医学論文を読む前に
いきなり難しい専門用語ばかりの論文を読む前に、身近な話題を短くまとめた患者向けのパンフレットを読んでみましょう。イラスト入りの短編なら、あまり負担にならずに続けることができます。
JAMA PATIENT PAGE
ポッドキャストのコーナーでも紹介したJAMA(米国医師会雑誌)から患者向けページを読んでみましょう。このPDFは誰でも無料でダウンロードできますし、長さもPDFで1枚分なので取っ付きやすいと思います。例えば10月17日はMRSA感染症の話でした。時々テレビのニュースでも耳にする細菌ですね。
Cardiology Patient Page
これはCirculationという医学雑誌の一部のようです。自由にダウンロードできる2〜3ページ程度のPDFが用意されています。カラーイラスト付きなので、医師向けページより気軽に読めそうです。ほかにも、Patient Pageをキーワードにすれば、患者の啓蒙活動を中心とする様々なサイトが見つかります。
ヘルスデージャパン
HealthDayの日本語版です。最新の医学情報から毎日の健康維持に役立つ情報まで、幅広い話題を取り上げています。今日のニュースの「Full Story」をクリックすると記事全体が読めますが、和訳を読む前に青字のURLをクリックして先に英文を読んでおきます。英語を読んでから日本語を読めば、よく分からなかった個所が理解できます。どれも短い記事なので、空いた時間にちょっと眺めると良いと思います。
Chicken Soup for the Breast Cancer Survivor's Soul
インターネットは情報収集には便利ですが、じっくり読書してみたいという時は、何か1冊本を手元に置いておきたいものです。洋書は初めてという人にお勧めなのがChicken Soup for the Soulです。寒さを和らげ病気を治してくれる自家製チキンスープのような本として、数多くのシリーズが出版されています。夜寝る前にひとつ短い物語を読めば、心が癒されます。家族の愛の大切さを改めて実感できるでしょう。乳癌をテーマにしたこの本の表紙には、ピンクリボンがデザインされています。
医学論文に挑戦
多くの医学論文は発表から1年ぐらい経過すると、無料で全文を読むことができます。このサービスは何とも有り難いことです。Free Online Full-text Articlesというサイトでは、無料で読める医学雑誌を一覧表にしています。半年、1年、2年後には誰でも自由にPDFファイルにアクセスできます。簡単な登録が必要な雑誌もありますが、別に医師でなくても構いませんので安心です。ポッドキャストと異なり、図表も手に入るので、論文を見ると視覚的に理解が深まる場合があります。
英辞郎
英文を読むときには辞書が必要ですが、最初から多くの辞書を揃える必要はありません。ひとつだけ購入するなら英辞郎がお勧めです。2000円程度ですし、パソコンにインストールしておけば、手軽に単語を調べることができます。普通の英単語でも医学用語でも大抵の単語なら載っているので便利です。英辞郎を一度使い出したら、紙の辞書をめくるのが億劫になります。
患者にやさしい医療最前線
英語の本ではありませんが、図書館で見つけて面白そうだったので紹介します。読売新聞の医療情報部が最新の医療技術を読みやすくまとめた本です。特に専門教育を受けていない人でも興味を持って読めるように構成されています。カラーイラストが豊富なので、先端技術も親しみやすい感じです。値段もそれほど高くありません。この本で背景知識を仕入れておけば、英語を読むときに役に立ちそうです。
速読
毎回実行する必要はありませんが、たまに速読の練習をすると発見があります。スクリプトを目で追いながらポッドキャストを聞きます。「だいたい理解できたけど、細かい所はよく分からなかった」という理解度の番組が良いと思います。次に、ポッドキャストを聞かずにスクリプトだけ速読します。5分間のポッドキャストなら、5分で読むようにします。すると、やっぱり「細部は分からなかった」という印象を持つと思います。リスニングだから理解できないのではなく、速読即解ができないから、話すスピードについていけないのだと思います。「ネイティブが話すスピードで読む」というのは本当に難しいですね。
