趣向と会記

茶会を開く時、それは何かテーマがあってするわけです。茶道ではそれを趣向と言います。



趣向(しゅこう)

茶会を行う際の全体的なテーマを「趣向」と言います。
近年は季節を主題としたものが多いですが、時には祝い、追悼、宗教的意味あいを目的としても行われます。 亭主はその趣向に即して会のスタイルや場所、客、道具を決めます。



道具組み(どうぐぐみ)

どの道具をどういった組み合わせで使うか、ということを「道具組み」と言います。
趣向の大部分は道具に現れます。道具にはそれぞれ季節や格といったものが備わっています。道具の季節感は、素材や絵柄あるいはしきたりによって決まります。格は、そのものの由来や型などから決まってきます。季節感を揃えること、道具どうしの格を乱さずに趣向に沿った格調を与えられることが道具組みのセンスになります。

たとえば、茶事をするなら濃茶席は厳格かつ重厚に、薄茶席はもう少しカジュアルにしてもよいでしょう。他にも初釜(はつがま)や開炉(かいろ)といっためでたい席は格の高い席にするべきで、反対に親しい人と楽しい時間を過ごしたいと開く茶会などはあまり改まった席にする必要はありません。



会記(かいき)

その日の茶会で使用する道具組みを記したものを「会記」と言います。
多くの場合、席入りの前に知らされます。客はこの会記を読んでその道具の内容や形、銘、由来からその日の趣向と亭主の意向を推測し、これから登場するであろう道具に思いを馳せます。

また、この会記と同じような意味合いでその日使用する道具の箱が待合に置かれている場合もあります。箱書きには道具の銘や作者などが書かれています。箱書きは書いた人がその道具を保証するという意味があり、誰が書いたかも重要な要素になります。

以下に、会記の例を示します。これは風炉の時期の取り合わせです。




コラム 茶会の醍醐味