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Lost-9.Dont......love,




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ハッキングをし続けているナスタチウムを見て私は応援しに行きたくなった。
だけれど行けば迷惑になるのでは?
そんなマイナス思考が私の頭の中で駆け巡る。
そういえば、走馬灯は死ぬ前に見るんだよね。死神はその走馬灯を見て死ぬべき人間か、生かすべき人間かを見て魂を狩るらしいけれど。
私はそんなの納得いかない。じゃう今までに殺された人々はそうなのか?
そんなのただの都市伝説だろう、今は現実をしっかり見なくては・・・・。
自問自答を繰り返している自分が恥ずかしかった。

「うおおぉぉぉぉわあぁぁぁぁ!!!失敗だああぁぁぁ!!もう嫌だああぁぁぁ」

ナスタチウムの悲痛な叫び声が聞えてきた。
私は立ち上がって遠くに居る彼を見つめた。

「行ってこいよ」

呑気のんきな声でこのアホトーン、コルチカムだ。

「嫌よ」

「素直じゃないな。あいつだってお前の事好きなんだぞ」

「そんな事ある訳が無いよ。彼、真面目だし」

そう言って遅れた昼ごはんの支度を始めることにした。するとコルチカムは耳元で「ご飯、あいつのはお前が持っていけよ」と言ってきた。
私は驚いてコルチカムを見た。彼は大人ひだ顔で笑ってきた。
何故かそれが、可笑しくて、嬉しくて、楽しくて笑ってしまった。

「じゃあ俺アイツの 応 援 行ってくる」

「どんな応援なの」

「うーん、どんな応援でしょーう?」

相変わらずムカツク。だけど笑ってしまった。
そして彼は右手を上げて「美味い飯作れよー」と一言言ってナスターの所に行ってしまった。
一部始終を見ていたロイは嬉しそうに私を見てきた。

「良かったじゃん」

「で、でも・・・ロイはケレオンの事・・・どうするの?」

「うん・・・・どうしよう。彼の事好きなんだけれどね、ガイが知ったら・・・怒り出しそうで・・・」

「ガイさんだってルナさんが・・・あ」

そうだった。ルナさんは死んだんだ。
私は口元を押さえて自分の出した言葉に後悔をした。

「気にするなよ。ミスミさん、いや・・・ミカエラ、お前たちがあの宇宙人をぶっ飛ばして時間を戻してくれるんだろ?俺は自分の仲間達が恋愛しようがヤろうが何も言わねえ。今の時間を大切にするんだ」

ニカッと笑いながら言うガイさん。私とロイは思わず泣いてしまった。
嬉しくて・・・・温かい言葉に癒された。そして何故か、素直になれる気がした。

「おいおい、泣くなよ・・・軍人だろ?」

「すみません・・・ガイさんの言葉に・・・感動して・・・」

「良いんだよ。後ガイでいい。さん付けはあわん」

相変わらずのバカ笑いであった。私とロイは泣きながらつられて笑ってしまった。
ガイの言葉はなんて温かいんだろう。希望をいくつでも与えてくれる。

「ありがとう・・・・ガイ」

私とロイは驚いた。2人同時に同じことを同じタイミングで言ったからだ。

「ワッハッハッハッ!!姉妹みたいだな!ハッハッハッ!」

私達は暫くの間笑った後、三人で昼ご飯の支度を始めることにした。ロイは具を切った後、ケレオンの元に行くようにガイに言われた。
彼女は嬉しそうな顔をしてうなずいてケレオンの元に行った。うまくいけば良い、私はそれを望んでいた。

「今日は何を作るの?」

「材料はまだたんまりとある。久々にパスタなんてどうだ?」

「パスタ好き!」

「イタリアンか〜い」

「何ー?そのヘンなリアクション」

「ああ〜、日本のお笑い番組見てヒゲダンシャク?の2人のやっていたのを真似してやったみたんだ」

「面白」

2人で再びバカ笑いが最再開した。一般人の人達は流石に堪え切れなくて笑い出した。
何に堪えきれなくなって笑ったって?それは私とガイのやり取りを見て爆笑してるみたい。
お腹が痛くてたまらない、笑いすぎて笑い死しそう。

調理再開。ロイが切った具を私が炒めることにした。ガイはパスタの麺を茹でるのと彼特製のソースを作るらしい。
周りで見ていた人たちはごくりと唾をのんでいた。良いにおいがする。
ぐう、とみんなのお腹が鳴った。笑い再開。本当に笑いすぎて涙が沢山出てきた。


そして1時間後、時間をかけて作った特製パスタが出来上がった。
私は自分の分とコルチカムとナスターの分を取り寄せて、大声でコルチカムを呼んだ。彼は「んあ?」と言った後、「んああ・・・了解」と言って此方に来た。

「美味そー!三ツ星いけんじゃねえのか?」

「ありがとうよ」

ニコッと笑って返すガイ。本当にこの人は笑ってばかりで楽しい人だ。
けれど陰ではきっと悲しんでいるに違いない。私は気を取り直して自分の分とナスタチウムの分を持っていく。
ロイはケレオンと一緒に食事を取っていて、上手くいったんだなと思い、安心した。
ニコルとマリアは後から判明したこと、二人は親子だった。どうして親子まで巻き込まれてしまうのだろう。悲しくてしょうがない。

「考えすぎるなよ、ミカエラ」

「・・・はい」

ガイは一人ずつにきちんと配ってから食べると言うので私はナスタチウムの元に行け、とガイは言ってくれた。
その優しさが嬉しくて泣いてしまった。
人の優しさは、こんなに暖かいんだ。

そしてナスタチウムの近くまで来たとき、私は一回深呼吸して「ナスター」と呼んだ。
彼はきょとんとした表情で私を見た。

「パスタだよ」

そう言って差し出すと彼はいきなり抱きついてきた。私はゆっくりと持っていたパスタの乗ったお皿を二つ置いて、彼にを抱きしめ返していた。

「やめてよ」

「え?」

「まだ、早いわ・・・こんなの」

「わかった、ごめん」

何・・・やってんだ、私。

 








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