現在製作中の物
98年の胎内星祭りにてこんなものを入手してしまいました。
角度を変えて
この写真だけ見てなんだか分かる人は通ですね〜。
胎内で買った物、今ごろ作ってと思われるかもしれませんがセルをどう作るかでずーっと悩んでいたんです。
こんな自作のHP作るような私でもあくまで素人ですから旋盤使えませんしどうしたもんかなと・・・
買ったはいいが作らにゃあいかんなと思いつつ半年も寝かせてしまった。
レンズに圧迫を加えないようにとか塩ビの大きな熱膨張率とか気にすると・・・うーん。
いろいろ複雑な圧迫キャンセル機構とか考えましたが作るのが面度くさくなって
えーい、組んでしまえー!見えが悪けりゃまた考える!とにかく早く見たい!ってなノリで
シンプルな構造でとりあえず組んじゃう事にしました。

塩ビの継ぎ手のストッパーのリブを利用しそこに右の写真のパイプ蓋に付いてきたゴムパッキンを敷き
塩ビ内径76mm、レンズ外径73mmで3mmの隙間を塩ビ内周にマジックテープの
ふわふわの方を貼りつけてごまかしました。厚みが2mmあるのでレンズは圧入状態です。
セルに入れると・・・美しいーーー!!感動だーーー!!(仮組です)
塩ビで作れるんだね〜と胸が熱くなる私。
俺って器用なのかな?いや、運がいいだけ。運を呼び込むんです。
情熱の限りを尽くして適合する材料を探しまくるんです。
これを以前作った65mm屈折の鏡筒に取り付ける予定です。
レンズ交換式なので用途により自由に交換できます。ボーグみたいでしょ!!
早速手持ちで遠くの景色を見てみました。(22倍)
全く色が出ないぞ???ほんとかよ?なんか薄気味が悪いな。
屈折式でピント合わせの時に色がにじまないとなんか落ち着きませんね。
いつもと違ーう!?
もう何を作っているのかわかったでしょ!?
次の日
天気が穏やかで結構星も見えていたのですが小さい娘二人は暴れてるし
外はやっぱり氷点下だしで今年の冬は星を見る気になれんです。
こんな寒空で望遠鏡出す奴、ようやるで!・・・と言いながら私は星空に背を向けて
氷点下の玄関先で塩ビ管を切断、ヤスリがけを行っているのでした。ばかじゃねーの?
切断したパイプを継ぎ手にはめて接着しました。
明日、内側に植毛紙を貼ります。買ってこなくちゃ!
この接着剤、塩ビパイプ用接着剤でも良いのですが矢崎のイレクター用の接着剤が使いやすいです。
塩ビパイプ用接着剤は粘度があって隙間に流し込む事が出来ません。
あらかじめ塗っておいてはめこむ使い方のようです。
矢崎のイレクター用接着剤は有機溶剤しか入っていないので粘度が無くてちょろちょろです。
これを隙間に流し込むと母材が溶けて溶接になります。
左のサンアロー接着剤が矢崎のイレクター用接着剤です。
注射器のようなスポイトが付いてます。おすすめです。
もちろん、イレクターのコーナーに置かれています。
次の日
明るいうちにレンズ押えの切断を終わらせます。
ノギスを22mmに固定し塩ビパーツにケガキます。それを目安に金鋸で慎重に切ります。
ぼろぼろの切断面を80番の布ヤスリで平坦にします。が、80番の布ヤスリがありません。
植毛紙と布ヤスリを買いにホームセンターに行きました。
がーん!!植毛紙が置いてない!!
天文マニアの店員さんに聞いたらだいぶ前に売りきれてしまって納入の予定は無いそうでした。
がーん!!困った困った、どうしよう・・・一応、他の店にも行ってみたけど今まであった事無いんだよね。
女の子の行く洋裁の店にも恥ずかしい思いをしながら入ったけど駄目。
仕方なく家路についたのですが家にあった残りわずかの植毛紙で何とかなりそうなのでほっと一安心。
さっき切断したレンズ押えを80番→240番で仕上げます。
レンズを押さえる精密なパーツなので丁寧に作ります。なんとなく。
ほんとは実際には隙間が空いててレンズは押さえません。外れ防止リングです。
あっち側とこっち側とそっち側の誤差は0.1mmに仕上がっています。
ムキになれば誤差0にも出来ますがそこまでする必要もないのでOKです。
平らなところに布ヤスリを敷いて仕上げればこのくらいは簡単です。
非常にきれいに仕上がります。
次に鏡筒内壁に植毛紙を貼ります。
植毛紙を必要な寸法に切断しくるくる回しの準備をします。
自作のツボ、植毛紙の内側への貼り方を参照してください。
これを鏡筒の内側に入れて秘技・くるくる回しで貼りつけます。
貼りつけの様子はこちらをどうぞ。私の真剣な表情がおもしろいです。
utibari.avi 347KB
貼りつけ後はこんな具合に仕上がりました。v(-_-)
くるくる回し以外ではこうは貼れないと思います。
植毛紙が終わったのでパーツをまた接着して最終段階になりました。
が、接着の時 私、ミスってしまいました。
隙間に接着剤を流し込んでから押し込もうと思ったのですが
接着剤を流し込んだが最後、もう、いくら押し込んでも駄目でした。
というわけで少し隙間が空いてしまいました。まあいいさ。
これで一応、完成です。あとは使って不具合があれば改良します。
今回製作の65mmフローライト鏡筒(ビクセン7cmフローライトレンズ使用)の
秀逸なところは対物レンズキャップです。
いいでしょ!最高でしょ!!
レンズ押えにキャップがねじ込まれるのですが
ちゃーんと鏡筒を落とした時の衝撃が伝わらないように考えてあります。
レンズ押えはメンテの為脱着できるように接着していません。
しかし、不用意に抜けると非常にまずいのでレンズ押えにM4タップを立てて
通しネジで締め付けてあります。これで落下対策は万全です。
前回作った鏡筒と合体させてみました。

この仕様でアイピース無しで1300gです。XL40mmを付けても1700gです。
前後に長くてモーメントが分散しているので手持ちでも手ぶれは少ないです。
この組み合わせでは14倍です。もちろん、高倍率から低倍率まで存分に使うつもりです。
このフローライトレンズ、口ではちょっと言えない価格で手に入れました。
どうです。望遠鏡の自作、たのしそうでしょう。
back