2008年8月

日本チリー協会

 

日本チリー協会の沿革とその活動

 

1.沿革

当協会は、日本とチリ両国国民の相互理解と友好親善の促進に寄与をすることを目的として設立された民間任意団体です。1940(昭和15)、チリから帰国された外交官の方々を中心に、チリに関心を寄せられる人々が集まって、「日智協会」という名称で設立されました。

すなわち昭和13年、チリ保守党副総裁・上院議員マキシミアノ・エラスリス氏が、経済使節団長として訪日され、帰国後、日智友好親善を推進する目的を以って、サンチャゴ市に「チ日文化協会」(instituto Chileno Japones de Cultura)を設立されました。これを受け、当時の在チリ日本国公使・三宅哲一郎氏が帰国・退官されるに当たり、日本においてもそれに対応する機関が必要であるとして、協会の設立に奔走されました。三宅元公使が紀州出身であったことから、元紀州藩主の徳川頼貞・元侯爵を会長に戴き、三宅元公使が副会長に、サンチャゴ・カソリック大学名誉博士・東京大学法学部長田中耕太郎氏を顧問に迎え、内外有力者多数の賛同を得て、昭和15214日発足したのが「日智協会」であります。

第二次世界大戦末期及び戦後の混乱期には活動停止を余儀なくされましたが、1952(昭和27)、サンフランシスコ条約の締結後、再発足することになり、戦前からの個人会員や戦時中最後の送還船で帰国した人々に加え、法人・維持会員として企業にもご支援をいただきました。1953年には川崎汽船の服部元三社長が会長職を引継ぎ以後30年間の長きに亘り会長職を務められました。同氏は戦前チリ川崎汽船の代表で、1943年にチリ在留邦人がチリ政府により地方退去をさせられ、その後交換船で帰国された内の一人だったという数奇な経験をされています。

1984年には同じく川崎汽船社長の熊谷清氏(現名誉顧問)が、また1994年にはやはり同社の松成博茂社長(現名誉顧問)が、20055月にはア長保英氏(現川崎汽船相談役)が夫々会長に就任され、現在に至っております。なお事務局は20072月川崎汽船の至近にある正直屋ビルに移転しました。

なお名称はその後 昭和60年の総会にて会員の承認を得て「日本チリー協会」と改称(1985422日)されております。

 

 

2.日本チリー協会の活動

日本チリー協会が戦前に実施した重要な貢献に、大チリ国旗の贈呈があります。

1940年のサンチャゴ市制400年記念を迎えた折に在チリ日本人会が募金活動をして日本絹織物による20メートル X 30メートルという世界最大のチリ国旗を贈呈いたしました。当時の川崎代理公使は記念式典にあたりこの贈り物が「チリに対する日本国民の友愛と尊敬の念の真の証明である」と強調された。この旗はあまりにも巨大なのでポールに掲揚する事は出来ず、ブルーネス大通りの両側に建つビルからビルへ差し渡したワイヤーに吊下げられ、長年両国友好のシンボルとされた。

チリの練習帆船エスメラルダ号との交流も主要行事のひとつです。白い貴婦人という別称をもつこの船も昨年日智修好110周年記念のために日本寄港したのが13回目となります。この船のファンも少なくなく「エスメラルダ友の会」の人々とも来日の折には多くの思い出を共有しております。

 

チリの独立記念日を祝して始めたミニ・サッカーの国際大会も昨年で16回目となりました。今や東京近郊に在住する世界各国のチームが集う大会になっています。またチリ及び日本の関係者を招待して、講演会の開催などを積極的に実施しております。また毎年11月にはラテンアメリカ・チャリティ・バザーへの協賛も行っております。

 

一般にチリに関心を持っている日本人の多くはビジネス関係者が多く、一方同協会は文化活動が中心のため、馴染みの薄い面がありますが、両国の友好関係増進に当って今日に至っています。

 

3.最近の活動ならびに日本チリー協会会員

ア)会員(20088月1日現在)

○法人会員 16

 内海造船、S.Q.MJapan,カテナ貿易、川崎汽船、大王製紙、MOAインターナショナルナル、ケータック・プランナーズ、シメックス、東京マリタイムエージェンシー、ランチレ、日鉱金属、三菱マテリアル、三菱商事、日本水産、ユヤイ・カパック・アルパ、メルカード・ツアー

○友好団体 東海日本チリ協会

○個人会員 106名

 

イ)講演会

2004年度   チリ大使講演会(デメトリオ・インファンテ大使)

          パブロ・ネルーダを読む(帝京大学教授 田村さと子氏)

2005年度  チリ大使講演会(ダニエル・カルバージョ大使)

         チリ・アンデスの火山めぐり(伊豆大島火山博物館参与 大島治氏)

2006年度  アンデス山脈の構造(日本学術会議第三部会幹事 河野長氏)

2007年度  アタカマALMA天文台計画(国立天文台助教授 阪本成一氏)

         前チリ大使講演会(小川元氏)

2008年度  新グレート・ジャーニー(探検家・武蔵野美術大学教授 関野 吉晴氏)

チリ、広がるFTAネットワークとビジネス機会

Jetro 貿易開発部 開発支援課 課長 大久保 敦氏)

 

ウ)日本チリー協会会報発行

    年5〜6回

 


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