
また、テクニカル指標の操作も、「設定」ボタンで選定画面を表示し、表示させたい指標のチェックボックスをチェックし、「チャート」ボタンをクリックするだけで表示できる。指標の種類は数多いが、表示操作は共通である。このため使いやすい。
ただし、銘柄の表示は証券コード(たとえば、トヨタ自動車の証券コードは7203)で入力する必要がある。このため、表示させたい銘柄の証券コードを事前に把握しておかなければならない。
この点、初心者には負担かもしれない。ただ、テクニカル分析を駆使するヘビーな投資家には、銘柄名(会社名)ではなく、証券コードで検索させたとしても、さほど高度な要求ではないという判断があるのだろう。
忘れてはいけないのは表示速度である。いかに優れた機能であっても、重たければストレスになる。おそらく支店のネットワーク環境は最適化されてい ると予想されるため、安易な一般化はできないが、ナインチャートの初期表示に数秒かかる程度で、テクニカル指標の表示の切り替えは迅速であった。
セミナーの大半は、ボリンジャーバンドをはじめ各種テクニカル指標の説明で費やされた。セミナーのタイトルに「実践編タイミングをとらえる」とあるとおり、売買のシグナルの読み方に特化した、証券取引の実践的な内容であった。

ただし、指標を算出するための計算方法についての説明は乏しかった。このため、理詰めで理解したい向きには本セミナーをきっかけとして、自分自身で研究していく必要がある。
(チャートの基本であるローソク足については解説がなかった。おそらく「テクニカル分析 基礎編」の方で説明があったのだろう)
本セミナーの受講によって、テクニカル指標を活用することで勝率を上げられそうな気持ちになったが、注意すべき点もある。大きく2点の指摘がなされた。
第1にテクニカル指標は基本的には統計学の成果を利用している。そのため、仕手筋のような恣意的な影響を受けにくく、出来高の多い銘柄で効果を発揮する。すなわち、テクニカル指標を活用するためには適切な銘柄選択が前提になる。
第2にテクニカル指標は過去のデータから将来を予測するものであるため、現在までの取引価格に織り込まれていない外部要因が生じた場合は予測が大きく外れることになる。近時のリーマン・ショックによる大暴落が正にこれである。
本セミナーは「新光ネット倶楽部」をハンズオンで体験でき、各種テクニカル指標の読み方から限界までを理解できる有意義なセミナーであった。限界に注意しつつ、様々な指標を今後の投資に活用していきたいと考える。
〔2008年10月23日16時30分〜18時、新光証券新宿支店で〕
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