第2段 ドイツのポケモン

 8月下旬に一週間ばかりドナウ川を源泉からオースト リア国境のパッサウまで旅行した。パッサウ は先日の大洪水で水没したと聞いていたの で無事行けるかどうか心配したが、さすが勤 勉なドイツ人。岸辺の家の壁に水つきの跡を 残す程度で、遊覧船が行き交う姿は洪水前 と変わらない。
 ホテルでTVのガイドを見ていたら日本の アニメを放映している局があった。RTL2 という放送局で、なんと毎日午後2時から 5時までぶっ続けである。ドレミ、ポケモン、 Drスランプ、ドラゴンボールZ、名探偵コナ ン、くれよんしんちゃん、らんま1/2と目白 押しの盛況。書店やキオスクにはこれらの 本も積んである。
 どれも個性的なキャラクター、人に頼らな い、自分を通す、強くなろうと努力する、そ んなキャラクターに人気があるのだろう。日 本の子供に人気のあるドラエモンが見あた らない。弱虫ノビ太は駄目なのか。孫の土 産にポケモンを買ってきた。(ちなみに主人公サトシのドイツ名はアッシュ、ピカチューはそのまま。)
 それにしても帰宅した小学生がポケモン に夢中になっている姿を想像すると、「ヤ ーパンのマンガばかり見ていないで少しは勉 強しなさいよ」と苦い顔のお母さんの顔が 浮かんでくるようだ。なにしろドイツの子供 の学力は国際テストで日本(学力低下が 問題化)の後塵を遙かに拝する状態で、 「ドイツ人は馬鹿か」などという記事が新 聞に大きく報道されているくらいだから。 (2002.9.20)