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@page 「東急不動産の遅過ぎたお詫び」オーマイニュース2007年10月9日
入居直後に環境が悪化した新築マンション

生活や街を破壊する地上げの怖さ

渋谷区桜丘町の現場を見た

 地上げの舞台となった渋谷区桜丘町の雑居ビルを見たので報告する。このビルをめぐっては、テナントの日焼けサロン経営者に立ち退きを迫り脅したとして、暴力団員や不動産会社役員が暴力行為法違反の疑いで逮捕された。

 調べによると、暴力団員らは2007年12月から翌年3月にかけ、放火をほのめかして脅迫した上、出入り口をふさいだり、共用部分の電気を切断したりするなど物理的な妨害を繰り返した。

 このビルにはほかのテナントも存在したが、残ったのは日焼けサロンのみである。日焼けサロンを地上げで追い出せないまま、2008年3月25日に所有権が東急不動産株式会社に移転した。

 現地はJR渋谷駅から徒歩すぐの場所に位置する。ターミナル駅至近の立地ながら、中小規模の敷地に古い建物が並ぶ地域である。渋谷から想起される一般的なイメージとは、かなり異なる町である。

 大勢の人と無機質な高層ビルに息苦しさを感じる生活者にとっては身の丈にあった快適な街である。しかし、ここも渋谷駅桜丘口地区市街地再開発事業が検討されるなど、再開発の波が押し寄せている。これが本件のような強引な地上げが行われた背景となっている。

 地上げ現場の雑居ビルは人けがなかった。シャッターが降りており、入り口の扉には鍵がかかっていた。シャッターにはペンキで落書きがしてあるが、周囲の建物にも同様な落書きがあり、地上げの嫌がらせとは直接関係ないようである。

 ビルの入り口には日焼けサロンの看板が置かれており、3階の窓には広告が張られていたが、営業状況は確認できなかった。表札にはテープが張られ、店名が確認できないようになっていた。生活や街を破壊する地上げの怖さを実感できた。

平沢勝栄代議士がミクシィ・オフ会を開催

政治家と有権者の新たなコミュニケーション

 平沢勝栄・衆議院議員のミクシィ・オフ会「平沢勝栄・ミクシィ会員懇親会」が2008年7月23日、「かつしかシンフォニーヒルズ」(東京都葛飾区)にて開催された。平沢議員はSNSサイト「ミクシィ」の会員であり、マイミクも300人を超える。

 オフ会は平沢議員自らがミクシィ上で呼びかけることで実現した。オフ会に参加したのは60名程度である。参加者の大半は平沢議員の選挙区である東京17区(葛飾区、江戸川区小岩地域)の住民である。

 オフ会では冒頭で発案者の御堂岡啓昭氏が挨拶した。御堂岡氏は特に若年層の有権者と政治家のコミュニケーションの起点として、人と人との繋がりを促進するSNSに着目し、ミクシィ上でのオフ会開催を平沢議員に提案したという。

 続いて作家の村野まさよし氏が「今日は平沢先生が帰りたくなるような厳しい意見をぶつけて欲しい」と挨拶した。

 平沢議員の挨拶では選挙や政局、外交問題など幅広い話題について深い指摘がなされた。特に印象を受けたのは政治家の心構えについてである。平沢議員は、政治家の問題として、特定の人の意見ばかり聞いているから間違えると指摘した。

 招待された会合に行き、床の間に座って心地よい意見ばかり聞いていたらダメと言う。苦言を呈する人の声に耳を傾けなければならないとする。普段、接する有権者は年齢の高い世代に偏りがちのため、本日のオフ会で忌憚のない意見を聞きたいとした。

 時間の関係で最後まで回らなかったものの、参加者からは1人ずつ自己紹介と議員への質問を行った。

 参加者の大半がハンドルネームで自己紹介したところに、オフ会らしさがある。質問では格差社会や竹島問題、投票率低下、食料自給率、後期高齢者など様々なテーマから出された。参加者の政治意識の高さをうかがわせるオフ会であった。

 記者は過去記事でも度々言及している不動産トラブル経験に関連して(参照:東急不動産の遅過ぎたお詫び)、「困っている状況に置かれた人には自民党は敷居が高いのではないか。格差社会が深刻化する中で他党に遅れをとるのではないか」と指摘した。

 これに対し、平沢議員は議員として多くの陳情や相談を受けていると説明した上で、格差の固定化は回避しなければならないと回答した。また、格差社会のセーフティーネットとなる社会保障制度では、たとえば医療制度の国民皆保険・フリーアクセスは外国に誇れる内容であり、維持しなければならないと主張した。

 平沢議員は著書『政治家は楽な商売じゃない』の章題に「勝栄流・ドブ板選挙」とあるとおり、ステレオタイプ的な分類をするならば徹底したドブ板選挙を行っていた政治家である。その平沢議員がオフ会を行ったことは興味深い。

 別記事「「ネット選挙運動」シンポに参加して(上)」で紹介したシンポジウムでは旧来型のドブ板選挙と新しい形態であるネット選挙運動を対比させる傾向にあった。

 これに対し、平沢議員の場合は前者を徹底させた上で、後者も追求する。ドブ板かネット選挙かという二者択一の選択ではなく、両者ともに積極的であることを示している。

 従来型の個人後援会では、地域共同体や職能団体と関係の薄い新住民、とりわけ若年層を組織化することには限界があった。彼らとコミュニケーションを深めることは政治家にとっても、地域政治から疎外される傾向にある彼ら自身にとっても大きなメリットがある。

 そして彼らとの接点としてインターネットは有効なコミュニケーション手段となる。平沢議員は2回目、3回目と会を重ねたいとしている。有権者と政治家の新たなコミュニケーションを構築する試みに期待したい。

マック「ジューシーチキン 赤とうがらし」新登場

辛さが特徴の異色のメニュー

 ファーストフードチェーン大手のマクドナルドは2008年7月24日から新商品「ジューシーチキン 赤とうがらし」の販売を開始した。期間限定ではなく、レギュラーメニューとしての販売である。
 ジューシーチキンはその名のとおり、チキンを使用したハンバーガーである。赤とうがらしで味付けした鳥もも肉とレタスを合わせてゴマ付きバンズでサンドする。鳥もも肉はジューシーさにこだわり、一枚肉を使用したという。レタスにはマヨネーズが付されている。

 記者は2008年7月28日にマクドナルド東陽町でメロンパンやホットアップルパイと共に食べた。商品名に「赤とうがらし」と特記されているとおり、辛さが第一印象である。ちなみにレシートにも半角カタカナで「ジューシーチキン アカトウガラシ」と印字される。
 ジューシーチキンの辛さは、辛さを売りにしている世の中の食品と比べるならば序の口であり、激辛というほどではない。それでも子ども向けの味付けが基本であるマクドナルドにしては珍しい。

 メガマックなどのメガシリーズに慣れてしまい、普通のハンバーガーでは物足りなさを感じる向きにも、食後も口の中がヒリヒリする辛さはボリュームとは別の意味で食後感がある。逆に辛くてハンバーガーのバンズやほかのサイドメニューとマッチしていない感もある。

 マクドナルドは過去に「サルサチキンフィレオ」を期間限定メニューとして発売した。これはチキンフィレオをピリ辛のサルサソースとチーズで味付けしたものである。ジューシーチキンは、より単純に辛さで勝負した感がある。暑い季節には辛いものが好まれるため、この時期のメニュー化は穏当であるが、ジューシーチキンがレギュラーメニューとして季節を超えて定着するか注目したい。

 マクドナルドのメニューとして異色なジューシーチキンであるが、マクドナルドの戦略に適合したものと考える。2点指摘したい。

 第1に比較的高い年齢層の顧客を呼び戻す戦略である。この点でプレミアムローストコーヒーと同様の位置付けである。ジューシーチキンの辛さはビールのツマミとして注文される可能性も期待できるだろう。

 第2に牛肉偏重からの分散である。マクドナルドはビーフ100%をうたい、自社の牛肉に自信を持っているが、狂牛病などによる牛肉離れが生じた場合、牛肉に特化していると打撃も大きくなる。このリスクを回避するためには、牛肉以外のメニューを充実させる必要がある。

 実際、マクドナルドは7月18日にはマックベーカリーと称し、メロンパン、チョコデニッシュ、シュガークロワッサンも新発売した。ジューシーチキンもビーフ偏重からの分散戦略の一環といえる。

 チキンフィレオやトマトチキンフィレオ、シャカシャカチキンに続く、ジューシーチキンのレギュラーメニュー化で、マクドナルドのチキン商品は充実した。この点でチキンを専門とするファーストフードチェーンのケンタッキーフライドチキン(KFC)と直接競合する。

 すでにKFCでは辛さをセールスポイントとするレッドホットチキンを販売している。逆にKFCではシャカシャカチキンに類似した形態のボンレスチキンを2008年7月10日に新発売した。両者共に似たような方向を目指しているのは興味深い。チキンをめぐった大手ファーストフードの競争激化からも目が離せない。

安くてボリューム満点、渋谷のランチ

道玄坂の居酒屋千両

 渋谷(東京都渋谷区)で働く人にとって関心事のひとつはランチの場所である。

 高層ビルばかりのオフィス街とは異なり、渋谷には個性的な料理屋が軒を連ね、道を歩きながら店を選ぶ楽しみがある。但し、ネックは値段である。

 1食1000円を超える店も少なくない。さすがに毎日となると、懐の面では以前のオフィスに存在した社員食堂が恋しくなる。

 本記事では値段が比較的安く、ボリュームのある定食を提供する店を紹介する。店名は「居酒屋千両」(渋谷区道元坂)である。京王井の頭線渋谷駅を出て、南に1ブロック歩いた角地にある。この1ブロック歩くまでにも色々な店があるため、相対的に営業上不利な位置にあるが、それを跳ねのけるだけの魅力はある。

 居酒屋千両は、その名の通り、夜は居酒屋である。毎朝市場から直送した新鮮な豚肉を使用したという、もつ焼き・もつ煮込みが自慢のメニューである。

 一方、ランチタイムには廉価な定食を提供する。価格は680円、750円、780円と3段階に分かれ、それぞれの価格帯で複数の定食が用意されている。例えば串カツ定食やコロッケ定食などは680円で、豚肉生姜焼き定食や肉野菜炒め定食が750円である。
 千両では1階がカウンター席、2階がテーブル席となっている。テーブル席は、ゆったりしており、落ち着いて食事ができる。記者が初めて千両に行ったきっかけは、昼食時に店の前を歩いた際、入口に出ていた店員から「2階席が空いています」と声をかけられたことであった。

 記者は2008年7月24日の昼食時にコロッケ定食を注文した。円形のコロッケはボリュームがあり、揚げたての衣はサクサクしていた。キャベツにはマヨネーズを少し付して食べる。よくキャベツに大量のソースをかける人がいるが、ここはキャベツの素材を味わいたい。リーズナブルな値段で満腹になったランチであった。

ネット選挙運動は、金持ち候補に有利か、不利か

積極的なネット活用の是非論

 記者はシンポジウム「インターネット選挙運動の現状と問題点を探る」の報告記事を書いた(参照:「ネット選挙運動」シンポに参加して)。

 当該記事に対し、神倉山記者からネット選挙運動を認めた場合のデメリットの視点が乏しいとの批判コメントを頂戴した。

 神倉山氏はネット上の情報操作の容易性を問題視する。そしてネット上の無制限の選挙運動は、資力と組織力を有する候補者を有利にし、民主主義を変質させかねないと批判する。本記事では神倉山氏の問題意識について考察したい。

 ネットの利点はウェブサイトを開設すれば、インターネットに接続するコンピュータから、だれでも閲覧できることである。これをリアルの媒体で実現するならば、大きな資力や組織力が必要になる。インターネットを利用すれば遙かに安価で大量の情報を発信できる。

 もちろん、だれもが閲覧できるということと、実際に閲覧する人がいるということは別問題である。

 多数の有権者を自己のサイトに誘導するためには、資力や組織力があった方が圧倒的に有利である。しかし圧倒的な資力や組織力がなくてもネット上の情報を多くの人の目に留めることは可能である。

 資力や組織力がなくても、個人の労力だけでも、多数の無料サービスを利用し、アクセスアップやSEOのテクニックを駆使すれば特定の分野で目立たせることは可能である。ただ、これをリアルの媒体で行うのは至難の業である。

 したがって、資力や組織力に欠ける人々にとって、ネットが福音となることは間違いない。

 多数派候補に資力や組織力が及ばない少数派候補であっても、リソースの効果的な活用でインターネット上での情報戦を制することが可能である。問題は圧倒的な資力と組織力を持つ者が有利になるのではなく、それなりの資力と組織力を使えばインターネット上の多数意見を作出できる。

 これを少数派の対抗言論として肯定的に評価するか、言論空間を歪めるものと否定的に評価するかという価値観の相違が、対立の背景にある。

 ネット選挙運動を否定する側は、「圧倒的な資力と組織力を持つ者が有利になること」を恐れているのではない。「資力と組織力に劣る候補者が、インターネット上の言論空間では、資力と組織力の勝る候補者を凌駕できるだろうこと」を恐れているのではないかと推測する。

 インターネットでは、ウェブサイトを開設すれば、だれでも閲覧できるという最低限の機会は保障されている。選挙運動においては結果の平等よりも機会の平等を重視すべきである。積極的に選挙運動をした候補者が、そうでない候補者よりも有権者の目に触れる機会が多くなる。これは不平等ではなく、当然の帰結である。

 同様にネット選挙運動でも全ての有権者が各候補者のウェブサイトを同じようにアクセスしなければならないという類の結果の平等を追求する必要性はない。

 資力と組織力があった方が圧倒的に有利だが、その点はリアルの選挙運動の方がシビアである。むしろネットでの選挙運動の方が資力や組織力を持たない候補者にとって逆転しやすい。

 結論として、ネット選挙運動は資力や組織力のある候補者のみを利するものではない。また、特定の候補者に有利に働く可能性もあるが、インターネット上では最低限の機会の平等は保障されており、積極的なネット活用によって特定候補がネット上で目立つこと自体は不公正にはならないと考える。

オフ会と相性のよい鍋

ちゃんこ料理屋「時津浪」

 江東区は両国国技館のある墨田区に接していることもあり、相撲と関係するものも多い。ちゃんこ料理屋「時津浪」(江東区大島)も、そのひとつである。

 記者はSNSサイトのオフ会で、この店を利用した。このオフ会は江東区在住者を中心とした飲み会で、2年前から江東区内のいろいろな店で開催されているものである。時津浪は記者には初めてであったが、オフ会では何度も利用しているなじみの店で、参加者からは店に関するうん蓄をいろいろと聞かせてもらった。

 時津浪は1970年開店という歴史ある店である。ちゃんこ鍋は、鴨(かも)と鳥もつの2種類である。相撲では「手をつく」ことは敗北を意味するため、伝統的なちゃんこ鍋では牛や豚などの四足動物の肉を使用しない。この伝統を堅守する時津浪では現在でも鳥肉を提供する。

 スープの味付けは味噌(みそ)、そっぷ(醤油)、塩の3種類ある。2種類の具材と3種類の味付けを掛け合わせた合計6通りの鍋から選ぶことになる。

 オフ会では鴨(塩)と鳥もつ(そっぷ)の2種類の鍋を注文した。点火前の鍋は具が山盛りになっている状態である。30分弱で煮立っていき、肉の旨味(うまみ)と野菜の甘みが混ざった濃厚な鍋料理になる。2つの鍋の好みは分かれるところだが、記者は鴨(塩)が、さっぱりしていて気に入った。両方食べる時は鴨(塩)を食べ、その後に濃い味の鳥もつ(そっぷ)を食べると良い。

 1人3900円で食べ放題・飲み放題(一部飲料を除く)というリーズナブルな料金であったが、最初の鍋(4人前2個)だけでも十分な量で、2人前を追加した程度であった。店としては何杯も食べられる訳ではないことを計算して食べ放題としているかもしれない。いずれにしても3900円で満腹になれるのだから安いと言える。

 カウンター席、お座敷、宴会席があり、オフ会では座敷席を利用した。参加者10人弱のオフ会であったが、テーブル席の店では2つのテーブルに別れてしまい、特定の人とばかり話すことになりがちである。しかし今回はひとつにまとまった座敷席であり、全員で話題を共有でき、話は盛り上がった。一人ひとりの料理が出されるのではなく、皆で同じものをつつく鍋料理はオフ会にマッチしていると感じられた。

■関連リンク
ちゃんこ時津浪

セブンイレブンが「はちみつの日」関連商品

手軽にはちみつを味わえる

 セブンイレブンでは8月3日の「はちみつの日」にちなみ、はちみつを使用したパン商品を新発売した。発売した商品名、価格、発売日は以下の通りである。

・「スライスブレッド はちみつマーガリン」(130円)、2008年7月30日
・「はちみつホイップドーナツ」(130円)、2008年7月31日
・「ふんわりシフォンはちみつ」(120円)、2008年7月31日

 はちみつの日は、日本養蜂(ようほう)はちみつ協会と全日本はちみつ協同組合が、はちみつをアピールするため、1985年に制定した。8月3日とした理由は「8(はち)3(みつ)」という語呂合わせである。両組織は3月8日も「みつばちの日」としている。セブンイレブンでは2007年も、はちみつの日にちなんで関連商品を販売した。

 記者(=林田)は7月31日にセブンイレブン豊洲3丁目店で「スライスブレッド はちみつマーガリン」と「はちみつホイップドーナツ」を購入したので、報告する。

 「スライスブレッド はちみつマーガリン」は厚切りパンにマーガリンとはちみつを潤沢に乗せている。パンは大きめで食べ応えがある。マーガリンとはちみつが口の中で混ざり合い、上品な甘さをかもし出している。パンの炭水化物に加え、はちみつの栄養素も得られるため、朝食などに向いている。

 ただし、開封時に注意すべき点がある。マーガリンとはちみつは単純に上に載せているだけなので、袋の中でセロハンが付けられた状態になっている。袋からスライスブレッドを出す時に、セロハンが引っかかって出しづらい。無理に引っ張り出そうとすると、セロハンが袋の中に残されてしまう。

 この際、はちみつやマーガリンの一部がセロハンに引っ張られて、少しもったいないことになってしまった。

 「はちみつホイップドーナツ」は、ドーナツの中央に切り込みを入れ、その中に、はちみつとホイップクリームをサンドする。砂糖がコーティングされており、こちらは本格的に甘い。

 両者ともパンは「焼きたて直送便」というセブンイレブンのオリジナル・ブランドに属する。焼きたてのパンのおいしさと安心にこだわったブランドである。各地に製造(焼成)拠点を分散することで、店舗までの輸送時間を短縮化し、フレッシュな焼きたてのパンを届けることができる。また、保存料・合成着色料の不使用に加え、悪玉コレステロール(血中LDLコレステロール)を上昇させるトランス脂肪酸も低減させたという。

 はちみつは古代エジプトのプトレマイオス朝最後の女王クレオパトラも愛用し、古くから健康や美容に効果があるとされてきた。そのような、はちみつを手軽に食べられるセブンイレブンの企画は消費者にとっても有益であると考える。

■関連リンク
はちみつの日(セブン-イレブン・ジャパン)

『BLEACH(ブリーチ)第34巻』 久保帯人著

◇読者レビュー◇ 一筋縄ではいかないキャラクターの強さ

 本書は久保帯人が週刊少年ジャンプに連載している漫画の単行本である。前巻に引き続き、破面(アランカル)に連れ去られた井上織姫を救出するため、虚圏(ウェコムンド)に乗り込んだ主人公・黒崎一護(くろさきいちご)たちの戦いを描く。

 一護たちは立ちふさがる破面を倒していったものの、破面の上級幹部の十刃(エスパーダ)には苦戦し、追い詰められた状態になっていた。絶体絶命のピンチを救ったのが護廷十三隊の隊長たちである。この巻では従前の一護たちと破面との戦いから、護廷十三隊の隊長と破面との戦いにシフトする。

 『BLEACH』で興味深いのはキャラクターの強さである。バトル物の漫画では主人公たちは次々と強敵と戦い、戦いを経るごとに格段に強くなっていく宿命にある。そのため、主人公は過去に苦戦したキャラクターよりもはるかに強力になるという、強さのインフレ状態に陥りがちである。

 ところが『BLEACH』においては、直線的な強さの物差しでは測れない面がある。一護は尸魂界潜入篇において護廷十三隊十一番隊隊長の更木剣八を退けた(引き分けという見方もある)。その後、一護は卍解や虚化を習得し、格段に強くなったはずである。

 一方、剣八は尸魂界潜入篇で一護と戦った後、眼帯を付けて霊力を抑制した状態で、九番隊隊長の東仙要を圧倒している。その東仙は藍染惣右介に従って謀反を起こした後、破面の統括官になるが、十刃のグリムジョー・ジャガージャックの左腕を切り落とすほどの強さを示す。

 このグリムジョーと一護は戦い、虚化によって辛うじて勝利したものの、満身創痍(そうい)になってしまう。一護は卍解や虚化を習得する前の段階で剣八に勝ったにもかかわらず、剣八が圧倒した東仙の下に位置するグリムジョーには、虚化によってようやく勝利できたことになる。

 そして満身創痍の状態で新たな十刃ノイトラ・ジルガとの戦いを余儀なくされた一護を助けたのは剣八であった。一度は一護が倒した剣八であるが、一護以上に強力な頼もしい存在に映る。

 このように『BLEACH』の世界ではキャラクターの強さを直線的に位置付けにくくなっている。この点に単純なバトル物とは異なる味わいがある。一筋縄ではいかないキャラクターの強さにより物語の深みを増していると考える。

『BLEACH 第34巻』
集英社
2008年7月4日発行
定価410円(税込み)
216ページ

『ジパング第36巻』かわぐちかいじ著

◇読者レビュー◇ 架空戦記でも日米の差

 本書は講談社発行の週刊マンガ雑誌「モーニング」で連載中の架空戦記物の単行本である。太平洋戦争の時代にタイムスリップした海上自衛隊のイージス艦「みらい」の戦いを描く。

 最新鋭の武装と未来世界の知識を有する「みらい」の介入により、本作品では実際の太平洋戦争とは異なった経過をたどる。しかし、原則として「みらい」は専守防衛や人命尊重をモットーとし、戦争への介入は謙抑的である。この点で自衛隊の一団が戦国時代にタイムスリップして天下統一を進める『戦国自衛隊』や、パラレルワールドで日本軍が米軍を撃破する『紺碧の艦隊』とは一線を画する。

 実際の太平洋戦争のように日本軍の破滅的な敗退は回避できているものの、本作品でも米国との圧倒的な国力差から日本軍は守勢に立たされつつある。山本五十六・連合艦隊司令長官も史実に近い形で戦死した。そして日本の政府や軍部首脳が戦争終結の展望を描けないでいる点も史実と同じである。「みらい」と接触した何人かは早期講和の意欲を持つが、積極的な動きにはなっていない。

 一方、「みらい」から日本の未来を知った帝国海軍参謀・草加拓海は歴史を改変し、新たな日本「ジパング」創生を目指す。その具体的行動として反乱という形をとったことは興味深い。草加の計画を実現するためには日本軍という組織には柔軟性が欠けていた。

 草加は「みらい」で得た情報を元に原子爆弾を極秘に開発し、戦艦大和に搭載した上で、大和を乗っ取る。原爆の使用を阻止すべく、「みらい」乗員が大和に乗り込み交戦する点が本巻のメインストーリーである。

 一方、米国も草加が核兵器を開発した可能性に気付き、ルーズベルト大統領が決断を下す。この決断が良くも悪くも世界を導く大国アメリカらしい内容であった。斬新な計画を反乱という形でしか実現できない日本と、トップが謎の解明を積極的に命じるアメリカは非常に対照的である。

 同じ著者の『沈黙の艦隊』では日本初の原子力潜水艦の乗員になった自衛隊員らが反乱を起こし、独立国家「やまと」を名乗る。「やまと」という国名が象徴するとおり、当初は対米従属のままでいる日本政府に変革を求める要素が強かった。

 しかし、物語の進展によって明らかになった作品の主題は核戦争の廃絶という普遍的なテーマであった。ここには原潜の国名が「やまと」である必然性は存在しない。実際、物語の終盤では米国や国連が舞台となり、重要な決断をするのも米国大統領であった。

 たとえ日本人による日本人向けのマンガであっても、大きなテーマでリアリティーを持った作品を描く上で日本という社会は卑小である。本作品のタイトルは『ジパング』であり、日本という国がテーマになっていると考えられる。その本作品においてもアメリカの動きが興味深く映ることに日本とアメリカの越え難い差を感じてしまう。

 最新鋭の装備の大半が損壊した「みらい」は、この先、長期に亘って戦いを続けることは難しくなった。物語が佳境に入ったことは確かである。どのような形で本作品がまとまるのか注目していきたい。

『ジパング第36巻』
講談社
2008年7月23日発行
定価560円(税込み)
188ページ

アットホームな焼肉「大野屋」

江東区は焼肉激戦区!

 江東区は焼肉店がしのぎを削る激戦区である。本記事では区役所所在地の東陽にある焼肉店「焼肉大野屋」を紹介する。焼肉大野屋は東京メトロ東西線木場駅と東陽町駅の中間くらいの場所にある。それぞれの駅から徒歩6分程度の永代通り沿いにある焼肉店である。

 店舗1階はビビンバ&クッパ(辛ラーメン)専門店となっており、2階および3階で焼肉を提供する。営業時間は午前11時から午後2時半まで(ビビンバ&クッパ店のみ)と、午後5時から11時半まで、定休日は毎週月曜日(祭日の場合翌日休)である。

 店のホームページは店主の自作で、手作り感が漂っている。希望する顧客は写真をサイトに掲載してもらうことも可能である。

 焼肉店はテーブル中央にある鉄板で肉を焼くスタイルである。顧客には子ども連れのファミリーも多い、アットホームな雰囲気の店である。ただしスタッフが少なく、混雑時の応答はやや遅い。

 記者(=林田)は2008年8月3日に焼肉店で、ハラミ焼、ロース焼、カルビ焼、タンブツ塩焼き、上タン塩焼きを注文した。日曜日の夜ということで客も多く、多少注文を待たされ、出てくる順番も変であったが、おいしい焼肉で夏バテ状態を解消できた。

 肉は火の通りが早く、すぐに焼ける。牛タンは肉厚があり、それでいて柔らかい。レバ刺しは、どことなく甘みがある上に臭みがない。レバーが好きではない人でも難なく食べられそうである。心おきなく食べられ、満足できる店である。暑い夏は焼肉でスタミナを付けて乗り切りたい。

■関連サイト
焼肉大野屋

『NARUTO(ナルト)第43巻』 岸本斉史著

◇読者レビュー◇ 対立と愛憎の筋運びの巧みさ

 本書は週刊少年ジャンプで連載中の忍者アクション漫画の単行本である。木ノ葉隠れの里の忍者・うずまきナルトらの戦いと成長を描く。週刊少年ジャンプの王道を進む作品と言えるが、この巻ではナルトの好敵手・うちはサスケが中心になっている。一族を皆殺しにした実兄・イタチとサスケの戦いに決着がつく。そして、うちは一族の悲劇の歴史やイタチの真意をサスケは知ることになる。

 この真相がすべて説明され、区切りのよいところで単行本は終わる。区切りのよい場面で終わらせるために、この巻ではページ数が大幅に増加している。第42巻の 192ページに対し、この巻は248ページである。それに伴い価格も410円から450円に増加したが、単に雑誌収録分を順々に掲載する以上のコミックスへの思い入れが感じられる。

 『NARUTO』で感心するのは物語の筋運びの巧みさである。本記事では2点指摘する。

 第1にサスケとナルトの対立である。もともと、サスケとナルトは同じ木ノ葉隠れの里の下忍として成長していった仲である。しかしサスケはイタチに復讐(ふくしゅう)するために里を抜ける。これに対し、ナルトたちはサスケを里に連れ戻そうとする。この巻でサスケの復讐には一区切りがつけられたが、真相を知ったサスケは完全にナルトたちと敵対する道を選択する。

 かつての親友と刃を交える展開は多くの作品で使い古されたストーリーである。しかし、親友であるというのは過去の設定であって物語の主軸は現在の対立であり、親友であった状態が長々と描写されることは少ない。

 これに対し、本作品の特徴は作品の中でナルトとサスケが一緒であった時期が長いことにある。第27巻までの第1部の大半をナルトとサスケは共に過ごしている。当初は反発し合い、特にサスケはナルトを歯牙にもかけていなかったものの、戦いや任務を遂行する中で互いに認め合うに至る。それが20巻以上にも渡る、長い作品の中で少しずつ丁寧に描かれた。その過程を読者もゆっくりと読み進めてきたからこそ、ナルトとサスケの戦いの悲劇性をリアルに受け止めることができる。

 第2にイタチ・サスケ兄弟の愛憎である。サスケは一族を皆殺しにしたイタチを深く憎んでいる。しかし、時折出てくるサスケの回想シーンでは優しかったイタチが登場する。ここからは「実はイタチは善人で最後に美しい兄弟愛が見られるのでは?」という予想も成り立った。ところが前巻においてサスケと対峙(たいじ)したイタチはサスケの特殊能力を奪うことが狙いと言い放った。

 結局、兄弟愛あふれる展開は見られずに戦いは結末を迎えるが、この巻で過去の真相が明かされる。それが特定のキャラクターによる説明という形で明らかにされる点が特徴である。伝聞であって、必ずしも真実である保証がない。しかも語り手は謎が多くうさんくさいキャラクターであり、追い詰められて真実を吐いたというシチュエーションからは程遠い状況で語られた。

 従って、再度どんでん返しがある可能性がある。読者にすべての情報が説明されるのではなく、主要キャラクターが認識した以上の情報は与えられない。だから読者もキャラクターと同じ目線で疑問を抱き、考えることになり、感情移入しやすい。いい意味で読者を裏切る筋運びのうまさを評価したい。

集英社
2008年8月4日発売
定価450円(税込み)
248ページ

深川八幡祭り開催

3年に一度の本祭り

 江東区門前仲町にある富岡八幡宮(はちまんぐう)の深川八幡祭り(富岡八幡宮例大祭)が2008年8月13日から17日にかけて開催された。2008年は3年に一度の本祭りにあたる。日枝神社の山王祭や神田明神の神田祭とともに江戸三大祭のひとつである。
 8月16日は神幸祭鳳輦渡御(しんこうさいほうれんとぎょ)が行われた。御鳳輦が各町内を渡御し、各町内に設けられた神酒所では舞姫が神楽舞を奉奏する。この日は、子ども神輿(みこし)や山車が町内を巡幸した。記者(=林田)の家の前も通過した。町内のどこかしこを通っており、家にいても掛け声や笛の音が聞こえるほどにぎやかである。

 8月17日はメインイベントと言うべき神輿連合渡御が行われた。大神輿55基が勢ぞろいして連合渡御する。氏子である各町会の54基の神輿に加え、今回は奥州平泉(岩手県平泉市)の神輿も参加した。氏子は深川界隈(門前仲町、木場、清澄白河)のみならず、枝川や豊洲、さらには中央区の新川、箱崎にまで広がっている。

 連合渡御の朝は早い。担ぎ手は午前5時半に神酒所に集合し、神輿を担いで富岡八幡宮まで移動する。出発の花火を合図に連合渡御が始まる。永代通りを東進し、江東区西部を回って隅田川を渡り、中央区を南下して戻る約8キロメートルの行程である。

 掛け声は「ワッショイ、ワッショイ」という伝統的なもので、担ぎ手は沿道から清めの水を浴びせられ、担ぎ手と観衆が一体となって盛り上がる。水掛けは活発に行われ、別名「水掛け祭」と呼ばれるほどである。
 今年は一時的に強い雨が降ったり、17日は肌寒かったりと天気に恵まれた訳ではないが、祭りの活気に地域の伝統を維持する下町の活力を実感した。

 前回の本祭りが行われた2005年は記者が購入したマンションの売買代金返還を求めて東急不動産を提訴した年であった(参照「東急不動産の遅過ぎたお詫び」)。

 記者にとって東急不動産との裁判が地域との関係を深める契機になったとはいえ、当時は裁判中で祭りを楽しむというよりも勝訴を祈願する念が強かった。そのおかげもあってか、一審では勝訴判決、控訴審では実質勝訴の訴訟上の和解、和解成立後の紛争でも主張を貫くことができた。心から祭りを楽しめる状況に感謝したい。

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富岡八幡宮

『のだめカンタービレ第21巻』二ノ宮知子著

◇読者レビュー◇ 失意の主人公に感情移入

 本書はヤング女性コミック誌「Kiss」で連載中のクラシック音楽に取り組む若者たちを描いたマンガの単行本である。2006年には上野樹里と玉木宏の主演でテレビドラマ化され、一大ブームとなった。

 連載当初は変人とも言うべき個性あふれる音大生によるコメディー色の強い作品であった。しかし主人公の野田恵(通称・のだめ)と千秋真一がパリ留学したパリ編以降、シリアスな要素が強まっている。のだめも千秋も音楽家として実力をつけていく成長の軌跡が描かれている。

 この巻では、のだめと千秋、そして米国育ちの中国人ピアニスト・孫Ruiの3人が中心となる。孫Ruiは千秋との共演によって自分の中の壁を克服することができた。一方、のだめはRuiの演奏に自分が千秋と目指そうとした以上の出来栄えを感じてしまい、向上心を失ってしまう。

 Ruiの演奏が素晴らしいならば、もっと努力して、さらに素晴らしいものを目指せばいいというのは正論である。実際、千秋は、のだめならば、もっと素晴らしいものができると考えている。Ruiも、のだめが自分にはないものを持っていると認めている。しかし、のだめは周りの人の才能が大きく見え、自分に自信が持てない。プツッと糸が切れてしまった状態を巧みに描写している。

 千秋のように自分の才能に自信を持ち、常に向上しようとする人からすれば、作中のせりふにあるように、のだめの言動は逃げでしかない。しかし、それは強者(きょうしゃ)の発想である。相手の気持ちを考えようとせず、ひたすら頑張ることだけを期待する。前時代的な特殊日本的精神論をほうふつとさせる対応であり、すれ違いが生じるのも当然である。

 フィクション作品では主人公が活躍しなければ話にならないため、主人公は才能のある人物になりがちである。いかに作品中に厳しい修練を重ねた描写があったとしても、普通の人とは異なるキャパシティーがあると感じてしまう。

 本作品における、のだめも潜在的な才能が眠っているキャラクターとして描かれている。しかし、この巻では才能を開花させている他人に圧倒され、挫折感を味わう。それも自分をスポイルさせるような落ち方をする。この点にリアリティがあり、強く感情移入できる。

 失意の、のだめの前に懐かしい存在が現れ、新しい展開を期待させる終わり方となっている。作品中ではオペラ『ファウスト』においてファウスト博士が悪魔メフィストフェレスと契約するシーンが重なっている。これまで千秋ばかりを見てきた、のだめにとって大きな転換点であり、今後の展開に注目したい。

『のだめカンタービレ第21巻』
講談社
2008年8月11日発行
定価420円(税込み)
184ページ

コードギアスに見る日本人の弱さ

コードギアス 反逆のルルーシュR2第19話

 TBS系で放映中のアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」第19話(2008年8月17日放送)は現実社会にも通じる日本人の弱さが色濃く描かれていた。「コードギアス」は現実とは別の歴史・技術力をもつ世界において、主人公ルルーシュが神聖ブリタニア帝国に反逆する物語である。

 神聖ブリタニア帝国は北米大陸を本土とする広大な帝国で、日本はブリタニアと戦争して敗れ、植民地「エリア11」となった。日本人はイレブンと別称され、差別されている。戦前の日本による朝鮮半島の植民地支配を髣髴(ほうふつ)とさせる状態である。

 ゼロを名乗ったルルーシュはレジスタンス活動家を糾合して黒の騎士団を結成し、ブリタニアに対抗する。さらに新国家「合衆国日本」を宣言し、反ブリタニアの他国と共に国家連合「超合集国」を打ち立てる。

 ブリタニアによる日本支配が日本の植民地支配のメタファーならば黒の騎士団や合衆国日本は義兵闘争や大韓民国臨時政府に相当するはずである。しかし、興味深い点は、指導者ゼロ(=ルルーシュ)は皇帝から捨てられたブリタニアの皇子であり、母の死の真相解明と妹が安全に暮らせる世界にするという個人的な動機が行動原理になっている。

 そのような人物が主導しなければ、日本を解放するための運動でさえ、まとまらないのが「コードギアス」の世界観である。民族の解放というような高邁(こうまい)な自覚がある訳ではなく、韓国人の民族運動とは比べられない。戦争中は鬼畜とののしった敵国を戦後は同盟国と歓迎するような日本人の脆弱(ぜいじゃく)さが表れている。

 この点は今回放送された第19話「裏切り」において顕著である。ブリタニアの司令官は、ゼロがブリタニアの皇子であり、黒の騎士団を操っているに過ぎないと黒の騎士団幹部に打ち明ける。あっさりとそれを信用した黒の騎士団幹部は日本の解放を条件にゼロをブリタニア側に売り渡そうとする。

 ゼロがいなければ旧レジスタンスはブリタニアに鎮圧され、自分たちも処刑されていたにもかかわらずである。当初はダメなお笑いキャラとして描かれながらも、皇族を守れなかった負い目から皇族への忠義を尽くすブリタニア貴族・ジェレミア辺境伯とは対照的である。

 しかも黒の騎士団総司令の黎星刻や合衆国日本代表の皇神楽耶に相談することなく、勝手に決めている。「敵の敵は味方」という発想なのかもしれないが、日本を植民地支配したブリタニアが日本の解放を履行してくれると期待するのは甘過ぎる。ここには物事を都合よく楽観的に考えがちな日本人の短所が表れている。

 仮にブリタニアが信頼できるとして、ブリタニアと日本を解放する取引をしたならば、ブリタニアと対抗するために超合集国として他国と連合した意味がなくなる。自分たちさえ良ければ他国はどうでも良い、という日本的な発想である。

 これまでルルーシュは主人公ながら、かなり腹黒い存在であったが、敵将の話を信じて簡単に手のひらを返す黒の騎士団を見ると、ルルーシュに強く同情する。黒の騎士団を失ったルルーシュは、それでも第19話の最後で新たな戦いの目的を見いだす。それはルルーシュの個人的な憎悪に回帰するものであった。

 物語としてリアリティを追求すれば、日本という国にはルルーシュが才能を傾けて独立させるほどの価値は存在しないのかもしれない。ルルーシュの戦いには何らかの決着は付けられるだろうが、物語の日本が果たしてどのようになるのかにも注目したい。

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コードギアス 反逆のルルーシュR2 公式サイト

食べ応えのあるイベリコ豚ロースかつ定食

とんかつ 新宿さぼてん豊洲ららぽーと店

 とんかつ専門チェーンレストラン「とんかつ新宿さぼてん」の期間限定メニュー「イベリコ豚ロースかつ定食」を19日、豊洲ららぽーと店で食べた。「アーバンドックららぽーと豊洲」は再開発が進む豊洲の、中心的な商業施設である。ファミリー向け大規模マンションが増えている豊洲では、日中、子供連れの母親をよく見かける。

 イベリコ豚ロースかつ定食は2008年6月27日から10月31日までの期間限定メニューである。スペインから直送した厚切りのイベリコ豚ロースかつに、ご飯、みそ汁、キャベツなどが付いている。ご飯は白米と五穀米から選択できる。

 イベリコ豚は独特な飼育法で育てられたスペイン西部原産の黒豚である。イベリコ豚の肉は固めで、よくかんで味わえる。放牧によって運動をさせながら育てられたイベリコ豚は肉が引き締まっているためである。

 ほかの定食メニューと同様、ご飯、みそ汁、キャベツはおかわり自由である。家庭的なサービスをコンセプトとしているだけあって、空の皿があると、店員の方からおかわりを勧めてくれたり、お茶を注いでくれたりする。うれしい気配りである。

 おかわり自由のメニューは、満腹になって、それほどおかわりできないことが多い。その例に漏れず、ロースかつ定食も、ボリュームのあるロースかつを食べ終わると、満腹になってしまう。ただしキャベツはロースかつが給される前の早い段階で出てきたため、先にキャベツをたくさん食べられた。

 さぼてんの特徴としてはオリジナルの「すり胡麻(ごま)ソース」がある。トマトピューレ、リンゴ、にんじん、タマネギなどをベースとした独自のソースで、とんかつ用の市販ソースと異なり、ドロドロしていない。味もさっぱりしている。

 記者(=林田)は素材の味を楽しみたいタイプであり、ソースで食べるような食べ方はあまり好きではない。しかし、このソースは薄味で、成分の野菜類が肉の脂肪とマッチしておいしく食べられた。

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とんかつ 新宿さぼてん

さっぱりして上品な豆乳ラーメン

水天宮前の満天ラーメン

 スープに豆乳を用いた、ユニークなラーメンを食べたので紹介する。東京都中央区日本橋蛎殻町にある「満天ラーメン」である。東京メトロ半蔵門線・水天宮前駅から歩いてすぐの場所にある。この辺り(日本橋界わい)は狭い道路が碁盤の目のように走り、昔ながらの独特の店がある。

 記者(=林田)は市民記者の御堂岡啓昭氏に満天ラーメンがおいしいと言われ、2008年8月20日にごちそうになった。御堂岡氏とは、記者の東急不動産との紛争について取材を受けた仲である(参照「伊達鶏を丸ごと味わった!」)。この日も東急不動産との裁判の経験を踏まえた話をした。

 店内は狭く、カウンター席のみである。記者(=林田)も御堂岡氏も満天ラーメンとギョーザを注文した。料理は注文して10分程度で出てきた。店の雰囲気にのまれたのと予想以上にラーメンが早く出てきたため、写真撮影を忘れてしまったほどである。

 スープの色は豚骨ラーメンを少し明るくした感じである。めんは、やや太めである。満天ラーメンは、この店にとって基本のラーメンであるため、具材は少ない。満天野菜ラーメンや満天チャーシューラーメンなどの上位メニューがある。

 肝心の味であるが、豆乳スープは豆乳そのものとは異なり、豆乳の味もする豚骨塩ラーメンといったところである。豆乳が入っているために、さっぱりしていて上品な口当たりになっている。ラーメンのスープというと、油を飲むようなイメージがあるが、そのようなしつこさは全くない。健康にも良さそうである。

 ただし、上記の裏返しになるが、さっぱりし過ぎており、スープをすべて飲み干しても満腹感は味わえない。まだまだ食べられる感覚である。実際、記者たちは、この後に近くのジョナサン水天宮駅前店に行き、軽食を食べ直した。好き嫌いは分かれるとは思うが、ユニークなメニューであり、店主の試みは高く評価したい。

Oh! MyLifeは市民メディアの進化系

自立した市民を育成する試み

 市民メディア・オーマイニュースは2008年9月1日に、より生活に密着した情報を発信するOh! MyLifeに大幅リニューアルする。

 これは日本の市民メディアにとっても1つの事件である。オーマイニュース市民記者の1人としてリニューアルの意義を考察したい。本稿は記者の管見を表明するものであり、編集部の見解とは無関係である。

 記者(=林田)が市民記者となった動機は自身が経験した東急リバブル・東急不動産による“マンション騙し売り”を多くの人に知ってもらいたかったためである。記念すべき初記事「東急不動産の実質敗訴で和解」に始まり、多くの記事で言及してきた。

 私が記事に書いた内容は多くの人にとっても意義のあるものだと確信している。とはいえ、私個人の経験が出発点になっていることは事実である。「身近な発見や驚き、感動こそがニュースである」というマスメディアとは異なるスタンスが編集部にあったからこそ、記事となった。

 市民メディアの意義は、マスコミュニケーションの場で情報の受け手に徹していた市民が記事の発信者となったことにある。市民記者だからこそ書ける記事を掲載することが市民メディアの存在理由になる。その意味で消費者視点の体験報告を中心としたOh! MyLifeへのリニューアルは市民メディアの方向に沿ったものと評価することも可能である。

 ジャーナリズムの公共性や社会性を重視する立場からは、リニューアルは後退に見えるかもしれない。しかし、「人々の興味がマクロからミクロ、そしてパーソナル(my news)へとどんどんシフトしている」という編集部の現状認識が重要である。

 これは一時的な傾向というよりも、日本の社会的な特性と捉えるべきである。西洋文学を摂取した近代の文学青年は私小説という日本独自の文学形態を生み出した。私小説を小説の社会性を捨て、私という殻に閉じこもる内向きの傾向と批判する立場もある。

 しかし、個性を抑圧する、自我の未熟な日本社会においては、何よりも先ず「私」を掘り下げることが重要であった。偉大な文豪である夏目漱石でさえもイギリス留学により個人主義の洗礼を受けたものの、日本社会を舞台とした小説で自我のある個人を描いても、必ずしも幸せにすることはできなかった。

 『坊つちやん』では主人公の行動は痛快だが、教師を失職し、社会的には敗者である。『こゝろ』では先生は自分のエゴに正直に行動したために、友人を自殺に追い込み、希望が実現できたにもかかわらず、罪悪感で鬱々と暮らすことになる。

 権利の上に眠るものは保護されず、主張しなければ、その権利を享受できないのが近代市民社会である。しかし、『草枕』の冒頭に「意地を通せば窮屈だ」とあるとおり、個性を抑圧する日本社会では自己主張をすれば窮屈になってしまうのだ。

 そして絶筆となった『明暗』では「則天去私」の境地を描こうとしたとされる。これを自我にとらわれない一段上の境地と解釈する立場があるが、そのように解釈するならば結局のところ、個人を否定する特殊日本的村社会との妥協、とも読めてしまう。

 文豪でさえ、そのような状況であるため、世代的に漱石よりも後になる作家達が救いがたい日本社会に正面から向き合うのではなく、「私」に特化する私小説を選択したことは首肯できる。

 韓国で誕生したオーマイニュースも、日本で展開する以上、日本社会の問題意識に対応した変化は免れない。個性を抑圧し、自我の未熟な日本社会では、社会的なオピニオンは往々にして、権威的な言説や、無根拠でも民族的な自尊心をくすぐる主張に同調しやすい。消費者の実体験に裏打ちされた記事こそが、日本においては市民記者だから書ける記事になり得る。

 実際、編集部は体験レポートに「体験を通じて自分は何を学んだのか。体験を通じて自分はどう変化したか」を求めている。編集部は単なる体験談以上の内省を市民記者に求めている。他人とは異なる自分独自の体験からの成長を期待している。

 これは集団主義的な日本において真の意味で自立した市民を育成する試みにもなる。日本社会を変革するには小さな一歩であるが、市民メディアの目指す理想に合致した一歩である。市民メディアの発展を願う一人として、Oh! MyLifeへのリニューアルに期待したい。

記事が記事を生む好循環

Oh! MyLifeへの期待を込めて

 渡辺亮記者によるマンガ『リングにかけろ2』レビュー記事が掲載された。マンガをレビューした拙記事を読まれた渡辺記者が「自分でも書いてみよう」と思われたことが執筆の動機という。読者が記者になる市民メディアならではの展開である。これはオーマイニュースからリニューアルするOh! MyLifeにおいても参考になる出来事と考えるので、考察したい。

 私がマンガのレビュー記事を書いてきたのは、書評記事があるならばマンガのレビューもあってよいという発想からであった。加えて、マスメディアの報道をニュースととらえる傾向への違和感もあった。

 リニューアルが告知された現在において、後出しジャンケンのように聞こえるかもしれない。しかし、身近な見聞を出発点にしている拙記事の傾向から理解してもらえるはずである。記事を書き続けることによって、ほかの記者も参考にするひとつのスタイルが形成される。記事が記事を生む好循環となったと自負している。

 翻ってオーマイニュースを見ると、市民記者から運営方法に対する注文が多かったという印象を受ける。まるで市民記者の自治により運営することが求められているかのようであった。市民メディアは市民が記者となって記事を発信できる媒体であるが、それは市民記者の自治によって運営する媒体であることに直結しない。

 しかし、これは市民記者が媒体に対して完全に無力であることも意味しない。市民記者が市民記者たりうるのは記事を書くからである。これまで掲載されていなかった類の記事が掲載される。これが市民メディアに対する市民記者の力である。

 もちろん、すべての記事が掲載されるわけではない。地道な積み重ねが市民メディアを形成していく。編集部にストレートな提言を出し、受け入れられなかったから絶望するというのは少し急ぎすぎているように感じられる。

 さて、Oh! MyLifeでは消費者の商品・サービス体験レポートがメインになる。記者は前から自分が購入した商品の報告記事を書いていた。そのためにOh! MyLifeの試験的記事と誤解されることもあった。しかし、拙記事からOh! MyLife的な記事を選択するならば、純粋な商品紹介記事よりも、新幹線と飛行機を乗り比べた「新幹線と飛行機、どちらを選ぶ?」やポイントサービスについて述べた「イトーヨーカドーの商売上手」を挙げたい。

 両記事ともサービスそのものの説明よりもサービスを体験して発見したことを前面に出している。両記事ともコメント欄では「自分は○○している」と自分に置き換えたコメントが寄せられた。

 商品・サービスの体験談で終始するのではなく、体験による気付きを含める。それが共感や異論を呼び、新たなコメントや記事が生まれ、サイトが盛り上がる。このような好循環をOh! MyLifeには期待したい。

 Oh! MyLifeでは誰もが関心を持ち、何気なく読んでしまういわゆる「ニュース」では勝負しないという、あえて厳しい選択を行った。読者であるほかの市民記者の心を動かすような記事が集まるか。これがOh! MyLifeの成功要因のひとつになると考える。

■関連リンク
新幹線と飛行機、どちらを選ぶ?
イトーヨーカドーの商売上手

【コミック】長期連載成功の秘訣『こちら葛飾区亀有公園前派出所160巻』

本書は週刊少年ジャンプで連載中のマンガの単行本である。漫画作品として有数の長いタイトルのため、「こち亀」と省略されることが多い。「こち亀」は基本的に一話完結型のギャグ漫画で、亀有公園前派出所に勤務する中年の警察官・両津勘吉巡査長(ニックネームは両さん)を主人公とする。

「こち亀」の魅力の一つは警察官を主人公としていながら、警察とは無関係な話題が豊富なことである。職業が警察官でなくても成り立つ話題の方が多いとさえ言える。

取り上げる話題は両さんの趣味や特技の多さを背景に、プラモデルやテレビゲーム、漫画、スポーツ、サバイバルゲーム、ベーゴマ、メンコなど多岐に渡る。「こち亀」は1976年から30年以上も連載が続いているが、様々な話題を扱っていることが長期連載を成功させている一因と考えられる。

この160巻でも話題は豊富である。サブタイトルにもなっている「海が呼んでいるの巻」では帆船の運転技術が取り上げられた。他にもテレビショッピングや移動型の回転寿司、携帯電話の新機能、コンピュータによる作画などがある。今では使われることの少ない帆船の運転からCGのような最新技術まで幅広い知識・技術を有しているのが両さんの驚くべきところである。

特に面白かったのは冒頭の「工場に惹かれての巻」である。これは工場鑑賞という最近注目されている趣味を扱った話である。工場の建物や配管の質実剛健さや機能美、SF映画に登場する近未来都市のような感覚を愛する「工場萌え」の感覚にとりつかれ、両さん達も工場見学に出かける。

通常の「こち亀」では、このような場合、両さんは対象分野に精通した、かなりのマニアである。しかし、ここではビギナーの位置付けである。見学先の工場で偶然に出会った工場マニアの奥深さには付いていけず、引いてしまっている状態である。このギャップが笑いを誘う。

この話の前提として「工場萌え」が一定のブームになっている現状がある。工場の写真集が売れ、工場見学ツアーも行われている。このような状況をヒントに作者が創作したことは、「工場萌え」の書籍を参考文献として挙げていることから判断できる。

しかし、「こち亀」の素晴らしい点は単に流行の話題を取り上げただけではない。漫画では工場が実に緻密にリアリティをもって描かれている。アシスタントが大変だったと思ってしまうほどである。工場の魅力と迫力を読者に伝わるようにしている。表面的に話題を借用しただけではなく、きちんと漫画の中に取り入れる姿勢には敬意を表したい。

たとえば車の漫画で車、軍艦の漫画で軍艦の描写にリアリティをもたせることは当然である。むしろ最低レベルの条件とさえ言える。しかし一話完結の「こち亀」では、次回は全く別の話題となってしまい、工場鑑賞の話題は二度と登場することがないかもしれない。それにもかかわらず、工場の描写に力を入れている。このような手抜きをしない姿勢が「こち亀」のクオリティを高めていると考える。

秋本治著
集英社
192ページ
定価410円
2008年6月発行

訴訟上の和解をめぐる誤解

東急不動産との仲直りではない

 記者(=林田)は多くの記事で自らが経験した東急不動産とのマンション紛争に言及してきたが、未登録コメント欄で「東急とは和解したのではないのですか」との疑問が寄せられた。この疑問の背景には訴訟上の和解に対する誤った認識があると思われる。そこで新たな記事として説明したい。

 記者は東急不動産(販売代理:東急リバブル)から不利益事実(隣地建て替えなど)を説明されずにマンションを購入した。引き渡し後に真相を知った記者は消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、売買代金返還を求めて東京地裁に提訴した。東京地裁判決では記者が勝訴し、東京高裁において実質勝訴の訴訟上の和解が成立した(参照「東急不動産の遅過ぎたお詫び」)。

 訴訟上の和解は民事訴訟法に規定された訴訟を終了させる形式のひとつである。和解という言葉が使われているが、「仲直り」を意味する日常語的な和解とは別物である。法的紛争の元となった権利関係および訴訟の終了について合意したに過ぎず、感情的また社会的に仲直りをしたことを意味しない。従って訴訟上の和解後に相手方を非難する記事を書くことに何ら制約は存在しない(無論、和解条項で制限されれば別である)。

 実際のところ、記者にとって訴訟上の和解は自己の権利主張を推し進めるためのものであった。単純な金銭の支払いを求める裁判ならば確定判決後に強制執行すれば済む。ところが記者の事件は売買契約の取り消しに基づく売買代金の返還である。

 単純化すれば「問題物件を返品するから売買代金を返せ」という主張である。売買代金を取り戻すためにはマンションを返品しなければならない。ところが、マンションは通信販売で購入した商品のように、相手方に送りつけるわけにはいかない。

 そこで訴訟上の和解によって、売買代金の返還、登記の移転、物件の明け渡しなどを規定した。ここでは消費者契約法に基づき売買契約が取り消され、売買代金が返還されることを前提に手順や内容を詰めた。つまり一審判決の内容を実現するために具体化したものが和解調書であった。

 このように訴訟上の和解は記者の権利を具体的に実現するためのものであって、東急不動産に遠慮したものでも妥協したものでもなかった。この点は東急不動産も認識していたはずであり、だからこそ和解条項を履行する段になって紛争を再燃させ、巻き返しを図ったものと思われる。

 すなわち、東急不動産は和解調書と異なる形での所有権移転登記を主張し、拒否されると金銭の支払いを拒否した。このような紛争が起きたこと自体が、訴訟上の和解が両者の一切の対立を解消するものではないことを雄弁に示している。

 裁判の当事者にも「訴訟上の和解」を相手方への妥協や屈服ととらえ、嫌がる人もいる。しかし、このような発想は日常語の和解との混同による誤解である。裁判で重要なものは自己の主張である。判決か訴訟上の和解かという手続きではなく、ブレることのない理論構成を貫き通せたか否かが問題である。

 訴訟上の和解は裁判を終了させる手続きのひとつで、実務上多用されている。判決よりも訴訟の和解で終結する裁判の方が多いのが実態である。従って訴訟上の和解に対する正しい認識を持つことは、東急不動産の紛争以外のほかの事件を理解する上でも意義があるものと考える。

市民メディアとコメント欄の関係

リニューアルに際して考察した

 オーマイニュースのリニューアルに際し、市民メディアにおけるコメント欄について考察する。オーマイニュースにおいてコメント欄の運用が大きな議論となり、負担であったことは事実である。

 事実、リニューアルに関する三田典玄記者の記事に、pocotan記者は「OMNは、右翼的な人や嫌韓的な人々が声高に叫んで感情を煽ったり、他人の記事・コメントにヒステリックにケチをつける」とコメントしている。

 本記事では3つの観点から市民メディアにとってコメント欄が必須ではないことを明らかにする。

 第1に市民メディアの本質論との関係である。

 市民メディアの特徴としてコメントによる双方向性を挙げる見解がある。しかし記者は市民メディアにとってコメント欄が必須とは考えない。

 市民メディアの意義は、情報の受け手に徹していた市民が発信者の立場になったことである。現実の多くの市民メディアではコメント欄を設けているが、コメント欄による双方向性は市民メディアに不可欠なものではない。

 市民メディアが社会的に可能になった背景として、インターネットの普及による情報発信・伝播コストの低下がある。

 一方、情報の受け手が送り手にダイレクトにレスポンスを返せるようになったことも、やはりインターネットの普及が背景にある。

 ゆえに、市民メディアと双方向性は混同されがちであるが、これらは別個のものである。

 コメント欄の存在しない市民メディアは成り立ちうるし、マスメディアが自社サイトで自社記事にコメント欄を付すことも可能である。コメント欄の設置有無はウェブサイトのポリシーであって、市民メディアであるか否かとは関係ない。

 第2に反論権との関係である。

 反論権を保障するために、コメント欄が必要とする見解がある。しかし記者は、反論権は反論記事掲載で担保すればよいと考える。

 市民メディアは市民が記者として記事を発信できる媒体であり、記事掲載の敷居が低い。ある記事が掲載されたとして、当該記事に不満を持つ人が反論記事を掲載することも可能である。反論権の保障という観点では理想的な媒体である。

 これに対し、編集部の記事採否の恣意性を主張して自由なコメント欄の必要性を説く見解が問題になる。しかし、仮に編集部が偏向していて信用できないならば、自由なコメント欄設置を期待することは筋違いである。そこまで決定的に対立しているならば、媒体内で反論権を担保すべきというような議論自体が成り立たない。

 記者(=林田)も市民メディアは多様な意見を掲載するプラットフォームとして記事採否に思想的な偏向があることは好ましくないと考える。記事掲載の敷居を低くし、特定記事への反論記事も広く掲載すべきである。これはコメント欄がなくても実現できることであり、コメント欄の必要性は導き出せない。

 具体的な記事に対する批判コメントは書けるが、独立した記事までは書けないという人がいるかもしれない。しかし、そのような意見を記事掲載サイトで拾わなければならない必然性は存在しない。記事あってのコメントであり、記事が主でコメントが従である。

 第3にページビューとの関係である。

 通常、記事は1回読めば十分である。一方、コメント欄で活発に議論が展開されればコメントを読むために何度も記事をリロードする。このため、コメント欄はページビュー増加に大いに貢献する。

 しかし、ページビューは1つの指標であって、サイト運営の目標ではない。

 記事掲載サイトならばコメント欄の白熱した議論ではなく、記事で勝負したいという思いがある筈である。そもそも議論ならば掲示板サイトには及ばない。

 また、反論がある場合はコメントではなく、反論記事を投稿してもらった方がサイトにとってはメイン・コンテンツを増加させることになる。結論として、自由なコメント欄が記事掲載サイトに有益とは一概に判断できない。

 以上のとおり、コメント欄設置は市民メディアにとって必須ではない。あくまで記事が主で、コメントは従である。

 個人的にはコメントで自由な議論がなされるのは歓迎で、オーマイニュースでも忘れた時以外は未登録コメント欄を付けるようにしてきた。本記事もコメント欄廃止を求めるものではない。

 ただ、コメント欄が必須なものではないことを明らかにするだけでも、コメント欄が負担になっている人の気持ちを楽にできるのではないかと考える。

『鋼の錬金術師 第20巻』荒川弘著

◇読者レビュー◇ 脇役の活躍が光る作品

 本書は『月刊少年ガンガン』で連載中のマンガの単行本である。「ハガレン」の略称で親しまれている。2003年にテレビアニメ化されて人気となり、2005年には映画『シャンバラを征く者』が公開された。アニメ新シリーズの制作も決定された作品である。

 『鋼の錬金術師』は錬金術が使える架空の世界を舞台にした物語である。エドワードとアルフォンスのエルリック兄弟は病気で亡くした母を錬金術でよみがえらせようとして失敗。エドワードは左足と右腕を失い、身体を失ったアルフォンスは魂を鎧(よろい)に定着させることで生き延びた。身体を取り戻すために旅に出た兄弟は、軍部の陰謀に直面することになる。

 直近の巻では過去の回想がメインとなり、ストーリーの進展が乏しかったが、この巻で動き出した。20巻は冒頭でホムンクルス(人造人間)が襲撃してくる。これまで圧倒的な強敵として描かれてきたホムンクルスであったが、ここでは錬金術師側が優勢である。知恵と団結でホムンクルスに対抗する。

 しかも、ホムンクルスに脅迫された被害者としての印象が強かったティム・マルコーが活躍している。主要登場人物に助けられ、救われるだけの存在と思っていたが、この戦いではかっこよく描かれている。この巻では、ほかにも軍部の実験でキメラ(合成獣)とされた後、主人公側に寝返った軍人が活躍する。彼らは、登場時は敵役であって、やられ役であった。正直なところ、これほど活躍することになるとは想像できなかった。

 物語として描く場合、主人公や主要な仲間たちばかりが活躍する傾向になりやすい。また、読者層を考えれば少年少女が活躍しなければ支持を得にくい。いきおい強大な敵勢力にアウトロー的な主人公一行が孤軍奮闘する展開となりがちである。

 これに対し、本作品の魅力は脇役の活躍が光っている。これがストーリー展開にリアリティーを持たせ、作品の奥行きを深めている。この巻はホムンクルスとの最終決戦が近づいていることを示唆して終わる。

 軍部内でもホムンクルスに対抗するグループが慎重に連携して決戦に備えている。この巻の戦いでは綿密な準備によってホムンクルスに勝利できることが示された。最終決戦でも人間側がホムンクルスを出し抜くことができるのか。今後の展開が楽しみである。


『鋼の錬金術師 第20巻』
スクウェア・エニックス
2008年8月22日発売
価格420円(税込み)

『名探偵コナン第62巻』青山剛昌著

◇読者レビュー◇ 感性を重視する推理物

 本書は週刊少年サンデーに連載中の推理マンガの単行本である。黒の組織によって小学生の体にされた高校生探偵・工藤新一が江戸川コナンを名乗り、名推理によって数々の難事件を解決していく。

 コナンたちは行く先々で事件に巻き込まれ、ひとつの事件の発生から謎解きまでが数話に渡って展開される。このため、1冊の単行本には3つ程度の事件が収録される。ただし単行本は事件の区切りでまとまっていないことが多く、この巻も続きが気になる形で終わっている。この巻において最初から最後まで完結した形で収録されているのは、「イカロスの翼」で始まる事件と「憎悪の村」で始まる事件の2つである。

 後者の「憎悪の村」の事件は、かなり長い話で、この巻のメインストーリーとも言うべき内容である。この事件ではコナンが風邪薬と間違えて、灰原哀が試験的に作成した解毒剤を飲み、工藤新一に戻ってしまう。風邪をひいたコナンが新一に戻るパターンは過去にもあるが、今回は従来とは異なる驚かせる展開であった。パターン化しつつも飽きさせない工夫は、さすが長寿マンガと言うべきである。

 この事件の犯罪は現実にあてはめてみると無理がある内容であったが、マンガとしては実にうまく描かれていた。ここで登場した新一の顔がどことなく普段と違う感じになっている。一見すると疑いなく新一なのだが、雰囲気が変わっている。相違点が分かるほどの変化をつけずに別人の雰囲気を醸し出すことは容易なことではない。著者の作画力の高さを示している。

 この事件では新一を思う幼なじみの毛利蘭がドラマを盛り上げる。彼女は頭で「このように感じるはずだ」と考えていることと、実際に自分が感じることとのギャップに悩む。これが鍵になっている。同行した服部平次の推理も彼女の言動に違和感を抱いたことが出発点となった。

 この例のように『名探偵コナン』では物語において感覚や感情が重視されることが少なくない。ほかにも、例えば灰原哀は科学者でありながら、黒の組織の人間をにおいで分かるという感性の持ち主である。推理物であっても綿密な理論構成に終始せず、時には感覚や感情を前面に出すことが作品を読みやすくし、子どもにも支持されている一因になっているように思われる。

 感性の重視が面白いと言えるのは、あくまでフィクションとして読む限りである。現実の捜査を直感に頼るならば予断捜査になる。捜査員が怪しいと思った人間を逮捕し、過酷な取り調べで自白に追い込み、犯人に仕立て上げることになる。

 これは日本の犯罪捜査における問題点として指摘されていることである。古くから繰り返し指摘されているが、一向に効果的な改善が見られない問題点である。その意味では感覚重視の推理物が受け入れられる日本社会の在り方に不安を覚える面もないが、そこはフィクションとして楽しみたい。

『名探偵コナン 第62巻』
小学館
2008年8月11日発売
定価420円(税込み)
192ページ

手数料無料中の岡三オンライン証券

小まめな利益を積み重ねたい

 私が株式取引に利用するインターネット取引専門証券会社(ネット証券)のひとつに岡三オンライン証券がある。ここでは2008年6月23日から9月30日まで手数料無料キャンペーンを実施している。
 岡三オンライン証券は多くのネット証券と同様、口座開設費用や口座管理料、出金手数料が無料であり、入金もオンラインバンクからの即時入金は無料である。証券会社に支払う費用は基本的に株式売買の際の手数料のみである。つまり、キャンペーン期間中は無料で利用できることを意味し、積極的に注文している。
 私が岡三オンライン証券に口座を開設したのは、2007年9月に発表された、日本株モニターの募集への応募がきっかけであった。新規口座を開設し、アンケートに回答した先着5000名に謝礼5000円が入金されるキャンペーンである。
 岡三オンライン証券の属する岡三グループは1923年(大正12年)創業という歴史ある準大手証券会社である。岡三レーティング情報など老舗の準大手証券会社グループならでは豊富な情報が提供される一方で、ネット証券としても手数料が安い部類に入るのが魅力である。例えばノーマルプランで1注文の約定代金10万円以下の場合の手数料が200円である。
 また、岡三グループは1995年にアジア情報館(東京都港区)を開設するなど、アジア各国への投資についても先進的に取り組んでいる。岡三オンライン証券からも中国株の投資が可能である。
 私自身は既に別のネット証券に口座を開設しており、サブの証券口座として利用するつもりであった。岡三オンライン証券の手数料は安い方であるが、私の取引スタイルでは、メインの口座の方が少し安かった。中国株には関心があったものの、北京五輪後に調整局面に入ると予想していたため、落ち着くまでは様子見する予定であった。
 岡三オンライン証券口座はメインの証券口座と比較し、注文の一覧表示で注文の詳細まで表示されている点が優れていた。注文照会画面では1注文が2行に渡り、一覧性は損なわれるが、詳細を確認するためにクリックする必要はない。これに対し、メインの口座では例えば当該注文が一般預かりであるのか特定預かりであるのかを確認するには詳細画面をクリックする必要がある。
 岡三オンライン証券口座は手数料が少し高いサブの証券口座として中長期的な銘柄保有への利用を想定していた。一方でサブの証券口座のために資金をそれほどかけられないために額面の安い株式を中心とした。しかし、これが失敗であった。
 2007年後半から2008年前半はサブプライム問題で株価が下がり続け、特に額面が安い銘柄に直撃した。中長期的にホールドするつもりが、含み損を増加させてしまった。当時はメインの口座での取引もナンピンで利益を出していた状態で資金的な余裕もなく、事実上放置していた。失敗原因は配当率の高い安い銘柄をホールドしたことであった。株価の揺れが激しいと配当の利益は吹っ飛んでしまう。
 手数料無料キャンペーンによって損切りを行い、以後は損失を少しでも取り戻すために小まめに売買を繰り返している。手数料が無料ならば少しの値上がりでも利益を出せる。株価が乱高下し、不安定な状況では小まめに利益を出すことが安全であり、今の状況に向いている。小さな利益を積み重ねていく経験は手数料を払う取引においても役に立つものと考える。

林田力「秋葉原メイドとアロマテラピー酸素バー」ツカサネット新聞2008年9月4日

東京・秋葉原といえばメイドである。
「メイフット」(千代田区外神田)ではメイドがリフレクソロジーを提供する。黒服白エプロンという正統派メイドがフットケア(足もみ)やハンドケア(手もみ)などをしてくれる。私は2008年8月31日に知人と一緒にメイフットでアロマテラピー酸素バーを体験した。

「メイフット」は昌平橋通り沿いの雑居ビルの3階にある。入口でメイドが出迎え、靴を脱ぐ。壁には足の裏の図が掲げてあり、本格的なリフレクソロジーの雰囲気を醸し出している。日曜の午後ということで盛況で、フットケアは順番待ちであったが、酸素バーはすぐにできた。最初にアンケートに回答する。このアンケートで書いた名前が後でポイントカード作成に利用される。

それからメイドの誘導で酸素バーの席に座り、装置の使用法の説明を受ける。酸素バーはアロマを通した高濃度酸素により、頭がすっきりし、疲労が回復する。装置を鼻にあて、鼻から酸素を吸い、口から吐き出す。アロマにはオレンジやグレープフルーツなど複数種類有り、自分で任意に装置を切り替えることができる。

酸素バーにはDVDプレーヤーが置いてあり、酸素吸引中にメイドのオリジナル映像を見ることができる。メイドが歌ったり踊ったりしているものであった。他にはメイドの絵日記が置いてあった。それから恐らくメイドで読む人がいるのだろう、マンガ『銀魂』のコミックスが置かれてあった。

酸素吸引が終わったら、冷たいお茶を一杯飲ませてくれた。料金支払い時にポイントカードを受け取る。入口でメイドが靴を出してくれ、エレベータまで見送ってもらった。短時間であるが、癒された気持ちになる一日であった。

銘柄分散より、「時間分散」を実行

割安手数料が魅力のジョインベスト

 私が株式取引に利用するインターネット取引専門証券会社(ネット証券)のひとつに、ジョインベスト証券がある。ジョインベスト証券は証券業界最大手の野村ホールディングス傘下であるが、野村色は薄い。

 私がジョインベスト証券に口座を開設した直接の動機は、2007年9月に発表された、「口座開設プラス5万円入金で、5000円プレゼント」という内容のキャンペーンがきっかけである。長期的には資産運用を積極的に取り組もうと思っていた。

 このごろ、長年続いていた東急不動産株式会社とのマンション紛争が一段落した。売買代金の返還により、住宅ローンの負担もなくなったため、資産運用に目を向ける余裕ができたのだ。(参照「東急不動産の遅過ぎたお詫び」)。

 ジョインベスト証券では投資信託やFXも扱っているが、私が取引しているのは、現物株式のみ。長期的な投資をするつもりはないため、投資信託は避けた。また、信用取引のリスクは負いたくないために、現物に限定している。

 ジョインベスト証券の魅力は手数料の安さである。株式は購入しても、売却しても、手数料がかかる。従って利益を出すには売買の手数料以上の差益を出さなければならない。手数料が低ければ、それだけ利益を出すためのハードルは低くなる。

 ジョインベスト証券では約定代金が10万円以下の場合、わずか100円である。ほかの証券会社と同様、注文ごとの約定代金で計算する「そのつどプラン」と、1日の約定代金合計で計算する「まとめてプラン」がある。「そのつどプラン」がデフォルトだが、私は1日に複数 注文を出すことが通常なので、「まとめてプラン」としている。

 「まとめてプラン」の場合、手数料が最終的に確定するのは1日の取引が終了した後である。そのため、取引中は厳密な手数料計算ができないが、「そのつどプラン」よりは安くなっているので問題ない。

 ジョインベスト証券の取引画面は、背景色を白としており、落ち着いていて見やすい。どの画面でも右横のバーは同じで、メニュー内容のカスタマイズも可能である。

 私がよく見るのは「約定のお知らせ」欄である。ここでは注文が約定されると、その約定内容が表示される。買い注文が約定されれば、対応した売り注文をすぐに出したい人にとっては便利である。

 「約定のお知らせ」欄で「一覧」ボタンをクリックすると、注文一覧画面が表示される。注文一覧画面では「注文状況の列」で「注文中」と「約定済み」が区別して表示されるため、約定を確認することできる。大量の注文を出している場合、約定注文だけを見分けることは容易ではない。約定注文だけを確認したい場合、約定一覧画面を表示する。

 約定一覧画面では、その日に約定した銘柄ごとの平均約定単価のみが表示される。同じ銘柄で複数の注文が約定した場合、個々の約定金額は不明である。これは注文一覧画面から約定した注文をクリックして詳細画面を開かなければ確認できない。私は同じ銘柄に対し、成行(なりゆき)と指し値で複数の注文を出すことが多いため、この点は少し不便である。

 私が株式取引を始めたころは世の言説に従い、複数銘柄による分散投資を心がけた。

 しかしながら、ちょうどサブプライム問題とぶつかったこともあるが、下がる時は多くの銘柄が下がるため、リスクの分散にならなかった。それよりも「時間的な分散投資」を心がけるようにしている。

 つまり、同じ日に資金の大半を費やしてしまうのではなく、毎日、売買していく。これによって高値づかみのリスクを低減する。ドル・コスト平均法に近い形である。近時の日本株はニューヨーク株式市場や為替相場に連動して日々、上下するような状況が続いており、日々取引を続けることが重要であった。

 買い注文では、確実に購入でするための成行(なりゆき)注文と、割安で買うための指し値注文を併用した。成行で購入した銘柄の株価が上がれば売却する。株価が始値から一本調子で下落しても、割安の指し値注文が約定するので、ナンピン(安い水準で買い増し、平均単価を下げる)で利益を出すことができる。

 私にとって、株式投資で怖いことは、購入した株式が売れずに投資資金が底をつき、取引する資金がなくなってしまうことである。

 「今が底値で買い時」と思っても、資金がなければ購入できない。その種の悔しい経験をしてきたため、時間的な分散投資を行うことで、取引を続けられるようにしていきたい。

林田力「【アニメ】リメイクされた「ドラえもんに休日を」」ツカサネット新聞2008年9月05日

テレビ朝日系列で放映されている長寿アニメ『ドラえもん』は、2008年8月29日に原作の中でも有名な作品「ドラえもんに休日を」のリメイク版を放送した。この日に放映したのは「世界をぬりかえよう」「ドラえもんに休日を!!」の2作品である。

「世界をぬりかえよう」は、のび太がドラえもんの秘密道具を悪用して悪戯を重ねるが、道具が暴走して、のび太の手に負えなくなってしまい、最後には酷い目に遭うという王道的なストーリーである。

この作品で登場する秘密道具「色いろカラーパレットと筆」は、どのようなものでも任意の色に塗り替えられるもので、カラー表現が可能なアニメならではの作品である。一筆で広範囲の色彩を鮮やかに塗り替えており、絵的に綺麗な作品に仕上がっている。

次の「ドラえもんに休日を」は原作マンガでも屈指の感動作である。大山のぶ代がドラえもんの声優をしていた頃にもアニメ放送されている。声優が水田わさび(ドラえもん役)らになってからの有名作品のリメイクとして注目されたが、基本的に原作の流れに忠実な展開であった。
のび太の世話を毎日しなければならないドラえもんに、のび太は一日の休日をあげる。喜ぶドラえもんだが、心配になって有事の連絡用に「呼びつけブザー」を渡す。のび太は数々の危機に直面しつつも、休日を満喫しているドラえもんを思い、ブザーを押さない。

この話ではジャイアンとスネ夫がいい。最初、ジャイアンとスネ夫は、のび太にブザーを押させようと意地悪をする。この時点では「ドラえもん」でパターン化された悪役を演じている。リメイクされた今回の放送では二人の表情が、これまで以上に悪役然としている。

しかし、ドラえもんを大切に思う、のび太の行動に心を打たれた二人は、のび太を助けることになる。「ジャイアンは映画では良い奴になる」と言われるが、映画でなくても良いジャイアンが見られる作品である。

また、この作品ではスネ夫もカッコいい。ジャイアンと違ってスネ夫は強くない。だから、正直なところ、のび太を助けに行くのは怖い。それでも勇気を出してジャイアンと一緒に前に進む。アニメではスネ夫の声が震えており、原作以上にスネ夫の葛藤を巧みに表現している。

スネ夫は主要メンバーの中では影が薄く、家が金持ちという属性が通用しない映画の世界などでは良いところが全くないこともある存在である。故に普通人の意識の代弁者とも位置付けられる。そのスネ夫が勇気を出して行動したことには重みがある。

原作では帰宅したドラえもんに、のび太が「何事もなかった」と答えて終わる。このさり気なさが感動を引き締める。原作の「ドラえもん」には教訓的な話が非常に多いが、それを引っ張りすぎないために決して説教臭くなることはない。この点に「ドラえもん」をあくまで娯楽作品として描こうとした作者・藤子・F・不二雄の秀逸さが感じられる。

一方、リメイクされた今回のアニメでは次週9月5日に放送される「ドラえもん誕生日スペシャル」へとつながる終わり方となっている(ちなみにドラえもんの誕生日は9月3日である)。一話完結で感動の余韻を残す原作とは一味異なる終わらせ方である。来週の展開も楽しみである。

1000円から可能な純金・プラチナ積み立て

元手のかからない長期的投資

 私は長期的な資産運用として純金及びプラチナの積み立てをしている。積み立てには田中貴金属の「G&Pプランナー」を利用している。

 「G&Pプランナー」に口座を開設した直接のきっかけは、2007年に行われた「TANAKAの夏トクキャンペーン」である。

 これは新規口座開設者に商品券がプレゼントされるキャンペーンである。この時期は過去記事「東急不動産の遅過ぎたお詫び」で説明した東急不動産とのマンション紛争が一段落し、資産運用に目を向け始めていた。

 短期的な投資として株式の売買を行う一方で、長期的な投資として貴金属の積み立てを選択した。余裕資金を株式の売買用に回したため、元手のかからない積み立てという形で投資できる点が魅力的であった。

 「G&Pプランナー」はインターネット上で貴金属の積み立てができるサービスである。キントンとプラトンという、それぞれ金とプラチナを象徴する豚がマスコットになっている。レートの確認や積立金額の変更がオンラインで可能である。また、積み立てた貴金属の売却やスポットでの買い増しもできる。

 ネット証券のシステムのようにユーザーインタフェースが洗練されていたり、多彩な機能が満載されていたりするわけではない。そもそも自動的に貴金属を積み立てるサービスであり、複雑な操作をする必要はない。

 「G&Pプランナー」では月々1000円から積み立てできるため、気軽に始められる。ただし購入には手数料がかかり、積立金額が大きいと手数料が割安になる。積立金額が2000円以下の場合の手数料率は5.0%であるのに対し、5万円以上では1.5%にまで下がる。年会費や保管料、売却手数料は無料であるが、売却代金の銀行口座への振込み手数料がかかる。

 積み立ては営業日レベルでのドル・コスト平均法で行っている。毎月、積立金額が銀行口座から引き落とされるが、特定の日に全額分を買い付けるのではなく、営業日を分散して買い付ける。これによって日次の価格変動リスクにも対応する。

 先月末に引き落とした積立金額を、営業日で分け、日毎に買い付けていくため、買い付けた貴金属は日々微増していく。また、引き落とされた積立金額と、ある時点での貴金属の買い付け金額が完全に一致するわけではない。

 私が積み立てを始めてから間もなく1年が経とうとしている。現時点で所有する金は約17グラム、プラチナは約9グラムである。現時点の小売価格で計算したところ、純金もプラチナも時価は、今まで積み立てた金額よりも数千円ほど少なかった。これは直近まで純金やプラチナが高騰しており、割高な購入をしていたためである。

 投資1年目では赤字という結論になってしまったが、純金・プラチナ積み立ては長期的な投資という位置付けであり、今後も継続するつもりである。

秋葉原でリポビタンD無料試飲

リポビタンD ファイト!パワートライアル2008

 東京・秋葉原のヨドバシAkiba前で2008年8月30日、「リポビタンD ファイト!パワートライアル2008」が開催された。ヨドバシAkibaはヨドバシカメラを核とした複合商業施設である。

 リポビタンDは大正製薬の栄養ドリンク剤である。

「ファイト!パワートライアル」はリポビタンDの拡販イベントである。リポビタンDや低カロリー商品・リポビタンファインを無料で試飲できる上、さまざまなアトラクションも提供する。

 記者(=林田)は、この日に別の用事で秋葉原に出かけたところ、イベントが開催されていることに気付いて参加した。リポビタンDは栄養ドリンクの代表格である
が、記者が飲むのは久しぶりである。無料で試飲できるという軽い気持ちが動機であったが、それほど簡単ではなかった。

 イベントには大勢の人が集まっており、試飲のために行列ができていた。最後尾に並んでいれば自動的にもらえるものと思っていたが、甘かった。リポビタンDを受け取るためには受け取る前に係員の「ファイト」の掛け声に対し、「一発!」とコールしなければならない。雑踏の中で叫ぶのは少し恥ずかしかった。中には「ファイト」の時点から叫ぶ人もいて、もっと恥ずかしそうにしていた。

 受け取ったリポビタンDはCMのように腰に手を当てて一気飲みした。この日は暑い中を江東区の自宅から秋葉原まで自転車で出かけていた。そのため、喉が渇いてお
り、ちょうど良かった。リポビタンDを飲むことで消費したエネルギーをチャージできたと考える。今後、疲れた時や元気を出したい時にはリポビタンDを飲むことを検討したい。

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リポビタンD ファイト!パワートライアル2008

【テレビ】希望のある感動作「みゅうの足パパにあげる」

本作品は『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』(日本テレビ)内で2008年8月30日に放送されたチャリティー・ドラマである。山口隼人の同名の著書を原作にし、松本潤が主演する。CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)に診断された父親の闘病記である。体が動かなくなる病気に侵され、絶望するが、妻と娘に支えられ、家族に助けられることも必要と気付いていく。

前半はコメディタッチで展開し、随所で笑わせてくれる。後半は重い展開となるが、この種のドラマでありがちな、ひたすら、お涙頂戴ではなく、考えさせられ、元気になれる内容である。例えば隼人は最初の病院でギラン・バレー症候群と診断される。しかし、隼人の病状は医者の当初の説明と異なる経過をたどる。それでも医者は見直そうともせず、疑うことさえ許さない雰囲気を出していた。

しかし妻・綾(香里奈)が押し切り、セカンド・オピニオンを受けさせる。これは勇気ある決断であり、中々できることではない。最初の医者の説明を盲信していたら、と考えると恐ろしい。リハビリもせずに、ずっと病院のベッドで寝たきりになっていただろう。

ここにはセカンド・オピニオンの重要性という社会的な視点が含まれている。最初の医者が無能で、二番目の医師・黒瀬和夫(松重豊)が名医であったという単純な問題ではない。黒瀬医師が正確に診断できたのは、神経や筋肉を採取して厳密な検査を行ったためである。

ドラマでは麻酔もかけずに採取するシーンが描かれており、明らかに痛そうであった。患者にとってセカンド・オピニオンといえば複数の医者を天秤にかけるようなイメージを抱くかもしれないが、実は患者にとっても大変であり、覚悟がいることである。最初の医者と同じ検査しかしなければ、黒瀬医師も同じ誤診を下した可能性がある。

また、焦燥感からリハビリに励む隼人に、黒瀬医師は「できない自分を認めること」が大切と諭す。「24時間テレビ」ではマラソンのように、ひたすら頑張ることを美徳とする傾向もある。それが一つの美徳であり、感動を呼ぶ側面を有していることは否定しない。

しかし、特殊日本的な「頑張りズム」は本当に苦しむ人達には苦痛であり、有害であることもある。本作品で一貫して描かれていたのは、病気そのものの苦しみよりも自己嫌悪や負担をかける家族に対する罪悪感であった。カウンセリングの世界では常識化している事柄になるが、自分を認めることが出発点になる。

24時間テレビのドラマは最後には亡くなってしまう話が少なくないが、今回は幸福を感じられる結末であった。教会式の結婚式では「健やかなるときも、病めるときも」相手の真心を尽くすことを誓うが、その通りの夫婦を松本潤と香里奈が熱演していた。実話の家族も元気そうで、観ている側が元気をもらえるドラマであった。

ネット銀行大手のイーバンク銀行

「持たざる経営」の強みと弱み

 私が口座を開設しているネット銀行の1つにイーバンクがある。オーマイニュースの市民記者登録時に指定した口座もイーバンクの普通預金口座である。

 口座開設のきっかけは、あるアフィリエイト報酬の振込先口座とするためであった。そのアフィリエイト・システムではイーバンクと別のネット銀行からしか選択できず、口座維持手数料が無料のイーバンクに口座を開設することにした。

 アフィリエイト報酬の受け取り用として開設した口座であるが、すでに開設していた都市銀行の口座よりもさまざまな面で便利であったために、徐々にシフトしていった。

 第1に預金金利が都市銀行よりも0.01%以上高かった。2007年時点の普通預金金利は0.35%であった。ネット専業銀行は支店維持のコストや人件費が少なくて済むため、その分、金利で還元できる。

 第2にセブン銀行のATMと連携しており、24時間いつでも無料で入出金できた。セブンイレブンは自宅や勤務先の近くにあるため、非常に便利であった。

 第3に振込手数料が割安であった。他行あて振込手数料は一律160円であった。

 第4にネット証券口座への入金のしやすさがある。私が開設していた都市銀行でもオンラインバンクはあるが、ネット証券口座への入金時はパスワードだけでなく、暗証カード記載の情報との照合が必要であった。これに対し、イーバンクはパスワードだけで入金できた。

 これはイーバンクのセキュリティーの弱さを意味し、本来はデメリットとして位置付けるべきものである。しかし、入金の度に暗証カードを持ち出すのは面倒である上、暗証カードの紛失のリスクもある。一般論としてセキュリティーは厳重であるべきだが、手間暇というコストとのトレードオフになる。

 このようにイーバンクは便利であったが、イーバンクに傾斜する契機は別にあった。私は東急不動産から新築マンションを購入する際、販売代理の東急リバブル提携で、都市銀行から住宅ローンを借りた。住宅ローンの金利優遇を受けるため、都市銀行口座を給与振込口座に指定するなど囲い込まれている状態であった。

 しかし、実は東急不動産のマンションは不利益事実(隣地建て替えなど)を隠して、だまし売りされたものであった。引き渡し後に真相を知った私は消費者契約法に基づき、売買契約を取り消した(参照「東急不動産の遅すぎたおわび」)。

 数年に渡る裁判闘争を経て、売買契約は白紙化され、住宅ローンも消滅した。これにより、都市銀行にこだわる必要がなくなった。とはいえイーバンクとの蜜月も長続きしなかった。イーバンク側のサービス条件変更によって、私にとってのメリットが薄れたためである。

 第1に預金金利が低下した。2008年9月10日現在、普通預金金利は0.25%である。これは他行と比較し、それほど有利ではない。ただし定期預金の預入単位が一口10万円から1万円以上に下がった点は便利である。

 第2に2007年12月1日から入出金が有料化された。月数回の所定回数までは無料で、それ以降の利用は210円の手数料がかかるようになった。その後、2008年3月1日からは3万円以上の入金手数料は無料になった。

 第3に他行あて振込手数料が2008年9月22日から値上げされる。3万円以上の振り込みは手数料が250円になる。

 条件変更の中で最も衝撃的なのは入出金の有料化である。それまでイーバンクでは預金口座新規開設キャンペーンを積極的に展開しており、口座開設の囲い込み後の有料化として感情的な反発も生じかねないタイミングであった。とりわけ入金にまで手数料を払うことは利用者には受け入れ難く、その後の見直しにつながったと考える。

 一方、イーバンクの立場で考えると、イーバンクはセブン銀行のATMを利用しており、銀行間で支払う利用料が発生する。そのコストを預金者にも負担してもらいたいということなのであろう。

 ネット銀行は人件費や支店維持コストなどが少なくて済む「持たざる経営」が強みである。しかし、ATMを他行に依存するイーバンクでは「持たざる経営」の意外な弱さが露呈した。現金というものを流通させる必要がある限り、ネット銀行が「持たざる経営」の強みを完全に発揮することには限界があることを示している。ネット間の取引に使う上では便利であり、現在でもネット証券口座への入金用およびネット証券口座間の資金移動にイーバンク口座を活用している。

擬似信用売りで動かせ、塩漬け株

下落局面での私の株サバイバル法

 米リーマン・ブラザーズの経営破たんで9月16日の東京市場でも株売りが広がった。

 現物で株式投資する人にとって、長期下落傾向にある相場は、非常に難しい。株式投資で利益を出すためには、安く買って、高く売ることに尽きる。

 現物取引の場合は「購入」が「売却」の先になる。購入した後に株価が上がれば利益を出せる。しかし、下落した場合は上昇に転じるまで塩漬け(損の状態で持ち続けること)にするか、損切り(損の状態で売却し、損失を確定すること)するかの何れかになる。

 塩漬けにすれば、損失は表面化しない(含み損の状態である)。しかし、塩漬けにした分の投資資金は利用できない。ポートフォリオの大半が塩漬け銘柄になってしまったならば、資産運用で利益を挙げていくことはできない。したがって長期下落傾向にある場合、資産運用ができない状態が続くことになる。

 そのために損切りを行うことになる。損切りの重要性は多くの書籍で強調されている。しかし、無原則な損切りを繰り返すならば、特に株価が長期下落傾向にある場合、損失を増大させてしまう。

 下落局面において最善の手は、信用売りである。信用売りは、まず売りから入る。株を持っていないので、まず株を借りる。そして借りた株を売却する。そして株価が下落したところで、その株を買い戻し、その株を返すのだ。現物を持っていない状態で売るので、「カラ売り」とも呼ばれる。

 しかし、信用取引まではしたくない人も多い。そこで、私は塩漬け株式の救済策として、擬似的な信用売りをしている。

 株価の一層の下落が予想される場合、塩漬け株式を売却し、下落後に改めて購入する。この場合、税法上は先入先出法を採るため、売却によって過去に購入した株式の売却損を出したことになる。売却後の購入は過去の取引とは無関係の新規の購入となる。

 しかし、自分の中での取引帳簿上は、改めて購入した株式を売却したことにする。その差額は利益として計算しておく。このような売り買いを小まめに繰り返し、最初に購入した時まで株価が回復するのを待つ。これによって塩漬け中でありながら、取引を続けることができる。たとえば、以下のような株取引をしたとする。

 1000円で購入
 700円で売却
 500円で再び購入

〔税法上の計算〕
 700円−1000円=300円の損失
 簿価500円の株式保有
 
〔自分の帳簿での計算〕
 700円−500円=200円の利益
 簿価1000円の株式保有

 この擬似的な信用売りを成功させるためには2つの前提が存在する。

 第1に、株価が下落するという見立てが正しいことが必要である。売却後に株価が上昇すれば、単なる失敗である。高値づかみの損切り下手に過ぎない。1番避けなければならないパターンである。

 この擬似的な信用売りは、買戻しを前提とする。このため、最近の株価の中で相対的に高値の水準を指値として売却したくなる。しかし、そのような高値になった時は反転上昇するタイミングかもしれない。この場合、売却後に株価は一層の上昇を続け、突き抜けてしまう可能性がある。そのようになったら安く買い戻すことはできなくなる。

 従って、株価が本当に下落傾向にあるのかを慎重に見極める必要がある。特に決算発表直前は発表後に株価が急騰することがあるため、要注意である。私も売却後に株価が急上昇して悔しい思いをした経験がある。このリスクの低減策は1度に全ての塩漬け株を売却しないことである。

 第2に擬似的な信用売りをする銘柄は、非常に長いスパンで見れば株価が回復する可能性があるものでなければならない。回復が不可能な銘柄ならば将来性はないものと諦めて早めに損切りするしかない。前述のとおり、私は売却後に株価が上昇し、擬似的な信用売りが失敗したこともあったが、それだけの回復力が当該銘柄に存在することを意味する。売却するタイミングを誤ったが、銘柄選びは正しかったことになる。

 現在は、特定銘柄の株式を一度に買い付けるのではなく、日を分けて、または、価格を別にした複数の指値注文で購入している。これによって同じ銘柄の株式でも様々な購入価格のものが含まれることになり、株価が急落しても大量の塩漬け株が生じないようにしている。株価が上がれば売却し、下がれば買い付けする。どちらに転んでも対応できるようにしておくことがリスクの対処法と考える。

リーズナブルで旨い焼肉丼「たどん」

秋葉原の本格派焼肉風どんぶり

 東京・秋葉原でおいしい焼肉丼が廉価で食べられる店を紹介する。昌平橋通り沿いにある「たどん」(千代田区外神田)で、2008年8月5日に開店した。焼き肉屋の肉質を気軽に賞味できるというコンセプトで、カルビ丼やハラミ丼が650円で食べられる。

 記者(=林田)は2008年8月31日に「たどん」でカルビ丼を食べた。「たどん」に行くことになったのは秋葉原無料案内所で薦められたためである。秋葉原無料案内所はメイドカフェをはじめとする秋葉原の店舗情報を案内してくれる場所で、「秋葉マップ」というカラー地図を配布している。昼食を食べるにはどこがいいか尋ねたところ、「たどん」を紹介された。

 「たどん」は黒壁の店構えで、焼き肉屋的な雰囲気を醸し出している。店の看板を見て「たどん」が木炭ベースの燃料である炭団から来ていることが分かった。これは店のロゴに小さく「炭団」と表記されていたためである。

 「たどん」では遠赤外線でじっくり焼かれた肉を提供する。厨房(ちゅうぼう)に向かったカウンター席のため、炎を上げて肉を焼いている様子が眺められる。カルビ丼は肉がジュージュー言っており、焼け具合が香ばしい。タレも店のオリジナルである。ファーストフードの牛丼とは全くの別物である。

 キムチが食べ放題であるのも「たどん」の特徴である。キムチはカウンター上の壺(つぼ)に入っており、セルフサービスで好きなだけ食べられる。水分が少な目のキムチはシャキシャキしており、食べ応えがある。それほど辛(から)くなく、どんどん食べられる。職場が秋葉原だったら、毎日昼食を食べてもいいと思える店であった。

 今回、いい店を紹介してくれた秋葉原無料案内所は案内所といっても露店程度のものである。ハードは貧弱だが、ソフト(情報)は優れている。無料案内所を知ったのも駅前でビラを配っていた黒服白エプロンのメイドさんに教えてもらったためである。多くの店舗や人が連携して少ない資金で効率よく運営しているものと推測する。

 この発想は地域のさまざまな局面にも活(い)かせるのではないかと考える。

【コミック】過去の敵への態度に注目『ONE PIECE 第51巻』

本書(尾田栄一郎『ONE PIECE 第51巻』集英社、2008年9月4日発売)は週刊少年ジャンプで連載中の漫画のコミックス最新刊である。架空の世界を舞台に、主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団が「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求める冒険漫画である。

この巻で麦わら海賊団は過去に戦った敵(ハチ)と再会することになる。主人公達が過去に戦った敵を助け、過去の敵が味方になるという展開は少年漫画ではパターン化されたもので珍しくない。本作品は、その大枠から外れるものではないが、単なるワンパターンに陥っていない。

ルフィは自分達が助け出そうとする人物が過去に戦った敵だと知って「おれ達はお前なんか助けねェぞ」と言い放つ。最終的には助けることになるが、最初は過去の因縁を理由に救出を拒否する姿勢をとったところが面白い。日本人には過去を水に流すことを是とする非歴史的な傾向がある。幕末において激しく憎みあっていた薩摩と長州の手を結ばせた坂本竜馬の人気の高さが物語っている。過去にとらわれず、未来を考えることを美徳とする発想である。

一方で、これは戦争中に鬼畜と罵った敵国を戦後は同盟国と呼ぶような無節操さにもつながる。行政や企業の不祥事が繰り返され、一向に改善しないのも根本的には過去を直視して反省できない非歴史的な体質がある。

漫画の世界でも昨日の敵を安易に今日の友とすることで、日本社会の非歴史的な体質を反映してきた。過去にどれほどの悪行をした人物であっても、今が可哀想な状況にあるならば助けるのがヒーロー像であった。しかし、そのような展開は飽きの対象になる上、過酷なイジメ社会を生き抜いている子ども達にとってリアリティのないものと映るであろう。

中国では死体を鞭打って恨みを晴らした伍子胥が英傑として評価されている。しかし、過去の敵の窮地に「ザマーミロ」と笑って傍観するヒーローを許容できるほど、日本社会は成熟していない。故に最終的に主人公達が過去の敵を助ける結論自体は止むを得ない。そもそも主人公と絡まないならば、過去の敵を再登場させる必要もない。

最後には助けるという結論は動かせないものの、本作品の秀逸さは、ハチとの再会時に麦わら海賊団が因縁を忘れず、敵意をむき出しにしていることである。特にナミの感情を大切にしている。ルフィやゾロ達は敵として戦っただけだが、ナミは何年間もハチが幹部であった魚人海賊団に自分の村を支配され、苦しみ続けた。他のクルーよりも因縁が深いナミの気持ちを重視するのは、過去のエピソードが大切にされている証である。

一方、ルフィは最初に「おれ達はお前なんか助けねェぞ」と言ったものの、たこ焼き食べたさに救出の方向に気持ちが揺れる。これは敵が、たこ焼き屋であるためである。現実世界ならば、たこ焼きが食べたいという理由で、過去にクルーを苦しめた敵を助けようとするならば、クルーの被害感情を逆撫でし、船長失格の烙印を押されるだろう。

しかし、最後には助けなければならないならば、たこ焼きを食べたいから助けるという動機の方がマンガ的には面白い。少なくとも過去の敵でも現在は窮地に陥っているから助けるというような優等生的な偽善者ではつまらない。食欲に動かされた方がルフィらしく健全である。

この巻で麦わら海賊団が新たに訪れたシャボンティ諸島では魚人が人間から激しく差別されていることが明らかになった。ナミの村を支配した魚人海賊団は人間を下等生物として見下していたが、実は被差別者の憤懣の裏返しだったのではないかとも思わせる。差別や人身売買というような重たいテーマを扱いつつ、娯楽作品として仕上げている。新しいキャラクターも登場し、今後の展開からますます目が離せない。

秋葉原でビーフ『肉の万世・本店』

肉の万世(にくのまんせい)は関東各地に肉料理専門レストランや焼肉店、ラーメン店をチェーン展開する料理屋である。

本記事で紹介するのは秋葉原本店である。本店は神田川にかかる万世橋の近くにある。店名の万世は、この万世橋から付けられた。

最初に驚かされるのは本店の規模である。「肉ビル」とも呼ばれる本店は10階建ての大規模な建物である。各階に万世グループの各種店舗が入っている。例えば最上階の千代田は高級店である。黒毛和牛霜降りロース150g&ロブスターコースが13,800円である。

私は2008年9月15日に3階にあるオーソドックスな「洋食の万世」で食事をした。私が注文したのはアメリカンハンバーグの洋食セットである。アメリカンハンバーグはハンバーグに目玉焼きとベーコン、コーンなどが付いている。セットにはライスとサラダ、スープが付く。

このメニューの特徴は肉の量を150gから300gまで50g刻みで選択できることである。ファミレスとは異なる肉に対するこだわりが感じられる。私は250gの肉を食べた。ボリュームがあり、満腹になってしまった。ライスのお替わりは自由であったが、お替りできなかったほどである。肉が50g増えると僅か200円上がるだけなので、思い切って食べられるだけのハンバーグを味わいたいところである。

私が座った席は北側の窓際であったため、万世橋から中央通沿いの眺めを満喫できた。秋葉原を代表する家電販売店である石丸電気もよく見える。テレビなどで紹介される秋葉原の街並みそのものである。3階とはいえ中々の景色である。

秋葉原とビーフを堪能した気持ちになる。とはいえ秋葉原本店内の店舗の一つで食べたに過ぎない。まだまだ未踏の店舗がある。レジャーランドにおける東京ディズニーランドのように一度の訪問では全てを語れない。今度は別の階に行ってみようとリピーター意欲を刺激させる店であった。

毎月金利をくれる住信SBIネット銀

セブン銀ATMも手数料無料

 住信SBIネット銀行は2007年9月に開業したばかりの若いネット銀行である。開業当初、新規口座開設者に現金1000円プレゼントのキャンペーンがあった。私が口座を開設した直接の契機はキャンペーンであるが、非常に便利な銀行である。

 第1に金利が他行と比べて優遇されている。普通預金金利が開業当初はキャンペーンで1%であった。現在でも100万円未満で0.35%、100万円以上で0.4%である。定期預金も、しばしば行われるキャンペーン時の金利は1%近くなる。現行のキャンペーン(2008年9月28日まで)では1年の定期預金の金利が1%である。

 第2に普通預金の金利は1カ月毎に支払われる。1カ月分の金利は大した額ではないが、毎月少しでも着実に増える点は、精神的に嬉しい。低金利時代に久しく忘れていた貯金の意義や楽しさを思い起こさせてくれる。

 第3にセブン銀行のATMで、24時間365日、無料で入出金できる。日中、銀行に行く時間のない身にとって非常に便利である。

 金利の優遇とATM手数料無料については、先行するネット銀行、イーバンクも似たようなサービスを行っていた。

 しかし、2007年末以降、ATM利用手数料をかけるなど、イーバンクのサービスが悪化した(参照「ネット銀行大手のイーバンク銀行」)。

 このため、私は余裕資金を住信SBIネット銀行にシフトするようになった。私と同じような人は少なくない筈で、住信SBIネット銀行は絶好の時期に開業したといえる。一方、ネット上の取引ではイーバンクでなければ対応していないサイトもあるため、棲み分けが成立している。

 住信SBIネット銀行の親会社は住友信託銀行とSBIホールディングスであり、銀行名に両社の商号を受け継いでいる。大手信託銀行が親会社であることは信頼感を与えてくれる。大手行がバックにいるためか、サイトの画面も派手さはないものの、落ち着いた感じである。住信SBIネット銀行もイーバンクも画面背景色は白だが、タグやアイコンの色が住信SBIネット銀行では青、イーバンクではオレンジを基調としており、印象がかなり異なる。

 両銀行ともログイン後のトップ画面には残高が表示されるが、イーバンクの残高欄は画面上部を占め、大きい字で表示されており、一目で分かる。これに対し、住信SBIネット銀行は画面上部にキャンペーンバナーがあり、残高欄は画面下部に、他の文字と同じ大きさのフォントで表示される。あまり目立たないが、バランスは良い。

 もう一つの親会社であるSBIホールディングスは金融サービス会社である。グループ内にはSBI証券(旧SBIイー・トレード証券)があり、証券口座開設者には連携したサービスを提供する。例えば銀行の預金残高が証券買付余力されるSBI ハイブリッド預金などがある。

 普通預金の金利が1カ月毎に払われるのは銀行では珍しいが、証券会社の口座に入金すると、自動的に買い付けたことになるMRF(Money Reserve Fund)は毎月配当が行われる。住信SBIネット銀行には証券業的な発想があるものと思われる。

 住信SBIネット銀行の金利が、他の銀行に比べて高めであるのも説明がつく。

 市場から資金を調達することを考えれば、金利1%での資金集めは割安である。高コスト体質の既存の銀行の運用方法では預金者に1%を支払った上で運用益を上げることは難しいかもしれない。しかし、様々な金融事業で鍛えられたSBIグループのノウハウがあれば十分な運用益を得る自信があるのだろう。

 金利の高さとセブン銀行のATMが利用できる利便性から、私は親にも口座開設を勧めた。実家は都市銀行の支店がある最寄り駅までバスで行かなければならないところにあり、近所のセブンイレブンで入出金や残高照会ができるのは便利である。

 親の世代(60代)ではネットのサービスには抵抗があったようだが、今では重宝して使っている。

【コミック】吉原炎上編に突入『銀魂 第25巻』

本書は週刊少年ジャンプで連載中の人情コメディーマンガの単行本である。
黒船ならぬ天人(宇宙人)が来襲し、突如価値観が変わってしまった町、江戸を舞台としたSF時代劇である。この巻から吉原炎上編に突入する。

吉原炎上編は、その名のとおり、江戸時代の吉原をイメージした遊郭が舞台である。『銀魂』は勤皇の志士や新撰組など歴史上の人物をモチーフにしたキャラクターが登場し、歴史好きも楽しませてくれる作品である。吉原炎上編でも「ありんす」などの廓詞(くるわことば)を花魁が使っており、雰囲気を出している。

『銀魂』は基本的に1話や数話程度で話が完結するオムニバス形式であるが、この吉原炎上編は長く、この巻は全て吉原炎上編で占めている。この巻でも吉原炎上編は完結せず、時間以降に続く。

『銀魂』には珍しい長編であるため、シリアスな展開が続き、ギャグシーンが少ない。『銀魂』の魅力の一つは、ありえないようなキャラクターが繰り広げる抱腹絶倒のギャグの連続である。その点では、この巻は物足りなさが残る。

この巻の表紙は吉原炎上編で初登場する月詠である。この月詠が少ないギャグシーンを補う魅力を有している。月詠は吉原の番人「百華」の頭で、死神太夫と恐れられている最強の番人である。この月詠は空気を読んで相手をフォローするのが上手く、それが笑いを誘う。

一般に笑いは、日常と異なる言動が対象になる。従って空気が読めないキャラクターの言動を笑いの種にすることはよくある。『銀魂』でも、そのようなシーンは多い。しかし空気が読めることを笑いにする月詠のようなキャラクターは珍しく、新鮮である。

吉原炎上編では神楽の兄「神威」や宇宙海賊「春雨」のように過去に伏線的に語られた存在が登場する。天人に傀儡化された幕府の暗部など『銀魂』では謎になっている部分が多かったが、今後は少しずつ明らかになっていくものと思われる。


◆ウェブ銀魂どっとこむ
http://www.j-gintama.com/

【映画】原作の雰囲気に忠実『20世紀少年 第一部』

本作品(堤幸彦監督)は浦沢直樹の科学冒険漫画を実写映画化したものである。

原作の単行本は『20世紀少年』全22巻、『21世紀少年』上・下巻に渡る大部なものになっている。映画も全3部作の巨編で、その第1章が2008年8月30日に公開された。

本作品のタイトルはロックバンドT-REXの名曲「20th Century Boy」に因む。

主人公ケンジ(唐沢寿明)が愛唱していた曲という設定である。この曲は本作品のテーマ曲にもなっている。私が本作品を観た映画館では上映前のBGMにも使われており、雰囲気を出していた。
ケンジはロックバンドを結成していた過去があり、現在でもギターでロックを奏でる。原作でも演奏シーンは多く登場するが、音はマンガでは表現できない。魂を震わせるロックの演奏は映像作品ならではの迫力がある。

漫画原作の映画となると、原作の雰囲気を壊さないかという点も気になるところである。既に絵で表現されている漫画には、小説の映画化とは異なる難しさがある。その点、本作品はキャストが原作のキャラクターに恐ろしいほど似ている。本作品は登場人物が大人になった現代と少年時代の回想が入り混じるが、それぞれの大人と子どもの役者も似ており、違和感なく楽しめる。

漫画原作の実写映画化で反響を呼んだ作品としては『DEATH NOTE』がある。この作品も実写化が難しいキャラクターである探偵Lを松山ケンイチが原作の雰囲気を壊さずに好演した。松山ケンイチの評価は高く、映画オリジナルのスピンオフ作品『L change the WorLd』が公開されるほどであった。
一方で夜神総一郎役の鹿賀丈史が原作のキャラクター以上に渋くてカッコよかったなど、『DEATH NOTE』では映画独自の世界観を形成していた。それに比べると本作品は脇役に至るまで原作キャラクターの雰囲気を出している。

本作品はストーリーも原作にほぼ忠実であるが、原作の分量を映画に合うようにまとめているため、省略された点も少なくない。コミックスでは過去の記憶が断片的に明かされ、一向に展開が進まず、じれったい思いをした記憶がある。それに比べると映画の展開は早い。特にオッチョと「ともだち」の正体に関するエピソードが削られており、映画だけでは理解できないと思われる。

映画の第1章の内容は原作の第1部に重なる。原作と大きく異なる点は、原作が現在進行形で展開したのに対し、映画はオッチョ(豊川悦司)の回想という形をとる。これは第1部の結末を探る上で大きな相違になる。
原作ではケンジ達と「ともだち」のどちらが「血のおおみそか」を制したのかは第2部に入らなければ分からない。これに対し、映画ではオッチョが回想している場所が通常とは異なる場所であるため、ある程度の予想ができてしまう。ここから第2部の主役になる遠藤カンナ(平愛梨)につながることになる。これによって第2部に期待を持たせる終わり方にしている。

『20世紀少年』はカルト教団による世界征服という壮大な物語である。
細菌散布や宗教団体が政党を結成して国政を乗っ取るなど社会性のある内容でもある。しかし原作では最後はケンジの少年時代の罪に収斂していく。
人類の存亡がかかったストーリー展開でありながら、最後は主人公の精神的成長で終わらせるのはテレビアニメの『新世紀エヴァンゲリオン』や岩明均の漫画『寄生獣』にも見られる。このような終わり方は、世界がどうなるのかという点に関心を抱いて作品を見ていた人にとっては肩透かしになる。

一方で日本人は過去を水に流す非歴史的な民族性と批判されている。自らの美しくない過去を直視することこそが現実の日本の大人達に最も欠けていることである。主人公に徹底的に内省させることを作品で実現することこそ、日本社会において作品を発表する意義があると考える。

回想後にオッチョはケンジを「逃げなかった真のヒーロー」と評する。ケンジの全てを知らないオッチョの体験から導き出した結論としては正しい評価である。しかし原作の結末を踏まえると、この言葉は意味深長である。映画作品が原作と同じ結末を辿るのか、オッチョの評価が伏線になるのか、第2部以降に期待したい。

アニメスタジオのあるメイドカフェ『ぽぽぷれ』【秋葉原】

オタクの聖地・東京・秋葉原にアニメスタジオを併設したメイドカフェがある。その名は「ぽぽぷれ」で、2008年4月にオープンした。私は8月31日に知人と出掛けた。秋葉原の路上で、この店のメイドが看板を持って呼び込みしていたのがきっかけである。

入店すると黒服白エプロンの正統派メイドが「お帰りなさいませ」と出迎える。目を引くのは店内にある大型ビジョンがある。ここでは併設のスタジオで制作したアニメーションを放映している。メイドと一緒に同スタジオで制作したオリジナルアニメのアフレコのサービスも提供している。

ここは1オーダー60分制で、チャージ料が存在しないのが特徴である。メニューはカレーライスやピラフ、パスタからケーキまで揃っている。味も分量も十分で、食事としてもいける。

オムライスはメイドがケチャップで、お絵かきをしてくれる。この日は知人がオムライスを注文したのだが、顔文字を描いてもらった。そのメイドは顔文字が一番得意という。

隣のテーブルでは二人のメイドが食器を下げていたが、一人が手伝ったのに対し、もう一人が「かたじけない」と答えていて、笑えた。武士語が流行っていることを実感した。

この店ではトイレは男性の小でも便器に座ってすることが特徴である。その旨の注意書きがトイレの壁紙に貼られている。店内のメイドの数が多く、女子高のような華やいだ雰囲気であった。

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