成り行き注文で高値掴みしてしまった教訓
銘柄選びには出来高も重要
これぞと判断した銘柄、日本ハウズイングを買ったところ、自分の注文で株価を上げてしまい、高値掴みをしてしまった。銘柄選びでは出来高のチェックも重要だ。
株式取引において銘柄選びが重要であることは言うまでもない。
銘柄選びというと、企業の有望性や安定性に目がいく。この視点から記者も銘柄選びをすることが多いが、投資目的によっては問題があることがある。
この点について、記者が経験した株式取引から論じたい。
記者が2007年10月に日本ハウズイング(東証2部:4781)の株式を購入した。日本ハウズイングは独立系(デベロッパーを親会社としない会社)のマンション管理会社大手である。この株式の購入動機は記者が日本ハウズイングに好感を抱いていたことである。
記者が居住していたマンションでは分譲会社指定の管理会社・東急コミュニティーに管理を委託していた。しかし、長期修繕計画の計算誤りによる修繕積立金不足や管理組合文書の漏洩が発覚し、管理組合では管理会社を変更することになった(参照:マンション管理会社を変更して、経費削減に成功)。
日本ハウズイングは、提案時から管理会社リプレース後の対応に至るまで、期待以上の対応をしてくれた。記者の物件に限らず、多くのマンションでデベロッパー指定の管理会社任せをやめて、適切な管理会社を選択すれば、効率化や経費削減が可能である。日本ハウズイングのサービスを実際に確認しているために有望な企業であると判断した。
そこで株価が値下がりしたタイミングを狙って購入しようと考えた。
記者は取引時間に中はトレードしない。取引終了後に当日のチャートを見て、翌日の注文を出すスタイルである。
株価が下がったと思われるタイミングで、翌日の始値で確実に購入できるように成り行き注文を出した。それが2007年10月4日である。
前日の10月3日の終値は730円。それまで740円台から750円台を推移していたため、購入時機到来と判断した。
ところが、これが失敗であった。10月4日の始値は760円に高騰したのである。
高騰したのは始値だけで、その後の半月ほどは730円〜750円くらいを推移した。どうやら自分の成り行き注文によって株価を高騰させてしまい、高値掴みをしてしまったのだ。
幸い、10月26日には株価が買値を上回り、利益を確定させることができた。しかし、売却するまでの半月以上は資金を動かすことはできなかった。
投資対象としての日本ハウズイングの問題は出来高が少ないことである。そのために短期的な取引には向いていない。その後、2008年2月、日本ハウズイングでは原弘産によるTOBなどの波乱要因はあったものの、日々の出来高が少なく、値動きも小さいために短期的な投資対象としての関心は低下している。
建前論では株式を購入することは、当該企業に出資するということである。微小な割合とはいえ、資本参加することである。だから自分が支持できる企業を選択することは正しい。好き嫌いで銘柄を決めることさえ、誤りとは言えない。
しかし、上場企業の株式は、それ自体が商品となって流通させることを前提としている。特に短期のキャピタルゲインを狙うためには商品としての割り切った判断が必要になる。
企業の分析とは別に、株式そのものについても分析しておくことの重要性を記者は上述の取引から学習した。











