この空にはどれぐらいの星があるのだろう
そして自分の視界のうちに見えるのは幾らなのだろう
クドは望遠鏡をのぞき込みながらそう思った



星めぐりの歌



その日は朝から騒がしかった
何故かは知らなかったけどいつもよりうるさかったのは本当だ
騒ぎの中心は紛れもないメンバー総勢12人のリトルバスターズ
最初はたった5人だったメンバーを理樹ががんばってここまで増やした
けど、新規に入った人たちは強制されたわけじゃない
むしろ自分から好んで入ったに等しい
そんなこんなで今回の騒ぎの原因の恭介が話はじめた
「そんなことわーってるっての!!」
「「「「「「わかってないからこんな事考え付くんだよ(ろ!」」」」」」
そう、なんでこんなにうるさくなっているのかというと・・・

さかのぼること30分ぐらい前

「おまえら、天体観測にいくぞ」
恭介がいわゆる『今日何する?』的なノリで言ってきた。
当然そうなればリトルバスターズの面々が黙ってはいない訳で・・・
「「「「「「は(え)?」」」」」」」
そう発した後面々は丸で嵐の前の静けさ並に静かだった
そう正に・・・嵐の前の静けs・・・
「「「「「「はぁ(え)〜〜〜〜!!」」」」」」
こうなるとリトルバスターズはもう止まらない
もちろん、文句的な意味で
「よく考えから物を言え恭介!!」
最初に文句を言ってきたのは謙吾
「うお〜俺の筋肉がなんだかしらんけど拒否反応を〜!!」
「い・・・いやいやいや!!」
「やっぱコイツ馬鹿だ!!」
その次に上から真人、理樹、鈴
そしてさらにその上から
「ふぇぇぇぇ〜!?」
「ほう・・・」
「天体観測・・・ですか? まあありでしょう」
「こんな事を考えつく棗先輩が未だに信じられませんわ・・・」
「ねえ、お姉ちゃん、どうしマスカ?」
「そうねぇ・・・どうしましょ?」
今度は小鞠、来ヶ谷、美魚、佐々美、そして姉妹の葉留佳、佳奈多
そして・・・
「わふ・・・天体観測・・・」
能美クドリャフカである

「あ、ついでに行くところは学校だからそんなに・・・(どかっ」
恭介の体が5、6メートルとんだ
「場所は関係ないんじゃ〜!!」


でそんなこんなこんなで今に至る


「まってくださいです〜じゃすとあも〜めんと〜」

と、息を切らせながら一生懸命走ってきた
「どうしたのクド?一回寮に戻ったりして、何か忘れ物? 」
「はい!これを持ってくるのを忘れていました」
そういってクドが見せたのは全長30センチ程の丸い筒
「クドそれって・・・」
「はい、お母さんの遺してくれた望遠鏡です・・・」
そう、それはテヴァで起こった事件後に送られてきた荷物に入っていた望遠鏡だった
「この望遠鏡は私がお母さん初めて買ってもらったものなのです・・・」
「そうだったんだ・・・」
そんな話からか、周りの人たちは静かになっていた。
そんな中何かを考え出す恭介
「・・・よし」
「何がよしなの恭介?」
「山にいくか!」
「「「「「はぁ!?」」」」」



「で、山についたわけだが」
「ここまでの省略してよかったの?」
「まあ作者も5時間考えて2,3行しか書けなかったからな」
「ん?なんか言った?」
「いや、何にも」
そう、ここは、ある山のふもと
「わぁ〜見てみてクーちゃんそらに星がいっぱいだよ〜」
「わぁ〜びゅーてぃほーなのです〜」
山についてから個人個人行動するのも良し、ペアになって行動するのも良しだ。
クドは小毬と一緒に座って星を見ていた。
「みれば見るほど、星はいろんな色をしているのですね〜」
クドは望遠鏡を覗きながらそう言った
「そうだね〜あっ!」
小毬が何か思いついた風に言った
「ねえ、クーちゃん?こんな歌があるのを知ってる?
「え?なんですか〜」
「え〜っとたしか星めぐりの歌っていう歌、ちょっと歌ってみるね」



 あかいめだまの さそり
 ひろげた鷲の  つばさ
 あをいめだめの 小いぬ、
 ひかりのへびの とぐろ。
 オリオンは高く うたひ
 つゆとしもとを おとす、

 アンドロメダの くもは
 さかなのくちの かたち。
 大ぐまのあしを きたに
 五つのばした  ところ。
 小熊のひたいの うへは
 そらのめぐりの めあて



「わふ・・・なんだかとっても意味深なのです」
「でしょう〜さ!星もっかいみよ!」
そういって小毬とクドは視線を星空に戻した
「ねえ?小毬さん、あの歌の意味は何なのでしょう・・・」
「意味?そうだね・・・星を見ればわかるんじゃない?」
「星・・・ですか?」
「そう星!」
クドは星空を望遠鏡でまた覗いた
そこには街の中では絶対に見れない満天の星空が広がっていた
そう、自分の考えていること何かとてもちっぽけな様に
「・・・なんとなく、わかりましたです、その歌の意味」
「そう?」
「ん〜はぁ…」
そこでクドは息をいっぱい吸い込んで吐いた
「"自然を、堪能しろ"そんな感じではないのでしょうか?」
それを聞いた小毬は
「それの答えは自分が一番知っているんじゃないかな?」
「自分・・・」
「そう自分!」
そして、小毬は続けた
「たとえば、この世界がみんな選択肢で同じ選択をしていたとしたら、この世界は成り立たないでしょ?」
さらに
「『みんな違うから、みんなイイ』そういうことだと思うな、私は」
クドはすっかり小毬の話に聞き入っていた
そして
「くーちゃんがテヴァに帰るとき理樹くんはなんて言った?」
その言葉を聴いてクドはハッとした。
あの、テヴァに帰ることを進められた日
自分は実際は行きたくなかった。
周りの人々も口には出していないけれどもここに留まることを薦めているように感じた。

しかし、理樹だけが違っていた。

理樹は、クドにあえて帰るように薦めた。
この先、クドに会えなくなってもいいとそんな覚悟までして進めてくれたのだ。
結果、ひどい事もあったが…
そう思ったところで自分の手の中にある物を見つめた。
もし行かなかったら、自分はどうなっていたのだろう。
色んな事を知らずにいたかも知れない。
テヴァの事情や国民たちの不満…
それを知らずにのうのうと暮らして、そして母の遺品が送られて来たときにただ単に泣いているだけだっただろう
けど、今は違う、母の宇宙にかける情熱、そして成功させたいと言う思い。
それらを知った。

「…」
クドは考え込んだ。
そして小毬は言った。
「この歌もそういう事だよ〜」
そして
「赤い目玉のさそり、青い目玉の子犬そのほかにも色んな特徴を持っている星座がいるでしょ?」
そしてクドは続けるように言った。
「それらが合わさって初めて満点の星空が出来上がる…ってことですよね?」
小毬はそれを聞いて、落ち着いて。
「…うん、大正解、さすがく〜ちゃん!」
そして、
「さて、問題も解けたことだし、星、見なおそうか!」
その言葉を聴いて、クドは
「はいっ、なのです!」
そしてクドはまた望遠鏡を覗き込んだ。



そこには、一つ一つ瞬き方が違う星々が集まっていた。