Magoso スクール
| 東アフリカに位置するケニアの首都、ナイロビの片隅に、キベラというスラムがある。 人口80万人とも言われるこのスラムは、簡単に言ってしまうと、「貧困にあえぐ人々が暮らす町で」ある。 ゴミの山に埋もれた崩れかけたような住居に、驚くべき人数がぎっちりと詰まって肩を寄せ合って暮らしている。 スラム住民の多くは貧しい農村の出身者で、都会に出稼ぎに来たものの、定職に就ける幸運に出会える事はめったにない。それでも彼らは、何とか日銭を稼いで食いつなぎなぎらも、田舎の村々で待つ家族のもとにわずかばかりの現金の仕送りを続ける。 今日働かなければ今日食べるものがない、明日はどうなるかわからないという不安定な状況下で、一日一日をひたすらサバイバルしながら彼らは懸命に生きている。 私はこのスラムの中に、貧困児童のための小さな寺子屋を持っている。 マゴソスクール(Mashimoni Good Samaritani School for the Orphans)と名付けられたこの寺子屋は、リリアン・ワガラという女性を中心としたスラム住民たちの手で運営されている。 リリアンは私の長年の親友である。彼女は十人兄弟の長女だが、両親を立て続けに失ってから、キベラスラムで弟妹たちを必死で育ててきた。両親が亡くなったときに五歳だった一番下の弟は、今では高校生になり、年長の弟たち二人はリリアンが大学まで卒業させた。 あるときリリアンは、自分が暮らす長屋の一室に浮浪児を集め、寺子屋をはじめた。やがてそこは、うわさを聞いた子供達の駆け込み寺となり、人数がどんどん増えていった。私はスラム内に19部屋の長屋を購入し、リリアンの寺子屋に提供した。リリアンが20人の孤児を集めてはじめた寺子屋は、今では約120名の子供達が通う学校に成長した。 (2005年5月30日 早川千晶) |
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さて、マゴソスクールもどんどん人数が増えて大所帯になってきました。 2008年は、大きな拡張工事をして、教室と、宿舎と、子供達がみんなで集えるホールを足しました。そして、さらに拡張するために、隣接した長屋を購入しました。そのおかげで、今実際に300名の子供達がいられる場所があるということ、貧困者達が集える場所があることに、意義があると思っています。 (2009年1月9日 早川千晶) |
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