和ないちにち
私は和らぎを深い呼吸によって、いま・ここでおぼえます。いつも深い呼吸でありたいと思います。呼吸を意識できていなくても、「いのち」とのつながりをおぼえていたいと思います。いつも「つながり」を感じることができるように、意識しています。
朝、夜が明けるころに起きます。鳥の声とともに。今、北海道では朝が早く、3時過ぎには小鳥の声を聞くことができます。起きてすぐに、コップに一杯くらいの水を飲みます。
眠っている間に体から出て行った水分を補うためと、空っぽの体で水を感じることができます。人の体は70パーセントが水だと言われていて、これは地球の海の割合と同じだそうですね。その水を感じることは、私の体を感じることで、また、地球とのつながりをおぼえることだと思います。
お香を炊きます。自然の素材だけを使ったお香です。空気を清め、安らかな1日をはじめることを祈ります。お香は部屋の「祈るための場所(Sacred
Place)」に置きます。祈るための場所を設けることが好きです。絵が一枚、または小さな布、石など、自分の好きなものを置くだけで、「祈るための場所」はできます。その前に行ったり、少し目をやるだけで、自分の深いところに触れることができるように思います。また、お香は、自分の体調や心に合わせて選びます。
ちなみに、トイレを流したときに落ちる手洗いの水の受け口には、小さなガラス瓶に石のかけらをいれ、その上に小さな蛙を置いてみました。蛙が好きなのと、「再生」の象徴としてあること、「自分にカエル」ことに意識的にありたいからです。最近、これに亀の親子が加わりました。
しばらくは、本を読んだり、手紙を書いたり、何かをつくったりの作業をします。
今はこのノートを書いています。
ころあいをみて、朝食の準備をします。土鍋で炊きます。前日の朝に水に浸しておいた玄米と雑穀をガスのコンロにかけます。20分くらいで炊けます。その間に、味噌汁の具を用意します。朝食は、玄米のご飯にごま塩をかけたもの、味噌汁、梅干、のりを食べます。味噌は自分が豆から作った味噌、梅干も自分でつけたものを食べます。ともに一年以上経ったものです。味噌や梅が本来の薬効を発揮するのは、3年以上たったものだそうです。
お昼のおにぎりを握った後、片付けをします。洗剤はつかっていません。市販のアクリルたわしや、絹や木綿の天然素材でできた、石鹸のいらない布を使って茶碗をあらいます。
仕事のために家を出ます。少し重い靴をはくようにしています。ゆっくりしずかに歩きたいからです。背筋を伸ばし、呼吸を意識しながら歩きます。仕事中でも静かに歩けるときは意識してあるきます。今の仕事は物をつくることです。のこぎりで木や石などを切るときは、切る場所と自分の中心を揃うようにします。そこでまた一つになります。ときどき、中世の職人さんは、お仕事をしながら瞑想していたのかな、などと思います。
お昼は玄米のおにぎりを食べます。玄米は噛めば噛むほどに甘味が増します。
その後は10分から15分くらい昼寝をします。
午後からの仕事を終え、歩いて家に帰ります。この頃にはすでに眠いです。オートミールと豆乳で洋風粥を食べます。何か他に食べたいものがあれば、簡単な野菜料理を作ります。今はレタスとトマトがおいしいので、わかめや春雨といためたものなどを食します。
ちなみに、冷蔵庫はありません。
夕食の片付けが終わったら、お風呂に入ります。お湯をためながらスギナ茶をわかします。小さい鍋にお湯を沸かし、沸騰したらスギナのティーバッグを入れ、すぐに火をとめます。半分は飲み、少しは化粧水に使うために分け、のこりはティーバッグごとお風呂の湯船に入れます。
最近みつけたお風呂での楽しみは、湯船に浮かぶ(?)ことです。お風呂は電気を消して入ります。その湯船に仰向けになって、鼻だけ出してしばらくじっとしています。1日のできごとから解放され、また少しだけ重力からも解放され、聞こえるのは自分の心臓の鼓動だけです。お母さんのおなかの中にいるようです。すると心の中が空っぽになって、ほんとうにリラックスできます。
お風呂でも石鹸は使いません。石鹸のいらないタオルで体や顔、頭を洗います。シャンプーは気が向いたときに、オーガニックのオイルでできた、界面活性剤の入っていないものをつかいます。洗濯も、乳酸菌でできた、食べても大丈夫(!)な固形石鹸を少し使います。お風呂から上がって、一杯の水を飲み、少ししてから寝ます。たいてい夜8時には寝ていると思います。
昔の人々の生活の智恵(伝統食・保存食)を借りつつ、物の消費を最小限に抑えることで、世界中の人々をおぼえることができます。衣類も手作りのものを手洗いしていると、作った人々のことを思います。質素でゆっくりとした生活をこころがけることで、こんなにも静かに、人々と、また地球とつながることができるのか、と、毎日ちょっとしたことに感動しています。
以前、インドに行ったときに、ヨガの先生が、「私はヨガをしているから、睡眠時間は4時間あれば十分だ。ごはんもそんなにたくさんいらない。」と言っていました。当時は実感できませんでしたが、ご飯も必要な分だけたべれば、消費にそれほどエネルギーを使わなくてよいのか、睡眠も4〜5時間で十分となりました。夜中の1時に目が覚め、起きていることもしばしばです。すると自分の時間をゆっくりと持つことができ、より豊な生活を送ることができるようになりました。
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