日時

目的地

所在地

2012年9月14日

火燈山(803m)

大内峠(約310m)

 

坂井市丸岡町吉谷

坂井市丸岡町山竹田/石川県加賀市大内町

 行動日程

≪往路≫富士写ヶ岳大内登山口駐車場10:05〜10:10火燈古道入口10:10〜10:15大内峠10:15〜10:30送電線鉄塔10:35〜11:25登山道途中(休憩)11:35〜11:55標高739mピーク11:55〜12:05火燈山山頂

≪復路≫火燈山山頂13:35〜14:50火燈古道入口15:00〜15:05富士写ヶ岳大内登山口駐車場

 参考資料

Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報)

      :電子国土ポータル

文献   :

 過去の山行記録

 火燈山:2011.6.10、大内峠:2008.3.122010.10.1

地理院地図によるルートマップ

Webサービス by Yahoo! JAPAN

注:この地図はおおよそのルートをトレースしたもので、正確ではありませんので、参考程度にお使い下さい。なお、この地図の登山ルート表示は原則的に下から3番目の縮尺に合わせているため、他の縮尺ではルートと地図にずれが生じる場合があります。地図上の赤線が今回歩いたルートです。

≪注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。≫

大内峠から火燈山に至る県境尾根を一度は歩いてみたいと思っていたが、この尾根筋に昔は登山道があったようだが、今は薮漕ぎしないと行けなくなっており、二の足を踏んでいたら、地元の人や地元の山岳会などにより登山道が整備されたというので、勿怪の幸い、早速行ってみることにした。この登山道は福井・石川の県境尾根を歩くコースで、かつては豊原寺(坂井市丸岡町)の修験者の通り道や藩政時代には加賀藩の巡視に使われた歴史のある道であるということから、火燈古道と命名されたようだ。この尾根道が歩けるようになれば、富士写ヶ岳と火燈山を結ぶ不惑新道や鉄塔巡視路と併せれば、バラエティーに富んだコース設定が可能になる。

hitomoshikodou003.jpg

大内集落跡

hitomoshikodou005.jpg

火燈古道入口

竹田(坂井市丸岡町)から国道364号線に入り、丸岡・山中温泉トンネルを抜け石川県に入る。トンネルを抜けたすぐのところに右に登って行く道があるので、そこを入って行く。この道は旧国道364号線で、福井県側からもこの道を使って登山口まで行けるが、石川県側からアプローチしたほうが楽だ。旧道に入り、5分ほど走ると富士写ヶ岳大内登山口の案内板が左側に見えてくる。その反対側に大きな空き地があり、何台も車を停めることが出来る。駐車場には既に一台の石川ナンバーが停まっていた。駐車場から旧国道を福井県側に向かって5分くらい歩くと、東屋やトイレがある小さな公園がある。この辺りに昔は大内集落があったが、今は廃村となっている。大内峠を越える道は越前と加賀を結ぶ重要なルートのひとつで、昔は大内に人々の通行を取り締まる番所が置かれていた。ちなみに福井県側の竹田にも昔は番所があった。戦後になって峠の下にトンネル(大内隧道)が出来、更に今は丸岡・山中温泉トンネルが完成し、この峠が省みられることはなく、いつ行っても草が生い茂る薄暗い場所となってしまっていた。

hitomoshikodou004.jpg

新しいお地蔵さん

hitomoshikodou006.jpg

白山神社

大内集落跡の一郭に白山神社があり、登山道はその横を登って行くようになっている。今回行ってみると、登山道入口に火燈古道という立派な案内板も出来ていた。あずまやの前に小さな祠があり、ま新しいお地蔵さんが祀られていた。ここには昔は大内峠から降ろされたお地蔵さんが鎮座していたが、今回元の場所に移されたそうだ。

hitomoshikodou007.jpg

綺麗に草刈された登山道

hitomoshikodou010.jpg

大内峠道

白山神社の横を通り、大内峠に上って行く。以前は誰も通らないような草むした峠道だったが綺麗に草刈がなされ、気持ちよく歩けるようになっていた。

hitomoshikodou011.jpg

大内峠

hitomoshikodou014.jpg

峠に戻ったお地蔵さんと新しい大内峠の碑

5分も掛からず大内峠に着く。ここの峠もU字に掘られた綺麗な形をしている。越前と加賀を結んだ重要な峠だったので、かなり規模は大きい。空っぽだった石がんにはちゃんとお地蔵さんが戻っており、その横に大内峠と書かれたま新しい石碑も建っていた。この峠の福井県側は旧国道が出来たことで、歩けなくなっていたのでこの峠を歩く人は殆どおらず、ずっと草むした暗い感じの場所だったが、今回火燈古道が歩けるようになったことで、日が当たることになった。昔の賑やかさを取り戻すことはないだろうが、多くの登山者がこの峠を行きかうことを願いたい。

hitomoshikodou017.jpg

火燈古道の案内板

hitomoshikodou019.jpg

火燈古道取り付き

火燈山へはこの峠の左側に伸びる尾根筋を登って行くことになる。峠の両側は高い壁になっているが峠の奥から尾根に取り付けるようになっている。

hitomoshikodou020.jpg

国道364号線(@トンネル上の登山道)

hitomoshikodou021.jpg

洞穴のようなぬたば

登山道に入るとすぐに右側の展望が開け、竹田に至るま新しい国道364号線を見下ろすことが出来る。登山道は樹林帯の中なので、展望はなく、また最初からかなりの急登続きだ。取り立てて目標となるものもないが、しばらく行くと洞穴のようになったところがあり、よく見るとその底に泥が溜まっていたから、イノシシのぬたばのようだ。急登にはロープも設置されていた。

hitomoshikodou022.jpg

綺麗に整備された登山道

hitomoshikodou025.jpg

関電の送電線鉄塔

この登山道は尾根を忠実になぞっているので、急登が多いが基本的に登り一辺倒なので、下りは殆どない。急登+平坦な尾根道の繰り返しだ。今日はかなり気温が上がっているので、急登では汗が噴き出す。そんな道を峠から15分ほど行くと、送電線鉄塔の下に出る。例の黒部ダムから大阪方面に電気を送る大黒線の鉄塔だ。ここには登山道とは別に鉄塔巡視路も上がってきており、北に降りて行く巡視路に入りこみそうになるが、登山道はまっすぐ尾根筋を登って行くことになる。なお、福井県側(丸岡町吉谷)にも巡視路が降りているが、この巡視路を使えば火燈山の吉谷登山口の近くに降りられるはずなので、吉谷登山道から火燈山に登り、火燈古道とこの巡視路を使えば吉谷に降りる周回コースが採れることになる(ただし、この巡視路が実際にどこに下りているのか、また歩ける状態なのかは確認していない)。

hitomoshikodou031.jpg

快適な登山道

hitomoshikodou032.jpg

木の間から富士写ヶ岳が見える

鉄塔からの登りでは少し登山道が狭くなるが、気になったのはほんの少しで、すぐに広く快適な登山道になった。平坦な尾根道ではかなり広く切り開かれたところもあったので、この登山道を切り開いた皆さんの苦労がしのばれる。しかし、残念ながらこの登山道は樹林帯の中なので、展望は殆どない。左手に富士写ヶ岳がチラホラ見え隠れするくらいだ。

hitomoshikodou040.jpg

登山道の所々には石楠花が

hitomoshikodou041.jpg

急登にはロープも整備されている

火燈山には1時間半くらいで登れるだろうと踏んでいたが、1時間歩いても一向に火燈山が見えてこない。この日は猛暑だったこともあり、途中で休憩することにした。登山道の途中から石楠花の木がチラホラ見え出したが、休憩したところにも石楠花の群生があった。この後も登山道脇にかなりの群生が見られた。その時期になれば見事な石楠花ロードに変身するだろうから、人気が出るかも。また、この辺りからぶなの木も見られるようになった。登山道脇で10分休憩し、歩き出す。

hitomoshikodou044.jpg

739mピーク(右奥)

hitomoshikodou050.jpg

頂上手前の急登(@火燈山山頂)

すると前に小さなピークが見えてきた。てっきりそれが火燈山手前の739mのピークだろうと思ったが、739mのピークは更に先立った。その小さなピークを過ぎるとこの登山道で始めての下り坂となった。小さな山の鞍部に降り、再度登り返すと、登山道は右に曲がりだした。そこから、しばらく平坦な尾根道を歩くようになったが火燈山らしきものは見えてこない。暑いし、なかなか行き着かないので少々バテ気味になってきた。その内、明るい潅木の中を通る道となったがその辺りが739mのピークだったようだが、そんなことを気にしている余裕はなかった。そのピークから、また下り坂となり、立派なブナが生えた薄暗い感じの鞍部に降り、再度急登をこなすと、ようやく見慣れた火燈山の山頂に飛び出した。最後の登りもかなりなものだった。結局山頂まで2時間を要した(休憩含む)。この日は猛暑でバテ気味だったので少し時間が掛かったのだと思うが、それでも私の足では1時間半で登ってくるのはかなりきつそうだ。

hitomoshikodou048.jpg

火燈山山頂

hitomoshikodou062.jpg

新しい山名表示板

この山頂には今までは朽ちかけた山名表示板しかなかったが、今回行くとま新しい山名表示板が設置されると共に、各登山道の案内表示板も建てられ、賑やかな山頂になっていた。

hitomoshikodou049.jpg

新しい火燈古道の標識

ここの山頂広場はそれほど広くはないが、昔は修験者がここで護摩を焚いたとか、一向衆人が一揆の合図に狼煙を上げたとかの謂れ(山名もそこから来ているようだ)が残っており、味のある山頂広場となっている。

 

hitomoshikodou066.jpg

富士写ヶ岳(@火燈山山頂)

山頂には周囲に高い木がなく、360度の展望が得られる。北には富士写ヶ岳が大きく望めた。

hitomoshikodou054.jpg

小倉谷山(@火燈山山頂)

また、東には小倉谷山が指呼の間に望めた。

hitomoshikodou056.jpg

不惑新道が通る小倉谷山から富士写ヶ岳に続く稜線(@火燈山山頂)

その小倉谷山と富士写ヶ岳を結ぶ稜線も綺麗に見渡せた。この稜線には不惑新道が通っており、ここから不惑新道を通って大内まで戻る周回コースを採れるが、この日は少々バテ気味で、そのコースを歩く元気はなく、来た道を戻った。

hitomoshikodou055.jpg

丈競山(手前中央)、みつまた山から浄法寺山に続く稜線(後方)(@火燈山山頂)

南方には丈競山と、みつまた山から浄法寺山に続く稜線がよく見えた。みつまた山と高平山の間に、肉眼では経ヶ岳がうっすら見えたが、写真には写っていない。

hitomoshikodou060.jpg

竹田の街並み(@火燈山山頂)

西のほうを見ると、眼下に竹田の街並みが見え、豊原の山々を挟んで坂井平野からうっすら日本海も望めたが、これも写真でははっきりしない。

hitomoshikodou068.jpg

火燈山

hitomoshikodou069.jpg

小倉谷山

この日は時間があれば不惑新道を使って富士写ヶ岳に廻る、周回コースを歩くつもりだったが、今書いたようにこの日は少々バテ気味で、そのコースを歩く元気はなく、頂上で1時間以上のんびりして元来た道を帰った。帰路は少し余裕が出たので、周囲の景色や道の様子を丹念に調べながら歩いた。山頂から一旦下り、再度登った辺りからは火燈山が望めた。また、来た時は気が付かなかったがそこから小倉谷山が綺麗に見えていたのだ。

hitomoshikodou070.jpg

739mピーク

hitomoshikodou071.jpg

浅く掘れた火燈古道

そこから、しばらく歩くと小さなピークがあった。ここは登山道が少し広くなっており、リボンやテープがやたらと下がっていたから、ここが739mピークだと思われる。また、火燈古道は豊原寺の修験者が使った歴史のある道だと聞いていたので、その痕跡がないか気をつけながら歩いていたら、一ヶ所だけ掘られたところがあった。旧大内集落から富士写ヶ岳に至る登山道にはところどころに、かなり深く掘れたところが見られるが、それに比べてこの古道は掘りが浅く、場所も限られていた。

hitomoshikodou073.jpg

大内集落跡の湧き水

下りは意外に早く、1時間15分ほどで登山口に降りてきた。旧大内集落に出来た公園のあずまやの近くにある湧き水で、汗を拭い、喉を潤し帰路についた。駐車場には朝方あった石川ナンバーがまだ停めてあったので、その方は周回コースを歩かれたのかもしれない。

 

Back ホームへ