第16話 お仕置き?…1(彼女サイト)




    「美弥どの? 正宗さんにお仕えなされておいでるのなら、さぞや素晴らしいお手並みかとお見受けいたしましたが……如何ですかな?」

    凛々しく正座したスーツ姿のケントさんは、あたしが二度目に淹れたお茶を戴きながら、顎を引いてチラリとあたしに流し目を遣した。

    「え? ええ、勿論ですわっ!」

    その姿にボ―――ッとして見惚れていたあたしは、思わず安請け合いをしてしまった。

    あ、でも大丈夫。あたし、大学時代からお茶にお花に着物の着付け、料理教室まで花嫁修業って通ってたもの!

    そこまで思って、ハタ☆ と我に返った。

    ……

    ……

    ……

    う〜ぉ〜あ〜っつ!!!

    一瞬で冷や汗タラタラのあたし。

    みんな途中棄権で卒業出来ていなかったのだったわあああ〜〜〜っつ!!!

    けど……ね。

    あの頃は、『カレシ』って呼べる人も居なかったし、まだお嫁になんか行かないもん! って思っていたのよね。

    で、でも今は違うからね。トッキーがあたしには居るもん。

    『愛』さえあれば何でも出来ちゃうわよ!

    ……

    ……

    ……

    きっと……

    トッキーの気持ちをムシして、勝手にあたしが思い込んでいるだけなんだけどぉー。

    ま……まぁ良いっか。

    ココはトッキーの家だし、ココに辿り着けたのは、きっとあたしの運命だったのよぉー!

    ……ってコトで、自分的に納得しちゃおう。

    そこ

    で考えると、あたしは顔をキリッツ! と引き締めてケントさんを見詰めた。

    「ケントさん、何でも言ってください」

    「では、取り敢えず一般的な家事のお手並みを」

    「判りました」

    ケントさんの口車に乗せられて、あたしは真剣に取り組んだ。

    っても、あたしは独り暮らし。家事一般だなんてカルイわよん。


    自分の部屋よりも丁寧に、あたしはハタキと掃除機で、チリ一つ無いトッキーの狭い部屋を掃除した。

    ケントさんが見てるから、フローリングはモップ掛けて拭いておこう。

    サービス、サービスぅ♪

    そう思ってモップを捜して見たけれど、生憎トッキーはそこまで遣らないみたいだった。

    部屋にはモップが無かったの。

    仕方無いわ。手で遣るか。


    両膝を突いての四つん這い雑巾がけって、結構疲れちゃうものなのね?

    普段遣り慣れていないコトするものだから、あたしはスグに息が上がって顔が熱く火照って来ちゃった。

    「美弥どの……」

    「はぁ、はぁ、はぁ……な、何でしょう? はぁ、はぁ……」

    背後から声を掛けられた。

    ケントさんは、正座をしたままであたしの事をずっと見ていてくれていたハズなのに、気が付けばあたしのすぐ後ろに立っていた。

    気配が無かったって言うか、あたしが気付かなかっただけなのかもしれないけど。


    「その……実に言い難いのですが……」

    「はぁ、はぁ……ナンです? ひゃぁ?」

    イキナリお尻を触られたっつ!!!

    しかも、ナマのお尻を触られているみたいに、凄くリアルにケントさんの掌をカンジてしまった。

    って! 

    ええ―――っつ☆

    あたし、膝上ミニの衣装だったの忘れてたぁあああ―――っつ!!!

    って事は、さきからケントさんの方に向って、お尻丸出しで拭き掃除遣っていたのっつ???

    しかも……今日の下着は……

    「このメイド服に雑巾がけはお止めなさい。さっきから、ずっと見えておりましたぞ? しかも下着が黒のTバックなどと……正宗様にお仕えするのに言語道断以ての外!」

    「あん!」

    ケントさんの指先が、あたしのTバックをグイッと引いた。

    「ああん、ちょ……ちょっと待ってぇえええ〜〜〜」

    く……食い込んでるよぉ〜〜〜

    だけど、何か……気持ちイイ……

    「なりなせぬな。今後、正宗様にお仕えなされるのなら、ご改心なされよ。下着は白の木綿のショーツと決まっておりますゆえ」

    「あん!」

    細くて頼りないTバックの上を、ケントさんの指がつつ……と撫でて来る。

    だ、ダメぇえ〜〜〜!!! 感じちゃうぅぅ〜〜〜っつ!!!


    『白の木綿のショーツ』だなんて、古っつ。

    このメイド服に着替える前は、ジーンズ姿だったのよ。下着のラインが見えちゃうとNGだから、Tバックにしていたのっつ!

    って言いたかったのだけれど、気持ち良くって言い訳どころじゃなかったし。

    焦らすように撫でられて、たちまちあたしの中が蕩け出す。

    「あん、ぁああ……」

    堪らなくなって、それまで四つん這いの状態で突っ張っていたあたしの両腕が、がくりと折れた。膝は立てたままだったから、思いっきり天井に向ってお尻を突き出している格好になる。

    上半身が下に傾いて、ミニのスカートが思いっ切り捲れ上がってしまった。

    「あ……やん、恥ずかしい……」

    「お仕置きです。美弥どのが悪いのですぞ? 斯様(かよう)な出(い)で立ちをして……」

    ケントさん、興奮してるの? 息が上がっちゃってる。

    何度も何度も撫でられて、あたしの秘密の花園はトロトロに蕩け切って、もうぐっしょり。

    「ああん、ケントさん、早くぅ……」

    「ふふっ、美弥どの、もうオネダリですかな?」

    オネダリだろうが、ナンだろうがもういいのっつ!

    ガマン出来なくなっちゃって、あたしは鼻に掛かった甘えた声で、ケントさんにお願いした。




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