Q.今度は守備編です。正しいと思うプレイをお答え下さい。



「守備……受けですか? 誰が攻めですか?」

「ちょ……だから西園さん、まだだから」

「直枝さんが受けですか? 恭介さんが攻めですか?」

「い、いやだからね……?」



 ……野球のお話です。



























" リトバス的詰め野球 守備編 "



























1.無死無塁 ライト前ヒット



 宮沢謙吾の場合。

「バッターが鈍足ならライトゴロも考えるが……浅い回なら普通に二塁転送だな」

 リスクを考えたら次の打者でのゲッツーを考えた方がいいわけですか、なるほど。



 西園美魚の場合。

「この場合は確実にカットの二塁手に送球すべきですね。無理する場面ではありません」

 無死二塁、それに伴う一死三塁は避けたいですしね。
 


 棗恭介の場合。

「ライトゴロを狙う」

 いや、前回通じて初めてちゃんとした野球のプレイなんですけど……上でお二人が否定してますよ?

「野球は楽しむものだぜ? それはリスクが高ければ高いほどいい」

 ……野球=リスクの構図がさも当然にできていますね。

「どれも等しくミッションさ」

 ミッションではなく野球して下さい。










2.一死一塁 投手視点



 来ヶ谷唯湖の場合。

「ん……つまり自分が投手ならどこに投げるか、ということでいいのかな?」

 ええ、その通り。

「なら簡単だ、右方向に打たせてゲッツーを狙う。となると右バッターなら外角、左バッターなら内角の低めに放るのがセオリーだろう」

 セカンド・ショートの体勢的にも楽ですしね。



 二木佳奈多の場合。

「だからなんで私が……来ヶ谷さんが言うことももっともだけど、逆に進塁打狙いで絞ってくる場合があるわ。だから必ずしもそれが正解とは言えない」

 と言いますと、他に投げるところがある?

「……正直最善手だとは思う。ただ一二塁間・三遊間は広く空くから、その分一塁手と三塁手はそうしたバッティングに警戒すべきだと思うの」

 なるほど、確率論では防げない場合もあるということですね。



 棗恭介の場合。

「笑いながら投球する」

 ……意味がわからないのですが。

「考えてもみろ、相手ピッチャーが『うひゃひゃひゃひゃ!』とか笑いながら投げてくるんだぞ? お前ならどう思うよ?」

 怖いです。というか引きます。

「だろ? まずこれでワンストライクは頂きじゃないか!」

 ……そのあとは?

「上記参照」

 詰め野球して下さい。










3.無死一三塁 内野ゴロ



 笹瀬川佐々美の場合。

「……意地が悪い質問ですわね」

 申し訳ありません。詰め野球なので。

「ま、いいですわ……場面にも寄りますわね、一点差し上げてもいい場面かそうでないか」

 そうですね、三塁ランナーを警戒するかどうかで大きくプレイも変わってきます。

「献上してもいいのなら迷わずゲッツー、どうしても与えてはならないのであればランナー警戒で一塁ですの」

 難しいですね、だんだん詰め野球らしくなってきました。



 能美クドリャフカの場合。

「え、エラーしてしまったらどうしましょうっ!?」

 い、いや、感想でなくて詰め野球を……。

「わふー! いっつあふぃるだーすちょいすなのです! ……あ、今ねいてぃぶっぽくありませんでした?」

 ……エラーとフィルダースチョイスは別物なんですけど。



 棗恭介の場合。

「唐突にオープニングテーマが流れる」

 いや、もうプレイとかそれ以前の問題なんですけど。OPとか意味わからないんですけど。

「おいおい、緊迫した場面でOPが流れ始める……完全に最終回の王道じゃねえか!」

 ……で、具体的にどんな効果があるんです?

「ムード」

 野球して下さい。










4.二死二塁 センター前ヒット



 棗鈴の場合。

「あたしが捕る」

 いや、センター前ヒットって前提が……。

「捕る」

 前提……。

「捕る」

 ……ハイ。



 三枝葉留佳の場合。

「さぁ、センター三枝! 華麗に打球を捕球し……あーっと! 落球だあーっ!!」

 え、いやそれは詰め野球じゃなくてシミュレーションじゃ?

「なんということでしょう! ここまでチームを牽引してきた名手・三枝、最後の最後は自分のエラーによってこの甲子園を去ります」

 いや、突っ込みどころ満載なんですけど。

「しかしアルプススタンドからは惜しみない拍手が送られます。そうです、観客たちはわかっているのです! この試合の本当の主役が誰かということを!!」

 …………。



 棗恭介の場合。

「某人と人の絆を描いたゲームの、某人気ヒロインばりのレーザービームで一塁走者を刺す」

 ……そうですね、刺せるといいですね。

「あ……あれ? 反応薄くない? 最後の最後で? え?」

 そうですね。

「ちょっ……お前いいと●の客かよっ、もっと反応してくれよっ!」

 そうですね。

「俺が悪かったっ! ちゃんと反応してくれよぉぉぉぉーっ!!」

 ……仰る通りで(前者的意味で)。















5.井ノ原真人の場合



「失点したらその分得点すればいいじゃねえか」

 詰め野球して下さい。















6.神北小毬の場合



「難しいこと考えてたら、楽しくないよ?」

 ……あ、はい。そうですね。

「うんうん、エラーとか怖がってたら楽しくないもんね〜」

 ……そうですね。

「あ、そうだ。今日お菓子持ってきたんだ〜、一緒に食べる?」

 ……そうですね。

























7.直枝理樹の場合



「お疲れさまです」

 ありがとうございます。

「お互い苦労しますね」

 ですね。

「ですね」




おわり。



後書き




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