Inner Peace Society
 
→ HOME
→ 和について
→ 会則
→ 活動
→ いちにち
 

トニーの活動について

 

ブラウン氏:北ウガンダ訪問

2006年2月15日 緊急報告

カンザス州:ヘストン

 

 

  国際的に賞賛を得ているバリトン歌手、アンソニー・ブラウン氏の6月の北ウガンダへの歌のツアーは、この地域に和平を促し、希望をもたらすことを目的としている。

 

 ヘストン・カレッジの客員アーティストのブラウン氏は6月12日から26日にわたり、親を亡くした子どもたちの友の会(Friends of Orphans: FRO)の要請に応じ、パダの北区、ジンジャの東区を訪問する。FROは認可された非政府組織で、兵士として服役していた子どもや拉致されていた子どもたち、女性、親をなくした子どもなど、19年間にわたる北ウガンダでの紛争の影響を受けた人々への緊急かつ長期間にわたる心理・社会的ニーズにとりくんでいる。FROはパダ地区とジンジャ地区でそれらのプログラムを実施しており、北ウガンダ全体の平和活動の主導的立場にある。

 

 ブラウン氏によると、彼のFROとの最初のコンタクトは2005年の2月であったという(中略)。FROを創設し、理事を勤めているリチャード氏がどのようにしてブラウン氏を知ったのかは定かでないが、ホームページを見て、彼がコソボ(2002年)や北アイルランド(2003年、2005年)などへの紛争地域へ訪問していることなどを知ったのかもしれない、とのこと。リチャード氏はブラウン氏を招待したが、彼をウガンダへ呼ぶための手段をもっていなかったことも明らかであった。

 

 そこでブラウン氏は、他の人々とともにいろいろと調べ、2005年5月にリチャード氏に、彼の二週間の滞在とそのための資金(ブラウン氏とピアニストのケン・ロジャーズ(ヘストン・カレッジの教職員)の渡航費)集めをすることを伝えた。「これまで一度もウガンダへ行ったことがないので、楽しみだ。とはいえ、その地域の抱える痛みは、そのような浮かれた気分を一掃させることと思う。音楽は、人種や国家、宗教や文化をこえて人々をつなげることの一つのたすけとなる。わたしたちは、ミーティングをする中で、人々のもつ慈しみの心を見出し、ときに、お互いを思いやる新しい方法を見つけだす。この地域の派閥争いに和平を促進し、なんらかの希望やあたたかさをもたらすことができればと思っている。」と語っている。

 

 リチャード氏はウガンダ北部のパダ地区を、北部においてもっとも供給の行き届いていない地域であるとしている。パダ地区は田舎の地域でもあり、戦時においては激戦区であった。パダの居住者の大半は、不衛生な強制移住者(IDP)収容所に住んでいるが、飢餓、栄養失調、汚染した飲料水、教育・職業訓練の欠如、不適切な健康管理のために、ほとんどの居住者が絶望的な状況に置かれている。

 

 FROは1999年に創設され、今日では、大半は、19年間のウガンダの戦争中に、かつて少年兵として服役していたり、拉致されていた人々によって運営・管理されている。リチャードもかつては少年兵であったが、今ではウガンダ中心部のカンパラ市にあるマケレレ大学の経営学の学位を取得している。

 

 FROはパダ地区のIDP収容所に住む子どもたちや、親を失った子どもたち、元少年兵、いろいろな問題にさらされている子どもたちや女性に対する教育・職業訓練プログラムを実施している。その小さな地域は2400人の人々でごったがえしている。その女性のほとんどは夫を亡くし、その子どもたちの多くが親を亡くしている。パダ地区のIDP収容所のそれらプログラムに加え、FROはパダ地区の別の地域でのHIV/AIDSの教育を提供している。

 

 FROは、北ウガンダの紛争の影響を受けた後に再建された地域が、その底力を完全に回復することを目指している。その計画の中にはアンソニー・ブラウン・バリトン・スクールも含まれており、ブラウン氏の二週間の滞在中に氏が創立の記念碑を定石する予定となっている。この学校では、かつて拉致されていた子どもや母親たち、元少年兵、戦争やHIVで親を亡くした子どもたち、いろいろな問題にさらされている子どもたちの教育を目的としている。

 「とても驚きました。けれどもこれはある意味ではとてもすてきな活動であり、彼らの好意を光栄に思っています」この学校がブラウン氏にちなんで名前をつけられる計画への彼のコメントである。

 

 リチャード氏はIDP収容所、パダ地区、ジンジャ地区へのブラウン氏の訪問を計画している。ブラウン氏はそれらを訪問し、コンサートを行い、また北ウガンダのキグム地区、グル地区にある避難所を夜に訪れ、子供たちとともに祈るだろう。その避難所には、拉致されることを不安に思う子どもたちが生活している。ブラウン氏はカンパラ市のコミュニティー・センターや教会でもコンサートを行い、ウガンダの人々に平和の大切さを伝えるために、ウガンダの地方テレビ局に呼ばれる予定となっている。

 

 FROはブラウン氏の訪問を「組織への和平への力であり、北ウガンダの問題を抱える地域への和平構築における援助であるとみなしている。彼の訪問で、戦争の被害を受けた地域間での信頼形成が促される。またこの地域でおよそ20年間にわたって人々経験した戦争や痛みについてのFROの認識を高めることにもなる。そしてFROは、1962年の独立以来、戦争や多くの殺戮によって荒廃したこのウガンダにブラウン氏が訪問することはとても重要なことであり、彼の訪問、コンサートや講演がウガンダの人々の間での和平形成や和解、繋がりや愛を育むことへの布石となるだろう、と述べている。


 

カンザス州ウィチタ市のベトナム仏教寺にて

Yahoo!ジオシティーズ