Last Update 2007/5/05

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マスターシステム
MASTER SYSTEM


−短命なハード−

 日本国内で、85年にリリースされたマーク3(Mk−III)は、海外では 「SEGA Master System(以降SMS)」の名でリリースされていました。一方、日本で発売された「マスターシステム (以降MS)」とは、この海外向けマーク3であるSMS本体の外観に、マーク3周辺機器「ラピット ファイアユニット」や「3Dグラス」アダプタ部、更に日本国内のみで発売された「FMサウンドユニット」 を搭載した機種を表します。よってFM音源を楽しめたのは日本のみで、この特異な本体発売の経緯は、当時の 熾烈なハードシェア争いの中で誕生し、短命に終わった悲運なハードと言えるでしょう。

セガ・マスターシステム
1987年11月/16,800円
スポーツパッド
1988年10月29日/9,800円/SP-500
3Dグラス
1988年/6,000円
台湾製と日本製が在る。


−初RPG−

 ソフト形態が、マイ・カードの容量肥大化に伴い、ゴールドカートリッジ形態へ以降しつつあった87年。 他ハードではロールプレイングゲームが一大ブームとなりつつあった背景で、87年末にMS本体が 発売になりました。そして同時期には、遂に対抗すべきセガ初のオリジナルRPGタイトルとして、 マーク3/MSソフト「ファンタシースター」が発売になりました。

 これは今までに無い壮大なストーリーと世界観で、瞬く間に既存のユーザーに受け入られただけでは無く、 セガ家庭用TVゲームを知らなかった、また触れたことの無い層も獲得し、今までのセガに対するイメージ を払拭させるには十分すぎる出来でした。

 女性を主人公に据え、星間を行き来するSFファンタジー、アニメーションする戦闘シーン、 滑らかなスクロールを実現した3Dダンジョンなど、見るものを虜にするなど当時では斬新な内容でした。 更に標準PSG3音に加え、FM音源から奏でる重厚なサウンドは、その世界観をより一層引き立てました。 それ以降発売されるソフトは、FMサウンドユニットにほぼ対応するなど、音源への拘りもユーザーを大変魅了致しました。

SEGA PLAYERS ENJOY CLUB
「SPEC」Vol.7/7,5/8
 88年発足のセガ公認ファンクラブ「SPEC」の会員証。  初期活動内容は不明。最終号は8号。

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−サードパーティ−

 セガはソフト供給を自社ブランドのみで続ける中、他ハードにおいては相次ぐサードパーティ の参入により発売ソフト総数が大幅に増加し、またRPG人気が拍車となって本体普及率はもはや 圧倒的で、社会ブームとなっていました。

 更に同年、新たなメーカーからマルチメディア構想を基にした新機種の登場とほぼ同時期に、 このMS本体を発売致しますが、より一層の苦戦を強いられます。翌88年には初のサード パーティを認めるものの「サリオ」一社のみで、アーケード移植の「アルゴスの十字剣」や、 「ソロモンの鍵」の2本を投入以降、後が続きませんでした。

 末期には円熟したソフトが多数発売されるものの、、またもやセガは新たなるハード規格として 16bit新機種を発表し、MSの国内シェアは急速にフェードアウト、89年の「ボンバーレイド」 の発売をもって短い生涯を閉じるのです。

シルバーカートリッジ「アルゴスの十字剣」
88年3月25日発売/5,000円/SILVER CARTRIDGE
外箱表面から
背表紙側
外箱裏面
説明書
カートリッジ
「FM音源なら良かったんだけど・・・。
  セガ史上初のサードパーティ製「アルゴスの十字剣」。 テクモのアーケード版「アルゴスの戦士」の移植。銀色のパッケージが渋い。残念ながらFM音源には未対応。

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−彼の地で−

 国内においては、88年に次世代機が発表になり、今までラインナップに上がっていたソフトも次々に 発売中止に追い込まれる中、海外向けマーク3であるSMSは、全く違う装いを呈していました。 86年頃から海外へ、北米や欧州を筆頭に、豪州や南米、そしてアジア圏や韓国などへ次々と投入される中、 先ず北米においての更なるセガブランド定着は、次にリリースされる事になる新機種の登場まで持ち越され ますが、欧州でのSMSの場合においては、セガTVゲーム人気を定着させる事に成功します。

 日本TVゲーム界ではハードシェア抗争が熾烈で、ユーザーはハードの選択肢が増えるなどし 、より多くのTVゲームソフトが市場に溢れかえり、様々な名作が生まれました。一方海外では、 そう簡単にハードの買い替えや、開発サイドにおいても肝心なソフト投入も、 ハードとして円熟期を迎えた矢先に新機種が発表されるなどで、コストアップにつながり、致命的になりかねません。
  しかし後に発売されるセガハンディゲーム機と、このSMS本体とのスペックがほぼ同規格であった事が、 SMS市場の延命につながった理由であると思われます。こうして日本国内でのソフト発売を打ち切った89年以降も、 続々とソフトを開発、海外向けでのみ発売するなど、ずっと親しみを持っていた国内Mk−III/MSファンは苦い思いをしていました。

 ほんの一部ではありましたが、専門誌や秋葉原等で北米/欧州発売SMSソフトが購入可能で、その 出来とランナップの多さに改めて驚き、そして遥か遠く、海の向こうに思いを寄せたのです。 中でも、遥か彼方日本の地球の裏側では特に永らく親しまれ、国内では実現出来なかった花を咲かせる事になるのです・・・。

Rampage
27005
ランページ
Out Run 3-D
8007
アウトラン3D
廣島製変換アダプタ
爽快感はあるが、長々と単調。
新曲はFM音源で聴くと更に引き立つので、環境を揃えるのは困難だが是非聴いてもらいたい逸品。
熟練の方々は自作も可能だった。私?無理。
 日本で発売中止になった
「Rampage」欧州SMS版。 具体的に各専門誌で画面も紹介されていただけに残念。ちなみに発売予定日は11月5日だった。
 当時専門誌等で入手可能の変換アダプタを介すとFM音源に対応する。
 最後までラインナップに上がりながら、こちらも結局未発売になった 「Out Run 3-D」の欧州SMS版。
 新曲や海、トンネルも再現されていただけに残念。密かにこちらもFMサポートしている。
※他のSMS・FM対応ソフト
 こちらがその廣島交易製の変換アダプタで、日本語と中国語の説明書きがある。 日本の本体で各国SMSソフトを遊ぶ為には必要となる。左は外箱で、裏面には中文が表記されている。
 当時、秋葉原の一部の専門店や、専門誌上の『サンタ』を始めとした広告のおいてのみ購入可能だった。

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