1998&99年のたばこニュース

出典はすべて読売

1999年

たばこと健康に関する神戸会議開催(11/14)
 「たばこと健康に関する神戸会議」が開催され、たばこ規制の強化・「たばこ規制枠組み条約」へ向けての討論などが行われた。ちなみにこの間開催されたホテル内でのたばこ販売は中止されていた。

たばこ依存症の日本人、1800万人(11/12)
 厚生省がWHOの分類を基に「たばこ依存症」に該当するケースについて調査したところ、喫煙者の5割強の1800万人に当てはまる事がわかった。
 同時に行われた調査によると、日本国内の喫煙人口は3363万人(推計)、未成年者の喫煙人口も90万人以上(推計)。ちなみに喫煙率は、成人(男52.8%、女13.4%)未成年者(男19%、女4.3%)。未成年者の喫煙率を調査した公的ものはこれが初めて。

アメリカ人の喫煙率横ばい(11/6)
 アメリカ人の喫煙率は90年代に入ってからほとんど減少していない。
喫煙率は97年平均で24.7%、90年の25.5%から横ばいを続ける。中高年層では減少するも若者層では逆に伸びている。(24.5%から28.7%に増加)

大阪府議会・委員会全面禁煙へ(9/29)
 大阪府議員運営会で、委員会の全面禁煙が決まった。喫煙議員は全体でも少数派で特に異論は出なかった。委員会の全面禁煙は、この時点で11県が実施していた。

イギリス、航空法強化(7/28)
イギリスの航空法では、機内での喫煙・携帯電話の使用や暴力行為に対して2年以下の懲役又は5000ポンドの罰金に処すると発表。

カンボジアで喫煙者激増(7/25)
外国たばこ会社の攻勢により、カンボジアでの喫煙者の数が激増している。とくにBAT(ブリティシュ・アメリカン・タバコ)やJTの進出が関係している。
カンボジアでは、喫煙可能な最低年齢の規定はなく、未成年者の喫煙率も増加中である。

がん死亡、胃を追い抜いて肺がトップに(6/12)
98年の肺がん死は5万867人で胃がん死の5万662人を追い抜いてがん死亡の原因のトップになった。
喫煙対策が盛んなアメリカでは92年を境に肺がん死は減少に転じており、「このまま若年者層の喫煙率が減少しなければ、肺がんによる死亡者は激増する」と警告。

音風景百選の琴引浜、浜辺全面禁煙へ(6/1)
琴引浜は、「鳴き砂」で有名なところだが、たばこの灰が原因で砂が鳴かなくなる事から浜辺の全面禁煙に踏み切った。

省庁分煙について(5/28)
厚生省は禁煙週間のみ官庁分煙・自販機による販売の停止にふみきるとした。
省を挙げて分煙に取り組んでいるのは、郵政省のみ(今の総務省の一部組織)だそうである。

ブラジル、米たばこ会社に損害賠償請求(5/19)
ブラジル政府は米たばこ会社に対して、400〜500億ドルの賠償請求を検討していることがわかった。賠償金は、喫煙対策に充てる模様。中南米では、ベネズエラ・グアテマラ・ボリビア・ニカラグア・パナマがすでにアメリカの裁判所に提訴済みである。

WHOが警告(5/12)
WHOの警告によると、たばこが原因の死亡者は、98年では400万人だが2030年には1000万人に達すると発表した。また、2003年までにたばこ規制枠組み条約(自販機や広告の規制・公共の場の禁煙などを定める)の締結を目指すとした。

JT、RJRナビスコを買収(3/10)
JTは、アメリカにおけるたばこ訴訟の和解金の支払いで経営が苦しくなっていたRJRナビスコの海外たばこ部門を9500億円で買収したと発表した。

喫煙でがん、57億円賠償命令(2/12)
カリフォルニア州裁判所は、喫煙によって肺がんになったとして原告が訴えていた裁判で、被告人フィリップモリスに対して懲罰的賠償57億円の支払いを命じた。

飲酒・喫煙でジャニーズタレント事情聴取(1/26)
ジャニーズジュニア所属の15〜16歳の少年が忘年会などで飲酒・喫煙していた問題で、4人は事情聴取を受け、事務所を辞めさせられていたことがわかった。

アメリカ連邦政府、たばこ会社を提訴へ(1/26)
アメリカのたばこ裁判では、すでに州政府との和解が成立しているが、医療にかかるコストはたばこ会社が支払うべきと連邦政府が提訴することを検討していることがわかった。

1998年

航空機は国際線も禁煙(9/10)
ANAとJALは、99年4月より国際線全便を全面禁煙にすると発表した。JASは分煙を続ける。これにより日本発国際線の90%が禁煙席になる。


禁煙成功で、報奨金(7/18)
オービック(情報システム会社)が、社内に3割いる喫煙者が禁煙に成功したら5万円の報奨金を出すとして禁煙運動に取り組んでいる。社内分煙も推進。


間接喫煙の害認めず(6/22)
間接喫煙によって健康を害されたとして山口県岩国市の元職員が職場の禁煙などを訴えていた裁判で、「受忍限度」(ここまでは我慢すべきという社会的合意)を理由に一・二審の上告を棄却、原告側の敗訴が確定した。

B&Aに損害賠償命令(6/11)
フロリダ州の喫煙者の遺族がB&W(ブラウンアンドウィリアムソン)を相手どって訴えていた裁判で、たばこ会社に対して、損害賠償1億4000万円と懲罰的損害賠償6300万円の支払いを命じた。たばこ会社の製造責任を追及する訴訟で懲罰的損害賠償が認められたのは初めてである。


非喫煙者割引保険が郵便の簡易保険でも実施か?(6/10)
郵政省は、非喫煙者割引の簡易保険を導入するよう検討していることがわかった。喫煙者と非喫煙者の死亡統計格差などのデータを収集して、数年後に実施するかもしれないという。現在、非喫煙者割引保険は外資系を中心に増加している。


赤ちゃんの突然死 喫煙が関係(6/2)
厚生省が発表した統計によると、父母片方ないし両方が喫煙する場合、突然死の確率が大幅に上がると警告した。厚生省は、突然死予防キャンペーンを展開する。


厚生省職員の禁煙マラソン、掛け声倒れ(5/30)
世界禁煙デーにちなんで厚生省は職員に禁煙を呼びかけ、その効用を確かめてもらおうとしたが、募集100人に対して応募は42人と低調だった。


映画シーンにおける喫煙が急増(5/30)
出演する俳優の半分は映画の中で喫煙していてアメリカの映画シーンで喫煙が急増している、との報告が入った。1990年に商品タイアップ(特定銘柄を出して喫煙)は中止されたものの銘柄を不特定にした喫煙は激増と嫌煙団体などが調査、明るみになった。


航空会社、国内全面禁煙(5/14)
JAL・ANA・JASとその系列会社は、国内線を全面禁煙にすると発表した。


喫煙でがん、患者がJT・国に提訴(5/2)
喫煙によってがんや肺気腫になったとして、患者らがJTと国に対して、一人1000万円の損害賠償とたばこ広告禁止・自販機撤去・警告表示などを求めて提訴した。国に対しては、大蔵省と厚生省の行政責任も追及する構えで、「たばこによる害はWHOの勧告などで明らかだ」としている。
 

TV・ラジオCM廃止(4/1)
 たばこ規制の波に押されたたばこ業界は、ついに4月1日をもってたばこのTV・ラジオの直接広告を廃止する事を決めた。但し間接広告(マナー広告など)は残る。映画館の上映前CM・インターネット上の銘柄広告も廃止する。たばこの無料配布は施設内のみで行い、屋外電光掲示板での広告もやめる。


東京都、たばこ広告廃止(3/3)
東京都は、都営地下鉄・都バス・都電において、たばこの銘柄広告(電車中吊りや駅構内のポスターも)を止めると発表した。公共交通機関でのたばこ広告規制は初めてである。


ドイツ、禁煙法案否決(2/7)
ドイツ下院は、公共施設や職場などを喫煙所以外全面禁煙にする禁煙法案を反対多数で否決した。与野党幹部に喫煙者が多いこと、自由意思を尊重する考えが多かったのが遠因となっている。


日本人男性「喫煙」で入国拒否(1/10)
フィリピンのマニラ空港で禁煙区域内で喫煙した日本人男性が、空港職員の注意を無視しつづけたため入国拒否された。喫煙を理由とする入国拒否はフィリピンでははじめてである。

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たばこニュース 1998年&1999年