「リキ!大和撫子になってください!!」

「いきなり何!?」



(お題:理樹に女装を強要するクド)


話があるというので放課後に僕の部屋に来ていたクドが、いきなりそんな事を言い出した。

しかも意味が全然分からない。

「クド、とりあえず落ち着いて」

「わふー、動揺しまくりデンジャンスです」

いや、動揺しているのはこっとも同じなんだけど。

とりあえず深呼吸をさせてから落ち着かせて、事情を聞いてみる事にする。

「なるほど、小毬さんが老人ホームでお古の着物を貰ってきて、それでみんなで着てみようって事になった訳ね」

「はい…」

それでなんで僕にまで回ってくる事になったのか。

恐らく来ヶ谷さんだとは思うけど。

「寮長さんが是非直枝くんにも着てもらえと」

「そっちのパターンは予想してなかったよ…」

これはどっちにしろ拒否権は無さそうだな。

「クドは着付け出来るの?」

「お任せなのです!」

かなり嫌だけど行ってからかわれるだけならいいだろう。

覚悟を決めてクドに着付けをお願いする。

「次は髪留めをして、化粧をしてから歩き方の訓練ですね」

え、今なんかスルー出来ない事を言われたような。

「え、訓練って何?」

「来ヶ谷さんから「理樹君を立派な大和撫子に教育してくれ、お姉さんは期待しているぞ」と頼まれているのです」

「えぇー!?」






その後、女子寮に「幻の大和撫子」なんて伝説が残ったとかいないとか(続く?



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