こうすれば受かるMBA 2007

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 ■ 執筆者紹介

 

【ハンドルネーム】 AS

【進学先】             INSEAD

【他の合格校】      Duke, Michigan

【途中辞退】         なし

【WL】                 Carnegie Mellon

【不合格校】        HBS, MIT, Wharton, Darden, Tuck

【年齢・性別】       31歳、男

【職歴】               コンサルタント9年

【私費/派遣】       私費

【最終学歴】        名古屋大学 工学部土木工学科卒

【GPA】 2.9

【TOEFL】            263(L26, G27, R26, TWE5.0)

【GMAT】            710(M50, V35, AWA3.0

【海外経験】        旅行と出張のみ

【コメント】           最初に受験してから5年がかりで留学を実現しました

 

■ なぜ今MBA?

 コンサルタントを9年間やってきてプロジェクトマネージャーとしてある規模の売り上げのプロジェクトをデリバリーすることが出来るようになりました。これからさらに売り上げの責任を持つには自分の強みになるサービスを作り上げる必要があり、そのためにはこのタイミングでこれまでのビジネスの知識・経験を体系的にまとめて自分の強みとなるコンサルティングサービスを準備することが必要なので今のタイミングが最適だとエッセイには書きました。でも本当はもっと早く行きたかったのですが、以前アプライしたときに不合格で今になってしまいました。

 

■ スケジュール

2002年            :  TOEFL/GMATを勉強しGMAT710点を出すが、7校に出願するもインタビューに呼ばれることもなく全敗。

2003〜2006年   : 学校からのフィードバックでリーダーシップが弱いと言われたこともあって、仕事に集中する。社内でも昇格し

                         マネージャークラスになる。 GMATのスコアの期限が切れるので最後の挑戦と思って受験を再開する。

2006年1月        : TOEFLの受験を開始。4月に263点が出で。もうちょっと良い点をと思って受けつづけるも点数はあがらず、

                         CBTがなくなるタイミングでTOEFL受験終了。

2006年4月        : エッセイ準備を開始。 

2006年9月        : 6ヵ月準備したことでエッセイは出来上がったと思ったが、推薦状をお願いした方に見てもらったら

                        徹底的にダメ出しされる。 

2006年10月      : ダメ出しされたが何とか形にしてDardenに出願するも結局不合格になる。 

2006年12月      :本格的にエッセイを書き直してTuck、INSEADに出願。 

2007年1月         :12月に出願したエッセイを元にしてDuke, Michigan, Carnegie Mellon, MIT, Whartonに出願。 

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2007年2月          : INSEAD, Michigan, Duke, Wharton, Carnegie Mellonからインタビューに呼ばれる。

                          受験通算で9校目にしてようやくインタビューの機会をもらえた。 

2007年3月          : 最後にHBSにも出願。その後にDuke, Michigan, INSEADから合格、

                           その他の学校からは順次不合格の連絡が届く。

2007年5月          : INSEADに進学することを決定。

          :

 

■ 費用

 

カウンセリング費用             約60万円

英文添削費用                    約20万円

インタビュートレーニング費用 約10万円

試験(GMAT, TOEFL)受験料   20万円程度

出願費用                             20万円程度

 

合計                                  130万円程度

 

■ 予備校選び

長年受験をやっていたので多くの予備校を見ました。ある予備校では運営にも関わったことがあります。その上で僕は大きくカウンセリング、試験対策、英語対策の3つのパターンに分けて、自分にとってどの部分をどういう形で補強してもらうかを考えました。大手のところではこれらをすべてカバーしてパッケージにして提供していますが僕はこれを使わずに、自分が支援して欲しい領域ごとにスペシャリストに支援をお願いしました。

 

・カウンセリング

このタイプは学校選択からエッセイを中心とした出願全般のアドバイスを提供してくれます。ここは合格するために最も重要な領域であり、またそれぞれのカウンセラーの力量だけでなく相性もあるので出来るだけ多くのカウンセラーと話をした上で決める必要があります。また人気のあるカウンセラーは早い時期に行かないと見てもらえないこともあります。僕もいろいろお会いした中ではイフの中野学院長とFECの木下先生はMBA受験だけでなくその先のキャリアまで含めてアドバイスできる素晴らしいカウンセラーだと思いました。

 

・試験対策

このタイプはTOEFL、GMATの授業を提供してくれます。GMATのMath/VerbalやさらにVerbalのSCなどに特化したところも有ります。TOEFLとGMATのVerbalはYESの吉井先生とイフの中野学院長が、Mathはマスアカデミーの中川先生が素晴らしいと思います。

 

・英語対策

このタイプは英文の添削や英語インタビューのレッスンを提供してくれます。僕は帰国子女ではないので安価に僕の英語をスムーズな英語に直してくれるWebのサービスをかなり使いました。英文添削はEssay Edgeをよく使いました。これは僕が書いた粗い英文をスムーズにしてもらったり、ある学校に出したエッセイを他校に使いまわすときの文字数調整などをお願いしました。内容面についてもアドバイスはしてくれるのですが、大したレベルではないのであてにしませんでした。またインタビューは学び.comの電話インタビューはよいと思います。

 

また値段は高くなりますが英文添削のレベルを超えて内容面まで見てくれるのは、New StandardのPaul先生やManabi St.のCarol先生はよかったです。特にCarol先生はINSEADのアドミッションで働いた経験もあるそうでINSEADに合格できたのはCarol先生のおかげかもしれません。

 

■Resume

レジュメでは自分がどういうキャラクターでこれまでに何をやってきてキャリアのどういう段階にあるのかをアピールする必要があります。僕はコンサルタントを9年やっていたので過去のプロジェクトを全部書けばそれだけでレジュメは1ページを超えます。この中で自分がアピールしたいキャラクターを考えて必要なところは膨らませて、その他は省いていきました。また僕はIT系の仕事が多かったのですが一つのプロジェクトでもITエンジニアとして技術的に先進的なソリューションを作ったとも、ITの活用である戦略的な事業を実現させたとも言えました。自分の見せたいキャラクターをイメージした上で、このキャラクターが浮かび上がってくるようなレジュメになるように最後の最後まで何度も修正しました。

 

■TOEFL

TOEFLはあまり高得点ではないのでコメントできる立場にないと思います。ちなみにINSEADの場合はTOEFLはCBTで260点、iBTでは105点以上と言っているのでこれに達しないと足切りにあう可能性があります。最低限のスコアはないとまずいのですが、逆に260点をとれればあとは関係ないという話を聞いたのであまり気にせずに出願しました。

 

 

■GMAT

GMATは普通に英語力やロジック力をつけていくだけでは対応が難しいと思うので、予備校の持っているノウハウを最大限に活用すべきだと思います。YESの吉井先生とイフの中野学院長の授業はとても良かったです。あとはだらだらと長期間やるよりも、僕は平日の夜や土日もずっと使って集中的にGMATのテクニックを磨いていくようにしました。また年に5回受けられるので運良く自分の得意な問題が出たときに高い点数が出るような力をつけてあとは回数を受けようと思いました。約5か月勉強したところで、たまたまVerbalのリーディングで自分の詳しい分野の話題ばかりが出たので710点が取れたのでやめました。

 

■エッセイ

 僕は学歴や社歴で他のアプリカントと比べて優位に立てないと思っていたので、自分の内面をアピールできるエッセイで勝負だと思っていたので最も時間をかけました。INSEADのエッセイも最終的には30回以上書き直していましたし、他の学校でも同じぐらいはやっていたと思います。エッセイはカウンセラーだけでなく、妻やアルムナイの方にも読んでもらいました。特に妻からは“なんか面白くないからダメ”と言われてムカッとしたことが何度もありました。しかし僕は自分の専門領域を誰にでも分かるように書くことがなかなか出来ないのが問題だったので、妻が分らなくて面白くないものはアドミッションも面白くないだろうと自分に言い聞かせてエッセイを書きなおしました。

 

■推薦状

 推薦状は自分が働いていた会社の社長とクライアントの部長からもらいました。アプリケーション全体を見たときに、ここで書いてもらいたいことを考えておいてお願いして書いてもらいました。社長からは社内で幹部候補だということ、クライアントの部長からは他社のコンサルタントと比べても優秀であると書いてもらいましたが、これらはエッセイの中で自分が書くよりも説得力があると思ったので特に強調するようにお願いしました。

 

■志望校・出願先の選定

 多くのビジネススクールではリーダーを育てると言っています。ただリーダーと一口に言っても天才的なひらめきに優れたタイプ、分析力に優れたタイプ、自分で先頭に立って引っ張っていくタイプ、冷静に状況をみて的確な判断力に強みのあるタイプなどなど一言で説明できないいろいろなタイプのリーダーがいます。またビジネス領域でも大企業やベンチャー企業のファイナンス、マーケティング、オペレーションなど様々な分野で活躍しているリーダーがいます。各学校が育てようとしているリーダーもそれぞれ異なっており、それぞれの学校が定義している“リーダーシップ”をよく見てみると学校が育てようとしているリーダー像や、そのために作っているカリキュラムの特徴が見えてきます。

 

僕の場合はGenaral Managementが強いとされている学校を中心に受けました。また西海岸ののりは僕にはついていけないとアドバイスされたこともあって受験しませんでした。その中でもINSEADはグローバルに活躍できるリーダーを育てようとしていると僕は思っています。これはキャンパス(フランスとシンガポールに2つある)、カリキュラム、アドミッションの方針、在校生・卒業生のキャラクターなどの様々な面で表れていると思います。これが僕がINSEAD進学を決めた大きな理由になりました。

 

■インタビュー

インタビューは5校受けることができました。キャンパスビジットはできなかったので日本でアドミッション、卒業生、現役学生とやったり、電話でアドミッションとやったので多くのパターンを経験できたと思います。どの学校でも意地悪なことは聞かれず、オーソドックスに自己紹介、一番のアチーブメント、Why MBA?、Why School?などを聞かれました。また学校ごとの特徴が出る質問も一部あり、チームワークを重視する学校ではチームワークの経験を突っ込んで聞かれることもありました。

 

準備として最も重要だったのはインタビューでのメッセージを明確にすることでした。話す内容はエッセイ作成のプロセスで大筋は出来ていたのですが、約30分のインタビューの時間でアピールできることはエッセイの内容をさらに凝縮する必要がありました。これはインタビュートレーニングを何度かやっている中で効果的に伝えるポイントが明確になり、これをさらにエッセイに反映させることも出来たのでインタビュートレーニングはよい経験になりました。あとはインタビューの最後にこちらから質問する時間をもらえますが、ここで聞く質問は多めに考えておいた方がよいと思います。ある学校では時間がだいぶ余ってしまったのでその場で考えて何とか乗り切りましたがちゃんと考えておけばもっとアピールできたと思いました。

 

■ その他のアプリケーション提出書類

エッセイやレジュメ以外のアプリケーションのパートも重要だと思います。アドミッションもエッセイが大事とは言っていますが、アプリケーション全体で評価するので必要な情報はアプリケーション全体で伝えればいいと考えて書きました。僕は書きたいことがいっぱいありすぎてエッセイの中には書ききれないのでアプリケーションのその他のパートも効果的に使うことを考えました。

 

■ アプリケーション提出後〜合格通知入手

アプリケーション提出後にある賞をもらったのでこれをレジュメやAwardに追加するように各校にお願いしたところ、受け入れてくれる学校も却下する学校もありました。また自分が勉強したい分野の教授にメールを書いたところ返事をくれたり、くれなかったりと様々でした。小規模の学校の方が比較的レスポンスしてくれましたがどの程度効果があったかは分かりません。

 

■ その他役立つ情報

ここまでTOEFL、GMAT、エッセイ、推薦状、インタビューなどをどのようにやってきたかを説明してきましたが、このやることベースのアプローチはあまり効果的でないと思っています。(僕も仕事でもMBA受験でもつい最近までは同じようなアプローチにはまっていましたが。)最近はこのようなやること(手段)のアプローチでなく、目的ベースのアプローチで考えるべきだと思います。もうちょっと具体的に言うとビジネススクールではアプリカントを評価するクライテリアを明確に言っているのでこれに答えることが必要です。例えばINSEADでは以下のようになっています。

 

-Academic Capacity

-Professional Experience and Managerial Potential -International Outlook

-Ability to Contribute to the INSEAD Experience

 

INSEADに合格するにはこの4つのクライテリアに対して高い評価を得ることが大事であり、そのために僕はTOEFL、GMAT、エッセイ、推薦状、インタビューという手段をどのように活用するかを考えました。具体的には以下のように取り組みました。

 

Academic CapacityではまずはGPAが低かったので、GMATとエッセイなどでこれを補強することを考えました。GMATは710点取れました。その他には僕のやった卒業研究が当時の博士課程にいた留学生の研究に役立ったこと、ディベートの全国大会で優勝したこと、社会人になってからMBAホルダーが運営している学校でストラテジーとファイナンスのコースをとって受講者でトップの成績だったことを追加で書きました。これらの情報はエッセイ、レジュメやアプリケーションの中でのエデュケーションやその他の活動のパートなどの書けるところに書いていきました。

 

Professional Experience and Managerial Potential は僕の場合はコンサルタントだったので日本からアプライするであろう著名な戦略コンサルティングファームのコンサルタントと比べて自分の実績が優れていると言える部分を探しましたし、キャリアゴールをコンサルタントして成功することに設定していたので将来は自分がコンサルティングファームのパートナーになること間違いなしとどうやったら思わせられるかを考えました。そこで自分にユニークな実績があり、これに基づいて自分だけしか出来なくてかつニーズも大きいサービスを将来やっていくことをレジュメとエッセイで書きました。また推薦状では僕が働いていた会社の社長からは最年少でマネージャークラスに昇進した将来の幹部候補であることと、クライアントの部長からは他のコンサルティングファームからのコンサルタントが出来なくて困っていたプロジェクトを僕が成功に導いたと書いていただきました。

 

International Outlookは帰国子女や海外で働いていた人がたくさんいるなかで、僕の場合はレジュメや過去の経歴に海外在住経験を書けないので困りました。ただ海外在住経験はなくとも旅行・出張や国内でも外国人とのチームワーク経験は多くあったのでこれをアプリケーションにどんどん書きInternationalなコミュニティに常に興味を持ち続けていたことをアピールしました。またエッセイの中で日本での外国人との付き合いの仲で自分の内面の変化を掘り下げて、これらの経験を通じてInternationalな環境でも十分に貢献できることをアピールしました。

 

Ability to Contribute to the INSEAD Experienceでは日本人のコンサルタントとしてINSEADのコミュニティの中でアピールできるのは日本の製造業の経験ではと思いアピールしました。日本の製造業、特に品質面は世界最先端を行っていると思うのでそのための仕組みづくりや海外展開に取り組んだことを書きました。またこれまで仕事を通じてコンサルティング経験がない人にコンサルティングスキルをつけてコンサルタントとして育てていくことをやっていたので、INSEADでこれからコンサルタントを目指す人をサポートできることもアピールしました。これはエッセイで書きました。

 

これはINSEADの場合の例ですが、他の学校もそれぞれにクライテリアを出しているのでこれに対してどうアピールするかを常に意識してGMAT、エッセイ、推薦状などに取り組みました。

 

■ MBA受験を振り返って

ビジネススクールに合格するために何が大事かを考えると僕は最後まであきらめないことだと思います。そもそも僕にとってのビジネススクール受験はこんなに大変なのかと思うことばかりでした。TOEFL/GMAT試験対策にはじまりエッセイでも何を書けばいいのか分からなず結果が出るか不安な中で必死にもがいて何とか進めていったものの、受験1年目は全校からインタビューに呼ばれることもなく不合格でした。もうやめようかとも思ったのですが、でもやっぱり留学したいと思って再度チャレンジしてなんとか合格を勝ち取ることができました。

 

受験仲間と話をしていてもやはりみんな大変な思いをしています。そんな中で最後までやり遂げた人だけに合格するチャンスが出てくると思います。逆に言えば合格率10%前後と言われる難関校でも最後までやりとげることが出来れば合格確率は数倍アップします。みなさんもきっとつらいときがあると思いますが、MBAを取りたいと思ってやりはじめたのだからやはり最後までやりとげられるようにがんばってほしいと思います。

 

ところで留学を機にブログを始めました。家族のことなども書いていますが、MBAのこともここで書いていることを更に詳細に書いたりもしているのでよかったら見てやってください。

 

http://mademoisellemozart.blog110.fc2.com/