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 古い話で恐縮だが、平成9年春ごろのこと。毎週月曜日の夜9時からテレビ朝日で放送されている、「ビートたけしのTVタックル」という番組の中で、当時レギュラー出演だった俳優の東ちづるさんが気になる発言をなさった。
 尚、その放送分には、法政大学の元教授で女性学の田嶋陽子さんは出演なさってはいなかったので、ご承知置き頂きたい。
 番組の中で男性蔑視が話題になり、差別や蔑視をされているのは何も女だけではない、男だってこんなにも差別や蔑視をされている、という内容だった。すると、「男のくせに」とか、「男だったら」とか、「男なんだから」とかいう男性蔑視は男が言わせていると東さんが発言。その理由として、女が壊れた機器の修理などをしていると、「俺がやってあげる」と横から手を出すからとのこと。それに対して、ゲスト出演の辛淑玉さんも、「その通り!」と強く相槌を打っていらした。その通りだと私も思う。これはあくまでも原則としてだが、男に出来ることは女にも出来るのだ。なのに、女が自分でやろうとしているのを横からでしゃばってやってあげるから、修理や機械いじりや力仕事は男の仕事ということになってしまったのだ。男がそうしたのだ。そして、たまたまそういうことが苦手な男がいると、「男のくせにこんなことも出来ないの?」となる。男がそう言わせているのだ。
 ただ、東さんの言を裏返して言うと、女性蔑視は女が言わせているということになりはしないだろうか。男がボタン付けなどをしていると、「私がやってあげる」と横から手を出すからいけない。これもあくまでも原則としてだが、女に出来ることは男にも出来るのだ。なのに、男が自分でやろうとしているのを横からでしゃばってやってあげるから、掃除や炊事洗濯・裁縫は女の仕事ということになってしまったのだ。女がそうしたのだ。そして、たまたまそういうことが苦手な女がいると、「女のくせにこんなことも出来ないの?」となる。女がそう言わせているのだ。
 男も女も自分たちでそうしておいて、男性差別だの男性蔑視だの、女性差別だの女性蔑視だの言うのはおかしくはないだろうか。
 差別や蔑視やセクハラは、女だけが受けているのではない。男も差別や蔑視やセクハラをされている。そして、男とか女とかに関係なく、自分、もしくは自分たちにとって都合の悪いことは、自分、もしくは自分たちに原因があるのだということに気付かなければいけないと、私は思う。でないと、いつまで経っても男女平等は実現しないであろう。
 「男女共同参画社会の実現」というのは大いに結構だが、男女差別の解消に向けて、枝葉ではなく根源的な議論を、それぞれがそれぞれの場でして頂けたらと思う。


2001年5月5日   田中久順(性別:男、1959年3月生まれ)


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