私はいま、『この世』に対してきっぱり対立している自分を意識している。
それはしかし、この世を白眼視するとか、キリストを信じない人はすべて悪人だ、などという意味では決してない。
『十字架の言』創刊に当って、私の心に最も鮮やかに刻み込まれたのは、
 
十字架の言は、滅び行く者には愚かであるが、救いにあずかるわたしたちには、神の力である」
 
(第1コリント1の
18)
と言ったパウロの言である。

彼の語っていることを、私なりに翻訳することを許されるならば、世の人々は栄誉と繁栄を憧れ求め、「力」を獲得しょうと願ってやまぬ けれども、この権力意志こそは滅亡への道であるということを、私も力を込めて語らなければならないのである。

その際、十字架にかけられ、復活したまいしキリスト以外の何ものにも、(私は)心を奪われないであろう。

   (高橋三郎:『十字架の言』創刊の言より抜粋)



高橋三郎先生のプロフィール

 1920年生れ。東京大学工学部、および同教養学部卒。その後、同大学院で西洋古典学を学ぶ。
 195
5〜58年、ドイツのマインツ大学に留学し、アドルフ・ハーメル教授のもと、ルターの根本思想を研究する。そしてその学位 論文を、帰国後『ルターの根本思想とその限界』と題して発表する。
 一方、先生は一高時代から人生の意味と目的の探求に悩み、その果てに無教会キリスト教に行き着く。その経過は、初め三谷隆三に師事し、三谷亡き後は矢内原忠雄に師事する。

 ドイツ留学から帰国すると、ICUの講師等を努めた後、無教会の独立伝道者として立つ。その後は、ほぼ生涯にわたって個人雑誌『十字架の言』を発行すると共に、毎週の聖書集会を開催し、そして全国各地や、韓国、台湾などをめぐって、講演活動とセミナーを行なう。
 また、先生は教育事業にも力を注がれ、独立伝道の前に「登戸学寮」の寮長を歴任すると共に、三重県愛農学園高校や山形独立学園高校の教育にも尽力され、そして自らも、島根県に『キリスト教愛真高校』を創立されて、次の時代を担う若者の育成と指導に当られた。

事故と病気:

 1994年 4月26日、高橋先生は交通事故による大怪我で、頚髄損傷の重度障害を負い、体の自由を失って終生車イスの身となる。しかし、集会の『週報』を通 して、毎号口述筆記による真理の言葉を語り続け、高橋聖書集会を最後まで守り、指導した。時に車イスで集会に出られ、講義された内容は、現在CDに収録されて発行されています。

 2010年 6月24日
、肺炎のため召天する(89才)。

● 更新案内:
'10/11/21:「高橋三郎ノート」の表紙を掲載。
'11/8/19:「王としてのイエス」のページを補充
      しました。
'11/10/14: 翻訳書を追加。ブログを掲載しました。
'14/9/22: 著書、一部追加。
'14/10/31: 『ロマ書講義(初版)』の掲載を始める

'14/11/01: 「ロマ書講義1-2」をアップする



神の国は近づいた

 王としてのイエス ロマ書講義(初版)

 主要著書:
  個人雑誌『十字架の言』 (1965年創刊)
  『高橋三郎著作集』全11巻( 2000/教文館)
 (※以下、『著作集』所収のものは割愛)
  『独立伝道の歩み』 ('85/キリスト教図書出版)
  『ロマ書講義』1〜5('60/山本書店)

  『ドイツから見た日本』(1961/聖燈社ほか)
  『ヨハネ伝講義』上・下(1972/待晨堂)
  『マタイ福音書講義』上・中・下(1990/教文館)
  『使徒行伝講義』 (1987/教文館)
  『第一テサロニケ書講義・病床雑感』 ('96/教文館)

  『ガラテヤ書講義』(1995/教文館)
  『キリスト信仰の本質』(1971/新教出版社)
  『
ルターの根本思想とその限界』('60/山本書店)
  『真理の受肉』『真理探求の旅』('04,'05/教文館)
  『キリスト者の政治的参与』(1967/待晨堂)
  『宗教からの解放(無教会の課題と使命)』
                (2003/証言社)
 (共著書)
  『エロヒム歌集』月本昭男共著(2008/教文館)
  『真理の深奥に迫る』 島崎暉久共著('06/証言社)
  『性と結婚の奥義』島崎・尾形共著('01/証言社)
  『教会と無教会』島崎・雨宮共著('99/証言社)
  『仰瞻・沖縄・無教会』島崎暉久共著('97/証言社)
  『沖縄問題とキリスト者の責任』('70/聖燈社)

  『現代とキリスト者』政池 仁 編
'65/山本書店)
 (その他、共著も含め多数)

  講義CD:全12巻
  講演と講義テープ:多数
 (翻訳)
  ヒルティ『人間教育』(1959/白水社)
  バジレア・シュリンク『神の現実』('75/待晨堂)
  同上・シュリンク『はじめの愛』('83/教文館)

  『敗北の勝利』:『十字架の言』300号記念文集
     高橋聖書集会編(1991/聖山社)

 ■リンク:
 渋谷聖書集会
 高橋三郎先生の流れをくむ集会のサイトです。

 キリスト教愛真高等学校
 島根県にある、高橋三郎先生が創立された高校です。

 
無教会研修所
 若い頃に「キリスト教夜間講座」として通っていた所。
 ここで、高橋先生の『キリスト信仰の本質』を学んだ。



Last update:'14/11/01

制作: スタジオ・デーヴァ・ガイア