日時

目的地

所在地

2012年10月7日

荒島岳(1523.5m)

大野市佐開字荒島山

 行動日程

【往路】勝原登山口(駐車場)8:15〜9:05リフト終点跡9:15〜9:45トトロの木9:45〜10:00白山ベンチ10:15〜10:55シャクナゲ平11:10〜11:15佐開コース分岐11:15〜11:20モチガカベ入口11:20〜11:50前荒島11:50〜12:10荒島岳山頂

【復路】荒島岳山頂13:00〜前荒島〜モチガカベ入口〜佐開コース分岐〜13:45シャクナゲ平13:55〜14:35白山ベンチ14:35〜トトロの木〜15:05リフト終点跡15:20〜16:00勝原登山口(駐車場)

 参考資料

Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報)

文献   :

 これまでの山行記録

 

地理院地図によるルートマップ

Webサービス by Yahoo! JAPAN

注:この地図はおおよそのルートをトレースしたもので、正確ではありませんので、参考程度にとどめてください。この地図の歩行ルート表示は下から3番目の縮尺で作成したため、他の縮尺の地図では歩行ルートと地図にずれが生じる場合があります。地図上の赤線が今回歩いたルートです。

≪注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。≫ 

荒島岳に登る。この山に登るのは10数年振りだ。最初に登ったのは高校生の時。バテてかなり辛い思いをした記憶がある。その後も何度か登っているが、その都度バテて、この山に余りいい思い出はない。今回の山行には同行者がいるので、少しゆっくり歩こう。そうすればバテないだろう。県内で唯一、百名山に選ばれている山なのだから、悪い思い出を払拭しておきたいのだ。この山は県内の山にしては珍しくたくさんの登山コースがある。勝原コース、中出コース、佐開コース。それに下山コースというのもあった。下山コースは現在、廃道となっているが、今年になって新下山コースというのが開発された。今回は最も一般的な勝原コースから登ることにした。

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勝原登山口前の駐車場

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取り付き道路の路肩に駐車

勝原登山口に来ると駐車場は満杯。下の駐車場や取り付き道路の路肩にも車が停めてあったから、全部で100台以上の車があっただろう。連休の中日だから、かなりの人が登っているだろうとは思ったが、これだけの大盛況ぶりは予想できなかった。殆どの車は県外ナンバーだった。やはり、百名山効果か。

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最初はスキー場ゲレンデの中を登っていく

登山口はかなり賑やかになっていた。綺麗な荒島岳登山マップが目を引いた。そこには近くにある宿泊施設や温泉施設も書かれていた。県内では定番の電話ボックスの入山届出所、水洗の綺麗なトイレがあり、気持ちよく使用することが出来る。登山道はその脇から、勝原スキー場(現在は廃業)のゲレンデの中に出来た道を登って行くことになる。最初はコンクリート舗装の急な坂道だ。

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荒島岳登山マップ(拡大

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ゲレンデの中の登山道の様子

まっすぐに登って行く舗装道路が終わると右に折れ、これまたスキーコースだったと思われるスロープの真ん中に出来た、かなり急な坂道を登って行く。ゴロゴロ石で歩きづらい。それに夏場にこのコースから登ろうとすると、ちょうど朝方太陽の光が真後ろから照り付けるので、かなり暑い。バテるひとつの原因だ。そのような道を何度か折り返すと、1時間弱でゲレンデの最高所だったリフト終点跡に着く。登ってくる途中、早くも下山する人に出会った。早朝登山なら、かなり健脚だ。それとも御来光登山か。

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リフトの残骸

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リフト終点跡はススキ野原

以前ここにはリフト設備があり、木の床が張られたリフト降車口からの眺めが最高だったが、そこは草ボウボウのススキ野原に変わっていた。リフトの残骸がいいベンチ代わりになっていた。この日は人出が多く、早くもそこで何パーティーかが休んでおられた。子供づれの人もいた。子供にこの山はちょっときついだろう。

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リフト終点跡から樹林帯の中の道となる

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雑木林の中の登山道

我々もそこから少し入った木陰で一休みした。ここからは樹林帯の中の本格的な登山道となる。広くて良く整備された道だ。

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すぐにブナ林となる

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ブナ林の中の登山道

最初は雑木林だったがすぐにブナ林の中の道となる。殆どブナの純林といっていいほどだ。場所によって、太い木が生えたところが多かったり、細い木が多かったりする。

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トトロの木(巨大なブナの木)

リフト跡からシャクナゲ平まで以前は何の楽しみもない、単調な登りが続いていて、面白みのない登山道だったが、今回行ってみたら、途中にトトロの木と書かれたブナの巨木があり、また白山が見渡せる展望台が出来上がっており(この日は残念ながら白山は見えなかったが)、登山者を飽きさせないコースに変わっていた。

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荒島岳案内板「トトロの木」:標高820m地点

ブナの巨木の横に「トトロの木」と書かれた黄色い案内板があった。荒島岳の標高とその地点の標高が書かれてあるから、ペース配分を考える時のよい目安になるだろう。

 

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「白山ベンチ」の案内板:標高935m地点

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白山方面の展望(@白山ベンチ)

トトロの木から15分ほど歩いたら、今度は「白山ベンチ」と書かれた案内板があった。ここから白山連峰の眺めが素晴らしいようだが、今日は雲が多く何も見えない。ここで15分ほど休憩し、歩き出す。

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ブナの根がむき出しになった登山道

ずっとブナ林の中の道が続く。上記写真のようにブナの根がむき出しになったところも多い。登る人が多いので上にかぶさっていた土が流れ、このようになってしまうのだろう。急登には木の階段もあった。

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「深谷の頭」:標高1015m地点

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ブナ林の中の登山道

そんな道を歩いていると「深谷の頭」と書かれた案内板が現れた。何の変哲もない場所だが、2.5万分の1地形図を見ると1015mの標高点が記してある。 

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広くなった鞍部に降りる

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頂上まで2kmの標識

「深谷の頭」までアップダウンがなかったが、ここからシャクナゲ平の間に2度ほど山の鞍部に降りるところがあった。そのどちらの鞍部も広場のようになっていた。最初の鞍部から少し登ったところに「頂上まであと2km」の標識が現れる。

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シャクナゲ平手前の急登

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シャクナゲ平

2度目の下りが現れると、前にこれまでになかったような急斜面が立ちはだかる。この斜面をこなせばシャクナゲ平だ。写真には写っていないが、ここからは急な階段の連続だった。この登りではかなり人の渋滞が出来ていた。急登を汗をかきながら登っていくと、15分ほどでシャクナゲ平に飛び出した。ここにもかなりの人数の登山者が休んでおられた。我々も大休止を取ることにした。水分を補給し、持って行ったバナナやパンをほおばった。

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中出コース

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佐開コース分岐

ここには北のほうから中出コースが上がってきている。そちらのコースは余り歩く人がないと思っていたが、休んでいると何パーティーか上がってきた。ただし、話を聞いていると、ここから小荒島まで往復する人もいるようだ。ここまで、3時間弱歩いたがそれほどの辛さは感じない。気温が低かったし、少しペースを落として歩いたからだろう。登山口にあった地図によればここから頂上まで1時間くらいだ。シャクナゲ平から一旦下りになり、鞍部に降り立つとそこは佐開コースとの分岐になる。そこからしばらく登ると、このコース最大の難所、モチガカベの急登が待っている。

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ここからモチガカベ

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モチガカベの急登

モチガカベと書かれた表示杭が現れると、最初は土留めをした普通の階段だったが、急な岩場になると、木製の階段が現れた。階段というより梯子と言ったほうがいいかもしれない。高校生の時に登った時は階段はなく、笹原の中を両手を使って苦労してよじ登った記憶がある。今はだいぶ楽になったが、この日は少し下が濡れて滑りやすかったので、特に下りは注意が必要だった。

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モチガカベの木製の階段

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同左

木製の階段は三つほどあり、そこをクリアすると見晴らしの良い尾根に出たが、尾根が急な為か、その後も登山道は何度か尾根筋をはずれ、尾根の片方の斜面を巻くように出来ている。そして、何度か尾根筋に出ては、また尾根の斜面を巻くようになる。その都度、尾根筋に出たところの展望が良く、景色を楽しみながら登って行くことが出来る。

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小荒島(左のピーク)から大野盆地の眺め

この日は雲が多く、遠くの山々の展望はいまいちだったが、大野盆地から小荒島の眺めは最高だった。六呂師高原ののどかな風景も良く見えた。

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ダケカンバ

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前荒島の案内板:標高1415m地点

急登はかなり長く続いたが30分ほどで、ようやく尾根筋のなだらかな道となった。その辺りからはダケカンバの林となった。そこをしばらく行くと「前荒島」の案内板があった。

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前荒島から登山道を望む

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最後の急登

前荒島辺りからは高い木がなく、笹原の中の見晴らしのいい登山道となる。展望を楽しみながら歩いていたが、この辺りからガスが出始め、気温も下がってくる。もう急登は終わりだろうと思っていたが前荒島から一旦鞍部に降りたところに一直線の急な登りが待っていた。ここでもいくらか人の渋滞が出来ていた。そこを過ぎるとなだらかな道となり、最後はあっけなく頂上に着いた。

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荒島岳山頂

シャクナゲ平から標準タイムの1時間ほどで頂上まで登ってきた。登っている途中からガスが出てきたが、頂上では更にひどくなり、展望はゼロ。その上、冷たい風が吹きつけ、気温はかなり下がっていた。頂上には100人を超す登山者がおられたと思うが、みんな「寒い寒い」を連発し、肩を寄せ合っていた。我々も山頂をひとしきり探索し、風が当たらないところを探し、そこで休憩を取った。

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一等三角点(点名:荒島山)

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同左拡大

ここには一等三角点が鎮座している。やはり一等三角点の標石は他の等級より、ひとまわり大きく立派だ。三角点の所在地は福井県大野市大字佐開字荒島山、標高は1523.49mとなっている。

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荒島大権現奥の院

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奥の院裏のピーク

荒島大権現奥の院がデンと構えている。以前来た時よりずいぶん小奇麗になった印象が。荒島神社は今ふもとの佐開にあるが、昔は荒島岳の中腹にあったそうだ。奥の院の裏は小高くなっており、三角点がある場所より高いような気がするのだが・・・そこにも旧い荒島岳の山名表示杭があった。

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山名が書かれた方位盤

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新下山コース入口

頂上では今年出来たばかりの山名が書かれた方位盤がひときわ目を引いていた。新しく出来た新下山コースの入口を捜したが大きな案内板はなく、すぐには見つけられなかったが、三角点の裏に「しもやまコース」と書かれた小さな標識を発見することが出来た。少し登山道を降りてみたが、笹の切り株がま新しく、まだかなり歩きにくそうだった。

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新下山コースがある尾根

上記の写真は新下山コースがある、頂上より東に延びる尾根。ガスが濃く、視界はこの程度しかなかった。

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頂上広場

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山頂表示杭の辺り

頂上では三々五々集まって、多くの登山者が休憩しておられた。年齢も様々、女性の方も多い。もっと長く頂上に居座ろうと思ったが寒くて長居は出来なかった。それでも1時間弱頂上に居て、帰路についた。帰りも同じ道を下山したが、降ると共に天候が回復して行き、登山口では快晴の秋空が戻っていた。

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経ヶ岳(@リフト終点跡)

 

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六呂師高原(@リフト終点跡)

リフト終点跡では頂上には少し雲が掛かっていたものの、経ヶ岳が綺麗に見えた。

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登山口前駐車場

頂上からちょうど3時間で登山口に戻ってきた。あれだけ満杯だった駐車場にも車は殆どなくなっていた。この日は涼しかったからか、バテることもなく、楽しい山歩きを堪能できた。余り好きではなかった荒島岳を見直す良い山行になったようだ。

 

 

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