「ふみ、こうか?こうデスカ?」

鏡の前で一人で百面相している葉留佳。
一生懸命にやっているのだろうけども、はたから見ると変人だ。
眉を綺麗に描こうと四苦八苦。笑ったり、しかめ面したりと色々な表情を作り眉の形が変にならないかどうかチェックしている。

「おねーちゃーん!これDOー?」

化粧が全部終わったのだろう。
私が呼ばれる。

「そうね…いいんじゃないかしら?」

眉、口元、頬、目元…まつげぐるりとチェックを入れる。

「かわいい?」

「ええ、可愛いわ」

同意する。我が妹ながら可愛い。
そうすると、葉留佳からほにゃら〜と笑みがこぼれる。
まったく…どうしようもないわね。

「ほら、あなた明日早いんでしょ?もう0時回ってるわよ?」

「うげ!?ほんとだ!!んじゃ寝るですヨ」

はるちんじゃーんぷとベッドにダイブする。
お化粧したままダイブしたので布団にしっかり跡が残った。
とりあえず、軽く叩いておく。
それと掃除も命じた。
横暴だーとか言っているけど無視。
結局、布団に入ったのは1時半…。
これだと明日も思いやられるわね…。
そっと自分の携帯の目覚ましも葉留佳の起きる時間にセットする。
さぁ、寝よう。
電気を消して数分後には横ですーすーと寝息を立てている葉留佳。
でへへ…
とだらしのない笑顔を浮かべている。
きっと明日この笑顔を向ける相手は直枝だろう。
ため息が出る。
直枝…かぁ。
私はどうなのだろう?
この先本当に素敵な人が現れるのだろうか?
悶々と考える。
でも、比較する相手で一番最初に頭に浮かぶのはやっぱり直枝だ。
葉留佳…ごめんね…
そっと唇だけをそう動かした。

<きっとデッドエンドとか二股エンドとかに続く?>




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