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大菩薩峠
大菩薩峠紀行(19);続・妙見大菩薩

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 大菩薩峠・紀行(19) 「続・妙見大菩薩」   .



再び、妙見菩薩、妙見信仰のことであるが・・!

妙見信仰は、古来、金の開発と結び付く信仰であったとする説もある。
金は「きん」と呼ばず「かね」であって、黄金=金、白金=銀、赤金=銅、黒金=鉄、青金→鉛などと、これらの金属鉱山の開発、採掘などに妙見信仰と深く結びついていたことは良く知られている。

その根拠は、天空の星は金属であると昔の人は考えていた節があり、そこに鉱山神としての星神信仰が発生したことは充分に考えられるのである。


大菩薩嶺の北方に鶏冠山(黒川)が間近に聳えている。 
この山は甲斐武田の金山稜として名高い。

又、大菩薩嶺から南へ延々と続く尾根を小金沢連嶺と称し、この小金は黄金か或は小鉄か定かではないが、いずれにしても金属が出たことには相違ないであろう。


これらの金、及び金属の類を甲斐武田の財政を賄うために武田の陣屋へ大菩薩峠を越えて運ばれていったことは当然であり、そのための峠に旅人や大切な資源を守る為に妙見社が祭られたことも尤もな事である。

大菩薩峠の北に妙見の頭(妙見社)があることは、大菩薩嶺は実は妙見菩薩の山であるといえなくもない。



甲斐の守護神・武田神社の宝物殿には、「赤い軍扇に金の七星」、つまり北辰妙見信仰の象徴が飾られているという。 
甲斐の覇王・信玄の父君である武田信虎は熱心な妙見信者であったのである。

更に、黒川金山の採鉱については武田信虎時代からと伝えられている。
このことは黒川金山を守護する為に甲斐の覇者・武田信虎が、金山近くの主要通路である大菩薩峠に妙見社を建立し祭らせ、更に、金山関係者や地元民に妙見信仰を広め金山の隆盛を図ったのであろう。


黒川金山は、とくに武田信玄時代が最盛期であったという。
だが、当の信玄本人は仏の人で、仏門に帰依して信玄(元は晴信)と名乗っている。
信玄自身は、武門のならいで毘沙門天、不動明王を厚く信仰し、そして神威を借りたのは諏訪明神であった。

従って、信玄自身が妙見菩薩を信仰した形跡は無いようで、以降は甲斐の地に妙見信仰が広がることはなく、金山が衰退するにしたがって妙見信仰も途絶えてしまったのかもしれない。



序ながら、妙見信仰について

北極星や北斗七星を神格化して祭ったもの、それが妙見信仰である。 
平安時代には民間で信仰が盛んになり、貴族の間でも修法が盛んに行われ、その後も中世には武士の軍神として、近世には商家や町人に諸願成就の仏様として信仰を集めたとされる。

妙見信仰は北辰妙見と言わることもあり、北辰の名は千葉周作、坂本竜馬の「北辰一刀流」などでも親しまれているのは周知である。
 

平安京の始祖・桓武天皇が妙見信仰を深く拝したことは先に述べた。
中世、関東房総の名族として名高い千葉氏は桓武天皇の子孫で、千葉介常重は平安後期には下総国千葉庄(現在の千葉市)を本拠地として武士団を形成している。

常重の子・常胤は、相模の「石橋山の戦い」で敗れた源頼朝が安房に逃れてくると、これを助け、源平や奥州の合戦の勝利に貢献し、その功績で下総国・上総国をはじめ現在の宮城、福島、茨城、山梨、愛知、岐阜、佐賀、鹿児島など全国20数ヶ所にわたる広大な所領を獲得し、併せて「妙見信仰」を広めたという。


この千葉市の流れを汲む福島の相馬氏も妙見信仰の一族で、有名な「相馬野馬追い」(国の重要無形民俗文化財)は妙見社より発祥した神事で、現在に至るまで祭事として行われていることは周知である。


次回、「大菩薩嶺・山頂








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