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ふたりで三脚!
2
キーンコーンカーンコーン
授業が終わった。
運動会の前の数日間は、先生たちの都合もあって、すこし早めに終わるのがここの小学校の習いだった。
なので、まだ三時を少し回ったばかりである。
「さ、練習に行こっ!」
授業が終わり、カバンに持ち物をまとめていたコウスケの所に、マユミが来て言った。
もうジャージに着替えている。
「おっ、今日はずいぶんやる気があるんだな」
コウスケはニッと笑う。
マユミも、ニッコリと笑顔を返した。
ポニーテールに結ばれた髪が清々しい。
「今日は昨日とは違うからね!」
その言葉は、ウソではなかった。
「ほら、一、二、一、二!」
足並みも揃うし、呼吸もピッタリだ。
「はい、一、二、一、二!」
今まで、一度も足の紐もほどけていない。
「スゴイじゃんか、マユミ。どうしたんだ?」
「う、うん。ちょっとね……」
少女がはにかみ笑いをする。
ともかく、たしかに別人のような少女の動きだった。
「でも、まだいい気になるんじゃないぜ。練習量は、全然足りてないんだからな!」
「う、うん……!」
少女がコックリと頷く。
「二人三脚リレーの代表に選ばれたって事は、クラスの代表だって事なんだ。自分たちのためだけじゃなくて、みんなのためにも、頑張らないとな!」
「うん!」
「よし、じゃあ、次はカーブの所の練習だ」
「うん!」
少女は、この日一番の笑顔を見せた。
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