らと共におられないーという結論に至るまでに長くはかからなかった。 そして私は組織から離れることにした。


  その後、ものみの塔本部サービス部が、2007年3月14日付で“児童性的虐待者とは誰の事か?”という題で、すべての長老団に
  親展扱いで送った手紙を読んだ時、私は、この判断は正しかったことを知った。 そこには、クリスチャン会衆と社会における
  そのような者とは誰かについて、“以前、児童性的虐待者として知られた者”(斜体文字は筆者が強調)と書かれていた。  
  手紙は更に、“もし、会衆メンバーが会衆内のある者が、児童性的虐待者であったこと、そしてその者が尊敬もされておらず、
  それどころか、会衆を躓かせることを知っているなら”と続く。  文面上は、具体的に言っていないが、これは明らかに逆の表現
  で“もし、会衆の誰もその者が、児童性的虐待者であったことを知らず、且つ社会で良い評判を得ているなら、会衆メンバーの
  特権がある”ということになる。 そして、この事が実際に起きたのである。 

  
  彼等が、過去に児童性的虐待を犯した事や、あるいはその容疑者として訴えられた事を、社会や会衆が知らず、一見信心深い
  生活をしている彼等が、会衆内の特権的な地位に留まっていたのである。 

  また手紙には、“他の者は、エホバの証人のバプテスマを受ける前に、児童性的虐待の罪を犯したかも知れない。 
  長老団は、個々人に対して質問してはならない。”  エホバの証人の組織は、組織の責任ある地位につく者の前歴を調べない
  ばかりか、バプテスマ以前に、児童性的虐待の前科があるか否かについても、質問しないのである。


  ものみの塔の“児童性的虐待者として知られた者”についての立場は、組織の3年ルールの方針にぴったり合う。 
  つまり、ある長老または奉仕の僕が、過去に児童に対して性犯罪を犯し、またその罪を隠していたとしても、少なくとも3年間に
  わたって、信心深い生活を送っていれば、その責任ある職を解かれることはないというものである。


  児童性的虐待についてのエホバの証人の組織の方針
  2002年7月に、ものみの塔本部は広報部を通してビデオニュースを出した。 これは、新聞等メディアの否定的な報道に対する
  回答として出された。 これには、ものみの塔の児童性的虐待に対する方針についてインタビューを受けた人の発言が含まれていた。  
  その内、3人はものみの塔組織の特権的な立場にいる人達であった。 一人はJ. R. ブラウン氏で、エホバの証人の組織の
  スポークスマンであると紹介されている。 フィリップ・ブラムレイー氏は、エホバの証人の組織の相談役と紹介されている。 
  しかし、奇妙なことに、デイビッド・シンクレア氏だけが、会衆の長老と紹介されていた。 


  ビデオ・ニュースでは、ブラウン氏とブラムレイー氏はものみの塔の高官として紹介されたが、デイビッド・シンクレア氏が、
  3人のうち、一番偉い立場にあることについて、何も語られていなかった。

  デイビッド・シンクレア氏は、ものみの塔聖書冊子教会ニューヨーク・INCの役員であり、そして、彼は、ものみの塔の海外部門
  を統括していて、世界各国のエホバの証人の活動を検査し監督する立場にある人である。  彼は又、この宗教でいう“与えら
  れた者たち”で、統治体メンバーの次に来る立場の人である。※34


  34 ものみの塔誌1992年4月15日 P12-17,31

  これらの説明を踏まえて、ものみの塔の相談役フィリップ・ブラムレイー氏は、この中で面白い意見を述べている。

     そのような事例はあったが、報告されるべき状況にはなかった。 もしくは、配慮されるべき状況にはなかった。 
     方針はあったが、完全には守られなかったと言うのと、この問題を隠した
り、又は最小限に留めるための方針が
     あると言うのと、全然違う。 エホバの証人が児童性的
虐待に関する方針を持っていることは、宗教界においては
     例を見ないことである。


  ブラムレイー氏の発言は、ものみの塔協会はエホバの証人の内部における小児性愛の問題を隠したり、過小評価するための
  方針はないと言うことを一般社会に対しても、エホバの証人に対しても、示唆している。 しかし幾つかの疑問が湧いてくる。


  ものみの塔は「児童性的虐待の問題に関する情報を隠すような方針を持っていない」と主張したまさにその同じプレス発表に、
  なぜ、わざわざ、ものみの塔の高官の声明を必要としたのか。 元々、ものみの塔のプレス発表についての公式な立場は、
  わざわざ高官を引っ張り出さないということになっていたはずである。 そして、デイビッド・シンクレア氏は、統治体メンバーに
  あと一歩のところにいる地位にもかかわらず、なぜ、ジョー会衆の長老としてビデオ・ニュースに現れたのか? 
  なぜ、シンクレア氏の地位を秘密にする必要があるのか?


  なぜ、法廷審理の行なわれている間、ものみの塔は、会衆内の児童性的虐待の報告につかわれる電話受付メモの用紙の
  提出を、あのように頑強に抵抗したのか? 何故、用紙のフォームを秘密にする必要があるのか?


  児童性的虐待の訴えがあれば、会衆の責任者たる長老が法律上の義務によって警察に届けることが必要な州に住んでいる
  場合、なぜものみの塔は、長老にわざわざ公衆電話を使って匿名で、届け出をさせるような指示があるにもかかわらず、
  これを一般のエホバの証人に開示していなかったのか? なぜ、これらを秘密にするのか?

  ものみの塔が、児童性的虐待に関するの訴訟について法廷外の和解を申請した時に、何故、裁判所に対して書類の封印を
  申請したのか?  なぜ、秘密にする必要があるのか?


  ものみの塔は、有力な広報部があり、また顧問弁護士のフィリップ・ブラムレイー氏が、ものみの塔の児童性的虐待に関する
  取扱方針は、“宗教界において他に例を見ないものである”との声明を出しているが、そうであるなら、なぜ、ものみの塔広報部は、
  訴訟が和解によって法廷外で解決されたこと、及びものみの塔の任命した会衆の責任者の犯行によって被害に会われた被害者
  の皆さんに対するお詫びの声明について、一切のプレス発表をしなかったか? 何故、秘密にするのか?


  なぜ、ものみの塔は、児童性的虐待の被害者及び家族に対して、“常に勇気を持って”、犯罪を届出でることを、教義の一つ
  として採用しなかったのか?  なぜ、ものみの塔は、各会衆の長老達に対して、児童性的虐待の訴えについては、“必ず、
  地元の警察に届ける”という立場を取らなかったのか? 
  それをしていれば、少なくとも、周りのエホバの証人たちは、子供達を加害者たちの魔手から守るための手段があったはずである。 
  なぜ秘密にするのか?


  このような質問と明らかにされた文書から導き出される結論は、ものみの塔は、エホバの証人会衆の内部における児童性的
  虐待の被害について、隠そうとするか、過小評価しようとする組織体質を持っていると言わざるを得ない。


  なぜ、ものみの塔世界本部(ベテル)のメンバーたちは、ものみの塔本部の指導者達のこのような振る舞いに我慢しているのか?
  今や、子供達をこのように危険な目に合わせた組織の方針・ルールを造った責任者、そしてエホバの証人を危機に陥れたことに
  重要な役割を果たした指導者の退任を要求すべき時である。



                                         ものみの塔
                                            広報部
     ビデオ・ニュース記録
     J. R. ブラウン: エホバの証人の組織スポークスマン
     ブリッツ・インファンテ博士: 精神病、精神病理医
     デイビッド・シンクレア: 会衆長老
     フィリップ・ブラムレイー: エホバの証人 相談役

                      児童性的虐待に関するエホバの証人の方針

     ブラウン氏     :我々は、エホバの証人の会衆内における児童性的虐待に関して大変、積極的な方針を取っている。 
                  それは、基本的に子供たちを守るように造られている。
    そして、それは連邦政府及び州政府
                  の法律を遵守するようになっていて、法律
との間に矛盾はない。

     インファンテ博士 :私は大変よい方針であると考える。 長老は基本的に性的虐待を上位の責任者に報告する立場にある。 
                  もし責任者がいない場合は、他の成人の責任者が
取って代わって、報告する。 子供たちを守る為である。

     シンクレア氏    :もし我々にこのような方針がなかったら、私のようにこの問題を取り扱った経験のない者は、混乱するであろう。 
                  助けをどこに求めればよいか分からないから
だ。 しかし、このような方針が用意されていることを知っていれば、
                  必要な助け
を得ることができる。 安心できる。  だから会衆内において、必要な準備を通して、子供達は
                  必要な霊的助けと直面する困難を克服する勇気を与えられ
る。

     ブラムレイー氏   :そのような事例はあったが、報告されるべき状況はなかった。 もしくは、配慮されるべき状況にはなかった。 
                  方針はあったが、完全には守られなかったと言
うのと、この問題を隠したり、又は最小限に留めるための
                  方針があると言うのと、
全然違う。 エホバの証人が児童性的虐待に関する方針を持っていることは、宗教界
                  においては例を見ないことである。