
PERISH
過去と現在
窓の外は明るく、近くの公園では子供たちが楽しく遊んでいる。
シャティはそんな風景を遠目で見ていた。
「遊びたい」
そんな思いだけがシャティにはあった。
屋敷には専属の執事、医師、友達といえる存在はいない。
外を羨ましげに見ていたシャティに医師が尋ねてきた
「今日はシャティのためにお客さんを連れてきたよ。」
シャティは誰が来るのか期待感と不安があった。
と、シャティの個室に少女が入ってきた。
少女といってもシャティよりは年上だろう。
シャティは少しも動かずその少女をじっと見ていた。
少女は医師の後ろに隠れながらシャディの様子を伺っていた。
医師はシャティに少女の説明をした。
「この子は私の娘なんだ、少し気は小さいが仲良くしてやってくれるかな。」
シャティは小さくうなずいた。
医師は少女に耳元で話すと、少女は曇った表情から明るい表情になってシャティに言った。
「…あるくって言うの…えっと…その…」
言葉が詰まったのか少女はモジモジしている。
シャティは少女に気を使っていった。
「そんなに慌てなくていいよ、ボクはシャティ。よろしく」
少女は恥ずかしそうに「よろしく」と言い医師の後ろに素早く隠れた。
医師は「また来るよ」と言い残しあるくと部屋を後にした。
………
……
…
あれからもう7年もたつ。
シャティはタブリスからデュエルモンスターズのカードを貰った。
一方あるくは…
「………」
どうやら寝ているようだ。
「あるく。」
「………」
「あるく?」
「………」
「あるく!」
「ふぁ!?」
母親に起こされたあるくは眠そうな顔で言った。
「んもぉ〜…せっかくいい夢見てたのにぃ〜…」
「夢なんて見てないで神社の掃除しなさい!」
「はぁ〜い…」
あの気の小さかったあるくは現在17歳になり神社の管理を任されている。
とは言っても本人はその気ではないようだ。
「はぁ…何か楽しい事でもないかなぁ〜…」
と、そこに父親が帰ってきてあるくに言った。
「あるく、お前が気になってたものを買ってきてやったぞ。」
「え!?本当に?やった〜」
あるくが父親に頼んでいたもの、それはデュエルモンスターズだった。
女の子なのに…しかしそれはあるくには関係ない事だ。
気を良くしたアルクは神社の事などすっかり忘れ父親に言った。
「これから遊んでくる!帰りは6時くらいになるから!」
そう言うと風の様にどこかに行ってしまった。
これがシャティとあるくの再会になろうとは誰も思わなかった…