2016年のラマダン(断食月)

 

 

イスラム暦は純粋な太陰暦で閏月による補正を行わないため、毎年11日ほど早まり、およそ33年で季節が一巡するという。

「ムスリムは同じ季節のラマダーンを人生で2度経験する」と言われる。

 

インドネシアを含め世界中のイスラム教徒が行う断食月―「ラマダン Ramadan (Islamic fasting month)」。

2016年は6月6日(注)より7月5日まで30日間にわたって行われます。

 

 

        (西暦)(イスラム暦) (開始)   (終了)

 

2016

1437

66

75

 

「ラマダン」のことを、インドネシアでは「Puasa(プアサ)」といい、断食月は「 Bulan Puasa(ブラン・プアサ)」と言っています。

「Berpuasa(ブルプアサ)」とは「断食をする」という意味で、「puas(プアス)」とは「満足する」という意味なので、断食によって、

食のよろこび〔満足感〕を認識することに「断食」の意味があります。

 厳密にいうと「断食」は「サウム」、「断食を行う1カ月=断食月」を「ラマダン」といいます。

 

ウイキペデイアによると、

ラマダーン月の開始と終了は、長老らによる新月の確認によって行われる。雲などで新月が確認できなかった場合は1日ずれる。夏に日が沈まない極地地方にあっては、近隣国の日の出・日没時間に合わせるなどの調整も図られる。

ラマダーン中には世界中のイスラム教徒が同じ試練を共有することから、ある種の神聖さを持つ時期であるとみなされている。

2016年の今年は、6月6日より始まり、7月5日で終わる予定。

 

断食といっても1ヶ月間という期間を完全に絶食するわけではなく、日没から日の出までの間(=夕方以降から翌未明まで)に一日分の食事を摂る。この食事はふだんよりも水分を多くした大麦粥であったり、ヤギのミルクを飲んだりする。

旅行者や重労働者、妊婦・産婦・病人など合理的な事情のある場合は昼間の断食を免除される一方、敬虔なムスリムは自らの唾を飲み込むことさえ忌避するなど、ひと口に「断食」と言ってもその適用範囲にはある程度の柔軟性と幅を持つ点にも注意が必要である。

 

断食明けの祭りは7月6日の第一日目と7日の第二日目で、インドネシアではイドウル・フィットウリ Idul Fitri(アラビヤ語では「イド・アル=フィトル(注)」と表記)、あるいはハリラヤ・プアサ Hari Raya Puasa、またレバラン Lebaranといい、花火をあげたりしてお祭り騒ぎになる。なお、2日から10日までは一斉休暇日で連続休暇(政令指定休日)となる。従って、7月2日(土)から7月10日(日)までの長期休暇になります。(→ 2016年の休日参照)。

 

(注)「イド」はアラビア語で「祝宴」を意味し、「フィトル」は「断食の終わり」を意味するのだそうだ。 (しかしながら断食明け休日スケジュールは変わらず、休日は1日増えることになる)。

 

民族の大移動

インドネシアでは、特に、断食明けはレバラン Lebaran(断食明け大祭)は、皆、故郷を目指して帰京することになる。

従い、電車・バス、船、飛行機は早めに予約しないと取れないことになる。

特に、家政婦さん(インドネシアではプンバンツー Pembantuという)はレバラン(宗教休暇)手当(1カ月分)をプラスアルファでもらって、国に帰るのだ。

住み込みの家政婦さんは毎月都度もらうのではなく、まとめて年1回にもらうことになり、かなりの大金となる。

なお、インドネシアでは年1回の年次休暇を取る時には、Holiday Payとして休暇手当(1カ月分)をもらって休みに入る。

従い、給与はレバラン手当と宗教手当を含め、年に14カ月の給与をもらうことになるのだ。これは非ムスリムであるキリスト教徒であっても宗教休暇をもらうことになる(結局、全員もらうことになる)。

 

 

 【ラマダン2015年関連記事】

 

・首都に7万人流入 レバラン後 住民登録証の監視強化 2015-7-28

 

ジャカルタ特別州政府は27日、レバラン(断食月明け大祭)後、地方から同州に新たに7万504人が流入したと明らかにした。昨年の6万8537人から約3%増加。レバラン後は毎年、就職先が少なく平均賃金が低い地方から、多くの人が仕事を求めて首都圏に流入する。 

アホック知事はこのほど、「国民の移動の自由は保障されているが、仕事と住居があることが前提となる」と強調した。州政府はジャカルタに移転する場合、14日以内の住民登録証(KTP)取得を義務付けている。故郷の身分証がない場合はジャカルタのKTPを発行できず、KTP未取得者には罰金を科すなどの措置も取る方針。 

住居のない移住者が不法占拠する場所もあり、州政府は8月から住民管理のため移住者の調査を開始する。各地域にある隣組(RT)や町内会(RW)と協力しながら、新たに首都へ流入した住民や労働者の居住地などのデータを収集する。 

住民・民事登録局のエディソン・シアン局長によると、流入者が最も多いのは工場や商業施設などが集中する東ジャカルタ区。労働移住局は170の企業と覚書を結び約9000人分の雇用先を確保する方針。

 

・仕事も新学期も開始 「きょうから気持ち新たに」 レバラン後、渋滞じわり 2015-7-28

 

レバラン(断食月明け大祭り)が終わり、長期休暇を終えた人々が、故郷から都会へ。仕事初めのビジネスマンや新学期を迎えた子どもたちが活動を開始した。ジャカルタ特別州では27日朝から高速道路などで渋滞ができ、にぎやかさを少しずつ取り戻している。

国家警察交通管理センターによると、27日午前5時ごろ、西ジャワ州ブカシでジャカルタに向かう車両の渋滞が発生。同6時ごろから外環道(JORR)のチクニール(西ジャワ州ブカシ)〜ポンドックインダ(南ジャカルタ)間や南ジャカルタのMTハルヨノ、ガトット・スブロトの高速道路など州内各地で混雑が始まった。 

インドネシア国内の小、中学校と高校はこの日、新学期を迎えた。児童・生徒らの中には、新調した制服を着て登校した新1年生の姿も。新学期に備えて文房具を買いそろえ、緊張した表情もうかがえた。

ジャカルタの街中でも、仕事始めの商人やビジネスマンの姿が見られた。中央ジャカルタ・タナアバンのジャティバルにある子ども服販売店はレバラン休暇を経て同日から営業再開。従業員アリス・フェルディアンさん(36)によると、客はまばら。「レバラン後は毎年こんな感じです」と話す。休暇中は両親と家族で5日間、ジョクジャカルタ特別州へ家族旅行した。「初めてのジョクジャカルタで子どもたちも大喜びだった」と振り返った。

南ジャカルタ・クニンガンのショッピングモールのカフェで一息ついていたコンサルタント会社員のハリス・スリスティヨノ(45)さんは休暇中、故郷の東ジャワ州スラバヤへ帰省。スラバヤで作られるクルプック・イカン(魚の揚げせんべい)を買い、会社の仲間たちに配ったという。「今日からまた一生懸命に働きます」と笑顔を見せた。

 

 ・帰省で村落潤う お年玉・贈り物・お土産 高まる現金需要 2015-7-22

 

レバラン(断食明け大祭)期間中は帰省により、都市部の経済活動が止まる一方で村落にとっては帰省者の持ち込むお金で潤う機会となる。今年は消費減速が顕著だが、年に一度の帰省時にはお金を使う。親戚の子どもへの「お年玉」や贈り物のほか、職場などへの故郷のお土産需要も高まっている。

ラマダン(断食月)、レバラン期間中は現金需要が急増する。中銀予測によると今年のラマダン、レバラン期間中の現金需要は125・2兆ルピア程度で、昨年の124・8兆ルピアから微増を見込む。例年に比べ上昇率は下がっているが、中銀広報は「経済活動の鈍化に加えて、現金を使わない傾向がみられる」と電子マネーなどの利用が増えていると分析した。

現金需要が増えるのはレバランの帰省時には子どもに「お年玉」を与えたり、両親などに物を贈ったり習慣があるためだ。日刊紙コンパスによると、中部ジャワ州ウォノギリ県に帰省していたエディ・シスウォヨさんは移動費や滞在費とは別に300万ルピア(約2万8千円)を用意し、親族に渡した。

また現金需要が高まるこの時期は外国で働くインドネシア人の出稼ぎ労働者からの送金も増える。西ジャワ州チルボンに住むロアイサさん(40)は、台湾で働く弟は帰省はしないものの、レバランや生活の費用としてまとまった金額を送ってきたと話した。

コンパスによると、これまで帰郷の際にヤギや牛、水牛を贈ることが多かったが、最近は現金のほかオートバイや携帯電話、テレビなどを贈るケースが増えているという。

西ジャワ州中小企業・協同組合局のアントン・グストニ局長は「帰省者の動きは、村落でのお金の循環を促す」と期待する。それぞれの村の農業品や手工芸品など名産品があり、帰省者が都市へのお土産に買っていくという。

ジョクジャカルタ特別州から中部ジャワ州バニュマス県ソカラジャに帰省しているアグスさんは、国営アンタラ通信に「グトゥック・ゴレン(キャッサバを揚げてヤシ砂糖で味付けしたバニュマス県名産のお菓子)をジャカルタへのお土産に買って帰る。ジャカルタにもグトゥック・ゴレンはあるけど味が違うから」と話した。

同県東プルウォクルトに帰省していたダルマワンさんはジェナンジャケット(もち米とヤシ砂糖、ココナツミルクから作った同県名産のお菓子)を注文。自宅がある中部ジャワ州クラテンへ戻る際のお土産用だという。

ジェナンジャケットを生産するスリ・モナさんによると、通常は1日200〜300キロのもち米を使っているが、レバラン期間中は900〜千キロに使う量が増えている。

 

・2000万人「民族大移動」 あすレバラン チパリ高速道に流入 2017-7-15

 

17日に迎える見込みのレバラン(断食月明け大祭)を控え、帰省の波はピークを迎えた。政府は今年初めて帰省者数が2千万人に達すると予測。首都圏と西ジャワ州チルボンを直結する国内最長のチパリ高速道路が開通し、ジャワ島を横断する旧来の大動脈ジャワ北岸道路(パントゥラ)の交通量が激減した。一方で連結された高速道の長距離化に伴う事故も多発している。

レバランの始まりは、宗教省が16日夕にイスラム団体代表らと月の満ち欠けの観測結果を協議し、正式発表する。

国民の祝日となるレバランの17、18日前後は有休休暇奨励日に指定されており、16〜21日の6連休に故郷の家族や親戚と過ごそうと、多くの市民が帰省する。政府は今年初めて帰省者数が前年比40万人増の2千万人の大台に乗ると予想。陸上交通機関の利用者は4918万人、船は1670万人、航空機は4126万人と見込む。

帰省ラッシュに伴う事故も多発している。警察の調べによると、10〜13日に全国各地で発生した交通事故は723件、死者は152人に達した。西ジャワ州チルボン南郊で14日に発生した長距離バスの事故では、建設作業員ら帰省者11人が死亡。原因として、3時間休憩を取っていなかった運転手の居眠り運転や、1995年製造のバスの未整備などが挙げられている。

 

■北岸道は利用者激減

西ジャワ州のアフマッド・ヘルヤワン知事は14日、首都圏から中部、東ジャワに向かう帰省者のうち70%がチパリ高速道を利用し、ジャワ島を横断する主要幹線道路だったジャワ北岸道は30%に激減したと明らかにした。ジョコウィ大統領の指示で、チパリ高速道の利用促進策として22日まで料金値下げを実施している。

帰省者がチパリ高速道に流れ込み、北岸道の交通量は前年同期比で40%減少した。帰省ラッシュの大渋滞や劣悪な道路で知られている北岸道について、公共事業・国民住宅省は、来年の国家予算から北岸道の改修費を40%削減し、スマトラ島など他地域の道路整備に充てる方針を発表。住宅開発などチパリ高速道の沿線地域の活性化を進める。

 

■スラバヤ1日7本

国鉄はレバラン前後の15日間は1日304本を運行する。チケットのオンライン予約が定着、当日券の販売も主要駅に自動券売機を設置し、チケット買い占めなどの違法売買への対策を講じている。

空の便は15日夜にピークを迎えた。スカルノハッタ国際空港は10〜15日に計80万5千人が利用。前年同期の96万7千人から減少した。

 東ジャカルタのハリム空港では国営ガルーダ航空子会社の格安航空(LCC)シティリンクがスラバヤ、ソロ、マランの各便を増便。LCC激戦区のスラバヤ行きは1日7本で帰省者に対応している。東ジャワ州東部のラウン山噴火による火山灰の影響は15日時点で出ていない。

 

・レバラン連休を楽しもう 首都圏のライフ情報 モールは時間短縮で営業 2015-7-15

 

17日にレバラン(断食月明け大祭)を迎える見込みのインドネシア。これに伴う約1週間の連休中、首都圏を離れる帰省者が大半だが、ライフスタイルが多様化し、この時期の「国民大移動」を避けてジャカルタ特別州内で休暇を過ごす市民も少なくない。

普段は喧噪(けんそう)に満ちた街角が一変し、閑散とした首都をゆっくりと楽しめる機会でもある。モールなどは連休に合わせたイベントも用意している。首都圏で快適に過ごすため店舗営業、医療機関などの情報をまとめた。

 

▼モール・映画

大型モールは17日も通常営業か、午後から開くところがほとんど。中央ジャカルタの「プラザ・スナヤン」や「パシフィック・プレイス」は通常通り午前10時から営業する。「プラザ・インドネシア」や「グランドインドネシア」、南ジャカルタの「ポンドック・インダ1.2」は、17日は正午〜午後10時に営業する。

イオンモールBSDシティは、16日(木)は通常より1時間早い午後9時に閉店。17日(金)は正午〜午後10時に営業する。18日(土)からは通常営業の午前10時〜午後10時となる。

複合映画館ブリッツ・メガ・プレックスやシネマXXIは通常通り開館。上映作品や時間の詳細はwww.blitzmegaplex.com/かwww.21cineplex.com/で。

 

▼日本食スーパー

パパイヤは、中央ジャカルタのシティウォーク店が16日(木)午後8時に閉店し、17日(金)は休むが、同店のみ18日(土)から通常営業となる。その他4店舗は16日は午後7時に閉店。17日と18日は休み、19日(日)から営業する。

 コスモは、16日(木)は午後6時に閉店。17日(金)と18日(土)は休み、19日(日)から通常営業に戻る。

 

▼日本料理店

16〜19日に休業し、20〜21日から営業再開の店が多い。

「鳥元」は店を閉めず、17日は午後4時〜同11時、18日は午前11時〜午後11時に店を開ける。西ジャワ州ブカシ県のリッポーチカランにある「ダイニング紫音」も通常通り営業。南ジャカルタ・ブロックMの「力士」は17日のみ店を閉める。

「穂の香」は16日はランチのみ。ブロックM店は17、18日休み、19日から営業。チカラン店は20日から。海宝丸グループは17日〜19日は全店が休み。中央ジャカルタにあるシティウォーク内の「越後屋」と「海宝丸」が19日から営業を開始し、他は20日、または21日から営業する。

 

■大使館、JJC、ジェトロは休み

▽在インドネシア日本大使館は16〜21日が休館。緊急連絡先は領事部の代表番号(?021・3192・4308)まで。

▽ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)は22日まで休業。

▽日本貿易振興機構(ジェトロ)ジャカルタ事務所は16〜21日まで休む。

 

■テーマパークなどは通常営業

南ジャカルタのラグナン動物園、東ジャカルタのテーマパーク、タマン・ミニ・インドネシア・インダ(TMII)、北ジャカルタのアンチョール公園、西ジャワ州ボゴールのタマンサファリは通常通り営業する。

アンチョール公園では花火大会や空中曲芸ショー、レバランを祝うパレードなどのイベントも開催される。

タマンミニでは、手工芸品市や各州の展示館などで伝統舞踊の公演など、さまざまな特別企画を予定している。

 

・帰省ラッシュ目前 レバランまで1週間 2015-7-10

 

16日から始まるレバラン(断食月明け大祭)休暇まで1週間。本格化する帰省ラッシュを控え、インドネシア各地で渋滞対策や航空会社の増便など大型連休に向けての準備が進められている。

 

■高速料金値下げ

国営高速道路管理・運営会社ジャサ・マルガは22日まで高速料金を25〜30%値引きする。公共事業・国民住宅省がジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の希望に応え実現させた。ジャカルタ特別州内を通る高速道路については最大25%、首都と工業団地を結ぶジャカルタ〜チカンペック高速道(72キロ)では35%値引きする。

6月13日にはインドネシアで最長の116・75キロの高速道で、西ジャワ州カラワンとチルボンを結ぶチコポ(チカンペック)〜パリマナン間の高速道路(チパリ高速道)が開通。西ジャワ州チレボンやスバン、インドラマユなどを通るため、毎年大渋滞するジャワ島の北岸沿いの主要道路パントゥラを利用せずに帰省でき、渋滞が緩和できると期待されている。

レバラン休暇の自動車での移動は昨年と比べ5.8%増の168万台に上ると予想されている。

 

■事故多発する高速

一方でチパリ高速道で7日、11人が乗車したミニバスが前方を走るトラックに衝突し、7人が死亡、4人が重軽傷を負う事故があった。これまでにも8件の事故が発生し、計4人が死亡。道路標識の設置が完了していないことや、長距離運転にもかかわらず運転手が十分に休憩を取らないことが事故の原因だという。

建設に当たったリンタス・マルガ・スダヤ社によると、同高速道にある八つのサービスエリア全てで営業を開始。利用者をサポートできるようパトカーや救急車なども準備している。

 

■航空各社は増便

航空会社も利用客の増加に合わせ、増便する。格安航空ライオンエアは7日、レバラン休暇の利用客増加を見込み10日〜8月2日に、ライオンエアで85便、子会社のバティックエアで24便、同ウイングエアで33便の計142便を増やすと発表した。

国営ガルーダ航空は19万席を増やすと発表。アリフ・ウィボウォ社長によると、特にジョクジャカルタ特別州と中部ジャワ州スマランやソロ、バリ島のデンパサールへ帰省や旅行で足を伸ばす乗客が多いという。

 

・ラマダンは書き入れ時 コーラン専門店主の笑み 中央ジャカルタカンプンバリ 2015-6-27

 

中央ジャカルタ・カンプンバリにあるコーラン専門店「アライドゥルス」3代目店長のハサン・アライドゥルスさん(30)は、ラマダン(断食月)中は機嫌がいい。その訳は……。

同店は1958年から家族代々で経営する老舗。ジャカルタ特別州内や西ジャワ州バンドン、東ジャワ州スラバヤ、中部ジャワ州スマランなどのコーラン製作所から約100種類のコーランを取り寄せ、販売している。

ハサンさんによると、ラマダン中は普段よりも売れ行きが良く、期間中は約2万冊が売れる。つまり書き入れ時なのだ。

ハードカバーでカラー印刷のコーランは30万ルピアほどするが、安価なものなら1万8千ルピアからある。「ケース付きでポケットサイズのコーランも売れ筋です」とハサンさん。

ラマダン中は家族でコーランを読む機会が多く、既に持っている人でも、「新鮮な気持ちで接したい」と新しいコーランを購入する人が後を絶たない。

ハサンさんは「最近はスマートフォンにコーランのアプリがあり、本でなくても読むことはできます。でも、書店に運ぶ人が多く、人気は根強い。購入して気持ちを新たにする人もいます」と笑みを浮かべた。

話を聞いた26日午後、何人もの人がコーランを買っていくのを見て、「笑み」の意味がよくわかった。

 

・日暮れ、活気あふれる人々 断食月中の特別販売所 パサール・ベンヒル 2015-6-25

 

中央ジャカルタの伝統市場パサール・ベンヒル前の路上で、ブカ・プアサ(1日の断食明け)向けに食事を提供する特設販売所に活気があふれる。ラマダン(断食月)中、日が暮れる午後6時ごろは断食を終えたムスリムたちが食事をし、疲れを癒すとともに、仲間と憩うひととき。揚げ物や飲料、菓子など20以上の店が並び、買い出しにやってきた市民に、笑顔で接する商人の姿があった。

「どれでも一つ2千ルピア。見て買ってちょうだい」。客呼びをする声をひときわ響かせていたのは、揚げ物などの総菜を売るヤニさん(30)。毎年、この時期はベンヒルに出店する。販売商品は全26種類。野菜入りのマルタバックやタフなどの揚げ物、ロントン(バナナの葉で蒸して固めたご飯)とさまざま。午前11時から午後7時まで店を出す。ブカ・プアサ開始前の午後5時ごろが書き入れ時だ。

前日午後10時からスネンの自宅で調理し、翌日にベンヒルまで運んでくる。1日販売分でマルタバック300個、タフ500個、ロントン300個を用意。売り上げは多い時は1日200万ルピア。特設販売所は、州政府からの営業許可を取っている。テーブル一つ当たりの賃料は1日2万ルピア。売り上げから支払っているという。

ヤニさんは特設販売所に出店し続けて今年で5年目。「商品は、買ったお客さんが家族や友人と一緒にブカ・プアサの時に食べてくれる。毎年、笑顔で楽しんでくれることを願って仕事をしています」と話した。

買い出しにきた自営業のアミンさん(26)は、2万ルピア分の揚げ物と菓子を調達。「妻が妊娠しています。今年はお腹にいる子どもと3人でブカ・プアサの食事。家族にとって特別なラマダンです」と笑みを浮かべた。

 

 

・ラマダン入り 各団体 4年ぶり統一 ムスリムの連帯感重視 2015-6-17

 

宗教省は16日夕、全国36カ所で実施した月の観測結果をイスラム団体代表らと協議し、18日からイスラム暦(ヒジュラ暦)1436年のラマダン(断食月)に入ると発表した。国内第2のイスラム団体ムハマディヤは近年、政府決定と1日ずれていたが、宗教省が国内ムスリムの連帯感を重視、観測方法や判断基準を調整し、4年ぶりに同じ日にラマダン入りすることになった。  

ルクマン・ハキム宗教相は記者会見で、国内第1のナフダトゥール・ウラマ(NU)やムハマディヤの代表と協議し、ラマダン初日を統一することで合意したと説明。「月の観測結果だけでなく、連帯感を高めることを重視した。ラマダンは礼拝だけでなく、宗教行事や帰省など文化や伝統に配慮することも重要だ」と話した。

ムハマディヤは2012年以降、NU主導の宗教省と異なる見解を示し、1日早くラマダン入りしていた。ムハマディヤのディン・シャムスディン議長はルクマン宗教相と並んで会見に出席し、ムスリムの連帯を強めようと協議を進めてきた同相をたたえた。

ディン議長は地元メディアに対し、ユドヨノ政権のスルヤダルマ・アリ前宗教相はラマダン入りの決定を政治的に利用したと批判。宗教省と統一見解を示さないイスラム団体は会議に招待せず、ムハマディヤの見解は間違っていると印象づけようとしたと指摘した。

NUの保守派で、他宗派や他宗教に差別的措置を取った前宗教相の時代から一転し、インドネシアのムスリムは穏健で寛容であることを前面に出す新政権の方針を歓迎した。

 

■今晩「タラウェ」

17日夜にはラマダン入り前夜の礼拝「タラウェ」が行われる。ラマダン中、ムスリムは日出前から日没まで飲食を断つ。午前4時ごろまでにサフール(早朝の食事)をとって断食に備え、午後6時ごろに家族や友人らとブカ・プアサ(日没後の食事)で空腹と渇きを癒やす。

ラマダンは飲食を断つだけでなく、感情を抑えたり、行動を慎んだりする自己修練の機会にもなり、1年でムスリムの信仰心が最も高まる時期でもある。ナイトクラブやカラオケなど遊興施設の営業が制限される。(配島克彦)

 

◇ラマダン ヒジュラ暦の第9月で、預言者ムハンマドが初めて啓示を受けた月とされる。敬けんなムスリムはラマダンの1カ月間、日中の飲食や性交渉を断つ。病人や妊婦、月経中の女性、子ども、旅行者は対象外とされる。断食はムスリムの義務「五行(信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼)」の一つ。ヒジュラ暦は太陰暦のため、新月の位置を観測してラマダン入りを判断する。

 

・プアサとレバランを説明 JCCのセミナーに50人  2015-6-9

 

ジャカルタ・コミュニケーションクラブ(JCC)は9日、南ジャカルタ、クバヨラン・バルにあるJCC1(語学センター)で「プアサ(断食)とレバラン(断食明け大祭)セミナー」を開催、邦人主婦ら約50人が参加した。JCCの渡辺 彰吾副校長が講師を務め、デシ・ジュニタ校長がインドネシア人の立場からのアドバイスを補足した。

プアサとレバランはインドネシアの大半を占めるイスラム教徒(ムスリム)にとって一番大切な年中行事。今年のプアサは17日から7月16日までの約1カ月間で、7月17、18の両日がレバランとなる。

プアサは夜明けから日没(午前4時半ごろから午後6時ごろ)までで、期間中の日中は飲食や喫煙、男女の営みを断ち、さまざまな欲求を抑えることで心を落ち着かせることを学ぶ。日々の飲食に困っている貧しい人の気持ちを知るためでもあるという。

 

■レバランはお盆と正月

プアサが終わると田舎に帰省してレバランを家族や親戚と祝うことが多い。親族が集まって会食や墓参りをするので、日本のお盆や正月に近いという。レバランは暦上は2日間だが、政府は前後を含めた1週間を休暇とするよう奨励している。

一般に7月初旬には勤務する企業からレバラン賞与(THR)が支給される。多くの人は帰省やお祝いのために使用する。額は給与1カ月分以上で、勤続1年に満たない場合は月給を12分割し勤務月数を乗じた金額となる。

運転手や家政婦を雇っている場合は、服飾品や貴金属、菓子詰め合わせなどを仕事ぶりに合わせて渡す場合もある。

渡辺副校長は「イスラム教を理解することでインドネシアの人たちと良い関係を作り、それを保っていってもらいたい」と話した。セミナー終了後にはインドネシアのお菓子「ジャジャナン・パサル」が参加者に振る舞われた。5月末に来イしたばかりの主婦、木下優子さんは「いろいろなことを知ることができた」と話し、これからもさまざまなセミナーに参加したいと述べた。

JCCは新しく来イする人たちのために、11月ごろにもインドネシア生活セミナーを開く予定。

 

【プアサ期間の注意】

 

▽ムスリムの前では日中は飲食しない

▽露出の高い服は避ける

▽日没をまたぐ仕事は頼まない

▽日没後は飲食を勧める

▽大きな金額を渡す際は休暇の前後に分ける

▽レバラン休暇は有給休暇と心得る

 

 

 ・ラマダン入り6月18日 ムハマディヤが発表 2015-5-4

 

国内第2のイスラム団体ムハマディヤは3日、今年のイスラム暦(ヒジュラ暦)1436年のラマダン(断食月)は6月18日(金)に始まると発表した。

 

 

 

【ラマダン(断食月)期間中の注意喚起 在インドネシア日本国大使館】

 

1.ラマダン(断食月)及びレバラン(断食明け大祭)について

(1) 6月18日(金)頃よりイスラム暦のラマダンに入る予定です(正式には宗教省が通知)。

例年通り、イスラム教徒にとり神聖な断食月期間中は、宗教心が高まりますので、普段以上にイスラム教徒の習慣に配慮し、周りの人の感情を害さないよう自らの行動には十分注意してください。

(2) レバラン休日は、7月17日(金)及び18日(土)(これに加え、インドネシア政府による休暇奨励日は7月16日(木)から7月21日(火)の予定です。

このため、特にレバラン前・後は、多数の人々が移動するため、通常以上の大渋滞やフェリー、鉄道、航空便等公共輸送機関の混雑等が見込まれ、一般犯罪も増加する傾向にもありますので、

身の安全にはくれぐれもご注意ください。

(3) また、インドネシア国外への旅行を予定されている方は、旅券の有効期間満了日まで6ヶ月以上あるか、再入国許可の有効期限は切れていないかを確認の上、

手続きが必要な場合には通常より早めに申請されることをお勧めします。

(4) レバランに先立ち、私的使用人を含めた被雇用者に対して、レバラン手当(ボーナス)を支給する習慣があります。

一般的に、レバラン前は諸物価が上昇することから、レバラン開始の2〜4週間前に支給することが望ましいようです。

なお、私的使用人も1週間から10日間程度のレバラン休暇を取るのが一般的です。

 

2.ラマダン中の注意事項

(1)ラマダンの目的

○ ムスリム(イスラム教徒)の義務、自己鍛錬や精神修行

○ 私利私欲を押さえ、悪口や悪意を排除し、他人のことを思いやり尊敬する精神を養う

(2)期間及び断食時間

6月18日(金)頃から7月16日(木)頃の日没まで(予定)

(3)配慮

○ お互いに相手の宗教に敬意を払うという気持ちが大切です。

○ 周囲のインドネシア人の多くが断食(プアサ)を行いますので、非イスラム教徒も断食中のイスラム教徒の面前での飲食・喫煙を控えるのが礼儀とされています。

目につく形で日中に飲食する場合は、一言断る程度の配慮が必要です。

○ 仕事は平常どおりにするのが義務とされており、必要以上に遠慮することはありません。

○ 病人や妊婦・出産後・生理中の女性、旅行中などは断食を行わなくても構わないとされています。

○ 当地での生活ペースが大きく変わることになりますが、イスラム教徒にとっては通常月とは異なる期間であることに十分留意し、周囲の人、特に部下や使用人、

その他立場の弱い人に不行き届き等があっても、いつも以上に寛容の態度で臨むことが必要です。

(4)注意事項

○ ラマダン期間中は、クラブ、ディスコ、マッサージ、カラオケ店等の営業が禁止または営業時間短縮となり、外国人等でも警察の取り締まりの対象となりますので、

こうした娯楽施設等に出入りする際には特に十分な注意が必要です。

○ レバランには一般家庭において、新しい洋服の購入、帰省等の支度等で出費がかさむ上、物価も上昇する傾向にあり、レバランが近づくにつれて強盗・窃盗などの一般犯罪が増加する

傾向にありますので、こういった犯罪に巻き込まれないように普段以上に周囲を警戒するなど注意が必要です。

○ ラマダン期間中やレバランには警察による街頭での身分証明書の確認・手荷物検査等が厳重に行われる傾向にありますので、身分証明書類を常に携行するように心がけて下さい。

○ 家人が不在となる際は、「アパートスタッフなど住居関係者に対して、いかなる理由があっても第三者を勝手に部屋に立ち入らせないよう依頼しておく」、

「現金や貴重品は目につくところに置かない」、「玄関、窓ガラス等各部屋の施錠を確実に行う」、といった事に注意して下さい。

 

在インドネシア日本国大使館領事部

TEL 021−3192−4308

FAX 021−315−7156

 

                                                                      

 

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