KAMUI

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  1話・憂鬱(前編)  

魔術専門の由緒ある名門学園の朝、昇る太陽が学校を照らし教室がにぎわい始める。
教室の大きい窓が太陽の光をいっぱい教室に取り込み照明よりも明るく感じる。

ある一年生の教室、そこに外を見ながら机で寝ている生徒が一人・・・

「出席を確認します。」

クラス担任の[ジャハナ・ゼロ]先生が丁寧に出席を確認する。
緑色の瞳と緑の長い髪が教室に射す日差しで輝く。
この先生は怒ると髪も眼も赤色になるというちょっと変わった体質を持った先生だ。

この教室は場所の関係で学園で一番日が差す教室だ。
あらゆる魔法を教える古い歴史のある学園だが、
校舎がだいぶ古く、数十年も建て直されていないのは困る以上に怖い。
しかし校舎自体に魔法で細工をしており、学園のパンフレットには
"ドラゴンの炎も打ち消す"
と書いてあるが実際ドラゴンが襲ってきても世界最大の大国の首都でなおかつ王城に近いので国軍が動いて殲滅してしまうので無駄な強度と言ってもいい。

机に寝そべっている生徒に青いニット帽をかぶった生徒が近寄る。

「カムイ〜。なぁにボ〜っとしてるんだヨ」
「ん・・・」

変ななまりのあるニット帽の生徒は[シデン・テンカセ]といって異大陸の出身。
偶然にもカムイと入学試験で隣であり、凄く人懐っこく、好奇心旺盛な性格。
シデン自体は学校でできた初めての友達と言った所だが・・・

「なぁなぁ!この前の 炎魔術の実習テスト どうだっタ?」
「別に・・・」
「え〜!?いいじゃんかヨー!オレはなァ・・・」

カムイ自身は全然相手にしてないように思える。 眉をひそめてそっぽを向いた。
この不機嫌そうな男子生徒[カムイ・ニルヴァーナ]は暗い過去があり、少し神経質な性格。
生まれてまもなく孤児院に預けられこの学校の教師の養子として入学したが本人はノリ気ではない。
炎に異常な執着があり、炎魔法においては1年生の中でダントツの才能と力がある。
自分を見捨てた親を恨んでおり、口には出さないがいつか会うことがあれば復讐しようともくろんでいる。

「眠い・・・俺は寝る」
「ダメだヨ!授業もうはじまるヨ!起きロ〜!」

このまったく対照的な二人がこれからの物語の中心人物になろうとは本人もまだ知らない。

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