日時

目的地

所在地

2013年12月17日

砥山(465.2m)

金谷峠(約310m)

砥山坂(約400m)

福井市浄教寺町/鯖江市寺中町

福井市浄教寺町/鯖江市金谷町

福井市浄教寺町/鯖江市寺中町

 行動日程

一乗滝上の林道(駐車地点)12:40〜12:50林道終点12:50〜13:15第280号鉄塔13:15〜13:50砥山山頂14:00〜14:07一乗滝分岐14:07〜14:30金谷峠14:45〜15:20一乗滝分岐15:20〜15:35第278号鉄塔15:35〜16:00巡視路入口(林道に出る)16:00〜(林道散策)〜16:50駐車地点

 参考資料

Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報)

文献  :福井新聞「ふくい世間遺産」2013年12月16日付

     :『福井県史』通史編4 近世二

 これまでの山行記録

 

地理院地図によるルートマップ

Webサービス by Yahoo! JAPAN

注:この地図はおおよそのルートをトレースしたもので、正確ではありませんので、参考程度にとどめてください。最初は山岳表記に適した地形図が表示されますので、登山口へのアクセスを知りたい場合などは地図表示画面の上部にある地図ボタンをクリックして戴ければ標準地図に切り換わります。また、ラベル(吹き出し)のないマーカー(アイコン)にマウスポインターを合わせると、その地点情報が表示されます。この地図ではアバウトなルートしか解りませんので、詳しいルートは上記の「地理院地図によるルートマップ」をご覧ください。なお、地図上の赤線が今回歩いたルートです。

≪注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。≫ 

砥山(といしやま)は一乗滝から奥に入った、福井市と鯖江市の境にある山。古くから山頂付近で砥石の採掘をしていたので、この名がついた。採掘は昭和30年代まで続いていたが現在は行われていない。この山は標高が465mと手ごろで、山名も地形図に表記されていることから目をつけていたが、登山道がなかったため敬遠していた。しかし、今秋の県民登山大会がこの山を舞台に開かれたのをきっかけに、登山道が整備されたので行ってみる気になっていたところ、昨日(12/16)地元紙にこの山のことが載ったので、歩く人もいるだろうと早速出かけることにした。砥山から三峰城山の尾根道も藪が切り開かれたそうなので、これも前々から行きたかった金谷峠まで足を伸ばすことにした。

PC170009.jpg

一乗滝入口

PC230004.jpg

一乗滝の佐々木小次郎像(12/23撮影)

一乗谷朝倉氏遺跡を通り過ぎ、さらに奥の一乗滝にやってきた。滝の入口には巌流島で宮本武蔵と対決した佐々木小次郎の銅像がある。小次郎は地元浄教寺村(現福井市浄教寺村)生まれで、ここで秘剣つばめ返しを編み出したとされるが、出自については様々な説がある。

PC230005.jpg

一乗滝(12/23撮影)

PC170089.jpg

一乗滝上の林道

一乗滝は12mほどの落差があり、水量豊富でいつ行ってもごうごうとした水が流れている。この滝も泰澄大師が開いたとされ、滝上に白滝神社が祀られている。県民登山大会が行われたに関わらず、この山のネット情報は少ない。少ない情報を総合すると、砥山へは一乗滝から林道を奥に入っていくようなので、そちらに進んでみた。林道はすぐに二股になっているので、そこを右折。一乗滝の上に出てくる。そのあたりから積雪が多くなってきたので、路肩が広くなったところに車を停めて、歩き出すことに。

PC170012.jpg

鉄塔巡視路入口

PC170013.jpg

林道終点

林道を歩き出すとすぐにまた道が二股になっている。ここも右のほうに進む。途中、鉄塔巡視路の赤い標識があるが、今回はここをスルーし、まっすぐ進んでいった。しかし、砥山にはここから登ったほうが楽だったようだ。雪の上には車の轍があったが途中からその跡もなくなった。しかし、人の歩いた跡があり、その後を辿ることにした。林道を歩き出して10分ほどで、林道終点となり、山道に入る。足跡もこちらのほうに進んでいる。

PC170015.jpg

登山道(巡視路)の様子

PC170018.jpg

ここから左の尾根に取り付く

道は沢沿いを進んでおり、歩きやすいとはいえないが、巡視路にもなっているようで、藪にはなっていない。かなり進んだところから、道は尾根に取り付き、つづら折に登っていくようになった。雪があって解りづらいところもあったが、ところどころにピンクのテープがあったので、迷うことはなかった。

PC170019.jpg

尾根筋の急登

PC170020.jpg

280号鉄塔

尾根に到達すると、広い道となり、歩きやすくなった。すぐに鉄塔が見えてきた。雪も増えてきて、30cmほどになった。鉄塔には歩き出して40分ほどで着いた。 この鉄塔は関西電力の大黒部幹線のもので、280号の表示があった。

PC170023.jpg

P420m

PC170027.jpg

やせ尾根の様子

鉄塔からは見晴らしの良い尾根道となる。すぐに小さなピーク(P420m)が現れ、目指す砥山へは右の尾根筋を進む。足跡はここで反対側の尾根のほうに進んでおり、目印はなくなった。いったんかなり深い鞍部に下りるが、やせ尾根で歩きづらい。この鞍部の両側は垂直な崖になっている。特に鯖江側の斜面は岩がむき出しになっていた。砥石の採掘は一時鯖江側でも行われていたそうだから、ここがそうなのかもしれない。福井市側も岩が露になったところがあったから、採掘場跡かとも思ったが確証はもてない。地元紙にはアバウトな地図しか載っておらず、はっきり解らないが、こことは少し違うような感じがする。結局この日は採掘場跡は特定できなかった。

PC170028.jpg

尾根下の崖(鯖江市側)

上記写真はやせ尾根から鯖江市側を見たもの。尾根側だけでなく、谷の周りがすべて壁のようになっている。砥石の採掘は福井市側だけでなく、鯖江市側でも行われていたそうだ。福井県史には「足羽郡浄教寺村の南部の山地から出る浄教寺砥石は著名で、江戸初期の越前の主要な産物三五品種の中にあげられているが(『国事叢記』)、いつ頃から切り出されたかは不明である。・・・中略・・・浄教寺砥石は次第に山深くから掘り出されるようになり、土砂・岩石の崩壊が激しく、生産量が減少し、十八世紀後半からは南に隣接する今立郡寺中村の寺中砥を初めとして、足羽郡小和清水村、今立郡志津原村などの砥石が販路を広げるようになった。」と書かれてあり、ここが寺中砥石を掘り出した跡のようにも思えるが、場所は専門家の間でも特定されていないようだ。

PC170029.jpg

尾根下の崖(福井市側)

こちらのほうが尾根の福井市側。こちらも垂直な崖になっており、人工的に削られたような感じがするが採掘跡なのかどうか確証はない。

PC170032.jpg

尾根の鞍部(峠道があったか)

なお、この山の鞍部には切れ込みがあり、峠のようにも見える。しかし、福井市側は何とか降りていけそうだが、鯖江側は垂直な崖で、今は降りていけそうになかった。 

注:後日ここには昔、鯖江市河和田地区と福井市一乗谷地区を結んでいた砥山坂があったことが明らかとなったので、本文・地図等に加筆訂正した(2016.11.3)。

PC170034.jpg

広々とした尾根

やせ尾根からは急な登りとなり、道らしい道もなくなった。途中、尾根筋の藪がひどく、迂回して山肌を歩かねばならなかった。最後の急登をこなすと、広々とした尾根に出た。そこから平坦な尾根を少し進んだところが砥山の山頂だった。

 

PC170037.jpg

砥山山頂

山頂は広々しており、標識がなかったら、どこが頂上か解らなかっただろう。周囲は雑木林で、展望はほとんどなかった。

PC170036.jpg

三角点(点名:砥山)

PC170039.jpg

砥山西峰(@砥山山頂)

積雪は20cmくらいしかなかっただろうが、三角点が頭を出しておらず、すぐに見つからなかった。しかし、よく周囲を見渡したら、折れた三角点表示杭がかろうじて雪の上に出ていたので、探し当てることができた。ここの三角点は三等で、点名:砥山、標高:465.20m、所在地:鯖江市大字寺中字44字8番地となっている。なお、この山は双耳峰となっており、これから行く西峰が見えていた。

PC170041.jpg

尾根道の様子

PC170043.jpg

一乗滝分岐(砥山西峰)

頂上からいったん鞍部に下り、登り返したピーク(砥山西峰)に一乗滝分岐の標識があった。別の枝尾根に道が付いていたから、本来の登山道はそちらなのだろう。帰りはそちら側から降りることにし、尾根筋をそのまま金谷峠のほうに進む。

PC170044.jpg

尾根に続く掘れた古道跡

尾根筋にはずっと掘れた古道跡があった。上記のあたりではかなり深く掘られていたから、この尾根道は昔はかなり使われていたようだ。

PC170046.jpg

白椿山??

PC170051.jpg

尾根筋に掘れた道の跡

尾根道は何ヶ所か急な下りがあったが、それほど険しいところはなく、軽快に歩ける。葉が落ちた木々の間からは対岸の山並みが見えた。上記左側写真に見えているのは白椿山だと思われる。尾根筋に掘れた道跡が現れるとそれが金谷峠だった。

PC170057.jpg

金谷峠(福井市側から見る)

金谷峠には砥山から30分ほどで着いた。砥山から金谷峠までの道はしっかり藪が刈ってあり、歩きやすかったから、先ほど上ってきたルートは正規のものではないようだ。金谷峠にはお地蔵さんが二体鎮座し、かなり広い道が両側に下りていっていた。一乗谷から鯖江に抜ける朝倉街道はここより西の戸の口坂や榎坂を越えたという説が有力だが、ここを通っていたという説もあるようだ。しかし、この峠道は下が平坦で、古い峠道の雰囲気が少ない。近年になって人工的に掘られた(改修された)可能性が高そうだ。なお、この峠の下には金谷トンネルが通っている。

PC170056.jpg

福井市側に降りて行く峠道

福井市側に立派な道跡が降りていっているが、途中から道跡は不明瞭になっており、藪漕ぎになるそうだ。

PC170060.jpg

鯖江側に降りて行く峠道

鯖江市側にも広い道が続いている。こちらのほうは下の林道まで比較的簡単に降りていけるそうだ。しかし、この日は時間がなく、降りて行けなかった。

PC170054.jpg

峠のお地蔵さん

峠道の西側の斜面にお地蔵さんが祀られていた。二体のお地蔵さんで、石の祠に入っていた。

PC170064.jpg

一乗滝分岐

PC170065.jpg

一乗滝に降りていく登山道

15分ほど居て、同じ道を戻り、一乗滝分岐から北の尾根筋に入る。藪がきれいに取り払われていたから、新しく開発された登山道はこちらのようだ。

PC170069.jpg

登山道の様子

PC170067.jpg

麓の浄教寺町が見える

途中の尾根筋からは麓の浄教寺町が見下ろせた。遠くに目をやると、福井平野や日本海まで見渡せたが、この写真ではよく解らない。

PC170072.jpg

278号鉄塔

PC170078.jpg

下に下りていく巡視路入口

一乗谷分岐の標識から、15分ほどで278号鉄塔の下に出て来た。ここから降りていく道が解らず、次の鉄塔(277号鉄塔)のほうに降りていく巡視路を進んでしまったが、来た時に歩いた林道に降りていく道があるはずなので、278号鉄塔に戻って周囲を探し回ったら、鉄塔を回りこむように降りていく道があったので、そちらのほうを降りることにした。

PC170079.jpg

巡視路標識

PC170082.jpg

巡視路(278号鉄塔)入口

急斜面に付けられたつづら折の道を下りていくと、巡視路標識があったから、この道も巡視路のようだ。途中にあった巡視路標識から沢沿いに道のようなものがあった。そこを入っていけば砥石採石場跡に行けそうな気もしたが、時間がなかったので断念した。巡視路は最初歩いた林道に出てきた。出てきたところには巡視路の標識しかなく、ここが正規の登山道入口かどうか解らないが、砥山に登るならここから登ったほうが楽だろう。結局、砥石採掘場跡は解らず仕舞いだった。

 

Back ホームへ