PERISH

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  闇色ラプソディ  

「「「「デュエル!!!!」」」」


「先攻はオレ、ドロー。」

今回、ターンはルーシー⇒シャティ⇒ベレッタ⇒セドナの順。

全員LPは4000から始まり、二人ともが敗北した時点で終了。味方プレイヤーのモンスターは生贄としてなら、魔法・罠はいつでも発動可能。味方プレイヤーがダイレクトアタックを受けるときは自分のモンスターに代わりに攻撃を受けさせることが出来る(ただし、巻き戻しが起こる)。ターンが一巡するまではバトルフェイズを行えない。「相手」「自分」などは発動の際にどちらのプレイヤーに効果を与えるかを選択できる。

「カードを1枚セットし・・・《クリボー》を召喚。ターンエンドだ。」

「「!?」」



闇色ラプソディ



驚愕するシャティとセドナ。それもそのはず。

《クリボー》といえばかのアテムが自身満々に「フフ・・・オレの切り札を引いたぜ海馬!クリボー!」とか言ってなんだか神召喚のときよりもアテムを輝かせた伝説のカード。

ペガサスの《サウザンド・アイズ・サクリファイス》を創始者たるペガサスさえ知らない機雷化の能力でその全ての眼を潰すという朽木白哉並みのSATSUGAIを敢行したカード。

だが、それをOCGで先攻第1ターン攻撃表示で召喚する理由など、攻撃を誘うくらいしか意味は無い。しかし、タッグルールでそれにさえ使えないというこの状況では全くの暴行プレイとしかいいようがないのだ。

しかし、ルーシーの放つオーラがこれをプレイミスでもましてや初心者の愚行でないことを物語る。この一手だけで二人に対して与えたプレッシャーは大きい。まさに上級者ゆえの奇策といえるだろう。

「ボクのターン、ドロー。カードを2枚セットし・・・モンスターをセット。ターンエンドだよ。」

「私のターン、ドロー!」

しかし、この状況で迷わないデュエリストがいる。ルーシーのパートナー、ベレッタだ。もちろんこの奇策の正体を知っているわけではない。だが、ルーシーに対する信頼から、彼女は迷わずどんな状況下でもルーシーの援護が出来る手を繰り出す。

「リバースとモンスターを1枚ずつ伏せて、ターンエンド。」

「私のターン・・・ドロー。」

セドナはこの状況で冷静に分析を試みるが、読めるはずもない。冷静なプレイヤーほど奇策に弱い。ルーシーはセドナについての情報から性格を把握し、この手を打ってきた。

わずか2枚のカードで心理面からセドナを縛りつつ、未知のプレイヤーであるシャティに対しても警戒を怠らないこの力量がルーシーの攻撃型の、ともすれば単純すぎる戦略を支えているのだ。

「カードを1枚セット。モンスターを守備表示で召喚し、エンドよ。」

デッキがそもそもロック型であるためにこの状況を打破できない。《クリボー》の真意を暴くことさえできず、時は巡る。


ルーシー:LP4000 手札4枚 《クリボー》と伏せカード1枚
シャティ:LP4000 手札3枚 裏守備1体と伏せカード2枚
ベレッタ:LP4000 手札4枚 裏守備1体と伏せカード1枚
 セドナ:LP4000 手札4枚 裏守備1体と伏せカード1枚


誰もが基本的な初手を行う中、《クリボー》だけがその愛嬌とは裏腹にルーシーの放つオーラによって不気味さを醸し出している。

「なんだ、誰一人として《クリボー》を倒せないのか?ドロー。」

当然のカードが、当然でない角度から、炸裂する。

手札から・・・・《増殖》を発動。《クリボー》を分裂させるぜ」

(手札から・・・・!?)

そう、もしこれが手札に合ったなら、これと共に出すのは納得がいける。伏せ除去か単体除去にチェーンして発動すれば除去を空ぶらせることが出来る。今引いたのなら《クリボー》を出しておく理由など無い。

「どうした?何もしないなら―――クリボートークン3体を生贄に《幻魔皇ラビエル》を特殊召喚だ。」

降臨する三幻魔。その拳はすでに一撃許せば致命傷となりえる破砕力。

「そうだな・・・まずはセドナの裏守備モンスターを攻撃だ!」

『天界蹂躙拳』!!

「ぐぅっ!」

吹き飛ぶ裏守備モンスター。しかし

「《ニードルワーム》の効果発動!あなたのデッキを5枚削るわ!」

【デッキ破壊】のエースモンスター、《ニードルワーム》。相手の墓地を肥やさせる能力だが、特化させればその圧力は並ではない。

「ふん、構わないさ。デッキが無くなる前に決着は着くからな。ターンエンドだ。」

「ボクのターン、ドロー。なんか除け者にされてる気がするんだけど・・・攻めたいのにな。モンスターをセットしてエンドだよ。」

「私のターンね。ドロー。このまま攻めさせてもらうわ。セットモンスターを反転召喚!《二丁拳銃の狙撃者》効果発動!」


《二丁拳銃の狙撃者》(オリカ)
☆4 戦士族/闇属性 0100/0200
リバース:このカードが表側攻撃表示になった時、手札にある「ブローバック・ドラゴン」を2体まで特殊召喚することができる。この効果で召喚された「ブローバック・ドラゴン」の攻撃力は半分になる。


『ブローバック・リロード』!!

現れる2体の銃竜。通常より一回り小さいが、その銃口は輝く。

「2体の《ブローバック・ドラゴン》の効果発動!シャティのモンスター2体を対象に取るわ。」

《ブローバック・ドラゴン》の破壊確率は2分の1。期待値から考えれば確実に1体は破壊される計算だ。だが、

「私の射撃コイントス)の腕を見せてあげるわ!」

真上へと舞い上がるコイン。手の甲へと緩やかに収まったその銃口は・・・表!
続く2枚目もまた表。

これがベレッタのスキル。ベレッタは射撃で培ったその類希な集中力ゆえにコイントスをはずさないのだ。

「さぁ、これで壁はいない!シャティへとダイレクトアタックよ!」

「クッ・・・《攻撃の無力化》!」

「ふん。それでも私の銃弾からは逃れられないわ。カードを1枚セットし、ターンエンド。」

「私のターン・・・(まずいわね)。モンスターと伏せカードを1枚ずつだしてターンエンドよ。」


ルーシーLP:4000 手札3枚 《幻魔皇ラビエル》とクリボートークン2体と伏せカード1枚
シャティLP:4000 手札3枚 伏せカード1枚
ベレッタLP:4000 手札2枚 《2丁拳銃の狙撃者》《ブローバック・ドラゴン》×2と伏せカード2枚
 セドナLP:4000 手札3枚 裏守備1体と伏せカード2枚


「オレのターン、ドロー・・・行くぞ!《幻魔皇ラビエル》を生贄に捧げ―――《偉大魔獣 ガーゼット》!!!」

フィールドに君臨する巨大な悪魔。先ほどまでの幻魔が置物に見えてしまうようなその禍々しき破壊のオーラ。その攻撃力は8000。超過ダメージだけでLPを全て削り、まだおつりが来るパワーだ。

「シャティへとダイレクトアタック!砕け《偉大魔獣 ガーゼット》!!」

「《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》!」

シャティを守るかのごとく出現した重力の包囲網。それはセドナが発動した罠カード。

「これで・・・そのデカブツは攻撃できないわね。」

「ハッ!少しはやるじゃねぇか・・・ターンエンドだ。」

「ボクのターン、ドロー。手札から《豊穣のアルテミス》を召喚し、カードを2枚セット。ターンエンドだよ。」

初めてと言っていいシャティからの動き。もっとも、それはセドナの防御とデッキ破壊の補助としてなのだが。

「私のターンね。《ブローバック・ドラゴン》の効果発動。《豊穣のアルテミス》と《グラヴィ・・・」
「カウンター罠、《不明現象》!このターン、対象をとる効果は全て無効!さらに《豊穣のアルテミス》の効果により、1枚ドロー。」


《不明現象》(カウンター罠)(オリカ)
相手が対象を取る効果を発動したときに発動可能。このターン、相手の対象を取る効果は全て無効となる。


「なら、《二丁拳銃の狙撃者》を守備表示にしてターンエンド。」

「私のターン・・・モンスターを裏守備で召喚し、ターンエンド。」


ルーシー:LP4000 手札3枚 《偉大魔獣 ガーゼット》とクリボートークン2体と伏せカード1枚
シャティ:LP4000 手札2枚 《豊穣のアルテミス》と伏せカード2枚
ベレッタ:LP4000 手札3枚 《2丁拳銃の狙撃者》《ブローバック・ドラゴン》×2と伏せカード2枚
 セドナ:LP4000 手札3枚 裏守備2体と《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》と伏せカード1枚


「オレのターン!攻めさせてもらうぜ!」

ベレッタとアイコンタクトを取るルーシー。

破壊される2体のモンスター。しかし、そちらには目もくれず次の1手へと進む。

「《砂塵の大竜巻》!《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》を破壊させてもらうわ。」

ベレッタの側から発動される除去。

「カウンター罠、《盗賊の七つ道具》。無効にさせてもらうよ」

「なら、今度はオレだ。伏せから《サイクロン》で同様に破壊させてもらうぞ。」

「あぁ、もう!《魔宮の賄賂》!」

「・・・これでカウンターは無いな。《大嵐》!!」

「《強欲な瓶》2枚ででルーシー様の手札を補充させてもらうわ。」

2発連続の伏せ除去から放たれる伏せ除去。これをカウンターすることは叶わず・・・

「さぁ・・・ブラックカーニバルの始まりだ!

《ブローバック・ドラゴン》を生贄に捧げ《偉大魔獣 ガーゼット》!

《二重召喚》!

《ブローバック・ドラゴン》を生贄に捧げ《偉大魔獣 ガーゼット》!

これで終わりだ!!

《パワー・フュージョン》!

《究極魔獣(アルティメット・ガーゼット)》!!!

攻撃力34400!!」

現れるかつてない巨大な悪魔。ソリッド・ビジョン・システムの限界までの大きさを誇るその体躯から生える6本の腕は、それぞれが殺戮の力をもてあましている。


《パワー・フュージョン》(通常魔法)(オリカ)
手札またはフィールド上から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、
悪魔族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
このカードによって特殊召喚したモンスターは、
攻撃力が2倍になる。
発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは
特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

《究極魔獣(アルティメット・ガーゼット)》
☆10 悪魔族/闇属性 0000/0000
「偉大魔獣 ガーゼット」+「偉大魔獣 ガーゼット」+「偉大魔獣 ガーゼット」
このカードの攻撃力と守備力は、融合召喚時に融合した3体のモンスターの攻撃力を合計した数値になる。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージをあたえる。


「《豊穣のアルテミス》を攻撃!」

『アルティメット・クラッシャー』!!!

その全てを飲み込むような巨大すぎる拳。しかし、爆煙の向こうの
天使にキズは無い。

「このカードの効果よ。」

セドナの墓地から取り出されたカード。それは《和睦の使者》。

あの《大嵐》の際にシャティに発動していたのだ。

「自分のモンスターにばっかり集中してて見えてなかったみたいだけどね。」

「チッ・・・ターンエンドだ。」


ルーシー:LP4000 手札1枚 《究極魔獣(アルティメット・ガーゼット)》とクリボートークン2体
シャティ:LP4000 手札4枚 《豊穣のアルテミス》
ベレッタ:LP4000 手札3枚 《二丁拳銃の狙撃者》
 セドナ:LP4000 手札3枚 


シャティのターン・・・


----- 今回登場したオリカの説明 -----

《二丁拳銃の狙撃者》(オリカ)
☆4 戦士族/闇属性 0100/0200
リバース:このカードが表側攻撃表示になった時、手札にある「ブローバック・ドラゴン」を2体まで特殊召喚することができる。この効果で召喚された「ブローバック・ドラゴン」の攻撃力は半分になる。

《不明現象》(カウンター罠)(オリカ)
相手が対象を取る効果を発動したときに発動可能。このターン、相手の対象を取る効果は全て無効となる。

《パワー・フュージョン》(通常魔法)(オリカ)
手札またはフィールド上から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、
悪魔族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
このカードによって特殊召喚したモンスターは、
攻撃力が2倍になる。
発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは
特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

《究極魔獣(アルティメット・ガーゼット)》
☆10 悪魔族/闇属性 0000/0000
「偉大魔獣 ガーゼット」+「偉大魔獣 ガーゼット」+「偉大魔獣 ガーゼット」
このカードの攻撃力と守備力は、融合召喚時に融合した3体のモンスターの攻撃力を合計した数値になる。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージをあたえる。
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