あなたのメールが金正日体制を崩壊させる!

加藤健

 上のタイトルをご覧になってどう思われましたか? 「大袈裟だなあ」でしょうか?

 それも当然だと思います。「メールを送ったくらいで崩壊するなら、拉致問題はとっくに解決しているよ!」というのが普通の反応です。「人の命がかかっているのに、いい加減なことを書くな!」と不快に思われた方もいるかも知れません。

 しかし私は本気です。大袈裟なつもりもありません。具体例で説明しますので、少しだけお付き合いいただけないでしょうか?

急所を突け!

 金正日の最大の弱点はなにか?

 私は40億ドル(3600億円)の秘密資金が隠された、ルクセンブルク等の秘密銀行口座だと思います。

http://newsmanga.com/international/20100324_02436543_001.html

 海外の秘密銀行口座は金一族の命綱です。亡命することになっても、40億ドルもあれば贅沢な暮らしを続けることができます。しかし凍結されたら亡命できないし、それ以前に忠誠を買うため配ってきた豪華プレゼントが出せなくなるので、見限った部下に殺されかねません。核兵器でクーデターを防げないことを考えると、秘密口座は金一族の生存にとって核兵器以上に重要であるといえます。

 もし秘密口座が凍結されれば、金正日は屈服せざるを得ません。国際社会に凍結解除を要請するため拉致被害者を返し、核を放棄し、人権状況改善を実行するしかなくなります。核が届かないEUに脅しは通用しないのです。金正日は40億ドルを捨ててクーデターで殺されるか、頭を下げて凍結解除をお願いするか、二つに一つしか選択肢がなくなります。

 秘密口座の凍結は、決して夢物語ではありません。こうした口座は銀行の顧客情報を厳格に保護するいわゆるタックスヘイブンにありますが、現在どこのタックスヘイブンも犯罪がらみのマネーロンダリングに厳しく、発見次第ただちに凍結されます。例えばスイスは過去に、フィリピンのマルコス、ナイジェリアのアバチャ、ザイールのモブツ、ハイチのデュバリエ、パキスタンのブットら元国家指導者の口座を凍結しています。

 しかしながら金正日口座の発見は簡単ではありません。タックスヘイブンは秘密保持の評判が生命線なので、積極的に捜査しませんし、銀行も「疑わしい口座」をなかなか通報しないのです。あくまでも「見つかったら厳正に対処する」ということであり、発見には外部の圧力が必要不可欠です。

 私は秘密口座凍結を実現させるべく、これまで1万件以上のメールと千数百通の航空便を世界中の政府、議員、有力者、銀行などに送って徹底捜査を呼びかけました。こうした手法を「在宅ロビー活動」と名付けました。

 また同様の行動をネット上で日本の有志に呼びかけ、大量のメール、ファックスを送っていただきました。ご協力いただいている方には厚く御礼申し上げます。

 私たちの訴えは効果を発揮しています! 世界中から沢山の返答が届いています。いちいち挙げるとキリがないのですが、スイス外務大臣、アメリカ下院外交委員会小委員長、国務省朝鮮課長、カナダ財務大臣、キッシンジャー元国務長官などから直筆サイン入の書簡を受け取っています。また数カ国の議員が質問主意書を提出してくれて、アイルランド、イギリス、カナダ、オーストラリアの外務大臣が北朝鮮を厳しく非難する答弁を行っています。イギリス上院議会では本議会で質疑が行われました。さらに欧州委員会事務総長が圧力をかけてくれて、ルクセンブルク首相顧問から3度も返答を受け取っています。

 こうした私たちの動きによって、下記のいずれかが実現すれば、その瞬間に歴史が動きます! 金正日体制は窮地に追い込まれ、ほどなくして崩壊するのです。

1.秘密口座があるとされるルクセンブルクの当局が、徹底的な捜査を行い発見する

2.「疑わしい口座」がある銀行が、巻き添えを恐れて当局に申し出る

3.金正日秘密口座が金融業界で話題になり、外国諜報機関の情報網に引っかかる

4.資金移動が徹底捜査され、その過程で現在の秘密口座が判明する

5.秘密を知る銀行員が、北朝鮮の暴虐を止めるため勇気ある告発を行う

6.秘密を知る銀行員が金正日口座の重大性を知り、何らかの理由(前勤務先への報復、報奨金目当て、独立のための知名度向上、酔った勢い、自慢等)で、情報を漏らす

 それで皆様、上記の中のたったの一つが実現する可能性は、それほど低いものでしょうか? そんなことはないと思います。

 志ある一般市民が「在郷ロビイスト」となって世界に訴えれば、国際政治を動かすことは可能なのです! 天を回し、同胞を奪還し、国難を救うことができるのです! 燃えるような情熱さえあれば、おのずと道は開けるのです!

 もちろん秘密口座凍結以外にも、様々な切り口が考えられます。当然のことながら私も、様々な訴えを世界中の政府、議員に対して行ってきました。教養ある市民がそれぞれの切り口で訴えていけば、力が複合して巨大な影響力を発揮します。

 ご参加いただけませんか? あなたの助けを待つ人がいます。

だから効果がある!

 それでは北朝鮮問題で、どうして在宅ロビー活動は効果を発揮するのでしょうか?

 一般に外国人からの訴えは、ほとんど無視されます。例えばアメリカのアフガニスタン撤兵問題で日本人が一生懸命訴えても、まず効果ないと思います。アメリカの議員事務所はその問題で何千人もの有権者から働きかけを受けていますし、そもそも日本人は有権者でないからです(それでも信ずるところがあれば訴えるべきだと私は思いますが)

 ところが北朝鮮問題は違います。効果があります。なぜなら、欧米は北朝鮮にさほど関心を持っておらず、決定的に知識が不足しているからです。遠い東(Far East)の何だかよく分からない問題なのです。欧米で暮らしたことがある方なら、日本と韓国の違いが分からない人が大勢いることをご存知だと思います。

 そうした知られていないテーマでは、少数の在郷ロビイストが国際政治に大きな影響を与えられる可能性があるのです。例えば一説によると、38度線はアメリカの若い将校2人が1945年8月に呼ばれて分割方法を聞かれたとき、地図が手元になかったので「そんじゃあ北緯38度の線にしたらどうですか」とテキトーに答えて決まったといいます。もしその場にあなた様が居合わせて、地図や今後の見通しをもとに違う線を提言したら、「スゲェー、頭いい。その案でいくよ。ありがとう。」となっていたかも知れません。

 重要な決定はすべて十分な検討の上なされているとは限りません。決定権者の気まぐれや知識不足から、ムチャクチャな決定がなされることは多々あります。そのような例が北朝鮮問題でいくつもあることは、皆様よくご存知の通りです。

 私たちは、拉致問題幕引き、核保有黙認、人権問題棚上げを、絶対に許すわけにはいきません! いま想像を絶する国難が目の前まで迫っています! 一歩も引けません!

 おかしな決定がテキトーになされないよう、世界に向けて発信していきましょう!

 もうテロ支援国家指定解除みたいな愚策は懲り懲りだ!

在宅ロビー活動のノウハウ

 それでは在宅ロビー活動はどうやって行うのか?

 実は難しいことは何もありません。メールを出し、ファックスを送り、手紙を出すだけです。誰でもできる簡単な活動です。必要なのは情熱だけ、といっていいでしょう。

 あえてポイントを挙げるなら、下記でしょうか。

1.英語の出来不出来を気にしないこと

2.信用あるソースの情報を引用すること

3.何をしてほしいか具体的に述べること

 1.まず英語ですが、通じればいいのです。「英検準1級に受かってから」などと言っていたら、恐らく永久に出せないでしょう。なぜなら語学学習が進めば、洗練された表現でないと恥ずかしくて出せない気がしてくるからです。とにかく出すことが大切であり、在宅ロビー活動に取り組んでいれば自然と英語力はついていきます。

 日本語で説得力ある文章を出したい方は、駐日大使館に送る手があります。日本に駐在する外交官は、自分自身と家族が北朝鮮の脅威にさらされている訳ですから、決して他人事ではありません。重要と判断すれば、また大勢の日本人から訴えが行けば、必ず本国政府に報告します。諸外国の政策は、そうした報告を参考に作られていきます。

 2.訴える事実関係は、できる限り信用あるソースから引っ張ることが肝要です。メールであればソースへのリンクを張ります。受け取る議員の立場でいえば、信用あるソースの情報でない限り、それに基づいて質問主意書を書いたり質疑で取り上げたりすることは出来ないのです。具体的には、政府の報告書、国際メディアの記事、有名シンクタンクのレポート、そして216宣言のように大勢の識者が署名した文書などになります。

 ちなみに216宣言は、秘密口座凍結を訴える際の重要資料としてすでに数千ヶ所に添付書類、またリンクのかたちで送っています。さっそく成果が出ています! 欧州議会(EU全体の議会)のロジャー・ヘルマー議員とグラハム・ワトソン議員(両氏ともイギリス選出)が、EU全体の政府に相当する欧州委員会に質問主意書を出してくれました。議員からの質問主意書は決して無視されませんし、真剣に検討されるので、216宣言の成果のひとつといえます。

 他によく引用しているのは下記です。

救う会英語ページ

http://www.sukuukai.jp/narkn/

アメリカ国務省人権報告書

http://www.state.gov/g/drl/rls/hrrpt/2009/eap/135995.htm

アメリカ国務省人身売買報告書

http://www.state.gov/g/tip/rls/tiprpt/2009/123137.htm

イギリスのBBC(国際的信用が高い)が報じた、血も凍る北朝鮮の人権蹂躙

http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/3204509.stm
http://www.bbc.co.uk/pressoffice/pressreleases/stories/2004/02_february/01/korea.shtml

日本政府インターネットテレビの拉致問題解説(英語版)

http://nettv.gov-online.go.jp/eng/prg/prg1786.html

 また下記はル・フィガロ紙によるフランス人拉致の報道で、フランス国民議会議員全員に送りました。日本人拉致問題を解決する上で有効だと思います。

http://www.lefigaro.fr/international/2008/04/21/01003-20080421ARTFIG00614-les-captives-etrangeresde-la-coree-du-nord.php

 3.具体的に何をしてほしいかを書くことは、ダイレクト・マーケティング(通販・DM等)の研究から効果的であることが分かっています。「お申込は今すぐ!」などのアクションコピーを入れると、レスポンスが確実に上がるのです。在宅ロビー活動においても「議会で取り上げてください」「抗議してください」などと入れると、必ずしもその通りの行動でなくてもアクションを起こしてもらえる確率が高まります。ぜひ入れたいものです。

 パソコンは便利だ!

 「何をいまさら」と思われるかも知れませんが、パソコンやネットは本当に便利ですね。ガリ版刷りを知る世代にとっては革命的な武器です。これなしに在宅ロビー活動は成立しません。

 議員等に大量に航空便の手紙を送るとき、私はワードの差込印刷機能を使っています。エクセルでリストを作っておくと、簡単に一件ずつ住所名前が入った手紙を作れます。また個別に手紙の内容を変えられる点も便利です。

 効果を高めるためには相手の名前を一件ずつ入れ、さらに人によって多少内容を変える必要があります。「Dear Sir/Madam」だと闇雲に送っていることがバレバレで(笑)真剣に読んでもらえません。

 メールを大量に送るときは、「同報@メール」というソフトを利用しています。名前とアドレスを登録しておくと、一件ずつ相手の名前が入ります。使い勝手もよく重宝しています。

 肝心の住所やメールアドレスですが、これは各国議会のホームページから簡単に拾っていくことができます。地道で神経を使う作業ですが、一度登録してしまえば次の選挙まで使えますし、速報のようにすぐ送ることができます。以前ウィグルのラビア・カーディル議長の講演を聞いたときは、事務所に帰ってその日のうちに世界中に速報を流しました。便利なものです。

 ご参考までに、アメリカ上院議会の議員一覧ページが下記です。

http://www.senate.gov/general/contact_information/senators_cfm.cfm

 天は自ら助くる者を助く

 情熱があれば知恵が生まれ、自ずと道が見えてくるものです。私たち一人一人が知恵を絞れば、強大な力となります。金正日体制は、私たち自身の力で打倒しようではありませんか!

 正義が悪に負けるわけにはいきません。絶対に勝ちましょう!


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