こうすれば受かるMBA 2007

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 ■ 執筆者紹介

 

【ハンドルネーム】Coffee

【進学先】   Kellogg (MMM Program)

【他の合格校】  2校

【途中辞退】    1校

【WL】      1校

【不合格校】     4校

【年齢・性別】37歳 男

【職歴】    大手電気メーカー13年(うち5.5年はシリコンバレー駐在)。キャリアの前半はソフトウェア技術者で、後半は技術企画スタッフ。   

【私費/派遣】   私費

【最終学歴】     国立大学 大学院 工学部卒

【GPA】 3.1(学部)、3.7(大学院)

【TOEFL】    280(L26 S28 R30 TWE5.0)

【GMAT】     680(M47 V36 AWA5.5)

【海外経験】     ベルギー3ヶ月、アメリカ5.5年。ともに仕事関係。

【コメント】     おじさんアプリカントです。

 

■ なぜ今MBA?

ちょっと大げさですが、今後の人生どう過ごすか?を考えました。一度しかない人生で、やはり世の中に対する何らかの自分のユニークな貢献・足跡を残したいなあ、と思ったんですよね。そして、自分の技術系のバックグラウンドを生かした何らかの革新的な消費財を世の中に打ち出すこと、つまり広い意味でのアントレを目標として設定しました。

これまでのキャリアでは、ソフトウェアのエンジニアリング経験を積み、技術にフォーカスしてきました。シリコンバレー駐在しての現地でのソフトウェア開発や、東京での大企業の本社系の技術企画も経験しました。しかし、目標達成のために自分がどの位置にいるのか棚卸しするにあたり、技術系だけではなく、ビジネス・マネジメント系の各種能力を強化することにより、トータルでバランスの取れた人材となる必要性を感じました。そこで、思い切ってビジネススクールで学ぶことに決めました。

しかし、技術系アントレで成功している人たち(Bill Gates や Steve Jobs)などは、MBA を持っていないですし、MBA は必ずしも必要ではないと思います。しかし一方で、ビジネスのフレームワークを持っていないために Bill Gates になり損ねた例もたくさんあると思うのです。私は、自分が彼らのような天才では残念ながらないことを認識した上で、(Gates を目指すわけでもないのですが)、「急がば回れ」作戦で地道に MBA で実力を積み上げることにしてみました。

 

■ スケジュール・費用

全般的な受験スケジュール

2005年4月以前:   青山 T/G セミナーや江戸義塾などのカウンセラーなどに相談しながら、MBA 受験を検討。

2005年4月     :  MBA 受験を決意。プリンストンで TOEFL の学習を始める。

2005年4/E     :  TOEFL 受験1回目 (CBT 250)

2005年5月     :  青山T/Gセミナーで GMAT (Verbal) 受講開始。

2005年5月     :  運悪く交通事故に遭い、手術&入院。生きていることに感謝し、かつ生きている間にやりたいことはやり遂げよう、という気持ちを新たにする。入院中も英語の勉強は継続したが、体力ダウン。青山 T/G のサポートにより、なんとかフルブライト奨学金のエントリーシートを締切ギリギリに代理提出(感謝!)

2005年6月     :  退院後、首にコルセットをはめながら会社の社費留学制度の面接を受けるも、あえなく敗退→私費留学を決意。

2005年6月     :  フルブライト用のエッセイ作成。今にして思うと、「Why MBA」の基本骨子はここでできたのではないかと思われる有意義な機会だった。

2005年7月      :  TOEFL 受験2回目 (CBT 233) →気合を入れなおすことを誓う。

2005年8月     :  TOEFL 受験3回目 (CBT 280) →TOEFL 終了

2005年9-10月    :  プリンストンにて、中山先生の GMAT セミナー受講。

2005年10月     :  GMAT 受験1回目 (600)

2005年10月     :  フルブライト書類選考落ち(涙)。

2005年12月     :  GMAT 受験2回目 (570) →苦手なエッセイを継続するも、今年の受験は見送りを決意。今後は GMAT に集中し、来年へ勝負持ち越し。この頃は、受験仲間と休日缶詰のエッセイ合宿も張った。

2005年1-3月    :   YES で GMAT SC の受講開始。目から滝のようにウロコが落ちる。

2006年3-4月    : AffianceでGMAT(Math、Verbal)受講。

2006年5月     : MeisterでGMAT(Math、Verbal)受講。

2006年5月     :  GMAT 受験3回目 (510) →スッキリと基本に立ち返ることを誓う。アフィアンス仲間との週末勉強会を開始。まさに GMAT 漬けの日々を繰り返す。

2006年9月     :  GMAT 受験4回目 (680) →GMATはほぼ終了。大台には残念ながら達していないがエッセイに主軸を移す。推薦者依頼し、快い返事をいただく(感謝!)。

2006年11月     :  A校、B校に出願。共に 1ラウンド。

2005年12月     :  GMAT 受験5回目 (600) →GMAT はここで停止。9月の680点を採用。

2007年1月     :  Kellogg と C校、D校、E校、F 校、G校に出願。全て 2 ラウンド。

2007年1月     :  B校より、奨学金付きの合格!長い受験生活で、初めてのポジティブな結果に感謝!A校は敗退。

2007年1/E     :  東京で Kellogg の卒業生インタビュー。

2007年2月     :  東京で D校、G校のアドミッションインタビュー。

2007年3月     :  インタビューのインビが来ない E校と、「Visit を強く薦める」とする G校にキャンパスビジット。

2007年3月     :  東京で C校の卒業生インタビュー。H校に出願(3ラウンド)。

2007年3/E     :  Kellogg と C 校に合格!この時点でMBA受験は終了。G校は敗退。H校は Withdraw。D校は Waitlist → Withdraw

2007年4月     :   E校とF校に敗退。これで全ての結果が出揃う。迷いに迷い、Kellogg を進学先として決定

 

■ 費用

予備校・カウンセリング代、参考書代、GMAT/TOEFL受験料、模試受験料、スコアレポート送付料金、キャンパスビジット渡航費、9校のアプリケーションフィー、勉強場所の使用料、合格校への Deposit などを合わせて、いい車が買えるほどの出費をしました。MBA 受験のコストはクレイジーです!!しかし、やはり志望校への合格が第一なので、将来への投資だと考えてこれらのコストを泣く泣く負担する人が多いですね。

 

■ 予備校選び

私は色々と予備校を渡り歩いた方だと思います。MBA 受験には謎が多いので、色々なところで提供されている情報を拾ってきて、総合的に自分のものとしてつなぎ合せるという手段をとりました。ただし、その分カネと時間はかかります。

 

青山T/Gセミナー

2年間を通じて受験全体のあらゆる面でお世話になり、受験生仲間もたくさんできました。エッセイが佳境になる季節には週末合宿を張り、皆で集中的に作業をしました。GMAT に関しては、小規模なクラスで Verbal も Math を教えてくれます。Verbal では simulation test を行っていて、実力の確認のために何度か参加しました。また、Math では松下先生の難問クラスに参加しました。初級者の方よりは、中上級者の方がさらに Math を固めたい場合に特にお勧めで、どんな高度な問題でも丁寧に解説してくれます。

 

Affiance

GMAT 全般に関して最もお世話になったのがここアフィアンスです。Verbal と Math の両方の講義がありますが、私にとっては特に Math と CR で参考になるところが多かったです。また、土佐先生は熱いキャラクターで、小手先のテクニックだけではなく真の実力をつけるための数多くの方法を伝授してくれました。一人一人の相談にもよく乗ってくれて、GMAT 以外の受験戦略全般に関しても有益で現実的なアドバイスをくれました。また、(アフィアンスが巧妙にお膳立てしてくれることもあり)ここのクラスメイトとは本当に強い絆を結ぶことができました。彼らと共に勉強や貴重な情報交換などができたことは、長い受験を乗り切る上で大きなプラスでした。

 

江戸義塾

ここの Ed 先生も最も付き合いが古い一人です。メインのカウンセラーではなかったのですが、エッセイのネタ出し、エッセイやアプリのセカンドオピニオン、Resume 作成、インタビュー特訓など、私が抱える個別かつ散発な問題に対して、常に迅速・フレキシブルに高いクオリティの対応をしてくれました。各学校のエッセイ課題分析セミナーをはじめ、個別カウンセリング以外の安価なグループセミナーも数多くの企画があります。例えば、「反省しないアメリカ人を扱う方法」という本の著者のロッシェル・カップ氏を招いたセミナーでは、アメリカ・日本の文化の違いを押さえたコミュニケーションの方法を学ぶことができました。特に Kellogg 出願に際しては、Ed 先生にアプリケーションのチェックをしてもらい、なるほど〜と思える有益なアドバイスを頂きました。このアドバイスに基づいてアプリケーションを修正したことにより、Kellogg 合格に一つ近づいたと思っています。

 

【プリンストン/アゴスジャパン

TOEFL と GMAT でお世話になりました。特に中山先生の GMAT Verbal 講座では、基本事項を一通り学べ、演習量も多いです。特にここが配布する「ホワイトブック」は繰り返し復習しました。また、AWA の演習コースは、プロの第三者によるチェックを受ける目的で受講しました。ここで開催される各種イベントや無料セミナーや学校紹介などは有益なものが多いので、定期的にチェックすることをお勧めします。

 

YES

SC に関しては、ここがベストです。MBA 講師やカウンセラーには、なぜか熱い方が多いのですが、YES の吉井先生もその例外ではありませんでした。これでもかと言わんばかりの規則集を叩き込んでくれ、摩訶不思議な SC の謎が次々に解き明かされるので納得感があります。多くの MBA 受験生にとって SC のバイブル的存在であり、私も全面的に信頼し、繰り返し復習していました。

 

マイスター

GMAT ゴールデンウィーク特訓コースを受けましたが、所用のため2日間欠席したのと、この期間体調が悪かったのであまり集中できていなかったのが残念でした。しかし私にとっては特にここの CR と AWA は大いに役に立ち、何度も復習しました。

 

インタフェース

主にインタビュー特訓で活用しました。また、力試しのために、GMAT 模試を1度受けました。ここの問題は、完全にオリジナル問題で、AWA, Verbal, Math を含みます。出された問題を持ち帰ることはできません。私の場合、模試と本番の点数が全く一致していました。

 

■Resume

Resume は、受験全体では比較的目立たない項目ですが、実は重要な要素だと思います。 アプリカントの経歴を最も簡潔に記したドキュメントなので第一印象を決定しうるものですし、インタビューにも Resume を持参します。また、私の場合は職歴が長いので、たくさんのトピックの中からどのように選んで1枚の紙にレイアウトするか、が肝心でした。まず参考書を頼りに自分なりの Resume を作成し、それを友人や複数のアドバイザーに見てもらい、全体構成・一つ一つのアイテム・見た目・言葉の使い方など色々な意見を吸収しながら結構な時間をかけて最終版に仕上げました。

 

■TOEFL

私の時代は CBT でしたので、iBT を受験される方にとって参考になるか分かりませんが、プリンストンの TOEFL Strategy, Listening Intensive, TWE に通いました。TOEFL Strategy では、L/S/R がバランスよく学べます。特に文法に関しては、この配布テキストを復習するだけで十分でした。Listening Intensive では、リスニングの効果的な学習方法を伝授してもらえたと思います。また、複数の教材・CD で練習しました。TWE に関しては、使いやすいテンプレートを見つけて、その上で時間以内で書き切れるように何度も練習することがよいと思います。

 

■GMAT

GMAT は、MBA 受験中最も苦労しました。最終的に 700を超えなかったので偉そうなことは言えませんが、苦労する中で得られた私なりの知見・経験を共有させていただきます。

 

【全般】

 

GMATノート: A5サイズのルーズリーフに、自分だけの GMAT ノートを作成していきました。自分なりに得た知識や、複数のGMAT予備校に通った際のそれぞれの学校が教える内容の全てのエッセンスをこのノートに凝縮・集約していました。例えば、様々な細かい SC ルールや、CR の解法パターン、忘れそうな単語、AWA テンプレート、MATH の公式などをここに整理して、常に持ち歩き、電車の中・食事中・待ち合わせ中・・・など至る所で復習していました。こういうノートを自分自身で作成することにより学習効果は上がったと思いますし、今でもこのノートには愛着があります。

 

勉強時間: 仕事を続けながらの GMAT 勉強はなかなか大変でした。平日の会社就業後や休日にじっくりと問題を解いたりする以外に、例えば以下のように勉強時間を捻出する工夫を試みました。
  • 徒歩の時間:例えば通勤時間の中で、徒歩時間が25分程度占めていたので、この時間に歩きながら単語の暗記をしました。その他、どこに出かけるにも、上記の「GMATノート」と「英単語3800」は持ち歩き、歩きながら3800を勉強していました。
  • ジョギングの時間:ダイエットのためジョギングをしながら、3800のCD を MP3 に変換したものを聞いていました。ジョギングはその後サボってしまったのですが(^.^;)、現在復活中です。
  • 風呂の時間:A4サイズの透明プラスチックのクリアケースの中に何か暗記モノ(単語集の見開きページなど)をコピーしたものを入れて、風呂に入りながら暗記していました。
勉強場所: 私は家での集中が難しいタイプの人間だったので、以下のような場所で勉強しました。
  • ファミレス:24時間オープンであり、広いテーブルが使えるので、よく活用していました。ドリンクバーだけで長時間ねばれることもよい点でした。ただ、他のお客さんの声がうるさいことがあるので、常に耳栓を持っていきました。店員さんも私の顔を覚えてくれて、最後の方には割引券などをくれるようになっていました。渋谷のロイヤルホストさん、ありがとう!
  • アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ内):ファミレスと違って静かなので、よい眺めでストレスなく勉強ができます。ノートパソコン用の電源コンセントやワイヤレスLANが備わっていることも便利です。また、ここにくれば受験仲間にも会えるので、各種情報交換にも花が咲きます(長時間おしゃべりには注意!)ただし23時には追い出されてしまいます。
  • マンガ喫茶:24時間オープンで静かでパソコンが使えるため、一度試みましたが、朝方までマンガを読んでしまい、大失敗でした。。。
各時間軸で: 以下のようなことを念頭に置きました。
  • 受験日の選定:GMAT は1年で5回しか受験できないため、計画的に日程を組むこと。また、「無駄打ち」をせず本当に自信のある時にだけ受験するべき。試験中の集中力を最大化するために、重い仕事がありそうな時期はできる限り避ける。休日直後の受験がベスト。
  • 1週間前: GMAT Prep をやり倒して、実戦感覚を培うこと。
  • 前日:あまり勉強しすぎずに、十分な睡眠と体調維持をする。体調が悪かったり、(GMAT Prep の結果)自信がない時は前日であっても勇気をもってキャンセルする。
  • 当日:軽い歩行運動。普段からまとめてあったノートを再確認(AWAテンプレート、SCルール、CR パターン、Math単語、、など)。時間があれば、Math/SC/CR をランダムに一問ずつ見てみる。試験直前にはユンケル・目薬投入、トイレで洗顔。各セクションの直前には靴下をぬいで深呼吸・耳栓など、やりすぎとも言える手段でとことんアルファ波の捻出。

【Math】

理系出身ということもあり、Math にはあまり苦労しませんでした。しかし結果として最高得点時の Math が 47 と、大変もったいないことをしてしまいました。

 

【Verbal全般】

Verbal には本当に苦労しました。。。受験後の感想ですが、Verbal は英語の実力はもちろんのこと、それ以上に「集中力と頭の回転」が要求されるテストだと思います。一定の時間内に、与えられた課題に対して頭の中で効率的に論理・言語の情報処理を行い、解を選ぶための意思決定をする能力を必要になります。この点において、Verbal のスコアを上げるためには普段からの「根本的な生活の仕方」が左右するのではないかとさえ思います。例えば極端な話ですが、洗濯物をたたむとき、切符を買うとき、日本語の文章を読むとき、人の話を聞くとき、集中して効率的に頭の中でテキパキと情報処理しているか?といったようなことが意外と重要なのではないかと思います。

言語処理に関しては、限られた時間の中で英文を読み込み、即座に理解するという GMAT 以前の訓練が必要であると思われます。このための土台として、速読と単語の強化は必須でしょう。単語の暗記は私にとって苦痛だったのですが、「連想記憶法」を活用しました。要するにダジャレのことなのですが(^^;)、例えば「extricate(開放する)」という単語は、中に「tri(鳥)」が入っています。鳥がカゴの中に入っているイメージをして、さらに「ex(外に)」がついているので、「extricate =鳥をカゴの中から開放する」という強引なストーリーをこしらえて覚えました。あまり格好のよい覚え方ではないのですが、不思議なことにこのようにして覚えた単語はなかなか忘れません。

 

【Verbal・SC】

まず、SC の基本知識・パターンを身につけます。これは、どの参考書や予備校でもそれほど違いはなかったかもしれません。その後、高得点をめざすのであれば、何をおいても YES の受講をお薦めします。

 

【Verbal・CR】

CR については、色々な論理のパターンをテンプレートとして持っておくと実践的だと思います。例えば、「AなのでBになった」という論理を攻撃するものとして「Bになった原因はAではなくて、実はCだったからである」というのがパターンの一つです。私は、いくつかの予備校から複数のパターンを入手して、それらを統合的にまとめていました。また、問題文で論理構造をパッと頭の中にビジュアライズする訓練をしました。例えば、「ある法律が制定されたので、公害が増えた」という問題文であれば、頭の中で1.法律を書いた巻物、2. 左から右への矢印(→)、3. 工場から煙が出ている、といったイメージ(=絵)を頭の中に描きます。この方法で訓練しだしてから、より文章の論理構造を捉えやすくなり、2度読みの頻度も減ったように思います。また、Bold Face や Complete 問題など、最近の問題傾向への対策も重要だと思います。

 

【Verbal・RC】

最近は RC は易しくなってきているので、できるだけ早く確実に解答することが重要だと思います。そのために、単語と速読の訓練が肝心だと思いますが、私は単語には力を入れたものの、速読はサボリ気味でした。これは反省点です。

 

■エッセイ

プロのカウンセラー(本人の希望により匿名)にお願いしました。MBAのエッセイカウンセラーは個性的な人が多いので、自分にとって合う人を探すのが重要だと思います。私の場合は複数のカウンセラーと実際に会って話し、他の受験生とも情報交換しながら、最終的に絞りました。ある程度名の通っているカウンセラーは皆それぞれ素晴らしい人達のように見えたので大いに悩んだのですが、私の場合、エッセイのクオリティに対してや、作業がダラけがちな自分に対して、最も厳しく指摘してくれそうな人を選びました。(おかげで、ボコボコにやられましたが・・・。よりよいエッセイを仕上げてほしいという熱意から来るものだと思っています。)。また、第三者の意見も聞いてみたい場合には、適宜江戸義塾の Ed 先生に相談しました。彼は常に私のイレギュラーなリクエストに柔軟に対応してくれたので、本当に助かりました。

しかし、あくまでもカウンセラーは自分の仕事をサポートする存在であり、主体は自分自身だと思います。また、エッセイはテストとは違い質問に対して「これが正解」というものはありません。人間が一人一人違うように、結果としてエッセイも違うものになり、この「違い」こそがビジネススクールが求めているものです。このため、他人のエッセイを参考にするよりもむしろ自分の過去や個性をえぐり出すことにより、自分の考えを厳しく深く洞察するプロセスが重要かと思います。この作業ができるのは、まさに自分だけだと思ったので、私はカウンセラーに相談しながらも結構「一人で悩む」ことにしていました。むしろ、このプロセスを経ると、自分自身がどういう人間で、何に向かうのかが見えるので、エッセイ全体がスッと一貫したものになると思います。エッセイの進め方としては、1.質問の正確な理解、2.執筆ストラテジー立案、3.具体的執筆という順番で行いましたが、このストラテジー立案の段階でエッセイとして伝えるべきメッセージが明らかになると、その後の作業は比較的滑らかに進んだのではないかと思います。

また、エッセイでは、アカデミクスや文化の観点から「学校と自分のフィット」を説明することが重要です。このため、各学校の説明会には積極的に参加し、学校についての情報収集をしながら、「自分にとっての」フィット、そのカリキュラムや文化にどう貢献できるのか、どのような学びの効果があるのか、など「自分バージョンの感想」をメモしておくと、後々になって役に立つと思います。また、説明会では積極的に卒業生や在校生と話し、後々にもコネクションを保たれるとよいかと思います。

私の大きな反省点としては、エッセイに関するタイムマネジメントが破綻していました。コンスタントに作業していなかったツケは 2nd round の締め切り頃(12/後半〜1/10あたり)に一気に回ってきました。幸い2週間以上の休みが取れたので、この期間に集中的にエッセイに当たることになりました。この期間は、自宅缶詰状態で、まさに起きてから寝るまでの全ての時間をエッセイ(+アプリ)に費やしました。外に出ることと言えば、殆ど自宅から100メートルぐらいのコンビニだけだったような気がします。さすがにこの期間はかなり集中してできたと思いますが、最後には腰に来ました(涙)・・・やはりもっと前からコンスタントに仕上げていく方がよいものができると思います。

 

■推薦状

推薦者としては、会社のマネージャ職の2人にお願いし、3通必要な場合は加えて会社のピアの方にお願いしました。推薦者選びの基準としては、「自分との付き合いが長く、濃いこと」とし、役職レベル・日本人/外国人・出願校の卒業生かどうか、などの要素は二の次にしました。このため、推薦状のネタが非常にバラエティに富み、かつ深みのあるものになったと思います。また、これらの推薦者の方々が全員、二つ返事で快く引き受けてくれたことに深く感謝しています。

 

■志望校・出願先の選定

私はビジネススクール入学時の年齢が37歳と、MBAの学生としては最高齢の部類にあたると思われます。年齢的には むしろE-MBA が平均年齢のド真ん中だったので、出願先としては MBA と E-MBA を両方検討しました。しかし、自分の Learning Style を観察したところ、2年間じっくり勉強するのが向いてそうであることや、自分よりも若い人たちとのフレッシュな議論をしてみたかったため、2年間のMBAに集中することに決め、米国9校に出願しました。年齢を考えるとリスクが高い出願戦略でしたが、気にせず行きたいところに出すことにしました。

出願校の選定基準は、技術系のバックグランドを最大限に生かしながら、さらに足りないマネジメントの能力を補うことのできること、アントレプレナシップ、エンタテイメント・メディア経営などが充実していることポイントでした。ただし、これらに完全にマッチにない学校でも、興味のあるところは出願することにしました。たとえランキングが高くても、これらがマッチしていなさそうであったり、カルチャー他の理由でしっくりこないと感じた学校は出願していません。また、2年間での学びの成果を最大化したいと考え、各校の Dual Degree Program は積極的にリサーチしていました。

結果的に米国の MBA にのみ出願しましたが、ヨーロッパや中国、インドの学校の可能性も真剣に視野に入れていました。特に中国とインドの MBA は、1. 今後の成長性、2. 自分をユニークな人材に育てられるという理由で考えていました。米国の出願結果によっては、これらの国の学校への出願をしていたと思います。

進学先の Northwestern 大学 (Kellogg) では、MMM という Dual Degree (1.MBA、2.技術系マネジメント)のプログラムに参加できるので非常に満足しています。上記「2.技術系マネジメント」の学位は、これまで MEM (Master of Engineering Management) だったのですが、今年からはプログラムが改革され、オペレーションとデザインという2つのメジャーが選べるようになりました。これはあまり大っぴらになっておらず合格後に知ったのですが、私にとって非常に楽しみな変化です。また、Kellogg の最大の特色の一つである「ヒト中心」な環境も大変気に入っています。

 

■インタビュー

【準備作業】

典型的な質問に対する受け答えを Excel のファイルにまとめていくというスタイルにしました。ただし、英語の文章を暗記するのは最小限にとどめ、言いたいことのポイントだけを押さえておくという形としました。また、自分自身を「商品」に見たて、商品としての一貫性やキャッチコピーなど、売れやすい方法を考えようとしました。

【トレーニング】

インタビューの準備には「他流試合」で色々なキャラクターの人とのインタラクションに慣れることをお勧めします。私は、エッセイカウンセラーにインタビューも相談していたのですが、他にも4〜5人の人と Mock Interview をしました。(江戸義塾の Ed、Interface のデバリエ、ラピン、Manabi.st で見つけた元アドミッションの人、など)。それぞれ、異なった観点から非常に有益なコメントを頂きました。ビデオで自分の表情、視線、姿勢、ジェスチャー、声のトーンなどを確認することも有効だと思います。

中でも、インタフェースのラピンのインタビュートレーニングは強烈でした。非常に厳しいという話は聞いていましたが、「アタックNo.1」の猪熊コーチのような体育会系のノリでした。英語もしっかりしている優秀な受験生の女性がラピンのインタビュー後に1時間ぐらい泣いてしまい、そのままタクシーで帰ったという逸話もあります(彼女はその後、某トップ校に合格)。厳しいですが、有益なヒントを体になじむように教えてくれるので、私はこのラピンのインタビューレッスンを IC レコーダーに録音し、何度も繰り返し聞きました。

【情報交換】

インタビューに関しても受験仲間がいることがアドバンテージにつながります。インタビューの内容などに関する濃いギブアンドテイクの情報交換がなされるような積極的なコミュニティな身を置くことは、単に予備校に所属する以上に大きな価値があります。

【キャラ変】

1月のアプケーション提出後は、インタビューのためにやや「キャラ」を変えることにしました。これまでTOEFLやGMAT、エッセイなどに取り組んでいる間は「受験生と」してあまり遊びに行くことなく、どちらかというと暗〜い人生を送っていましたが、アプリ提出後は積極的に飲みに行くなどして、明るく社交的だったはずの自分を取り戻す努力をしました。その上で、カウンセラーや他の受験生と会ってインタビューの練習をするなどもしていました。インタビューでは典型的な質問に対してまじめに答える準備をするだけでなく、話をする相手として心地のいいパーソナリティであると思わせるプレゼンテーションをすることもプラスに働くと思います。

【その他】

一つ Tips としては、インタビューでは Resume を和紙に印刷「しない」方が無難かもしれません。特に日本人のアプリカントが多い学校では、和紙の Resume に飽き飽きしている場合があります。私は某有名校の Admission に和紙の Resume を見せたところ「好きではない」とはっきり言われました。(泣)

 

■ その他のアプリケーション提出書類

Differentiate そうな箇所はできるだけ工夫をすることしました。例えば Extracurricular Activity, Career Progress などは一度はカウンセラーと相談して良い内容に仕上げておくのがいいのではないかと思います。

 

■ アプリケーション提出後〜合格通知入手

アプリケーション提出後も、スコアレポートや Transcript が届いていないなど不慮の事態が予測されます。定期的に Online Application のページで Status をチェックして、問題があれば早急な対処が必要です。私の場合は、C校に送ったつもりの TOEFL スコアレポートが届いていないようで Application が Incomplete となってしまっていました。そこでアドミッションに対してスコアレポートを送ったはずだとの旨のメールを送りましたが返事が来なかったためにさらに電話でコンタクトを取り、スコアレポート送付のリクエストをあらためてETSにした上でその旨をメールでアドミッションに報告しました。その後、Application の Status は Complete となり、インタビューのインビテーションも来ました。

 

■ その他役立つ情報

必要な情報は本ではなく、ほぼネットで検索をかけまくって入手したように思います。こちら↓は有料ですが、MBA の合格エッセイ集を見ることができます。 Vault.com (http://www.vault.com/hubs/600/255/schome_255.jsp?ch_id=255)

 

■ MBA受験を振り返って

やはり、「絶対に諦めないこと」ですね!! 特に社費留学でない場合は、会社からのプレッシャーもないので、いつこの面倒くさいプロセスを止めても誰も怒る人はいません。私もついつい楽な方に逃げようとすることがありましたし、私の受験仲間でも1人2人、(何らかの事情があったのかもしれませんが)音沙汰がなくなっていく人がいました。一度受験にコミットしたら、長い受験生活の中でモチベーションを高く保つための工夫も必要かもしれません。モチベーションを高く保つための工夫としては、1自分なりの志(ゴール)を定期的に確認すること、2. 一人でだけ勉強せずに、予備校に行ったり、学校説明会に参加したり、受験コミュニティに属して定期的に仲間と会うことが挙げられます。こうして気持ちを持続させながらの受験活動の結果、なんとか合格を頂くことにつながったのだと思っています。

 

予備校の先生・カウンセラーの方々や受験仲間には本当にお世話になりました。特に、私のメインカウンセラーには本当にお世話になり、ここで十分にエピソードを紹介できないのが残念です。本当にありがとうございました。また、色々な面で長い間支えてくれた彼女にも感謝したいと思います。2年間殆ど遊びに連れていかないわ、受験にかかる将来のリスクはあるわ、食いすぎで太るわ、、、という、ある意味最悪な、いつ逃げてもおかしくない状況満載の中、よく耐えてサポートしてくれたと思います。こうした流れを経て、晴れて合格後、結婚して一緒に渡米することになりました!(^^)v 最後はノロケになってしまい恐縮ですが、今後の自分自身の留学生活を楽しみに、また今後受験される方が1日1日を大切に使われて志望校に合格されることを心より祈念しております。

 

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