イスラムのあいさつ

 

インドネシアではイスラム教信者が多いことから、身近な毎日の生活でも使われる言葉がある。

また、これは一般化しているので、キリスト教信者でもいうことが多い。

 

特に、人と会って挨拶するときには、「アサラーム・アライクン assalamu alaikum」「こんにちは!」という意味です。

「サラム Salam」とは「平和」という意味です。

「アサラーム・アライクン assalamu alaikum」というと「ワライコム・サラーム Waalaikum Salam」と返ってきます。

実際の会話では「スラマレクン」と縮めたように聞こえます。これに応答して「ワレコムサラーム」と返ってきます。ちょっと長いのでね。

この挨拶の言葉は非常に幅広く、日本語で「行ってきます」「ただいま」「ごめんください」「こんにちわ」などの時に使われています。

意味は「あなたに平安あれ」で、これでもまだ省略型で、もっと丁寧に言う場合には「アッサラーム・アライクム・ワロマツロー・ワバラカア−トウ assalam alaikim warohmatulloh  wabarokaatuh」になります。

 

子供達を客に挨拶させるときにも「サラーム」しろと親は注意します。サラームと言って、お客さんの手にチュをします。

また、握手した後は、胸に手を向かわせます。(ヘブライ語では「シャローム」というのと同じ。発音の違いか)

 

同様に「平和」という言葉に「スラマット Selamat」という言葉があり、これは日常的に使います。

「スラマット・パギ   Selamat pagi」  お早う

「スラマット・シアン Selamat siang」  今日は

「スラマット・ソレ   Selamat sore」  今夕は(こういう日本語はありませんが)午後3時〜6

「スラマット・マラム Selamat malam」 今晩は

「スラマット・ダタン Selamat datang」 いらしゃい

 

とても平和主義者なのですね。「あなたに平和と幸せがありますように」

なにかを始めるときにインドネシアの人たちが口の中で、もごもご言っている言葉は「ビスミラ− bismil-lah」で「アッラ−の御名にいて」と言う意味のコーラン(Al Qur’an)の最初の言葉です。日本語で「うまくいきますように」と言う時によく使われます。

またよく聞かれる言葉に「インシャラ−insya Allah」があります。これは「神のお恵みがあれば」という意味です。これはお天気しだいですね。

何かをうまく仕上げてほめられたときには「アルハムドゥリラ alhamdulillah」と言います。これもコーランの「神よ感謝します」の意味です。ちょうど日本人が「おかげさまで」と言うのと同じ状況で使われています。これは実現したときですね。

なお、アッラーは Al Lahに別れ、Alは「The」、Lahは「God」という意味です。この「God」を読み替えることで宗教が違ってくるのかしら。コーランというと、インドネシア語の koranは「新聞紙」という意味ですので、区別するため、アル・クルアーンといっています。 街中ではコーラン、コーランと新聞少年が売り込んでいますが、新聞紙を売っているのです。

また、イスラムでは偶像崇拝を禁止しているので、モスクには何もまつられておらず、空間が広がっているのみです。

また僧職も認めていないので、宗教の権威がなくかえって自由でいいかもしれませんね。

決められているのは、ただメッカの方向(キブラ Kiblat)に向ってお祈りをせねばなりません。メッカには「カーバ神殿Ka’ba または Ka’aba」があり、その中に黒曜石があるとのこと。 ホテルの天井を見上げるとよくみると壁のくぼみ(ミフラーブmihrab)あるいは「矢印→」が書かれており、この方向に拝んでくださいと指示されています。

カーバ神殿(注1)があるモスクは「マスジド・ハラム Al-Masjid Haram」といい、ムスリムにとって最高の聖地であるカーバの周りを保護し、カーバに礼拝するためのモスクである。ゆえに地球上でこのモスクだけキブラ(カーバの方向)をあらわす壁のくぼみ(ミフラーブ)がないだそうだ。

(注1)「カーバ」とはアラビア語で「立方体」を意味し、形状はその名の通り立方体に近い(縦にやや長い)。

「ハラム」とは「イスラムで禁じられた」「神聖な」「禁断の」という意味で、聖地は Tanah Haramといいます。

(言葉の使い方が難しいですね↓ハラムとハラル参照。 Haramとは禁断だったのですね。いいか悪いかは別にして)

 

創始者のムハンマド(モハメット)(注2)は神さんではなく、預言者だったのですね。

(注2)日本ではかつては西欧での表記(Mohammed, Mohamet, Mahomet など、ラテン語形 Machometus に由来)やトルコ語での表記(Mehmet, Muhammet)にしたがって、モハメッド、マホメットなどと呼ばれることが多かったが、近年では標準アラビア語(フスハー)の発音に近い「ムハンマド」に表記・発音がされる傾向がある。なお、「ムハンマド」はムスリムの典型的な名前でもあるため、区別のため「預言者ムハンマド」と呼ぶ場合がある。(ウイキペデイアから)

ムハンマドは唯一神からイスラム共同体に対して遣わされた「神の使徒」とされ、最後にして最大の預言者と位置づけられている。

また、イスラムとキリスト教はよく兄弟だと言われます。アブラハムから来ています。イスラム教はムハンマドが神の啓示を受けて始めた宗教で、キリスト教やユダヤ教とは兄弟分に当たりますので、キリスト教の旧約聖書をそのまま使っています。聖書に出てくるモ−ゼはム−サ、イエスはイ−サと少し読み方が変わっています。インドネシアで呼ばれるイブロヒムはアブラハムのこと、スレイマンはソロモンといった具合です。

 

 

(子供の無邪気な顔がいいですね。スラマレクン。綺麗なおべべして)

 (注)「おべべ」とは関西弁で「着物」の意味です。九州弁の「おぼぼ」は何でしたか。谷さん?

 

可愛らしい子供が歌う「ニーナ・ボーボー」(ちょっと試聴する

 

 

ハラル (halal) ハラム (haram)

 

インドネシアでは、ムスリム達(イスラム教徒)が許されているもの(halal)と、禁止されているもの(haram)をはっきり分けています。

ハラムの最たるものは豚肉を食することで、コーランで禁じられており、問題をはらむことになります。

また、蛙やいもりのような両生類や蟹のように陸と水中で生活している動物もハラムとされていますが、ムスリムの中には蟹は問題ないという解釈で結構食べています。(ユダヤ教徒は甲殻類を食べない)。

ボンタン名物、クピイテイン kepitingは全てのムスリムが問題なく食べています。この辺の解釈はどうなっているのでしょうね。

なお、鶏や羊・牛肉などはハラルで食べても良いものになっています。犠牲祭には羊 kambing や牛 sapiを捧げますので、問題ないのでしょうね。

また、ハラル・マークが多くの製品につけられています。

 

ニッスイのホームページから

イスラム教徒が豚肉を口にしないのはよく知られていますが、ピーマンを嫌いな子どもがピーマンをよけて食べるというのとはわけが違います。豚肉が入った料理はその皿全部が食べられず、豚肉に使った調理器具を使った料理も食べることはできません。

イスラム教の教えに則った食品は「ハラル(許された)食品」、非ハラル食品のことは「ハラム食品」と呼びます。豚・肉食動物・爬虫類・昆虫類およびこれらからの副産物はハラムであり、食べることは禁止されています。また水中でも陸上でも生きられるカエルやカメ、カニなどの生物も禁止です。アルコール飲料は禁止。アルコールが添加されている醤油や味噌もだめです。牛・羊・鶏等はハラルの食材ですが、イスラム教の作法に沿って屠殺されなければなりません。イスラム教の戒律に違反していないと認定された食品には、ハラル認定マークが付いています。

世界最大のイスラム教国は、人口約2億の約9割がイスラム教徒であるインドネシアです。インドネシアの場合、ハラル認定は食品会社が申請し、インドネシア宗教学者協会と食品専門家で構成されるハラル委員会で適否が決められ、国の食品医薬局で審議後、ハラルとして認証されます。更新は2年に1回です。現在インドネシアでは、すべての輸入食品について、ハラルの認証が必要となっています。
スーパー内では、売り場だけでなくレジもハラル食品とハラム食品で分けられています。レジで働くイスラム教徒がハラム食品に手を触れることができないためです。

 

 

ハラル・マーク

 

もう少し続けましょう。

よく「マシャラー」と驚きのようにムスレムが言うときがあります。

インドネシア語で「マサラー masalah」という言葉があり、これは(問題がある)という意味です。

マサラーと聞くと(いやー大変だな)と感じてしまいます。

インド料理で「マサラー・ドーサ」という食べ物があり、薄いバリバリ煎餅(パパダンとかいう)よりはもう少しやわらかい、ナンとかいうパンみたいものよりは薄いものに芋の煮たものを詰めたものですね。(食べたらやめられない罪な食べ物かしら?)

「マサラー・ドーサ masalah dosa」だと(問題のある罪深い)と聞こえてしまいます。もっとも文法的には Dosa masalahが正しいのですが。

ちょっと脱線しましたが、「マシャラー mashallah」と驚いたようにムスリムが言うことばの意味は「アッラーが望まれたこと」という意味で(そういえば末尾に allah神さんが付いていますね)いいことを見聞きした時に、「いいですね」「よかったですね」という意味で使われています。

 

ちょっとそれますが、ムスリムの義務(ワジッブ Wajib)という言葉がありますね。

ムスリムの義務は次の5つのカテゴリーに分けられるようです。

 

ワジップ ; 義務。ファルドともいう。

スンナ  ; 推奨される。(するなという意味ではありません)。ユスタハッブ、ムスタハッブ、マンドゥーブともいいますね。

ムバーフ ; 義務でもないし、推奨されているわけでもない (中間的なもの)

マクルーフ; 嫌がられる (控えることが推奨される)

ハラーム ; 禁じられる (控えることが義務である)

 

従って、ハラームは避けなければならい(禁じられている)として、マクルーフ(ああ嫌だわ)を通りこして忌み嫌われるのです。

 

ちょっと長くなったので、この章はこれで終わりにします。またね。スラマレクン。

(嫌われますね。へへ)

 

 

 

(平和のロゴ)

 

 

 

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