日時

目的地

所在地

2012年10月30日

(保田)経ヶ岳(764.9m)

猿坂(約640m)

 

永平寺町吉峰

勝山市鹿谷町北西俣/永平寺町吉峰

 行動日程

経ヶ岳登り口(駐車したところ)11:45〜12:15巡視路分岐12:15〜12:55経ヶ岳頂上13:00〜13:35猿坂13:40〜14:10経ヶ岳頂上14:15〜15:05経ヶ岳登り口(駐車したところ)

 参考資料

Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報)

文献   :

 これまでの山行記録

2010年12月2日

地理院地図によるルートマップ

Webサービス by Yahoo! JAPAN

注:この地図はおおよそのルートをトレースしたもので、正確ではありませんので、参考程度にとどめてください。この地図の歩行ルート表示は下から3番目の縮尺で作成したため、他の縮尺の地図では歩行ルートと地図にずれが生じる場合があります。地図上の赤線が今回歩いたルートです。

≪注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。≫ 

保田経ヶ岳から薮漕ぎして猿坂へ

このところ武生近辺の山を歩き、良い峠にばかり当たっているので、味をしめて、また峠に行きたくなった。今日行く峠は一昨年、芦見峠に行った時に見つけた猿坂だ。この峠は勝山市鹿谷町北西俣と永平寺町吉峰を結んだ峠で、保田経ヶ岳(以下経ヶ岳と表示)とその南の717mのピークの間の鞍部にある。永平寺町の吉峰寺入口の横からまっすぐに登って行く林道があるが、そこからこの峠に登って行き、勝山市側にはまっすぐ北西俣のほうに降りていたのだろうと思う。しかし、峠道は両方ともなくなっているようなので、経ヶ岳から南の尾根を薮漕ぎして、峠に行くことにした。

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北西俣集落最奥部

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芦見峠入口

経ヶ岳の正規の登山道は保田にあるが一昨年芦見峠に登った時に見つけた北西俣ルートで登ることにした。北西俣の集落内の道を進んで行くと集落が途切れるが、そこから更に山の奥に向かって舗装道が続いている。その道を上って行くと堰堤があり、その近くに一昨年行った芦見峠の入口がある。

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芦見峠入口

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芦見道と書かれた石柱

芦見峠は北西俣と福井市芦見地区を結んだ峠で、峠道入口には『左 芦見道』と書かれた立派な石柱がある。石柱には大正13年との年代が入っており、昔はかなり通行量のあった峠だったと思われるが、猿坂についてはそのような道しるべがないから、山を隔てた山村と山村を結ぶ小さな峠だったのかもしれない。猿坂へは芦見峠入口の前をスルーし、そのまま林道を登っていく。

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経ヶ岳北西俣登り口

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経ヶ岳頂上近くの鉄塔

林道はすぐに終わりになり、そこから登山道が始まる。昔の峠道もここから登って行ったものと思われる。車は近くの堰堤脇の路肩が広くなったところに置かせてもらった。

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経ヶ岳北西俣登り口から見上げる猿坂峠

登り口からはこれから行く猿坂の峠が良く見えた。前回気付かなかったが、峠には一本杉が生えているのが見える。昔の峠道はこの山肌をまっすぐ上がっていったと思われるが今は道がないので、一旦経ヶ岳に登り、そこから尾根を伝って峠に行くことにした。

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経ヶ岳登り口の標識

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登山道は草がひどい

林道終点からまっすぐに登って行く道が登山道だと思ったが前回来た時と印象が随分違う。草がひどく、かなり荒れている。左のほうにも別の鉄塔に登って行く巡視路があるので迷った。しかし、今から歩く道も鉄塔巡視路になっており、前回は綺麗に草刈された後だったのだろうと納得し、まっすぐ登って行く道をあがっていった。道は草が多いだけでなく、崩れたような跡もあり、歩きにくい。しかし、少し歩くと案内板が現れた。『右:経ヶ岳登り口、左:坂の滝(滝の谷)登り口』と書かれてあった(注:経ヶ岳登り口ははっきり読めたが、「坂の滝」の坂の字は板が朽ちて、よく読めなかったので推測です)から、この道で間違いなかったことが解かった。前回この案内板には気付かなかったが、かなり朽ちており、針金で無造作に木に結び付けられていたから、前回来たときは下に落ちていて解からなかったのかもしれない。この登山道は殆ど知られておらず、登山道と言うより巡視路だと思っていたが昔はここから経ヶ岳に登る人もいくらかいたのだろう。

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登山道途中から見た猿坂峠

登山道がある山肌には木が生えておらず、草原となっている。前回はカヤトの中のよく整備された気持ちの良い登山道を歩いたが、今回行ってみると草がひどく、また道が崩れているところもあった。しかし、道ははっきりしているので、一年に一度は草刈が行われていると思われる。

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鉄塔巡視路分岐

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分岐からの登りも草がひどい

カヤトの中に続くつづら折れの道を登ること30分で、巡視路分岐に着いた。ここを左に登っていけば155号鉄塔で、右に行けば経ヶ岳山頂近くに建つ154号鉄塔に至る。この分岐からはそれとは別にまっすぐ猿坂に向かって、ゴロゴロ石が転がる小さな沢が口を開けている。下から見上げた時に一本道のような線が見えていたのはこの沢だったと思われる。しかし、この沢沿いに昔の峠道があった可能性も捨てきれない。ここから、峠まで直線距離で300mほど、標高差150mほどだから、無理すれば登って行けたかもしれないが、沢の状況が解からないし、草がひどいだろうから、予定通り、経ヶ岳に登り、そこから尾根沿いに峠に行くことにした。

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巡視路分岐から登ってきた方向を望む

ここからは眺めがよく、今登ってきた登り口の方向がよく見えた。下に見えているのは北西俣の谷に広がる田んぼ。

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巡視路分岐から法恩寺山、経ヶ岳(1625m峰)、荒島岳を望む

また、遠くに目をやると、正面に雄大に広がる経ヶ岳(1625m峰)があり、その左に法恩寺山、更に右の隅にちょこんと荒島岳が顔を出していた。

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頂上近くの登山道

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登山道途中から見た猿坂峠

ここからは更に急登となり、ジグザグに造られた登山道を登って行くことになる。最初は草が気になったが、高度を稼ぐと共に、草はなくなった。しかし、傾斜はどんどんきつくなり、急斜面に付けられた黒いプラスチックのステップを滑らないように、一歩一歩踏みしめながら登っていった。登山道の途中からは峠がある山の切れ込みが手に取るように見えた。ここからだったら峠は目と鼻の先なので、どこからか峠に取り付けるところがないか捜したが斜面が急なので、とても歩けそうになかった。

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経ヶ岳山頂

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山頂広場は薮化が進んでいる

急登続きで休むところがないので、少し足に来たが巡視路分岐から40分、登り口から1時間10分で経ヶ岳の頂上に着いた。ここの山頂はかなり広い広場となっていたが薮化が進んでおり、様相が一変している。登山道だけがきれいに薮が刈られていた。

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三角点入口

2年前に来た時には三角点を見つけるのに少々戸惑ったが、その経験からすぐに三角点は見つかった。また、三角点入口には今回、印があった。

 

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三角点(点名:京ヶ岳)

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三角点拡大

ここの三角点は二等で、点名:京ヶ岳、標高:764.85m、所在地:吉田郡永平寺町吉峰42字33-1 俗称 清ヶ岳、となっている。

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三国港が見渡せる広場

三角点から少し奥に行くと、三国港と書かれた標識が下がっている。ここもちょっとした切り開きになっていたが、木々が繁茂して昔の面影はない。しかし、潅木越しに何とか三国港方面が望めた。

登っている時は晴れ間も覗いていたのだが山頂に着いたら、雲行きが怪しくなってきた。天気予報では三時過ぎから雨の予報が出ていた。少し休憩し、このまま峠に行くかどうか考えた。経ヶ岳から猿坂に至る尾根筋は昔は歩けたそうなので、踏み跡くらい残っているだろうと捜したが、全くそれらしいところは見つからない。しかし、峠までは下りだし、直線距離で300mくらいしかないから、薮漕ぎで行けるところまで行ってみることにした。三角点の裏の薮の薄いところから尾根に入って行った。昔は道があったのだろうがもう歩かれなくなって久しいようで、踏み跡も道型も見当たらない。かなり密な薮だ。寝た木が多く歩きにくい。最初は平坦な尾根だったが少し行くと下り坂になった。そのあたりから、掘れた道型が現れたが、道型の上に潅木が覆いかぶさり、歩きにくい。背を低くしてトンネルをくぐるようにしないと通れないところが多かった。その道型も注意していないと見落としがちになる。下から見ると峠付近はかなり切れ落ちていたものの、途中の尾根はそれほど急には見えなかったが、実際歩いてみると進むと共にどんどん傾斜が急になってきた。それに、途中から雨粒も落ちてきたので、帰ろうかとも思ったが、下に尾根の切れ込みのようなところが見えて来たので、そこまで頑張ろうと降りて行くことにした。しかし、そこは峠ではなかった。そんなことを何度か繰り返していたら、もうかなり奥まで来てしまった。もう峠まで行くしかないと腹をくくった。最後は崖のようなところを滑り降りたら、そこが峠だった、1時間も薮漕ぎをしたかと思ったが、時計を見たら35分ほどしか経っていなかった。薮漕ぎをしていると普通の登山道を歩くのとは濃密な時間が過ぎるのか、時間が経つのがいやに遅い。

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一本杉のある猿坂峠

峠はススキ野原で、下から見えていた杉が一本だけぽつんと立っていた。峠は背の高い草に占拠されており、下の地面がどうなっているか良く解からないが、U字に掘れた峠ではないことは確かだ。ただ、峠の両側の稜線は崖のようになっていたが、峠がある鞍部だけは10mほど平坦になっていた。人工的にならされた可能性が高いが、峠を通りやすくするためだけだったら、こんなに大規模に削る必要はなさそうに思える。反対の永平寺町側は杉が植林されているので、その時にならされた跡なのかも知れもしれない。峠の真ん中に少し削れたところがあったので、そこを峠道が越えていたと思われるが窪みは非常に浅く、峠の両側に道の痕跡も見つけられなかった。勿論、峠のお地蔵さんも見当たらなかった。

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峠は草むらの中(反対側の尾根を見る)

昔は峠の反対側の尾根にも道が続いていたようだが、薮に覆われ、道跡らしきものは見当たらなかった。

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登山道登り口を望む

勝山市側の斜面は草原となっているため、見晴らしが良く、先ほど登ってきた登り口まで見渡せた。峠道はその辺りからまっすぐに上って来たのだろうと思う。

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草で覆われた峠

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草で覆われ峠道の痕跡は解からない

峠は全て背の高い草に覆われ何も見えない。ただ、峠の真ん中辺りに地面が削れたようなところがあったので写真に撮ったが草で何も写っていなかった。

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荒島岳(@猿坂峠)

巡視路分岐からは山頂の先端しか見えなかった荒島岳が、ここからは良く見渡せた。峠は草に覆われ、休む場所もなく、雲行きも怪しくなってきたので、5分くらい居て、さっさと帰路についた。帰りは経ヶ岳まで薮漕だし、急な登りだったので、来た時より時間が掛かるだろうと思ったが、5分早く頂上に戻ることが出来た。また、帰りに迷うと嫌なのでマーキングしておいたが、この尾根は一本道で迷い込むところがなく、その心配は要らなかった。途中で雨に降られたが大降りにはならず、上の合羽だけ着ただけで済んだ。

  

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