2006年9月18日

河北新報社社長

一力 雅彦 様

 

「人体の不思議展」で使用された人体標本の証明文書開示のお願い

 

貴社と東北放送様との連名による「人体の不思議展」に関する公開質問状への回答を、9月8日付けで頂戴いたしました。ありがとうございました。

 

回答文によりますと人体標本については「中国国内で正規の手続きを経た献体との説明を受けて」おられるとのことです。当然貴社は、説明を受けるにとどまらず、その手続きの正当性の根拠となる文書を入手し、確認さなっておられることと思います。

私どもは、標本が本当にインフォームド・コンセントを経たものであるかどうかを、文書を以て明示する責任が貴社にはあると考えます。なぜなら、後援者の仙台市・仙台市教育委員会・宮城県・宮城県教育委員会・宮城県医師会・仙台市医師会は、貴社から、標本はいずれも生前の意思に基づく献体であることを証明文書により確認しているとの説明を受けて、後援名義使用を許可したことを表明しているからです(添付資料@ABCDE参照)。この証明文書は、「人体の不思議展」に関する倫理的問題の最低ラインをクリアする上で欠かせない存在です。

 

回答文には、「書類はプライバシーに関するため開示できません」と書いておられますが、標本となられた方々のプライバシー保護のためには、個人情報である氏名や住所など個人を特定できる記載は伏せた形でご提示くだされば、支障はないと思います。この形式で標本となられた方全員分の証明文書を開示することで、標本が真に正規の手続きに基づくものであることを、私ども仙台市民の前に明らかにされることを是非お願い申し上げます。また、生前にご本人の承諾を得る際の説明書などがございましたら、併せてお示しください。

 

同封の封筒にて、開示の日程や手続きなどについてご教示くだされば幸いに存じます。河北新報社の見識を信頼して、お願い申し上げる次第です。

 

なお先日、日本医学会より、各処よりの批判を受け「人体の不思議展」への後援を取り下げた旨、回答をいただきましたことを申し添えます(添付資料F)。

  

                   「人体の不思議展」に疑問をもつ会

                    代表 刈田 啓史郎(東北大学元教授、生理学)

                       一戸 富士雄(みやぎ近現代史を考える会) 

                       興野 儀一(医師)

                       村口 至(宮城厚生協会前理事長・医師)

                       末永 恵子(福島県立医科大学講師、生命倫理)