第37話 逆だろっ?
「やぁーん、イキナリそんなトコ触んないでぇえー」
「えっ? えっ? ええ〜〜〜っつ???」
薄いエプロン越しに触れた美弥のおっぱいが、掌一杯に溢れんばかり。
なんだかシッカリとしていてそれでいてふにゃふにゃしてるし温かい……ん? 待てよ? この真ん中にある硬いモノはナンだろ?
それは美弥の乳首だってスグに判った。でもおかしいな。今さっきまでこんなに硬くはなかったのに。
「はぅん、あぁん……」
美弥が、甘えるような色っぽい声を、俺の耳元で漏らしてくれた。しかも吐息がもの凄く熱い。
おっぱいって、そんなに感じてしまうワケ?
俺は美弥の熱い吐息と喘ぎ声を耳にして、頭がポーっとしてしまう。
「気持ち良い?」
「ぁ……ウン。くすぐった〜い」
クスクス笑った美弥が急に黙ったかと思ったら、俺の鼻先に何か生温かくて柔らかいモノがちろりと触れた。
驚いて身体がビクリと反応する。
「眼、開けないの?」
「……ん」
だって、眼を開けたら途端におかしくなってしまいそうだから。さっきの美弥の破かれた服のコトだってあるし、また気分が悪くなってしまうのも願い下げだよ。
「ふ―――ん」
「あ? なにその妙にリキが入った、意地悪っぽい相槌は? つか、俺の眼鏡返してくれなきゃこのままですから」
「あのね、意地張ってるとマサくんが危ないかもよ?」
「どうして俺が危ないんです? 危険なのは美弥さんの方でしょう? 俺、このまま眼を開けたら、何をしでかすか判りませんよ?」
中々眼鏡を返してくれそうに無い美弥の様子に、俺は少々苛立って来る。俺だっていちおー、健康な『性青年』。薄絹一枚の仔猫ちゃんに凄まれたって、俺の方が分があるしぃいいいっつ???
「んふぅん?」
イキナリ美弥に、元気になってる相棒をズボンの上から擦り上げられた。
「ち、ちょ、や、止め……み、美弥さん、あぅ、さ、触んないで……く、下さいってばぁ!」
「マサくんゼンゼン判ってないっしょ?」
「な、何が……です? ん、んっつ……も―――、『止めて』って言ってるのにぃ」
手を美弥のエプロンの両腋から、するん☆ と滑り込ませる。
う……あ……ナマのおっぱい……って、気持ちイイ……つか、美弥の肌は肌理(キメ)が細かくって柔肌だぁー。
「あん!」
「えい、先っちょ!」
硬く尖った乳首の先を指先で軽く叩いたり、捏ねるように転がしたり、摘んだりする。
「あん! ん、んん……はぅん……あ、あん! ……く、ふぅう……」
それでも美弥は俺の制止を振り切って、更に擦り上げて来るものだから、俺も負けずに触っているおっぱいに強弱を付けて揉みしだく。
ボディソープの爽やかで甘い果実の香りが、美弥の弓なりに撓(しな)らせた全身から立ち昇り、俺の鼻をくすぐった。
うわわ、俺の方が持たないよ。美弥よりも先にイッちゃいそう。
「あふん、マサくん……こっちも触って?」
美弥は俺の右手首を捕って、自分の下半身の方に誘った。
「え? ええ―――っつ??? ち、チョッとたんまっ!」
俺は必死になって美弥と、芽生え始めた自分の欲望と闘った。
「なぁーに?」
「だ、だって、俺まだ美弥さんのコト、何にも知らないんですって。それに、そのう……俺としては、一応こうゆーのは順序ってモノがあると思うから……」
「ふーん、マサくん怖いんだぁー」
「いや、怖いとか怖くないとかってハナシの問題じゃないでしょう? 第一……」
俺のヘソ下辺りが、俄かにくすぐったくなった。美弥が俺のベルトを緩めてるんだ。
「って、なにしてんの?」
「出来たぁ〜!」
「うわぁあ?」
ファスナーが下げられる音がしたかと思ったら、突然の開放感! 積極的なのが総て悪いとは言わないが、今の俺は美弥を快く迎えてあげられる状態じゃないんだし。
つか、逆だろ?
「マサくん、いっただっきまぁ……す?」
「……」
「あ、あれ? マサくん?」
「はい?」
「どうしちゃったのぉー? 急に『元気』無くなっちゃったよー?」
美弥の獰猛肉食獣め! 参ったかっつ! 今の俺は自分の理性が欲望を封じ込めてる状態なんだよ。
ても、絶対に『ED』じゃないからなっつ! ……タブン。
「あ、あたしのせーい?」
「い、いや、そんなコト……」
……あるけど。
「やっぱ、あたしのせいなのね?」
口篭ってしまった俺と、復活しない『俺』にショックを受けてしまったのか、美弥はメソメソモードになってしまった。
「眼鏡返してくれません?」
「ぐっすん……」
ずっと眼を閉じているのが辛くなって、俺はとにかくこの状況から脱出したい一心で、美弥に辛く言い放った。でも、このタイミングで言ったのが良かったのか、美弥はあっさりと俺の眼鏡を返してくれた。
はぁ、これでやっと一安心。そう思ったのも束の間。
見開いた俺の目の前には、白いフリフリメイドエプロン姿で、心配そうに涙眼になって俺の顔を覗き込んでいる美弥の顔と、その奥にエプロンで見え隠れしている深い谷間が迫っていた。
ツイデにほんの少しだったけれど、俺とのイチャイチャで感じちゃったのか、純白だったエプロンは美弥の上気した程良い湿り気を含んで、所々薄っすらと肌の色が透けて見えちゃっている。
こんなの、全裸と変わらない……つか、見えそうで見えない今の状態の方が、俺的にはよっぽどエロく思えたし。
「……ん!」
やば……美弥の姿見ちゃったから、俺の相棒が復活の兆し。
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