中・四・九vol2 12日目

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2007.05.27 12日目

ボクの車はトヨタオーパ2000CC、いたって普通のワンボックスカーである。

①運転席と助手席をいっぱいまで前に引く。
②後部シートの尻の部分を前にぐるりんとひっくり返す。
③シートの背もたれに付いてる頭に当たるやつを引っこ抜いて背もたれを前に倒す。

コレでほぼつなぎ目に段差の無いフラットスペースの出来上がり。そこに銀マット2枚を重ねてひいて快適な寝床となる。対角線上に寝ると足も伸ばせるし寝返りもできる。が、高さが無いのが少々不満。

芦刈海岸ムツゴロウ保護区(あしかりかいがんむつごろうほごく)佐賀県小城市

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諫早湾の干拓事業で一躍有名になったムツゴロウ君。

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この保護区ではシオマネキ君と共に自然のままの状態で観察できる。その割りに観光客は皆無。なぜ?

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干潟をみると結構ウヨウヨいる。

干潟はこいつらの穴だらけだ。

ちっこいくせに気性が激しいのか自分の縄張りに余所者が入ってくると、ちっこい背びれを目いっぱい広げて威嚇している。

動きが面白くて見ていて飽きない。

有明海沿いを快適に走っていたら突然に渋滞地域発生。今日は干潟で「ガタリンピック」があるらしい。会場の道の駅「鹿島」は人と車でごった返し。白バイに捕まってうなだれてる奴もいた。
どうりでさっきの保護区に人がいないわけだ。
おもしろそうだったけどこんな状況の中に入っていくファイトは無し。よって横目に見てスルー。

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道の駅「太良」(みちのえき たら)
ガタリンピック会場のすぐ近くにあった別の道の駅。こっちはすきすきだ。

漁師の館という店の軒先でおじちゃんが干物を売っている。そこで買ってみたのがトビウオの干物。

食べてみると意外に柔らかくて丁度いい味加減。酒のつまみにもってこい。おじちゃんのバリバリの九州弁に押されて2袋購入。

いまだに九州弁の・~たい・~ばい・~と の使い分けがわからんたい。

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有明海の名物に「竹崎かに」というのがあるらしい。

太良町界隈の道沿いにはカニ料理の店がよく出てくる。

名物は食う!の信念に基づきさっそく食ってみた。

竹崎かにはワタリガニの一種で、有明海のプランクトンで育って格別に旨い。らしい。

実際は普通に美味しいが、格別かどうかまでは微妙。

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その後島原半島に入ると街はサッカー一色になる。

注意して周りを見てみるとここは国見町だと気付く。

サッカーファンでなくても国見高校の名前ぐらいは聞いたことがある。全国高校サッカーで有名な学校だ。

とにかく町中サッカー、サッカー、サッカー。

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島原城(しまばらじょう) 長崎県島原市

天草に寄らなかったので、お城でキリシタンを学習。

綺麗に復元された城だけど、屋根に破風(はふ・屋根にある三角形の出窓みたいな所)がないので見た目に物足りない。

建物の中は資料館になっていて、領民が隠し持っていたマリア像だとか、踏み絵に使われた板などが展示してあってなかなか興味深い。

たかだか4万石の大名にすぎなかった島原藩。それがこんな巨大な城を築けば泣くのは領民である。

島原の乱の主因は藩主松倉勝家の悪政であり、キリスト教の教えによるものではないと知る。

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分不相応な城の建築、悪天候による不作、厳しい年貢の取立て、そしてキリスト教の取り締まり、これじゃあ領民はたまったもんじゃない。

(勝家の残酷さを示すものとして、年貢を払えない者には蓑を着せて生きたまま火あぶりに処すという、「蓑踊り」という処刑方法があったという)

黙って死ぬぐらいなら一揆だ!となったわけである。

農民たちは2万7000~3万7000人、幕府側は約12万人。鎌や鍬を持った農民が12万の戦闘集団を相手に勝ち目があるはずがない。
農民側は全員死亡、幕府藩兵の死傷者は2400人。


天草四郎時貞(アマクサシロウトキサダ)
若干16歳の彼がどういう過程で農民のまとめ役となり、キリスト教の神父的役割を担ったのかはわからない。何かカリスマめいたものに人々が救世主(キリスト)の姿を重ねたのかも。

お城の敷地内に観光復興記念館という建物がある。
普賢岳噴火災害をわかりやすく解説する記念館だが、建物の中に泉谷しげる(シンガーソングライター・俳優)に感謝を捧げるプレートがあった。
災害当時偽善でも何でもいいから寄付をしろ!と街頭でゲリラライブを敢行したおっさんである。彼は好きなおっさんの一人だ。

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土石流被災家屋保存公園
道の駅「みずなし本陣ふかえ」の敷地内にある被災家屋保存公園。
土石流に飲み込まれた家屋がそのまま展示してある。恐るべし。

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黄砂パワーも恐るべし。

ちょっと走ると車にくっついている黄色い砂。 

メイド イン チャイナ。

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雲仙普賢岳・平成新山
噴火でできた標高1482mの日本で一番新しい山。黄砂の影響で画面が霞んでいるが下の写真には土石流の防砂施設がある。

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噴火当時の火砕流が町を襲う様子。

円内の住居からその規模のでかさが想像できる。

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舞岳源水(場所は舞岳山荘の近く)

眉山周辺をウロウロしていたら湧水らしい看板発見。
ただで水分補給ができる湧き水は絶対見逃しちゃいけません。

水汲み場は大きな鳥居があってカエルの置物がズラズラーとならんでいてなんだここは?って雰囲気。

地元の人が続々と汲みに来ているので腹壊す事はないだろうとペットボトル2本分を確保。

後で調べたら旨い水があると口コミで広まった湧水らしい。

これで今夜もおいしい水割りが飲める。

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雲仙温泉・雲仙地獄(うんぜんおんせん・うんぜんじごく)
この地獄は煙モクモクで硫黄の匂いがプンプン。あちこちで水蒸気がシューッていってる。硫黄の匂いを卵が腐った匂いっていうけど、腐った卵を風呂場に置いたら温泉気分になれる?

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雲仙小地獄温泉館(うんぜんこじごくおんせんかん)

温泉街から少し離れた木造の立ち寄り温泉館。

八角形の浴場がなかなかよろしい。

お湯は白獨・硫黄泉という温泉の王道を行くようなお湯。

中には休み処があってマッタリな人がちらほら。

でもボクは今日中に長崎市街まで行きたかったので先を急いだ。

長崎県は全く変な形をしている。地図を見てもさっぱり距離感が摑めない。長崎市街に入ったのはすっかり暗くなってから。寝床の確保が難しい時間になってしまった。

鹿児島の二の舞はゴメンだったのでとにかく稲佐山というでっかい駐車場のある場所へ行く。夜だというのに車がたくさん停まっている。よく考えたらここは長崎の夜景スポットなのであった。周りは全てアベックと思われる。

まぁいいや、とすっかり酒も飲んじまった20時過ぎ、コンコンと車の窓を叩く音。警察の職質がきたかと一瞬身構えて窓を開けると警備の制服を着たおにーさん。

「あのー、ここ10時で閉めるんですけど」
「えっ?そうだったの?」
「お酒飲んじゃったんですね。まぁ、しょうがないからいいですよ、端っこの方に移動しておいて下さい。この中なら警察が来てもお酒大丈夫ですから。明日は8時に開きます」
「すいませーん、ありがとうございますぅ」

というようなやりとりがあって、今夜は稲佐山駐車場にて就寝。100万ドルの夜景も男一人じゃな・・・

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