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親元離れ不登校克服 朝日新聞2011.11.11

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 「中1ギャップ」 小学校で不登校の子の7割が中学校でも不登校の傾向。

 07年度の国の調査では、不登校は小6で約8千人だが、中1では3倍強の約2万5千人に跳ね上がる。いじめも小6の約1万件から中1で約2万1千件になる。

 日本教育相談研究所長の木下貴博さんは、小中の「段差」の大きさを指摘する。

 まず、勉強のスピードと量だ。教科担任がそれぞれ宿題を出し、定期テストの前には遅れを取り戻そうと授業を急ぐ。さらに、部活動やふだんの学校生活では、小学校で経験しなかった先輩、後輩の厳しい上下関係がある。

 人との関わりが希薄になってきている現在の子どもたちにとって、小学校から中学校への段差は大きくなっているのが実情のようです。中学校では小学校と違い、殆どの科目を一人の担任の先生が見ているわけではありません。中間テストや期末テスト、そして部活。人間関係の構築と学力面でもその際は大きく、6年間慣れた小学校と違って、環境が極端に変わってきます。小学校時代に不登校を経験しなかった子どもたちでも、中学校での環境に慣れるために、最初の1ヶ月間ぐらい緊張感をもって中学校に通います。良い子を演じすぎたり、中学受験で燃え尽きてしまったり、友達関係を学ぶ一番大切な小学校高学年のときを受験勉強中心の生活で乗り切る手段がわからないでいる場合。特に小学校で不登校だった子どもたちは小学校から中学校の大幅な環境の変化に対応しきれない子も少なくないようです。それを「中1ギャップ」と言います。  朝日新聞教育面より抜粋

●中1ギャップ ■入学間もなく不登校に 朝日新聞社 AERA 2010.8.2
 小学校から中学校への移行がうまくいかない「中1ギャップ」の現状はデータにも表れている=左ページのグラフ。2008年度の不登校生は、小6が7727人なのに対して、中1が2万3149人。一気に3倍に跳ね上がる。
 深刻ないじめなどを原因とする不登校は、以前から問題だった。だが、ここにきて浮上してきたのは、学習や生活の変化に対応しきれなくなる「環境不適応型」の不登校だ。
 不登校の子どもの学校復帰を支援する「子ども教育支援センター」(東京都渋谷区)には、今年4月から130件を超す相談が寄せられた。半数以上が中学生の親から。相談件数は、5月の連休明けからどっと増えた。
 同センター会長の木下貴博さん(48)によれば、最近多いのが、「理由がはっきりしない不登校」だという。「子ども自身が、なぜ不登校になったのかもわからない。よくよく聞けば、ちょっと口下手だったり、友だちとの関わりが苦手だったり。親御さんも、どう対応してよいかわからず、パニックになる場合があります」
 学力水準は中堅より上の、都内のある私立男子中学校でも、入学して間もない生徒が突然、学校へ行かなくなった。家では母親に手を上げ、兄弟にも暴力を振るった。自分の頭を壁に打ち付ける自傷行為まで始まった。部屋に引きこもり、生活は完全に昼夜逆転に。
 この男子生徒の父親が、木下さんに電話で訴えた。「なぜ息子が? このままじゃ、親までおかしくなってしまう」
 中1ギャップの引き金になるのは、何なのか?              

読売新聞生活面掲載

●「子どもたちのコミュニケーション能力」が低下しています。
 子どもたちの友達との関わり方が、その経験不足から下手になってきています。最近ではゲームが流行り、一人で遊び、または友達と公園で遊んでもそれぞれがゲームをしているのをよく見かけます。友達付き合いも表面的な元となり、ゲームにどっぷり漬かってしまうとリアルに友達と関わる経験が乏しくなり、それを学習する時期の小学校中〜高学年で友達との対応の経験や語彙表現力を身につけることができないということです。親がついつい甘やかせてしまう、自分でやらせない(経験させない)で先走りして親が何事もやってしまうことが原因でもあります。残念ながら親以外にも子どもに「生き方」を教える人も少なくなり、子どもが憧れて真似をする、模範を示すような大人は少なくなったことも原因でしょう。
 そのような状況で学校復帰させても同じ繰り返しをしてしまう場合が多いといえます。「五月雨式不登校」になるのも「学校に行かない楽さ」を覚えた子どもたちが無意識にそうなります。小学校高学年には友達との対応方法やストレスの発散方法を教えるか気がつかせる事が大切であり、自分自身に自信がついて、多少のことは気にしない、余裕を持って大らかな、豊かな気持ちをもてるようになることを覚えさせてあげたいと思います。
 一度学校を不登校になり、「学校に行けない苦しさ」を知った子どもたちは、二度と同じことを繰り返したくない。孤独感や学校に行くことができない自分自身の不甲斐なさや後ろめたさで過ごすような同じ苦しさを味わいたくないと考えています。それは親以外にも第三者が教え、支え、信じ合い、伸ばしてくれる存在が必要なことであるのです。如何にして「中1ギャップ」を乗り越えるか、「不登校を繰り返さない」で楽しい学校生活を心豊かに暮らせるかが、今後この社会で人の輪の中で楽しく暮らしていけることを、今後も子どもたちに与えていきたいと考えています。小学生の不登校からしっかりと完全に不登校から克服できた子どもたちは中学生で再び不登校になってしまう例は少なくなっています。

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読売新聞生活面掲載


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