
Kさん(40歳)は独身でなかなかの美人。しかも頭が切れる女性で、男性部下にてきぱきと指示を出して仕事をこなす魅力的な人だ。部下を連れて飲みに繰り出したりと周囲から慕われるKさん。そんな彼女でも、ときどき寂しいと思うことがあるのだという。
マンションでのシングルライフは一見リッチに見えるが、一日が終わり、ベッドにに入ってふとしたときにそんな心境になると語っていた。
そこでここのところ、Kさんは、パートナーとベッドに入ることにしたのだ。といっても、ヘンな想像をしているとセクハラで訴えられる?
Kさんがベッドに持ち込むのはぬいぐるみだ。イヌ、ネコ、クマ、その他さまざまなぬいぐるみを、
「おもちゃ専門のレンタルショップで借りてくるんですよ。ぬいぐるみは生きているペットとちがって世話がいりませんし部屋に毛が散らかる心配もありませんでしょ?とても可愛いです。抱いて眠るとストレスが消えてふんわりした優しい気持ちになれますね」
ぬいぐるみを借りるなんて、お金がかかりそう・・・だからといって、飽きたからと捨ててしまうこともかわいそうでイヤ。こんな心配がいらないのがいいところ。
Kさんが『借りている』ぬいぐるみは、1週間で1000円、1ヵ月なら3000円だという。着ぐるみ(大人がスッポリ中に入れるもの)では、パンダ、ウルトラマン、大魔神などが人気で、これらをプロダクションから借りると1日1万円程度が相場である。もっとも、フリーグラスファイバーでできたパンダの着ぐるみは価格が25万円前後もするので、その程度のレンタル料をもらわなければプロダクションも引き合わないのだろう。
話がそれたが、一般的なぬいぐるみであれば、レンタルショップで安く借りることができるのだ。いまはカタログが用意されていて、毎月、お好みのぬいぐるみを配達してくれる店がある。
少し前に、人が話しかけると話したり、イビキんをかいて寝たりする「電子ペット」が話題になった。たとえば「トンクリ」という電子ペットは、会話をしながら成長するAC(適応制御装置)機能を持っている。ぬいぐるみの世界もなかなか進歩しているものだが、いずれこのような電子ペットのレンタルも可能になるだろう。
ストレス解消グッズとして、レンタルのぬいぐるみに注目してみてはいかがか?
本、新聞、雑誌など、情報を得るにはある程度お金を出して買わなければならない。情報の入手先としてはテレビやラジオもあるが、活字メディアからの情報のインプットのされ方と、映像からとではちがった力がある。
ただし、なんでも買えばいいというわけでもない。とくにベストセラーとよばれる本は色あせるのも早く、読み終わったとたんにお払い箱である。書店の平台に詰まれたベストセラーの誘惑に打ち勝つのは大変だろうが、図書館で借りて読むという手があることも覚えておくといい。
本来なら時間で打ち切られる図書館よりも、貸し本屋で借りるほうがより望ましいが、残念ながら日本では、銭湯といっしょで貸し本屋もごく少数を残して姿を消してしまった。
貸本屋は江戸時代の黄草子から連綿とつづいてきた庶民の文化であるけれど。じつは私は読書家である。これまで厖大な数の本を読んできた。子ども時代はチビガキが10銭手に握って町の貸本屋に毎日通い、おとなの本を借りて読んだものだ。少年期から青年期、地元の高校の図書館や公立図書館を利用したおした。じつは、
「借りたほうが、耽読、熟読する」
のである。買った本のほうは、『積ん読』状態で生活空間を侵食し、のちに悲鳴をあげることになった。
いったん買い始めたらもう、その月の生活費のことも忘れて、本がどんどん増殖していく。東京は一番町にあった下宿先で、大家さんから、
「本の重さで床が下がるので困る」とクレームをつけられたこともあった。
今なら、百科事典もCD1枚に収まるけれど、あのころ、重い事典や全集は振り返ればよけいな買い物だった。
大きな家に住んでいる人はいいけれど、狭いマンション住まいでは、本や雑誌すらよけいなモノのジャンルに入る。なるべく増やさない工夫は必要だ。