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星送り
今日と昨日にサヨウナラ…。
よく知る友にもサヨウナラ…。
まだ見ぬ友にもサヨウナラ…。
傷つき、息も絶え絶えのカービィ。
大の字に倒れ、もはや指先一つさえ動かせない。
呼吸していた丸い腹も動かなくなっていく。
体が徐々に透け始める。
半透明な体を通して、駆けつけてきたカビチャたちの姿が見え始める。
次第に体からは光の粒が現れ始める。
いくつもいくつも現れて、空に昇っていく。
体がどんどん消えていく。
星がどんどん昇っていく。
そして…。
また一つ、カービィの命が消えていった…。
星空を見ながら、カビチャは頬を拭う。
また、仲間が消えてしまった。
いつか会えたかもしれない。
いつか友になれたかもしれない。
見知らぬ友のことを思うと、また目頭が熱くなってきた。
どうかした?
隣に座ったラビチャが、カビチャの様子を心配した。
なんでもないよ。
カビチャは静かに返事をする。
そうか。
ラビチャは優しい顔をして、小さな声でそう言った。
カビチャは再び夜空を見上げる。
今日は悲しい星送り。
星を見ながら一夜を過ごす、静かな静かなお葬式。
カービィが亡くなったとき、みんなで黙って夜空を見る。
ただただ星を見上げるだけ。
カービィが消える時、光が空へと昇っていく。
それはカービィが星に戻るからだ。
誰が言ったかわからない。
本当なのかもわからない。
それでも言葉どおりなら、ちょっと嬉しい気がしてくる。
会えないくらいに遠くに行っても、まだ目に見えるところで生きている気がする。
ラビチャの屋敷の庭いっぱい、カービィたちで埋め尽くされる。
カビチャもラビチャもヘビチャもカビールも。
名も知らぬ、顔も知らぬカービィも。
みんなで同じ空を見る。
明るくなるまで見続ける。
屋敷の中はしん、としている。
草がざわめく音もしない。
瞬く星が、とても賑やかだった。
今日は静かな星送り。
星に戻った友たちに、新たな友が加わる日。
サヨウナラ、サヨウナラ。
また会う日までサヨウナラ。
星に向かってサヨウナラ。
後書き
ゲームでは、あのお馴染みの音ともにカービィは一機(?)を失います。
そのあたりをイメージし、『カビチャが通る』の世界ではカービィは消えていきます。
星送りというのは、まあ徹夜で黙祷をするようなものです。
どうもカービィに血が流れているかどうかわからないものですから。
なのでこの世界のカービィは、流血しません。多分。
ぱっくりと傷が開いても血は出てきません。それはそれで恐いけどね。
と、見栄を張るのはいいのですが、後で墓穴を掘りそうだな・・・。
こうやって小話作りながら、都合のつくように設定を加えていきたいと思います。はい。
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